ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 沼津

231件の記事があります。

2010年10月08日子どもパークレンジャーの下見(伊豆半島大瀬崎)

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

今月下旬に開催する子どもパークレンジャーのため、大瀬崎の下見に行ってきました。
この日は暑くもなく寒くもなく、歩いていてなかなか気持ちの良い天気でした。
そんな大瀬崎では現在、ハマカンゾウやトベラの果実などを見ることができます。


ハマカンゾウ

トベラの果実。熟すと3つに割れて赤い種が出てきます。

こんな大瀬崎で、レンジャーの仕事に触れてみてはいかがでしょうか?

【子どもパークレンジャー参加者募集】
【場所】 富士箱根伊豆国立公園 大瀬崎(静岡県沼津市)
【日時】 10月24日(日) 7:45~17:00(予定)
     雨天時は、活動1:大瀬崎の海の中の生き物を観察しよう!のみ実施。
     台風などにより荒天となった場合は中止することがあります。
【料金】 400円 (保険料)
【定員】 25人
【対象】 小学5年生~中学3年生
【集合・解散】 沼津駅北口または大瀬崎から選択
【主催】 環境省沼津自然保護官事務所

その他の詳細はこちらからご確認下さい。
http://www.env.go.jp/park/fujihakone/topics/101006a.html(富士箱根伊豆国立公園HP)

皆さんのご応募をお待ちしております。


昨年の子どもパークレンジャー(清掃活動)の様子。

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2010年10月04日大瀬崎のビャクシン

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

伊豆半島の北西に位置する大瀬崎には「ビャクシン樹林」があります。
ビャクシンはヒノキ科の常緑高木で、日本では本州・四国・九州にかけて分布しています。
大瀬崎には130本ほどが自生しており、樹齢千年以上の木や巨木があるため、「大瀬崎のビャクシン樹林」は、昭和7年に国の天然記念物に指定されています。


ビャクシンの巨木

このビャクシン樹林の中には、「大瀬神社」と「神池」があります。


大瀬神社入口

神池

神池は海がすぐそばにあるのに淡水なので、伊豆の七不思議の一つなのだそうです。

大瀬崎はダイビングや海水浴で賑わう場所ですが、波の音を聞きながらビャクシン樹林の中を散策するのもお薦めです。
※神池へ行くには、入場料100円が必要です。

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2010年09月16日富士山の夏山シーズン終了

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

8月31日、富士山が閉山となりました。
閉山と言っても、登る人はまだまだいるようで、9月5日の環境省山頂公衆トイレの供用終了にともなった巡視の際には、たくさんの登山者を見かけました。

現在は山小屋もトイレもほとんど使用できず、登山道も静岡県側では富士宮口で六合目から山頂まで、御殿場口で新五合目から山頂まで、須走口で五合目から山頂までが通行止めとなっています。


朝日をあびる剣が峰。(9月6日早朝撮影)

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2010年08月30日富士山一斉清掃

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

8月21日に御殿場口で行われた「富士山一斉清掃」に参加してきました。
この「富士山一斉清掃」は、「富士山を美しくする会」(富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、小山町、国と県の行政機関、周辺の事業所や団体で構成)が主催して毎年行っているものです。
9月5日には須走口での一斉清掃が行われる予定です。


御殿場口の開会セレモニーの様子

御殿場口では富士山御殿場ルート入口から六合目付近までの登山道や周辺道路のゴミ拾いをしました。
今年は約1800人が参加し、たくさんのゴミを回収しました。

回収されたゴミの一部(御殿場口)

今回の清掃活動できれいになった富士山の御殿場口五合目周辺ですが、きれいな富士山を維持するためには訪れる人の協力も必要です。
訪れる人々が「ゴミを捨てずに全て持ち帰る」ことを、ぜひ実践してほしいと思います。

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2010年08月11日富士山憲章山頂キャンペーン

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

8月3日(火)、富士山の山頂で行われた富士山憲章キャンペーンに参加してきました。
この活動は、静岡県・山梨県と富士山周辺の市町村で作る富士山憲章推進協議会が主体となり、富士山保全活動の一環として行っているものです。

<富士山憲章とは>
山梨県・静岡県が「富士山の豊かな恵みに感謝しつつ、美しい姿のまま後世に引き継いで行くこと」を富士山の環境保全の基本理念として1998年11月18日に制定したものです。

この日はお天気も良く、たくさんの登山者が登頂していました。
キャンペーンは、吉田・須走口の山頂と富士宮口の山頂でそれぞれ行いましたが、多くの登山者に富士山憲章をPRできたのではないかと思います。


吉田・須走口山頂にて富士山憲章のグッズを配布中。

吉田・須走口から富士宮口に移動中の眺めです。
駿河湾と富士市、富士宮市、三保の松原もはっきりと見ることができました。
美しい富士山を後世に残すためにも、ぜひ富士山憲章の実践をお願い致します。

<富士山憲章>
1.富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。
1.富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。
1.富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。
1.富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。
1.富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末永く継承しよう。

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2010年07月28日お鉢めぐりの通行について

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士山の登山シーズンが始まって、間もなく1ヶ月となります。
剣ヶ峰の下の歩道の残雪のために一部通行できない箇所があったお鉢めぐりのコースですが、先週末、ようやく1周できるようになりました。
しかし、まだ少し雪が残っている状態ですので、ご利用の際は充分気をつけてお通り下さい。
特に朝はこの雪が凍っている場合もありますので、慎重に歩くことを心がけて下さい。


剣ヶ峰下の歩道の雪の状態(2010年7月27日早朝撮影)

また、富士山に登ったからには「御来光を見たい」という方が多いと思いますが、富士山山頂の朝は夏でも非常に寒いですので、防寒対策をしっかりとして臨んで下さい。

御来光を待つ人々(2010年7月27日撮影)

御来光(2010年7月27日4:48撮影)

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2010年07月14日このしろ池

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

7月上旬、富士山山頂・三島岳の麓あたりでは雪解けの時期に、「このしろ池」が出現します。
「このしろ」とは、鮗・鱇・鰶などの字で表される魚のことで、「この池にこのしろが棲んでいる」という伝説から、そう呼ばれるようになったそうです。


三島岳とこのしろ池(2010年7月5日撮影)

剣ヶ峰とこのしろ池(2010年7月9日撮影)

4日間ではそれほどこのしろ池の大きさなどに変化はありませんでした。
雪解けの時期にしか現れない「このしろ池」、今年はいつまで見られるでしょうか?

7月9日の写真を撮った後、富士山頂は強風が吹き荒れて雪と霰(あられ)が降りました。
出発時、どんなに天気が良くても、雨対策・寒さ対策はしっかりとしてお出かけ下さい。

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2010年06月30日富士山登山者カウンター設置

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

7月1日は、富士山の山開きです。
この山開きの日に合わせて、毎年6月下旬に4つの登山道それぞれ八合目付近に、登山者カウンターを設置していますが、今年も設置してきました。


富士山の登山者カウンターの設置は、平成17年度より始まったもので、八合目以上への登山者数の調査が目的です。
調査が始まった平成17年度の登山者数は200,292人でしたが、昨年(平成21年度)は292,058人と、9万人以上も増えたというデータが取れています。(環境省調べ)
詳しくは富士箱根伊豆国立公園のHPをご覧下さい。
http://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/index.html

今年も、たくさんの方が富士山登山を楽しみになさっていることと思います。
無事に楽しく登るために、きちんとした装備と計画を立て、体調を整えて、決して無理な登り方をしないようにして下さい。

また、6月30日現在、山頂付近にはまだ雪が残っている状態なので、静岡県側では山開きをしても途中で通行止めとなる可能性があります。
安全な登山をするためにも、通行止めが解除されてから山頂への登山をして下さい。


宝永山より(2010年6月24日)
雪が少ないように見えますが、まだまだ残っています。

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2010年06月16日オフロード車等乗入れ防止パトロール

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、富士山自然環境保護連絡協議会による「オフロード車等乗入れ防止パトロール」に参加してきました。
このパトロールは、富士箱根伊豆国立公園の車両乗入れ規制区域とその周辺において、車両等の乗入れによる自然環境の破壊防止のために行っているものです。
富士山は自然環境の厳しい山ですが、それでも植物は生育しています。


フジハタザオ

他にもオンタデやフジアザミなどが生育しており、それらの踏み荒らしや樹木の損傷などの被害が出ています。
今回のパトロールでは車輌との遭遇こそなかったものの、轍(わだち)が確認されました。


バイクのものと思われる轍。

この場所にも、気をつけて歩かないと踏んでしまいそうな小さな植物たちがいっぱいありました。
このような植物をはじめ貴重な自然環境を守るためにも、車輌等の乗入れ規制区域での走行はしないで下さい。


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2010年06月02日モリアオガエル

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、伊豆市役所商工観光課による、伊豆山稜線歩道のツゲ峠から土肥峠間の倒木処理に参加しました。
その区間にある猫越火口湖に立ち寄ったところ、このようなものを見ました。


水際の木に白いものが付いています。

少しだけズームして撮ってみると、泡のように見えます。

この白い泡のようなものは、モリアオガエルの卵塊です。
この時期になると水際の木の上で産卵するのです。
カエルの卵と言うと、水の中のブヨブヨした黒い斑点があるものしか見たことがなかったので、とても驚きました。

この卵塊は、1~2週間ほどで孵化してオタマジャクシとなり、水面に落下して成長していくそうです。

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