関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
その他にも、イワナシやエンレイソウ、リュウキンカなども次々と咲き始めています。
どのような花が咲くかはフォトアルバム(http://www.env.go.jp/park/oze/photo/)
をご覧ください。
尾瀬の豊かな草花に誘われて、草食動物ニホンジカも来訪しています。
かつては生息地の破壊や狩猟圧により個体数の減少が危惧され、
保護されていたニホンジカ。
それが功を奏して個体数が増加した結果、
現在は全国各地で農林業被害や生態系への影響が報告されています。
尾瀬では植物が被食されたり、
土が掘り起こされたりしています。
環境省によるニホンジカの移動経路調査では、
1つのルートとして、日光・足尾等から尾瀬に移動してきていることが判明しています。
日光・足尾から尾瀬までは直線距離でいうと約30㎞にもなります。
尾瀬はニホンジカにとって、生息地のほんの一部でしかないのです。
日光・足尾以外からもニホンジカが尾瀬に来ている可能性が考えられるため、
現在環境省では尾瀬ヶ原周囲の林内でくくり罠、麻酔銃等による調査のための捕獲を行っています。
捕獲した個体はGPS首輪を装着して放獣し、移動経路を追跡します。
なお、この捕獲作業による登山道への影響はありません。詳しくは、捕獲作業に関するお知らせをご確認ください。(http://www.env.go.jp/park/oze/topics/130522a.html)
ニホンジカの移動ルートを明らかにすることで、
各関係機関が協力して効果的な対策を講ずることを目指しています。