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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

広河原に氷の花!?

2022年12月15日
南アルプス 海藤愛結
みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の海藤です。


少し前の11月の初め頃ですが、南アルプスの広河原では一足先に冬を感じられるものができていました。
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植物にできた霜柱
 
寒い時期でおなじみの霜柱、土にできるイメージですが上の写真のように植物の茎の周りにできることもあります。
このような霜柱は「氷の花」なんて呼ばれます。
 
触るとふわふわで、ぽろぽろと崩れてしまいます。冬のはかなさを感じさせますね!
 
 
氷の花は、すべての植物にできるわけではないようで、これができることから「シモバシラ」という名前のついたシソ科の植物もあります。
(写真の植物がシソ科のシモバシラかどうかは分かりません。)
 
 
枯れてしまったように見える植物の根っこは活動をしていて、その根から吸い上げた水分が茎に上がってきてしみ出し、外気に触れると凍り、これを繰り返してこのような形になります。
 
 
気温が氷点下、天気が良く、風が強くない日に見られますが、何度も氷結を繰り返すと茎が裂けてしまい写真ほど大きな氷の花はできなかったりします。
 
広河原への林道は冬期のため通行止めとなっていますが、もう少し標高の低い山々などでは、氷点下になり始めたこの時期が大きくて綺麗な氷の花が見られるチャンスかと思います!
 

冬ならではの現象、皆さんぜひ探してみてください!!
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今週の寒波で、雪が迫っている芦安地域