関東地域のアイコン

関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

アイコンの写真はどの場所?

2020年07月31日
南アルプス国立公園

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

みなさんは関東地方環境事務所ホームページ(http://kanto.env.go.jp/index.html)のアクティブ・レンジャー日記のアイコンの写真をまじまじと見たことがありますか?

オレンジ色で囲まれた写真はどの場所か、お分かりでしょうか?

この写真は南アルプス国立公園の荒川岳のお花畑と赤石岳です。多くの方が見るこのアイコンに南アルプス国立公園が使用されていることは、とても嬉しいです。

荒川岳と赤石岳は南アルプスの南部、静岡県に位置する山です。東岳(悪沢岳)、中岳、前岳の3つの山を総称し、「荒川三山」と呼ばれています。中でも東岳(悪沢岳)は標高3,141m、日本で6番目に高い山です。奥に見える赤石岳は赤石山脈の由来になっており、標高は3,121mと東岳に次ぎ、日本で7番目に高い山です。今回は手前に見える荒川岳のお花畑にスポットライトを当てていきたいと思います。

南アルプス国立公園の魅力の1つとして、種類・色彩が豊富な高山植物が挙げられます。中でも、アイコンに使われている荒川岳のお花畑は、南アルプスの中でも1番大きいといわれています。登山道沿いにあるこのお花畑、下アングルから見てみると・・・。

黄色、白、ピンクなどカラフルな色合いはまさに百花爛漫。この光景を初めて見たときは言葉が出ず、圧倒されました。 重いザックを背負って長時間歩いていたことさえも忘れてしまうくらいでした。今までの疲れが吹き飛びますね。

ここで、この大きなお花畑にどんな花が咲いているのか、一部ご紹介します。


他にもハクサンチドリやキバナノコマノツメ、ハクサンフウロ、ミヤマバイケイソウ、ゴゼンタチバナなど、何種類もの高山植物が咲いています。

この素晴らしいお花畑を守るために、南アルプス自然保護官事務所では防鹿柵を設置しています。

登山道を含むお花畑なので、ニホンジカが侵入しないように入口と出口には扉を設置しています。(写真右)多くの方の協力があって、美しい状態を保てています。関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャー日記のアイコンを見た際には、斜面いっぱいに広がる素敵なお花畑、そしてお花畑を守るための取り組みを思い出していただければと思います。