アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
奥日光のこのごろ!
2021年02月17日皆様こんにちは!日光国立公園管理事務所ARの大森です。
2月の奥日光は、雪が降ったり暖かくなったり、時には地吹雪がまったりと目まぐるしく変わり、気温の変化もいろいろです。
このような時期の奥日光の自然や冬の楽しみ方をご紹介します。
中禅寺湖から見るまっ白な「日光白根山」
◇中禅寺湖畔
冬は激しい風が吹き荒れ湖面に白波が立つ日が多いのですが、ふと風が吹かない日が訪れます。このような日は、湖面が鏡のようになり思わず足を止めて湖面を見入ってしまいます。
湖面に映った「半月山」・・手前は湖畔プロムナード
半月山は中禅寺湖南岸に位置し、春にはアカヤシオのピンクの花が咲き、男体山と中禅寺湖が一緒に望めるビュースポットです。半月山周辺は、地質的には奥日光ではもっとも古く後期白亜紀から古第三紀の地質だそうです。足元を見ると・・恐竜がいたころの地質と思うと考え深いです・・そんなことを思いながらのグリーンシーズンのハイキングも楽しそうですね!
◇三本松駐車場
冬季オープンしている駐車場で公衆トイレもあります。クロスカントリースキーやスノーシューのレンタルもあります。
バードウオッチングにはおすすめの場所です。去年の夏はズミの当たり年だったのでズミの実をついばむヒレンジャクなどの群れも見られることもあります。
三本松駐車場とバードウオッチング
◇光徳駐車場周辺
光徳はクロスカントリースキーやスノーシューで楽しむ方も多いところです。静かな雪の光徳沼や牧場などを散策するのも楽しいですね!
クロスカントリーを楽しむ人たち
幼稚園生の雪遊び・・斜面を滑り降りて・・楽しみ方はいろいろです。
◇湯元スノシューコース
湯元は積雪量もあり、パウダースノーの中を歩けることが魅力です。3つのスノーシューコースが整備され、それぞれコース標識にそって自分のペースで歩くといろいろな発見があると思います。
「金精の森」コース
コース案内板が要所に設置されています。「小峠コース」と「石楠花平コース」の分岐。
スノーシューなどのレンタルは日光湯元ビジターセンターで。こちらではコースの情報や冬の楽しみ方のアドバイスもあります。
※日光湯元ビジターセンター & コース案内図
http://www.nikkoyumoto-vc.com/hiking/winter.html
雪の季節に訪れることのできる蓼の湖(たでのうみ)・・神秘的です。
まだまだ寒い季節が続きます。風が強いと見通しが悪くなる時もあります。冬の奥日光を楽しむには、十分な装備と暖かい服装で、時間に余裕をもってお越しいただくのが一番です。
また、奥日光へ行かずにも日光が楽しめる耳寄りな情報です。
現在、宇都宮市にある栃木県立博物館で「ちょっとディープな日光の自然ガイド」と題した、企画展が3月28日(日)まで開催されています。名前のとおり奥日光の自然の魅力をわかりやすく深く紹介しています。 詳細は下記のとおりです。
http://www.muse.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/kikaku/20210116nikko/index.html
「ちょっとディープな日光の自然ガイド」企画展
・・・奥日光の動物たちが一斉に出迎えてくれます。
とてもまとまった展示内容(ちょっとディープなところもありますが)です。一見の価値はあります。
展示内容が集約されているガイドブック(図録)も販売されているようですので、興味のある方はぜひ一読して奥日光に出向かれると新たな発見があるでしょう!