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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
那須高原ビジターセンターを訪れる森のともだちを紹介します。「那須高原ビジターセンターのともだち」
2022年11月18日
那須
みなさま、こんにちは。
日光国立公園 那須管理官事務所の善養寺聡彦です。
今回は、那須高原ビジターセンターの園地を訪れるともだちを紹介します。
那須高原ビジターセンターは、那須の象徴‘茶臼岳’のお膝元 標高およそ870mにあります。
立派な那須高原です。
従って、高原の動物たち(森のともだち)もビジターとしてやってきてくれます。
でも森のともだちは、ちょっと臆病で恥ずかしがり屋さん。
おまけに夕方から早朝に元気になる夜行性。
夜、誰かが訪問しているのはわかっているのですが、なかなか出会うことができません。
そこで!!
センサーカメラ(自動撮影カメラ)の登場です。
センサーカメラは、動物を赤外線で感知して自動的に撮影します。
那須高原ビジターセンターの園地にセンサーカメラを設置してみました。
撮影を開始したのは2021年7月29日。
最初の訪問者は・・・。
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2021年7月29日撮影
ん、んん、んー。
キツネ だー!
早くも大物ゲット!
このキツネは、1回目の撮影期間13日間に、7日、11回訪問しました。
正に常連さん。
ビジターセンターは、那須の名勝‘殺生石’から400m位のところにあります。
殺生石は九尾狐の化身。
そして九尾狐は玉藻という女官に変化し、
鳥羽上皇を惑わして世を混乱させたとされています。
このキツネの名は、「玉ちゃん」になりました。
玉ちゃんのベスト画像です。
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2021年8月5日撮影
では玉ちゃん以外のともだちを紹介します。
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2021年12月16日撮影
タヌキですね♥
冬毛に覆われて暖かそうです。
タヌキは愛嬌があり、凶暴そうには見えません。
何となく日本的?(個人の感想です)
タヌキは基本的に2頭で現れます。
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2022年7月11日撮影
ウリ坊! イノシシの子供ですね。
昨年は、イノシシはほとんど見られませんでした。
豚熱のために個体数が減ったと言われています。
今年は、その穴を埋めるように多くのウリ坊を見かけます。
写真から元気よく走っているのがわかるでしょうか。
イノシシは、地面を掘って植物の根やミミズなどの餌を探します。
彼ら(親も含めて)の活躍で、園地の地面のデコボコは日に日に増えています。
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2022年1月27日撮影
誰でしょう?
「テン」
「・・・・・・」
イタチ科の「テン」という動物です。
明るく黄色い冬毛でわかります。
冬は雪の上にしばしば足跡を残しているので、
常連客であることはわかっていましたが、
映像で捉えることができました。
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2022年1月23日撮影
「ウサギ」ですね。
正式和名は「ニホンノウサギ」です。
日本固有種です。
カイウサギなど家畜やペットとして飼われているウサギとは別種です。
日本の野山に住むウサギは、基本的にこのニホンノウサギです。
(北海道にはエゾユキウサギ、エゾナキウサギ、奄美大島にはアマミノクロウサギが生息しています)
降雪地帯の個体は、冬は褐色から真っ白の毛に変わりますが、
この個体は真っ白ではありません。
個体によって色の変化は様々のようです。
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2022年7月9日撮影
これは難しい。
映像が不鮮明ですし、動物の知名度は低いと思われます。
「ニホンアナグマ」です。
実はこの撮影は動画です。
動画で見たところ、ニホンアナグマであることがわかりました。
本州、四国、九州に広く分布していますが、知名度は低いようです。
タヌキなどと間違えられたりして、存在が気づかれていない可能性があります。
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2022年4月23日撮影
「ハクビシン」です。
長くて先が黒い尻尾。
外来種と考えられています。
家屋に侵入することがあるので、問題になっています。
今までに確認されたともだちは以上ですが、
こんな映像も撮れました。
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2022年5月2日撮影
キツネが2頭。
後ろが玉ちゃんです。
尻尾や毛色の違いでわかります。
前の個体は、玉ちゃんの「・・・」でしょうか?
この後にどんな物語が続くのか。
期待が膨らみます。
那須高原ビジターセンターにはこんなにたくさんのともだちが訪れてくれます。
でも本当は、ともだちの住処に人がお邪魔しているのですが。
日光国立公園 那須管理官事務所の善養寺聡彦です。
今回は、那須高原ビジターセンターの園地を訪れるともだちを紹介します。
那須高原ビジターセンターは、那須の象徴‘茶臼岳’のお膝元 標高およそ870mにあります。
立派な那須高原です。
従って、高原の動物たち(森のともだち)もビジターとしてやってきてくれます。
でも森のともだちは、ちょっと臆病で恥ずかしがり屋さん。
おまけに夕方から早朝に元気になる夜行性。
夜、誰かが訪問しているのはわかっているのですが、なかなか出会うことができません。
そこで!!
センサーカメラ(自動撮影カメラ)の登場です。
センサーカメラは、動物を赤外線で感知して自動的に撮影します。
那須高原ビジターセンターの園地にセンサーカメラを設置してみました。
撮影を開始したのは2021年7月29日。
最初の訪問者は・・・。
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2021年7月29日撮影
ん、んん、んー。
キツネ だー!
早くも大物ゲット!
このキツネは、1回目の撮影期間13日間に、7日、11回訪問しました。
正に常連さん。
ビジターセンターは、那須の名勝‘殺生石’から400m位のところにあります。
殺生石は九尾狐の化身。
そして九尾狐は玉藻という女官に変化し、
鳥羽上皇を惑わして世を混乱させたとされています。
このキツネの名は、「玉ちゃん」になりました。
玉ちゃんのベスト画像です。
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2021年8月5日撮影
では玉ちゃん以外のともだちを紹介します。
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2021年12月16日撮影
タヌキですね♥
冬毛に覆われて暖かそうです。
タヌキは愛嬌があり、凶暴そうには見えません。
何となく日本的?(個人の感想です)
タヌキは基本的に2頭で現れます。
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2022年7月11日撮影
ウリ坊! イノシシの子供ですね。
昨年は、イノシシはほとんど見られませんでした。
豚熱のために個体数が減ったと言われています。
今年は、その穴を埋めるように多くのウリ坊を見かけます。
写真から元気よく走っているのがわかるでしょうか。
イノシシは、地面を掘って植物の根やミミズなどの餌を探します。
彼ら(親も含めて)の活躍で、園地の地面のデコボコは日に日に増えています。
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2022年1月27日撮影
誰でしょう?
「テン」
「・・・・・・」
イタチ科の「テン」という動物です。
明るく黄色い冬毛でわかります。
冬は雪の上にしばしば足跡を残しているので、
常連客であることはわかっていましたが、
映像で捉えることができました。
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2022年1月23日撮影
「ウサギ」ですね。
正式和名は「ニホンノウサギ」です。
日本固有種です。
カイウサギなど家畜やペットとして飼われているウサギとは別種です。
日本の野山に住むウサギは、基本的にこのニホンノウサギです。
(北海道にはエゾユキウサギ、エゾナキウサギ、奄美大島にはアマミノクロウサギが生息しています)
降雪地帯の個体は、冬は褐色から真っ白の毛に変わりますが、
この個体は真っ白ではありません。
個体によって色の変化は様々のようです。
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2022年7月9日撮影
これは難しい。
映像が不鮮明ですし、動物の知名度は低いと思われます。
「ニホンアナグマ」です。
実はこの撮影は動画です。
動画で見たところ、ニホンアナグマであることがわかりました。
本州、四国、九州に広く分布していますが、知名度は低いようです。
タヌキなどと間違えられたりして、存在が気づかれていない可能性があります。
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2022年4月23日撮影
「ハクビシン」です。
長くて先が黒い尻尾。
外来種と考えられています。
家屋に侵入することがあるので、問題になっています。
今までに確認されたともだちは以上ですが、
こんな映像も撮れました。
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2022年5月2日撮影
キツネが2頭。
後ろが玉ちゃんです。
尻尾や毛色の違いでわかります。
前の個体は、玉ちゃんの「・・・」でしょうか?
この後にどんな物語が続くのか。
期待が膨らみます。
那須高原ビジターセンターにはこんなにたくさんのともだちが訪れてくれます。
でも本当は、ともだちの住処に人がお邪魔しているのですが。