ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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日光国立公園

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2013年06月07日中禅寺湖南岸

日光国立公園 櫨木 めぐみ

先日、日光を代表する湖、中禅寺湖の南岸線の巡視をしました。

ヒグラシの声にも似ているエゾハルゼミの大合唱の中、巡視スタート。
穏やかな海のような中禅寺湖越しの男体山は、いつもの巡視とは見え方が
異なるせいかより堂々として見え、青空や緑とともに初夏の雰囲気を漂わせていました。


ところが、天気は一変してゴロゴロと雷雨に変わってしまいました。

そんな天気の中、目を楽しませてくれていたのが花々。
栃木県の県花でもあるヤシオツツジ(アカヤシオやシロヤシオ、ムラサキヤシオのツツジの総称)やヤマツツジなどが、場所によっては最盛期をむかえているようでした。見逃した方はお早めに!また、足下には薄暗いところを好む銀白色のギンリョウソウがむくむくと出てきていました。




日光の自然も、春から夏へと季節の変わり目を迎えています。
梅雨のない奥日光とも言われていますが、やはり天気の変わりやすい山地。
雨具など備えをもって、季節の変わり目を楽しみに是非お越し下さい。

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2013年05月24日出会いの季節

日光国立公園 櫨木 めぐみ

日光の自然は豊かで、動物たちの息吹を感じやすい場所です。
奥日光の自然も新緑の季節を迎え、
動物の動きも活発になっているように思います。
そして、実際に遭遇することもあります。

時間帯にもよりますが、シカと出会う可能性は大いにあります。
直接出会えなくても、糞や足跡、食痕、角研ぎの跡などを確認できます。


ここは獣がいる!と“臭う”雰囲気があり、実際このようなところに、
現在、赤外線センサーカメラにてシカの調査中です。
それについては、おって報告しますのでお楽しみに!

シカ以外は?というと・・・
巡視中、ここで何かがあったのだろうと思われる
フクロウの羽根の散乱の跡を見つけたり、


調査中、無我夢中で餌を探すアナグマに遭遇したり・・・。


野鳥はもちろん、他の動物も目撃しています。

それだけの動物との出会いがあるということは
まさに自然の中にいるという実感やわくわくする気持ちがあるのは
確かなのですが、中には要注意のものもいます。

そう、サルやクマです。
各地で事故が起きたりしていますが、サルやクマをはじめ
野生動物は警戒心も強く、むしろ人間に出会いたくはないはず。
自然の中に出かけるということは、
彼らの生息する地へ訪れるということ。
双方の不意な遭遇を避けるため鈴を鳴らすなど
人間の存在を知らせましょう。また目撃した場合は近づかず、
もし至近距離で遭遇してしまった場合は、
急な動作や大きな音を避け、ゆっくり騒がずに、離れて下さい。
なお、見かけた際は最寄りのビジターセンターへお知らせ下さい。

安全に、楽しく、自然の中での出会いを楽しみましょう!

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2013年05月22日はじめまして!

日光国立公園 中野純

はじめまして!4月1日付で日光自然環境事務所アクティブレンジャーとして着任した中野純と申します。
よろしくお願いします。

日光に住み始めて約2ヶ月が過ぎ、少しずつ日光の自然に魅了されています。日光の山といえば、男・体・山と書いて男体山(なんたいさん)!!下の写真は戦場ヶ原という湿原から撮影しました。
ここから眺める男体山にうっとりしちゃいます。

戦場ヶ原から撮影した男体山。ん~すばらしい。

さて、5月16日に日光自然環境事務所と日光パークボランティアによる外来植物除去活動が実施されました。外来植物とは国外または国内の他の地域から持ち込まれた植物です。
この活動の主な対象種はハルザキヤマガラシで、その他にビロードモウズイカや外来タンポポ類などです。毎年、この活動は戦場ヶ原近辺で実施されており、年々、除去する外来植物の量は減ってきています。

活動の結果はこちらです。↓↓↓

http://www.env.go.jp/park/nikko/data/files/130508aa.pdf

        
今回は大袋の半分くらいを除去しました。
活動当初は何十袋も必要なくらい除去したらしいです。

外来種の一部は、もともとその地域に生育・生息している生物(在来種)の多様性を脅かすといわれます。奥日光の在来種がいなくなっちゃうのはなんだか寂しくなっちゃいますよね。

奥日光の在来種を外来種から守るこの活動をこれからも続けていきたいと思います。




活動の様子。晴れて良かったです。

除去した外来植物。

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2013年05月02日初めまして。

日光国立公園 櫨木 めぐみ

4月より日光国立公園日光地区の
アクティブレンジャーとして
着任しました櫨木(はぜき)です。

学生時代に日光国立公園でシカの調査をしていたのですが、
またこのような形でこの地に携われることが嬉しいです。
これから、この魅力的な日光の自然情報をお伝えすることで、
より多くの方に日光の豊かな自然にも触れていただけたらと
思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

さて、自然豊かな日光国立公園ではありますが
一方で深刻な問題も抱えております。
全国的にも問題になっていることですが、
ここ日光国立公園でもニホンジカの個体数が増加しています。
シカの個体数増加や分布拡大が原因と考えられる
自然植生の変容などが問題となっているのです。
環境省では、今年度も下記のように継続して取り組みます。
「日光国立公園 奥日光・戦場ヶ原シカ対策」
http://www.env.go.jp/park/nikko/effort/deer.html


シカ侵入防止柵外で群れるシカ

日光の自然の魅力と直面する課題。
それらは、等しく自然からのメッセージだと私は思いますので
これからもみなさんにお伝えしていきます。

日光国立公園は、これから雪解けの新緑の季節となります。
ぜひ、日光の自然へおいでください!


戦場ヶ原の周遊散策路(日光ふれあいの道)より泉門池園地からの男体山

戦場ヶ原とそれを囲む日光の山々

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