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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

2023年春の奥日光はツツジが当たり年です

中禅寺湖のツツジ

2023年05月25日
日光 岡田 葵
いい天気ですね!
初めまして、日光国立公園管理事務所の岡田です。今年度から日光でアクティブレンジャーとして着任いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。

4月からレンジャーさんや先輩ARに連れられて日光国立公園内の様々な場所を巡視に行っています。ここでは、先日行った中禅寺湖北岸をご紹介したいと思います。当日は快晴、気温は高くとも吹く風は爽やかで心地いい外歩き日和でした。スタートは奥日光抵公害バスのバス停「西ノ湖入口」から。エゾハルゼミの声が季節を感じさせます。
歩道横の看板にはツキノワグマの爪痕が。クマ対策必須です!

ツキノワグマの爪痕
新緑まぶしいミズナラの森を抜け、小さな吊り橋を渡った先に出てくる最初の見所は「西ノ湖」です。


西ノ湖は流入している河川がなく、雪解け水と雨水だけが水源の湖です。今年は雪が少なかった影響で、前年度よりも水量が少ないとのこと。湖のほとりには一部で「ナラの木大王」と呼ばれる大きなナラの木が立っています。森向こうからは低くツツドリの声が響き、なんとも幻想的な場所でした。

次の見所は、中禅寺湖北岸「冠岩~赤岩」の区間です。今年は今までにないほどのツツジの当たり年だそうで、濃い桃色のトウゴクミツバツツジ、真っ白な花弁のシロヤシオが満開に咲いていました。ツツジは歩道の上を覆うように咲き乱れており、まるで花のトンネルのよう。満開の2種の他にもヤマツツジの朱色のつぼみがそこかしこにあり、次の出番を待っているようでした。


今回のゴールは龍頭の滝の手前まで。お昼含めてかなりゆっくり歩き、5時間ほどのコースタイムでした。西ノ湖~千手ヶ浜の歩道は平坦なのでかなり歩きやすい道です。中禅寺湖北岸はアップダウンがあり、斜面に沿って歩くそこそこ長めのコースですので、ぜひしっかり計画をたてて向かってください。


今年の奥日光のツツジの見頃はまだ続きそうです。