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関東地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。

【小学生向け】国立公園について学ぼう!②~自然公園法(しぜんこうえんほう)ってなぁに?~

2026年03月04日
下田 遠藤亜美
みなさん、こんにちは!
環境省(かんきょうしょう)下田管理官事務所(しもだ かんりかんじむしょ)、
アクティブ・レンジャーのえんどうです。
(英語にするとActive Rangerなので、略してAR(えーあーる)と呼んでください!)
さて、今日は小学生のみんなに向けて国立公園(こくりつこうえん)のおはなしをするよ。

これは、「国立公園について、もっと多くの人に知ってもらいたい!」という思いをこめて、富士箱根伊豆(ふじはこねいず)国立公園のARが交代で書いている日記で、今回が2回目!
2月1日には富士五湖管理官事務所(ふじごこ かんりかんじむしょ)の半田(はんだ)ARが書いた日記、
【小学生対象】国立公園について学ぼう!① ~国立公園(こくりつこうえん)ってなぁに?~
もあるから、まだ読んでいない人はぜひ読んでみてね!
※大きなお友達(おとな)も、えんりょなく読んでくださいね。

気になる今日のテーマは“自然公園法(しぜんこうえんほう)”!
では、くわしくいってみましょう!

~もくじ~

〈第1章〉“自然公園法(しぜんこうえんほう)”ってなぁに?

〈第2章〉国立公園の保護(ほご)と利用

〈第3章〉まとめ

〈第4章〉おまけ・とっておき写真集 ~下田事務所編~

〈第1章〉“自然公園法(しぜんこうえんほう)”ってなぁに?

それじゃあさっそく、今日のテーマである“自然公園法(しぜんこうえんほう)”についておはなししていくよ。
これは、国が定めた法律(ほうりつ)のことで、わたしたちレンジャーがはたらく国立公園とはとっても関係の深いものなんだ。
 
そして、この法律の目的は、
① 将来のために、すばらしい自然を守っていくこと
② 日本のすばらしい自然をみなさんに体験してもらい、感動を味わってもらうこと

の2つだよ。
 
もちろん、環境省のレンジャーは自然公園法を守りながらお仕事をしているけれど、これは国立公園に関わる全員が守るべきもの。
“法律”というのはとても強い決まりなんだね!
(法律違反(ほうりついはん)をした人は、ばっ金になったりもする…!ヒェ~!💀)

〈第2章〉国立公園の保護(ほご)と利用

さて、第1章では、自然公園法の目的がわかりました。
第2章では、国立公園の保護(ほご)と利用について学んでいきましょう。
 
突然ですが、環境省のレンジャーは、国立公園の自然を守ることを“保護(ほご)”、みんなが国立公園の自然を楽しむことを“利用”と言ったりします。
(今日のおはなしのキーワードになるので、よく覚えておいてね!)
 
なんとなく、国立公園と聞くと「自然を守らなきゃ!」と思ってくれる人が多く、レンジャーは“自然を守る人たち”というイメージを持つ人がいると思います。
そのイメージは大正解!
…だけれど、“保護”するばかりでは自然公園法の“利用”の部分が叶えられない…!
 
レンジャーが自然を“保護”しているのはみんなに国立公園を“利用”してほしいという目的があるから。
そして、レンジャーは“利用”のための取り組みもたくさんしているよ!
 
みんなには、この2つがどちらも同じくらい大事なことを知ってほしいな。

それじゃあ、“保護”“利用”って、具体的にはどんなことをいうのかな?
もっとくわしくみていこう!

①保護

【保護】

国立公園の“保護”のはなしで、一番大事なのは“ゾーニング”だよ。
難しい言葉だから、ここでは“レベル分け”って言いかえるね。
 
上の図でいう、オレンジの部分が、その国立公園の中で特に守りたい場所(すごくめずらしい動物がいる とか)だとしたら、そこにはとてもきびしいルールをつけます。

たとえば、
・ここに、新しい建物は作っちゃだめ!
・どんな植物も絶対にとっちゃだめ!
 とかね。
※研究などのためなら、特別に許可をもらえることもあります。
 
そして、オレンジから少しはなれたむらさききみどりの場所は、
・新しい建物を建てるのはいいけど、高さに気をつけて、色は地味にしてね
・めずらしい植物はとらないように気を付けてね
 って、少しルールをやさしくします。
 
オレンジからもっと遠い、水色の場所は、
・好きな色でおうちを建てていいよ
・植物はなんでもとっていいよ
 
って、もっとルールをやさしくします。
 
これが、国立公園のレベル分け(ゾーニング)でした!

②利用

【利用】
国立公園の“利用”は、“保護”とのバランスをとりながら、みんながもっと国立公園を楽しめるようにすることだよ!
 
たとえば、
・きれいな森の中を歩けるように、歩道をつくろう!
・来てくれた人が泊まれるように、ホテルを建てよう!
・みんなが道に迷わないように、看板をたてよう!
・もっとたくさんの人に来てもらえるように、駐車場を増やそう!
・国立公園の中にいる動植物を紹介するために、ビジターセンターをたてよう!
 など。


〈例〉看板(下田市・須崎遊歩道)
 
国立公園の“保護”“利用”について、わかってもらえたかな?

〈第3章〉まとめ

さて、今日のテーマである自然公園法についてくわしく説明しました。
自然公園法の目的や内容について、みなさんが少しでも勉強になったな~と思っていてくれたらうれしいです。
 
また、今日紹介した内容はあくまで法律上のおはなしです。
自然公園法で禁止していなくても、国立公園で守ってほしいルールやマナーがあるので、ぜひこちらもチェックしてくださいね!
 
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!またね~!

~第3回へつづく~

〈第4章〉おまけ・とっておき写真集 ~下田事務所編~

下田事務所のある伊豆半島といえば、きれいな海が有名!
第4章では、遠藤ARがお仕事中に撮影した“海”の写真を紹介するよ♪


①弓ヶ浜(南伊豆町)
 弓のような美しいかたちを持つことから、弓ヶ浜と名付けられました。
 6~7月になると、産卵のためにウミガメがやってきます🐢


②タライ岬遊歩道(南伊豆町)
 弓ヶ浜のおとなり、逢ヶ浜(おうのはま)から行くことのできる、タライ岬(みさき)遊歩道。
 ごつごつした岩・おだやかな海・気持ちのいい青空…、3つがそろうとこんなにきれいだなんて!🌊


③真っ赤なカニ(南伊豆町)
 タライ岬遊歩道で出会ったカニ(アカテガニ?)さん🦀
 真っ赤なボディがよく目立つね~!

④大田子海岸の夕陽(西伊豆町)
 西伊豆町といえば夕陽のまち、夕陽といえば、大田子(おおたご)海岸☀️
 写真の真ん中にあるめずらしいかたちの岩は、メガネッチョと呼ばれているんだって!


⑤城ケ崎海岸(伊東市)
 六角形の岩がたくさんあるのは、なんでだろう?
 これは柱状節理(ちゅうじょうせつり)といって、マグマが冷えて固まったもの。
 伊豆半島と火山には、とっても深い関係があるんだね!🌋
 

⑥池ノ段ビーチ(下田市)
 エメラルドブルーの海がすてきなここは、下田市にある池ノ段ビーチ。
 人が少なめなので、のんびりしたい人にもおすすめ🌊


⑦爪木崎のスイセンまつり(下田市)
 池の段ビーチのある爪木崎(つめきざき)では、冬になるとスイセンまつりが行われます。
 300万本ものスイセンが咲いたお花畑は見ごたえばつぐんだよ🌼

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