関東地域のアイコン

関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

尾瀬かたしなエリア(尾瀬国立公園内)ゼロカーボンパーク登録

2022年04月22日
尾瀬国立公園

こんにちは。片品自然保護官事務所の尾池です。

尾瀬国立公園の玄関口である片品村では、満開の桜で春らしい陽気を感じるようになってきました。

さて、今回は尾瀬国立公園内、群馬県片品村に位置する群馬/尾瀬かたしなエリアが全国で7番目のゼロカーボンパークとして421日に登録されましたのでお知らせします。

群馬/尾瀬かたしなエリアでは、ゼロカーボンパークとして、自然環境に配慮した脱炭素の取組、エリア全体の脱炭素化を進める取組、サステナブルな観光地づくり、国立公園利用者への普及啓発などに取り組んでいくこととしています。

▲4月22日の記者発表のようす

ゼロカーボンパークとは、国立公園における電気自動車等の活用、国立公園に立地する利用施設における再生可能エネルギーの活用、地産地消等の取組を進めることで、国立公園の脱炭素化を目指すとともに、脱プラスチックも含めてサステナブルな観光地づくりを実現していくエリアです。

国立公園をカーボンニュートラルのショーケースとし、訪れる国内外の人たちに脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験していただく場作りを目指しています。

環境省HP:https://www.env.go.jp/nature/post_134.html

▲e-bikeと尾瀬をイメージした展示用木道の前で

尾瀬かたしなエリアは、尾瀬国立公園の南西部に位置し、日本百名山である至仏山や、日本最大の山地湿原である尾瀬ヶ原を有しています。その壮大な湿原景観やそこに生育する湿原植生、高山植物等を楽しみに多くの利用者が訪れる地域です。過去に幾度も開発の危機にさらされてきましたが、多くの人々の努力によって今日でも貴重な自然が保たれており、日本の「自然保護運動の原点」とも呼ばれています。片品村は、令和4年2月にゼロカーボンシティの表明を行い、脱炭素化やプラスチックごみの削減に積極的に取り組んでいるところです。今般、ゼロカーボンパークとして登録されることとなった取組の概要は以下のとおりです。

 

国立公園と地域を含め、一体となった取組を持続させ好循環する仕組みを目指していけると良いですね。

最後に、尾瀬への通行に関してお知らせです。

4月15日(金)に戸倉-大清水間の道路が開通し、4月22日(金)には戸倉-鳩待峠間が開通いたしました。

まだまだ尾瀬の中は、何メートルもの雪で覆われていますが、着々と尾瀬シーズンの準備が始まっています。

尾瀬に来られる際は、事前に調べてからお越しください。

尾瀬の情報はこちら

【尾瀬保護財団HP】

https://www.oze-fnd.or.jp/