アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
日本産のウツボカズラ!?
2022年08月05日
南アルプス
皆さん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の海藤です。
前回は青木鉱泉からドンドコ沢へ行くまでの様子をご紹介しました。
今回は、鳳凰三山で確認できた高山植物などをご紹介します!
投稿が遅くなってしまい、花が終わっているものもありますが8月中も
まだまだ、見頃の高山植物もたくさんあります!
では、まずはこちら登山道沿いの林床で出会った美しい花。
南アルプス自然保護官事務所の海藤です。
前回は青木鉱泉からドンドコ沢へ行くまでの様子をご紹介しました。
今回は、鳳凰三山で確認できた高山植物などをご紹介します!
投稿が遅くなってしまい、花が終わっているものもありますが8月中も
まだまだ、見頃の高山植物もたくさんあります!
では、まずはこちら登山道沿いの林床で出会った美しい花。
こちらのイチヨウランは、1枚の根生葉(地上茎の基部についた葉のことで、
地中の根から葉が生じているように見える。)からなるので[イチヨウ]といいます。
それにしても、壮大な森林の中で1枚の葉に1個だけ花をつけ凜とたたずむその姿はとても美しいですね。
地中の根から葉が生じているように見える。)からなるので[イチヨウ]といいます。
それにしても、壮大な森林の中で1枚の葉に1個だけ花をつけ凜とたたずむその姿はとても美しいですね。
白い長い花弁が特徴的。下側2つの花弁は上側の花弁より長く、大の字に見えることから
ダイモンジソウという名がつけられました。
なぜこんな花弁の形になったのでしょうか。不思議ですね。
ダイモンジソウという名がつけられました。
なぜこんな花弁の形になったのでしょうか。不思議ですね。
雨に濡れて花びらが少し透明のようにみえました!
雨に濡れると花びらが透明になることで知られる[サンカヨウ]ほどではありませんが。
雨に濡れると花びらが透明になることで知られる[サンカヨウ]ほどではありませんが。
サンカヨウは南アルプス国立公園内にも自生しているので
雨の日に気をつけて見ていると透明な花に出会えるかもしれません。
雨の日に気をつけて見ていると透明な花に出会えるかもしれません。
高山帯の岩場などに生えます。岩場だらけのところにこんな薄ピンクの花が咲いていたら
目を引きますよね。このかわいらしい見た目からか人気の高山植物です。
目を引きますよね。このかわいらしい見た目からか人気の高山植物です。
高山帯の開けた草地に生える、多年草です。
きれいな紫色ですね。
きれいな紫色ですね。
高山植物について勉強中の私ですが、今回の巡視で一番感動した高山植物がこちらです!!
まるで東南アジアなどに自生する食虫植物のウツボカズラ科の捕虫葉のような形ですよね。
ウツボカズラは葉が袋状に変化したものですが、キバナノアツモリソウは花弁が変化したものです。
キバナノアツモリソウは食虫植物ではないので袋状の中に消化液は入っていません。
ですが、食中が目的ではないですがキバナノアツモリソウも虫を袋に入れるための形に思えますよね!
この植物から気になって調べたのですが、日本に食虫植物はなんと22種類も生育しているそうです。
そのうち、2種類が日本の固有種です。
気になった方は調べてみてください!
まるで東南アジアなどに自生する食虫植物のウツボカズラ科の捕虫葉のような形ですよね。
ウツボカズラは葉が袋状に変化したものですが、キバナノアツモリソウは花弁が変化したものです。
キバナノアツモリソウは食虫植物ではないので袋状の中に消化液は入っていません。
ですが、食中が目的ではないですがキバナノアツモリソウも虫を袋に入れるための形に思えますよね!
この植物から気になって調べたのですが、日本に食虫植物はなんと22種類も生育しているそうです。
そのうち、2種類が日本の固有種です。
気になった方は調べてみてください!
~おまけ~雨と言えば…
雨のおかげ?なのかは、わかりませんが標高2500mを超える高山帯でこんな生き物たちとも出会いました。
アズマヒキガエルの垂直分布は幅広いですがこんな標高2700mほどの高山にもいることに驚きました。
それだけ食べ物になる虫等が多い、またその食べ物になる植物も豊かな証ですね!
★今回紹介した高山植物の多くは花が咲く前の早い時期から防鹿柵を設置して守られている場所に咲いていて、
山を守りたいと願う多くの人々の力によって守られています。
どうにか、後生に美しい高山植物たちを残していきたいものです。
それだけ食べ物になる虫等が多い、またその食べ物になる植物も豊かな証ですね!
★今回紹介した高山植物の多くは花が咲く前の早い時期から防鹿柵を設置して守られている場所に咲いていて、
山を守りたいと願う多くの人々の力によって守られています。
どうにか、後生に美しい高山植物たちを残していきたいものです。