アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
石鳥居が倒れる?~近自然工法で登山道修復~
2023年12月06日
南アルプス
南アルプス自然保護官事務所の小林です。
○韮崎市で行われた、南アルプスユネスコエコパーク「苗敷山」登山道整備事業に参加してきました。
今回の事業は、「苗敷山」の登山道で著しく崩壊がみられることから、南アルプスユネスコエコパーク事業の一環として、地域の方々・行政関係者・北杜山守隊により行われました。南アルプス自然保護官事務所からAR2名が参加しました。
○「苗敷山」とは!
苗敷山(ナエシキサン/ナエシキヤマ)は韮崎市の南部に位置する里山で、鳳凰三山の前衛の山です。山の麓には穂見神社の里宮があり、山頂には奥宮本殿が建立されています。信仰の山としての歴史は古く、平安時代から現代にいたるまでの歴史を感じながら登山することができます。
○韮崎市で行われた、南アルプスユネスコエコパーク「苗敷山」登山道整備事業に参加してきました。
今回の事業は、「苗敷山」の登山道で著しく崩壊がみられることから、南アルプスユネスコエコパーク事業の一環として、地域の方々・行政関係者・北杜山守隊により行われました。南アルプス自然保護官事務所からAR2名が参加しました。
○「苗敷山」とは!
苗敷山(ナエシキサン/ナエシキヤマ)は韮崎市の南部に位置する里山で、鳳凰三山の前衛の山です。山の麓には穂見神社の里宮があり、山頂には奥宮本殿が建立されています。信仰の山としての歴史は古く、平安時代から現代にいたるまでの歴史を感じながら登山することができます。
○作業出発前に韮崎市文化財担当者から穂見神社の歴史などの説明を受けました。なかなか、由緒ある神社だそうです。
○登山道脇(鳥居の手前)がだいぶえぐれています。
○さきほどの、えぐれた場所は「ぬた場:野生動物が泥浴びをする場所」となっているようで浸食が進んでいくものと思われます。今回はここを近自然工法により保全作業をします。
○鳥居を横から見てみました。ちょっと左に傾いていませんか!登山道がえぐれた影響なのかはわかりません。鳥居には「寛文四甲辰年」と刻まれていますから江戸時代に建てられたものです。
○作業開始です。まず、周辺から木・枝・葉・土・石を集め、資材を確保します。近自然工法では資材は現場のものを使います。
○がんばってます。
○想像を働かせ、「こうすればこうなる、将来こうなってほしい。」自然と相談しながらの作業です。
○韮崎市内のおにぎり屋さんのおにぎりです。地元では有名です。地味ですが、塩味がきいていて、元気回復です。
○完成です。なかなかの労働でしたが、無事完成です。何年か後にこの斜面から芽が吹き植生が回復することを願っています。
○作業が思ったより順調に進んだので、有志で奥宮まで登りました。歴史を感じますねー