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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
那須に咲く多様なツツジを紹介しますツツジの那須 基礎編
2023年10月02日
那須
みなさま、こんにちは。
日光国立公園 那須管理官事務所の善養寺聡彦です。
久々のAR日記となります。
今回はツツジにフォーカスして、那須の魅力を紹介させていただきます。
那須を代表する花としては、まずリンドウがあります。
しかしツツジも那須を代表する花だと思います。
是非! ツツジを、そしてツツジの多様性を目当てに、 那須をお楽しみください。
那須では、春から秋まで多様なツツジを楽しむことができます。
既にシーズンは最終に入ってきていますが、
来年の春から何度も那須を訪れて多様なツツジを見ていただけるように、
ツツジシーズン開幕からご紹介いたします。
春初めに咲くのが、「アカヤシオ」(4月初旬から)
![](/content/000162565.bmp)
那須の4月初旬は、まだ春遠しという感じの気温ですが、
この淡い色が、ゆっくり進む春の温かさ感じさせます。
‘ヤシオ’シリーズ をどうぞ。
6月に山に登ると、
![](/content/000162575.bmp)
アカヤシオがまだ咲いているのか?
でも色が濃い!
こちらは「ムラサキヤシオツツジ」。
そして‘那須’と言えば、 ‘ロイヤルタウン’
![](/content/000162576.bmp)
「シロヤシオ(ゴヨウツツジ)」は、愛子内親王殿下のお印です。
こちらも6月の森を彩ります。
以上ヤシオシリーズでした。
季節を戻して5月
![](/content/000162577.bmp)
「トウゴクミツバツツジ」
なんと! ゴールデンウィークを過ぎたくらいが見ごろ!
那須は一般的な花の季節感とは少し異なります。
那須は関東地方ですが、東北地方福島県は目の前、 そして高原です。
花の時期は結構遅くなっています。
続いて「ヤマツツジ」が、那須の森の縁や内部を彩ります。
![](/content/000162579.bmp)
5月も下旬、この頃がツツジの最盛期でしょうか。
日本各地の人工的なつつじ園では、
園地全体を花の色で塗り尽くすような見事な光景ですが、
那須の山は自然のツツジで彩られます。
新緑の森が、所々異なる赤色で飾られる光景は、
多様な生命が代わる代わるその命を主張する力強さと謙虚さを感じさせます。
これこそが、ツツジの姿だと思います。
それでもゴージャスな光景を見たいとおっしゃるあなたには、
![](/content/000162583.bmp)
こちらは「八幡つつじ園地」
昔、「那須駒」の放牧が行われていた牧場の跡地。
馬はツツジを嫌って食べないので、ツツジが特異的に残ったとされています。
ゴールデンウィークではやや時期が早いのですが、
前述のトウゴクミツバツツジやシロヤシオも咲きますので、
訪れるタイミングによって、ツツジが織りなす多様な光景を見ることができます。
八幡つつじ園地では、ヤマツツジはしだいに「レンゲツツジ」に移り変わって行きます。
![](/content/000162589.bmp)
レンゲツツジは6月中旬まで楽しむことができます。
那須を訪れる際は、黒磯駅あるいは那須塩原駅が玄関となります。
駅の標高がおよそ300m。
八幡つつじ園地の標高がおよそ1000m。
道路はひたすら登りなので、車で茶臼岳方面へ走ると、
標高はぐんぐん上がって行きます。
気温も次第に低下して行き、開花している植物も変わります。
すると、低標高地で既に終わった花を、高標高地で見ることができます。
那須では、ここまであげた様々なツツジを同時に見ることもできるのです。
是非!こうしたツツジの楽しみ方を体験してください。
※ こうしたことは、他の花(例えば桜)でも同じ事です。
開花期の短い花を、長く楽しむことができるのです。
「つつじの那須」基礎編 の最後にツツジをもう一つ。
![](/content/000162590.bmp)
「アズマシャクナゲ」です。
那須では5月中旬以降、亜高山帯に咲きます。
日本ではシャクナゲを「ツツジ」と呼ぶことはしませんが、
ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属。
学問的には「ツツジ」です。
一般にツツジと言えば、このあたりで終わりになります。
しかし、ツツジにはまだ多くの仲間があります。
今回紹介したツツジは、ツツジ科ツツジ属の種類です。
ツツジ科の植物には、他にドウダンツツジ属やホツツジ属などもあります。
那須にはドウダンツツジ属やホツツジ属などの植物も豊富なので、
次回はそうした植物を紹介します。
日光国立公園 那須管理官事務所の善養寺聡彦です。
久々のAR日記となります。
今回はツツジにフォーカスして、那須の魅力を紹介させていただきます。
那須を代表する花としては、まずリンドウがあります。
しかしツツジも那須を代表する花だと思います。
是非! ツツジを、そしてツツジの多様性を目当てに、 那須をお楽しみください。
那須では、春から秋まで多様なツツジを楽しむことができます。
既にシーズンは最終に入ってきていますが、
来年の春から何度も那須を訪れて多様なツツジを見ていただけるように、
ツツジシーズン開幕からご紹介いたします。
春初めに咲くのが、「アカヤシオ」(4月初旬から)
![](/content/000162565.bmp)
那須の4月初旬は、まだ春遠しという感じの気温ですが、
この淡い色が、ゆっくり進む春の温かさ感じさせます。
‘ヤシオ’シリーズ をどうぞ。
6月に山に登ると、
![](/content/000162575.bmp)
アカヤシオがまだ咲いているのか?
でも色が濃い!
こちらは「ムラサキヤシオツツジ」。
そして‘那須’と言えば、 ‘ロイヤルタウン’
![](/content/000162576.bmp)
「シロヤシオ(ゴヨウツツジ)」は、愛子内親王殿下のお印です。
こちらも6月の森を彩ります。
以上ヤシオシリーズでした。
季節を戻して5月
![](/content/000162577.bmp)
「トウゴクミツバツツジ」
なんと! ゴールデンウィークを過ぎたくらいが見ごろ!
那須は一般的な花の季節感とは少し異なります。
那須は関東地方ですが、東北地方福島県は目の前、 そして高原です。
花の時期は結構遅くなっています。
続いて「ヤマツツジ」が、那須の森の縁や内部を彩ります。
![](/content/000162579.bmp)
5月も下旬、この頃がツツジの最盛期でしょうか。
日本各地の人工的なつつじ園では、
園地全体を花の色で塗り尽くすような見事な光景ですが、
那須の山は自然のツツジで彩られます。
新緑の森が、所々異なる赤色で飾られる光景は、
多様な生命が代わる代わるその命を主張する力強さと謙虚さを感じさせます。
これこそが、ツツジの姿だと思います。
それでもゴージャスな光景を見たいとおっしゃるあなたには、
![](/content/000162583.bmp)
こちらは「八幡つつじ園地」
昔、「那須駒」の放牧が行われていた牧場の跡地。
馬はツツジを嫌って食べないので、ツツジが特異的に残ったとされています。
ゴールデンウィークではやや時期が早いのですが、
前述のトウゴクミツバツツジやシロヤシオも咲きますので、
訪れるタイミングによって、ツツジが織りなす多様な光景を見ることができます。
八幡つつじ園地では、ヤマツツジはしだいに「レンゲツツジ」に移り変わって行きます。
![](/content/000162589.bmp)
レンゲツツジは6月中旬まで楽しむことができます。
那須を訪れる際は、黒磯駅あるいは那須塩原駅が玄関となります。
駅の標高がおよそ300m。
八幡つつじ園地の標高がおよそ1000m。
道路はひたすら登りなので、車で茶臼岳方面へ走ると、
標高はぐんぐん上がって行きます。
気温も次第に低下して行き、開花している植物も変わります。
すると、低標高地で既に終わった花を、高標高地で見ることができます。
那須では、ここまであげた様々なツツジを同時に見ることもできるのです。
是非!こうしたツツジの楽しみ方を体験してください。
※ こうしたことは、他の花(例えば桜)でも同じ事です。
開花期の短い花を、長く楽しむことができるのです。
「つつじの那須」基礎編 の最後にツツジをもう一つ。
![](/content/000162590.bmp)
「アズマシャクナゲ」です。
那須では5月中旬以降、亜高山帯に咲きます。
日本ではシャクナゲを「ツツジ」と呼ぶことはしませんが、
ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属。
学問的には「ツツジ」です。
一般にツツジと言えば、このあたりで終わりになります。
しかし、ツツジにはまだ多くの仲間があります。
今回紹介したツツジは、ツツジ科ツツジ属の種類です。
ツツジ科の植物には、他にドウダンツツジ属やホツツジ属などもあります。
那須にはドウダンツツジ属やホツツジ属などの植物も豊富なので、
次回はそうした植物を紹介します。