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関東環境局

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

着任のご挨拶と聟島のご紹介

2026年07月13日
小笠原 小幡 航成
 みなさん初めまして。4/1から小笠原国立公園のアクティブレンジャーに着任しました、小幡 航成(オバタ コウセイ)です。
私はこれまで趣味が登山で北海道や北・南アルプスの山々を縦走するなど、どっぷりと山に浸かる生活を送ってきました。

 今回、そんな山の世界からボニンブルーとも呼ばれる深い青色の海に囲まれた小笠原へとフィールドを移し、その自然の多様性に圧倒される毎日を送っています。まだまだ知らないことばかりですが、小笠原ならではの自然の驚きや、日々の業務での発見を、このアクティブレンジャー日記を通してお届けしていきたいと思っています。私自身もこの島について学びながら、その魅力を発信していきますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 赴任してから3か月たってしまいましたが、初投稿は業務で訪れた聟島についてご紹介したいと思います。


 

聟島について・・・

 父島から北に70㎞、聟島列島に位置する無人島で、なだらかな緑の丘陵が広がる美しい島です。そしてここは、アホウドリをはじめとする貴重な海鳥たちの楽園でもあります。遮るものない大海原と、野生の生命力がダイレクトに伝わってくる、圧倒的なスケールを持った島です。 

 聟島はかつて、家畜として飼われていたヤギが野生化し過度に増え続けた結果、固有の植物などが食害を受けてしまいました。しかし、東京都などによるノヤギ駆除事業で、 聟島列島(媒島・嫁島・聟島)では根絶が完了し、現在では希少植物の個体数が増加するなど、自然の回復が進んでいます。
▲聟島からの景色
 一般の方は、原則立ち入ることができず、ツアーなどでしか上陸ができない、貴重な生態系が守られている聟島ですが、今回は業務で上陸する機会があり1泊2日で行ってきました。
 
 聟島に限らず、固有の貴重な生態系を守り、外来種のさらなる拡散を未然に防ぐためにも、自然の 中に足を踏み入れる際には注意しながら行動することがとても重要です。
 例えば、靴の裏やズボンに付着した泥や植物の種子などが意図せず、別の場所に運ばれてしまうことを防ぐために、移動の前後で靴の裏を掃除したり、定期的に着ている服やリュックなどに種子や虫などが付いていないかなど、小さな配慮を積み重ねることが、生物多様性を守るための大きな力となります。
 
また、聟島の美しい海岸にも漂着する大量の海ごみは、海洋生物の命を脅かし、海全体を汚染する深刻な問題です。
 
  私たちができることは、とてもシンプルです。
   
   ・ごみを出さない
   ・ごみを持ち帰る
 

ちなみに、環境省では主に父島で清掃活動をおこなっていますが、聟島で清掃活動を行うこともあります! 

小笠原に訪れる皆さま一人一人の小さな配慮が小笠原を変える力になります。
ぜひ、一緒にこの自然を守っていきましょう。皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 
※過去の聟島での海ごみ清掃についてのAR日記はこちらから!
聟島1泊2日海ごみ回収【小笠原】 | 関東地方環境事務所 | 環境省
 
▲靴裏掃除
▲聟島に漂着したごみ

最後に・・・

道の途中で、オガサワラアザミが咲いていました。

オガサワラアザミは、準絶滅危惧種になっており父島では個体数が減少しています。
聟島でも、ノヤギによる食害がありました。
島では、カイガンゴボウと言われており、根茎が山ゴボウに似て太く、島民も戦時中~戦後の食糧難の時には、食用にしていたとのことです。
 
▲オガサワラアザミ