ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 沼津

213件の記事があります。

2010年03月04日松の植樹

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士箱根伊豆国立公園城ヶ崎海岸は、美しい松林の景観で有名な観光名所のひとつです。
しかし、マツノザイセンチュウの感染によって多くの松が枯れてしまうという事態が起こったため、地元の方々が「松を守ろう」と「城ヶ崎海岸の松と自然環境を守る会」を立ち上げ、松の木への防腐剤の樹幹注入をはじめ、松を守るための様々な作業をされています。
「松の植樹」もその一環で、毎年2月~3月に城ヶ崎海岸地区の小学校を卒業される生徒さん達に「卒業記念植樹」を行ってもらうことによって、松林の再生を目指しています。

先日、その「卒業記念植樹」に参加してきました。
少々風が強い曇天でしたが、2つの小学校の生徒さん39人の元気な声が作業場所に響き渡ると、そんな天気も気にならなくなりました。
生徒さん達は、会の方の「なぜ松を植えるのか」「どんな松をどのように植えるのか」という説明を聞いた後、4人ほどのグループに分かれてそれぞれ会の方々の指導の下、楽しそうに松を植えていました。
植えられた松は背丈40㎝ほどのものですが、これから生徒さん達の成長と共に元気よく背丈を伸ばしていくことでしょう。


一生懸命作業中です。

自分の松を植え終わった子が、お友達を手伝っている姿もありました。

植えられた松達は、日当たりの良い場所ですくすくと成長していくことでしょう。

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2010年02月24日伊豆半島山稜線歩道巡視

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、伊豆半島山稜線歩道の戸田峠から船原峠の間を巡視してきました。
この区間には、小達磨山(709.5m)・達磨山(981.8m)・古希山(870m)・伽藍山(867.4m)があり、それぞれの場所からの眺めはなかなか良いものです。

今回の巡視では、歩道の状態を確認すると共にシカによる植生への影響も確認したのですが、木の幹の皮剥があちらこちらで確認できました。
シカによる影響は全国で問題となっていますが、伊豆半島も例外ではありません。
伊豆半島には推定で2万頭ほどのシカが生息していると見られており、シカの食圧による植生への影響を少なくしようと、静岡県では特定鳥獣保護管理計画に基づいたシカの個体数を調整するなどの対策を図っていますが、植生への影響はなかなか減らず、厳しい状況にあるようです。
今回巡視した歩道の中では、特に古希山から南側の比較的なだらかな場所にシカのフンが散らばっていましたし、その辺りにはずっと動物の匂いが漂っていました。きっと近くにいたのだと思うのですが、姿を確認することはできませんでした。

巡視したのは2月22日でしたが、18日に降った雪が歩道上に残っている所がありました。
油断すると滑ってしまう可能性もありますので、ご利用の際には十分注意して下さい。
また現在、「二本杉峠」と「天城峠」の間は、崩落により通行止めとなっているということです。

達磨山登山途中からの眺め。

シカによる皮剥。

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2010年02月16日【参加者募集】平成21年度 子どもパークレンジャー(城ヶ崎海岸)

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

 富士箱根伊豆国立公園 伊豆半島城ヶ崎海岸地区で、子どもパークレンジャーを実施いたします。
 
 城ヶ崎海岸は、富士箱根伊豆国立公園の第1種特別地域に位置し、約3700年前の大室山噴火の際の溶岩流出と、その後の波による浸食によって形成された場所で、絶壁と多数の岬、そして松(クロマツ)の景観で有名な観光地でもあります。しかし、現在そんな城ヶ崎海岸では、特定外来生物のタイワンリスや、松を枯らしてしまうマツノザイセンチュウによる被害が発生しています。そのため、地元の方々によってマツノザイセンチュウ防除のための松への樹幹注入が行われるなど、景観維持のための努力がなされています。
 今回の「子どもパークレンジャー」では、そんな現状と城ヶ崎海岸の自然を理解してもらうことによって、自然保護や環境保全の大切さなどを学んでもらおうということで実施されるものです。

【場所】富士箱根伊豆国立公園 城ヶ崎海岸(静岡県伊東市)
【日時】平成22年3月6日(土) 9:15~16:10(予定)
    悪天候の場合、3月7日(日)に変更。
【料金】100円(保険料)
【定員】20名
【対象】小学4年生~小学6年生
【集合】電車の場合・・・・・伊豆急行城ヶ崎海岸駅 9:15
    車の場合・・・・・・門脇市営駐車場  9:30
【解散】伊豆急行伊豆高原駅 16:10(予定)
【主催】環境省沼津自然保護官事務所

☆プログラム(予定)
活動① 国立公園城ヶ崎海岸の松を知ろう!
活動② 国立公園城ヶ崎海岸をきれいにしよう!
活動③ 国立公園城ヶ崎海岸の地質や自然の大切さを学ぼう!

☆申込み方法
・FAX・Eメール・ハガキのいずれかの方法でお申し込み下さい。
 記入事項は、参加者の氏名(ふりがな)・性別・住所・電話番号・学校名・学年・集合場所への交通手段です。
・実施日の約1週間前に、事務局から詳しい案内を送付します。
・定員を超えた時点で受付は終了となります。
【締切】2月25日(木)必着まで

☆お申込み・お問い合わせ
環境省沼津自然保護官事務所(担当:橋本)
〒410-0831
静岡県沼津市市場町9-1沼津合同庁舎5階
電話 :055-931-3261
FAX:055-931-3529
メール:RO-NUMADU@env.go.jp

 また、環境省富士箱根伊豆国立公園のホームページにも、チラシが掲載されていますので、ご覧下さい。
http://www.env.go.jp/park/fujihakone/index.html

 自然が好きな方やレンジャー(自然保護官)の仕事に興味がある方など、皆様のご応募をお待ちしています!


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2010年02月10日万三郎岳線歩道 雪中巡視

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先週、天城自然ガイドクラブの方達と、伊豆半島最高峰である万三郎岳の歩道を巡視してきました。
この日は、東京でも積雪を観測した日の2日後ということもあり、ずいぶん雪が積もっていました。
積雪は、駐車場で10㎝くらい、歩道上で15㎝~20㎝といったところでしょうか。

登山道近くの雪の上には、シカやウサギの足跡があちらこちらに見られました。他にもシカや小動物のフン、普段なら分からない鳥の足跡を見ることもできました。
また、万三郎岳山頂近くでは、霧氷を見ることもできました。
霧氷は、気温-5度以下の環境でできるもので、風が強いと写真のような形になり、それを「エビの尻尾」と呼ぶそうです。また、この霧氷は風に吹かれると、風上に向かって成長していくと言うことも教えていただきました。
霧氷ができる様子を見てみたいと思いました。

雪の中の巡視は今回が初めてだったのですが、天城自然ガイドクラブの方と一緒ということで、とても心強かったです。みなさんも、雪山登山の際はしっかりと計画を立て、装備(アイゼン・防水登山靴・スパッツなど)を整えた上で、経験者と一緒に登るようにして下さい。


雪が積もったアセビのトンネル。

エビの尻尾と言われる霧氷。

万三郎岳山頂からの眺め。

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2010年02月03日フウトウカズラ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

海岸近くを巡視中に、よく見かける植物があります。
「フウトウカズラ」という、日本で唯一の野生のコショウ科植物です。
秋から冬にかけて赤い実がなるつる植物で、関東南部以西の暖かい海岸近くで見ることができるようです。
この「フウトウカズラ」、巡視中に天城自然ガイドクラブの方に教えていただいて初めて知りました。
それからというもの、伊豆半島の西伊豆歩道や城ヶ崎海岸を巡視していると必ず見かけます。
ぜひ西伊豆歩道・城ヶ崎海岸を訪れた際には探してみて下さい。

コショウ科の植物であるフウトウカズラの赤い実の匂いをかぐと、やはりコショウの香りがします。でもコショウのように香辛料としては使えないそうです。


フウトウカズラの実。

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2010年01月27日越冬中のオオキンカメムシ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

城ヶ崎海岸にある自然研究路は、シロダモ・フウトウカズラ・トベラ・イヌビワなど、歩道からたくさんの植物を観察することができる遊歩道です。
先日、そんな自然豊かな自然研究路を天城自然ガイドクラブの方達と巡視中に、越冬中のオオキンカメムシと出会いました。

カメムシというと、子どもの頃に家のサッシの隅っこに集まって越冬していた「クサギカメムシ」を思い出します。年末の大掃除で、そのカメムシ達を追い出そうとすると、とてもひどい臭いをまき散らされて大変な目に遭いました。

このオオキンカメムシは木の葉の裏に集まって冬を越すようなのですが、朱色の体に黒い斑点模様の集団が葉の裏にくっついている様子は、想像すると不気味ですが見てみたいような気もします。


2匹並んで越冬中です。

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2010年01月20日松の樹幹注入作業

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

1月16日、「城ヶ崎海岸の松と自然環境を守る会」の方々が毎年行っている、マツノザイセンチュウ防除のための樹幹注入作業に参加しました。
城ヶ崎海岸は富士箱根伊豆国立公園内にあり、松林の景観が美しい観光地としても有名な場所で多くの方が訪れます。しかし、マツノザイセンチュウの感染による松枯れが進み、「このままでは城ヶ崎海岸の松がなくなってしまう」と、「城ヶ崎海岸の松と自然環境を守る会」のみなさんが保護活動を始めました。
会のみなさんがボランティアで松を守り始めて、今年で9回目の樹幹注入作業となります。

この日は朝6時半に城ヶ崎海岸に集合し、準備体操をしてから現場に移動して、早速作業開始となりました。
私は今回が初めての参加だったので、樹木医の先生に基本的なことから作業の手順まで、しっかり教えていただきました。
こんなに朝早くから作業を始めるわけは、松に陽が当たって葉の気孔が開いて蒸散が始まった時、松は薬剤を吸収しやすくなるので、それまでに薬剤をきちんとセットしなければならいからです。
松に薬剤を注入する時の1番良い条件は「晴天・微風・気温10度以下」なのだそうです。
こんな風に教えていただくと、松を守るための作業に心がこもります。

樹木医の先生や会の方々が、前もって樹幹注入を行う松を見定めて印を付ける作業をされていたので、この日はドリルで穴を開け、樹幹注入用のボトルを木に装着し、薬剤を注入、そして注入中の見回り、注入終了後にボトルの取り外し、注入後の処理という一連の作業をしました。
この作業を完璧にやらないと、せっかく注入した薬剤の効き目が落ちて、マツノザイセンチュウに感染してしまうのです。
1度感染してしまうと、松の木を救う手だてはないと聞いて、作業に力が入りました。

みなさんと一緒に作業をしながら感じた、みなさんの松と地元に対する愛情に、頭の下がる思いでした。


ドリルで穴を開けます。

薬剤を注入中です。

取り外した後、専用の粘土で穴を埋めて終了です。

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2010年01月06日国立公園 城ヶ崎海岸

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

新年明けましておめでとうございます。
今年も富士箱根伊豆国立公園の魅力を、少しでも多くお伝えできるよう、アクティブに動き回ろうと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。

先日、伊東市で開催された「伊豆半島ジオパーク講演会」を聴講してきました。
ジオパークとは、「地球活動の地質遺産を主な見所とする自然の中の公園」のことです。
詳しくはhttp://www.geopark.jp/(日本ジオパークネットワーク公式ホームページ)をご覧下さい。

開催地である伊東市には「城ヶ崎海岸」という観光地としても有名な場所がありますが、この城ヶ崎海岸は、海岸の北西にある大室山が噴火して流れ出た溶岩で形成された海岸です。だから海岸に行くと、波打った状態で固まった溶岩や、柱状節理と言われるものなどを見ることができます。
流れてきた溶岩は、その他にもたくさんの岬や見どころを作ってくれました。城ヶ崎海岸の近くにある、川奈地域などの地形も火山が噴火して溶岩が流れてできた場所ですし、「伊豆の瞳」と呼ばれる美しい景観の一碧湖は、噴火でできた火口に水が溜まってできた湖です。

火山は「災い」と見られがちですが、火山による「恵み」もあるのだということ、また伊豆半島が火山によって特異的な場所となったことを教えてもらえた講演会でした。

城ヶ崎海岸には海岸線を歩くことができる「ピクニカルコース」(約3㎞)と「自然研究路」(約6㎞)という遊歩道があるので、散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか?


いがいが根で見られる波打った状態で固まった溶岩

柱状節理

天気がいいと、大島をはじめ伊豆七島を見ることもできます。

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2009年12月18日田貫湖ふれあい自然塾早朝調査

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、富士山西麓にある田貫湖ふれあい自然塾の早朝調査に参加してきました。
自然塾のスタッフと、小田貫湿原・田貫湖湖畔をぐるりと歩いて調査しました。
どんよりした空の下ではありましたが、エナガ・コゲラ・アオサギなどたくさんの鳥の声を聞き、姿を見ることができました。

今回見た鳥の中で、「キンクロハジロ」は名前の通りの容姿と目が印象的で、しっかり覚えられました。
黄色い目、黒い毛、羽は白。それでキンクロハジロ。カモ科の鳥で、冬になるとロシアなどの北方からやってくる渡り鳥です。
今回はうまく写真が撮れなかったので、次の早朝調査の時は、しっかり撮って日記にアップしようと思います。

また、田貫湖の湖畔では疥癬にかかった野生の狸の姿も見ました。
疥癬とは、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚に寄生して起こる病気です。
水を飲みにやってきたその狸は、体毛が抜け落ちていて非常に痛々しい姿でした。
自然の摂理とはいえ、目の当たりにすると何とかしてあげたいと思ってしまいます。

調査中、朝早いにもかかわらずたくさんの方が田貫湖を訪れて、釣りや散歩を楽しんでいらっしゃいました。その中のお一人が「毎日歩いているけど、毎日何かしら違うんだよ」とおっしゃった言葉が、とても胸に響きました。


曇り空だからこそ見られる景色があります。

疥癬にかかってしまった野生の狸。

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2009年12月09日八丁池清掃活動

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、伊豆森林管理署主催の八丁池清掃活動に参加してきました。

「八丁池」という名前は、池の周りが八丁(約870m)あるところから付けられたそうです。

天城山中の標高1125mにある八丁池ですが、この日はゴミを拾いながら歩き回っていると、うっすら汗をかくくらい暖かな陽気でした。そんなこともあり、八丁池の湖畔やすぐ近くにある展望台で数グループのハイカーと出会いました。
清掃活動の参加者には「自然公園指導員」(環境省委嘱)の方もいらっしゃったのですが、ハイカーの人たちに声がけをしてコミュニケーションを取っている姿はとても勉強になりました。

「ゴミは持ち帰りましょう」は全国各地で見られる標語ですが、1人1人の心がけが本当に大切です。

「ゴミは持ち帰りましょう!」


八丁池

帰りにこんな毛虫を見かけました。
何の幼虫なのでしょうか?

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