ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩

58件の記事があります。

2014年09月19日クマの痕跡

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

先週、甲武信ヶ岳~雁峠の奥秩父主稜線を巡視したときのこと。ツキノワグマに傷つけられたと思われる標識がありました。

↑水晶山の標識

写真の水晶山の標識は特にボロボロにされており、傷跡の部分にクマの毛が挟まっていました。側に落ちていた毛も抜けてからあまり時間が経っていないようでした。


↑クマの毛

人工物である標識や看板がクマに狙われる理由として、塗料の臭いに引き寄せられている可能性があるそうです。美味しいのか、ただの好奇心なのかは分かりませんが、山でペンキやオイルなどを取り扱う際にはクマの誘因に気をつける必要があります。


下山中にまだ熱ののこる新品のフンを見つけました。


フンがあった林道は沢と笹藪に挟まれており、藪からクマが飛び出してくるのではないかとヒヤヒヤしました!

ツキノワグマは臆病なので遭遇することはほとんどないのですが、意外と近くにいるということが分かりました。
入山する際は、クマ鈴を携帯するなど自分の存在をアピールして遭遇しないように気をつけましょう。

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2014年08月22日今週の奥多摩

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

こんにちは!連日暑い日が続いていますが、奥多摩ではツクツクボウシの鳴き声を聴き、徐々に夏の終わりを感じ始めました。

氷川渓谷にかかる昭和橋で、フジとテイカカズラの実がなっているのを見つけました。
テイカカズラの実は10~20センチ程でフジに比べてとても細長く、初めて見たときは実だと気付きませんでした。


↑テイカカズラの実   ↑フジの実

現在奥多摩では川やキャンプ場が大変賑わっています。事務所の側にある氷川キャンプ場も連日大盛況のようです。


氷川渓谷の様子

川で遊ぶ際には、急な雷雨など天気の変化や増水にもご注意下さい。また、川岸は涼しいですが日差しはとても強いので、熱中症対策もよろしくお願いします!

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2014年07月11日金峰山~甲武信ヶ岳巡視

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

8日から10日にかけて金峰山~甲武信ヶ岳の奥秩父主稜線を巡視してきました。

金峰山と甲武信ヶ岳は奥秩父の主脈に位置し、ともに日本百名山に数えられています。

金峰山の山頂付近にはハイマツ帯が広がっています。針葉樹林に覆われる奥秩父の中では特徴的な植生となっています。
どうやら奥秩父だけではなく秩父多摩甲斐国立公園の中でもハイマツ帯が見られるのはここだけのようです。周囲の山と標高がさほど変わらないにもかかわらず、ここまで環境が異なるのは面白いですね!

山頂付近ではちょうどコケモモやミネズオウなどが見頃でした。
また、一カ所でのみでしたがイワヒゲを見ることもできました。


上:コケモモ 下:イワヒゲ

雨の多い時期ですが、梅雨時の奥秩父はコケがとてもきれいです!
甲武信ヶ岳は千曲川、荒川、笛吹川の源流部となっており、シラビソなどの針葉樹林の林床は無数のコケで覆われています。


雨が多いからでしょうか、コケもみずみずしく活き活きしているように見えます!
森は今が本領発揮のように感じました。

下山する途中には見頃は過ぎていたもののハクサンシャクナゲの花も見られました。


雨の多い時期の登山は大変かもしれませんが、お越しになる際はぜひコケの国立公園とも呼ばれる秩父多摩甲斐国立公園を堪能して下さい。

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2014年07月04日瑞牆山巡視

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

7月1日に瑞牆山(ミズガキヤマ)へ巡視に行ってきました。
この日は周囲の山が厚い雲に覆われている中、運良く瑞牆山の辺りだけ晴れ間がのぞいていました!

瑞牆山は秩父連山の西端に位置し、全山が花崗岩で形成されています。ノコギリのような岩峰が印象的で日本百名山にも数えられています。



上:植樹祭公園から観た瑞牆山 下:瑞牆山山頂からの景色

この山はとにかく岩が特徴で、個別に名前がついている岩もあります。その中で一番印象的だったのが桃太郎岩でした。


この割れ目から桃太郎が生まれたのでしょうか?岩の高さは6~7メートルほどはありましたので桃太郎は相当大きかったのですね!

このような特徴的な岩が数多く見られ、それが瑞牆山の魅力となっています。
また、岩場の隙間などに生える植物も見ていて面白いです。ついつい立ち止まって写真を撮ってしまいます!



シャクナゲやイワカガミは散っていましたが、ツマトリソウ、マイヅルソウなどが見頃でした。

岩場だらけでしたので、普段よりも滑らないように気をつけて下山しました。濡れている岩は滑りやすいので危険です。雨が降らなくて本当に助かりました。
通行するときに手を使わないと危険な箇所がいくつかありますので、瑞牆山を登山される場合は十分注意をして下さい。

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2014年06月13日もうすぐ見頃

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

少し前になりますが、6月5日に長野県川上村で、ベニバナイチヤクソウの開花状況を確認してきました。

毛木場駐車場から千曲川沿いの道を下る途中にあるというベニバナイチヤクソウの群落を確認しに行きましたが、まだ開花には早かったようで、ほとんどが葉の状態でした。


その後も咲いているものは見つからず、あきらめて駐車場まで戻りました。
車に乗り来た道を戻っていると、ふとピンク色のものが目に入りました。


なんと一面ピンク色の花畑!!
来るときになぜ気づかなかったのかが不思議なくらい林床がベニバナイチヤクソウで埋めつくされていました。
どうやら川上村役場で紹介されていた群落はこちらだったようです。


見たところまだ2分咲きぐらいでしたが、それでも圧巻の景色でした!


ベニバナイチヤクソウは現在見頃を迎えている頃だと思いますので、ぜひ見にいらして下さい。
また、この花は足場もないほどに群生しておりますので、踏み込んでしまわないようにご注意下さいね。

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2014年05月23日雲取山歩道整備

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

5月22日に東京都のレンジャーさんや日本山岳会の皆さんと一緒に、東京都最西端、最高峰として知られる雲取山の登山道整備を行いました。

歩道には積雪が原因で抜けてしまったロープ柵の杭や、登山者がすれ違う際などに複線化・拡幅してしまった歩道などがありました。今回の作業では、ロープを張り直し、歩道を一本化することで植生の保護と回復を目的としています。

杭の打ち直し作業の様子です。


積雪があると、ロープを手すりの代わりに利用されるため杭が抜けてしまうようです。人の体重を支えるほど頑丈ではないので、ロープを掴むのはかえって危険です。

次の写真は、石積み作業による歩道の一本化と道幅の補正作業の様子です。


石を道路の白線のように積んでいき、歩道の位置を明確にします。石は環境を荒らさないように近くにあるものを利用しています。元々その場にあるものを利用しているので景観を損なうこともなく、とても綺麗に整備することができました。このまま順調に植生も回復して欲しいですね。

最後に、下山中に見つけた群生しているギンリョウソウの写真です。


これほど密生している状態は初めて見たのでとても驚きました。

現在雲取山は新緑がとても綺麗です。
お越しになる際には、石積みなどにも注目してみてくださいね。

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2014年05月01日毛木場駐車場

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

先週、長野県川上村にある毛木場駐車場へ登山者カウンターのメンテナンスに行ってきました。
奥多摩では新緑の季節がやってきましたが、この辺りはまだ梅も咲いておらず、春の訪れはこれからのようです。


駐車場近くの狭霧橋

駐車場は先月まで積雪が多かったようですが、この日に雪は全く見られませんでした。しかし雪は溶けたものの、駐車場へ入るための道が相当凸凹になっていました。


駐車場に続く道路を舗装する様子



清掃作業の様子

また、当日はこれからの登山シーズンに向けて、今年度最初の毛木場園地の清掃作業を行いました。落ち葉や木の枝を掃く作業が大半でしたが、ベンチやトイレの側ではタバコの吸い殻やティッシュなどのゴミが多く見られました。

駐車場の清掃も道路の舗装も地元の方々が協力して行っていました。利用するときは地元の方達に感謝しなければいけませんね。

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2014年04月18日春の奥多摩

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

初めまして。
4月1日付けで奥多摩自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーに着任いたしました、野崎 拓(のざき たく)と申します。
学ぶことの多い毎日ですが、魅力的な情報をお伝えしていけるよう頑張りたいと思っております。
これからどうぞよろしくお願いいたします。


JR奥多摩駅の改札を出て左手に2分ほど進み、奥氷川神社の氷川の三本杉の横を通ると川へ下りられる道があります。そこは日原川が多摩川に流入するポイントとなっており、二本の清流を眺めることができます。



下の写真は、事務所近くの橋の下を流れる多摩川です。
駅前でこのような景色が観られるのは、なんだかお得な気分ですね。



また、日中は蝶やトカゲなどを見かけるようになってきました。

日光浴中のヒガシニホントカゲ

暖かくなるにつれて、登山や釣りに来られるお客様も増えてきました。しかし、沢沿いや山頂付近などはまだ雪が残っているので注意が必要です。事前の情報収集と準備をお願いします。

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