ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 沼津

213件の記事があります。

2021年02月22日【富士山がある風景100選】(富士山地域)どの場所で見る『富士山』が好きですか?

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

ここ数日風の強い日が続いて庭で育てている植物の鉢が飛ばされていないか心配ばかりしています。外に出したまま植木を守るいい風対策があったら教えて欲しいです。

先日、富士山地域の巡視に行ってきました。富士山周辺を巡視した時、場所によって富士山の見え方が違い面白かったので、富士箱根伊豆国立公園指定80周年を記念して国立公園内および周辺地域の代表的な眺望地を選定した"富士山がある風景100選"(以下、"100選")の選定場所でいくつかご紹介したいと思います。

まずは「田貫湖」です。毎年4月と8月の約1週間、条件を満たした日にダイヤモンド富士が見られる場所としても有名な田貫湖は、周回歩道が整備されていて富士山を見ながらお散歩が楽しめます。田貫湖から富士山までの直線距離は約15㎞でとっても近いです。風がなく湖面に波が立っていなければ逆さ富士を見る事ができます。雲や太陽の高さなどによって表情を変える幻想的な風景が見られる場所です。


【 ダイヤモンド富士(田貫湖周回歩道より撮影) 】


【 逆さ富士(田貫湖展望デッキより撮影) 】

次は「朝霧さわやかパーキング」です。国道139号線の静岡県と山梨県の県境付近にあるこのパーキングからは、開けた牧草地の目の前に圧倒的存在感の富士山を見る事が出来ます。時間帯によっては牛が草を食む姿や、のんびりくつろぐ姿の後ろに富士山といった風景を見ることも。トイレも完備されたパーキングですので、雄大な富士山を眺めながらの休憩におすすめです。大沢崩れや富士山頂の測候所が肉眼で確認出来ます。昨年の12月末はまだ富士山に雪がなく遠くからでは見る事の出来ない荒々しい山肌に圧倒されました。


【 積雪のない富士山(2020/12/23撮影) 】

最後は「西臼塚駐車場」です。西臼塚は富士山周辺ある寄生火山や側火山と呼ばれる場所の1つで、周辺の桜や紅葉が美しく、ハイキングコースがあり火口の縁まで行く事が出来ます。(現在火口の縁まで行けますが、ハイキングコース内に立入禁止箇所がありますのでご注意下さい。)富士山スカイラインの富士宮口五合目入口にほど近いこの場所は、本当に富士山の近くでしか見る事の出来ない姿の富士山を見る事が出来ます。

【 西臼塚駐車場より撮影 】

写真を見て、いかがでしょうか?いつもと変わらない富士山だと思った方は、写真を全体的にもう一度眺めてみて下さい。写真中央の右の方に雪をかぶった膨らみがあると思います。富士山本体から離れて見えているのでピンとこなかった方が多いかもしれませんが、その膨らみが宝永山です。近くで見るとかなり離れています。

【 伊豆スカイラインの滝知山展望台より撮影 】

上の写真は富士宮市内からではなく、宝永山を正面から見る事の出来る"100選"の選定場所の1つ静岡県熱海市にある「伊豆スカイライン滝知山展望台」から撮影した富士山です。正面から見ると富士山本体と一体化しているように見えます。


【 "富士山がある風景100選"(富士山西麓・南麓位置図抜粋) 】

同じ富士宮市内でも、富士山麓をぐるっと回ると場所によって富士山の見え方が全然違い、色々な場所から見比べてみたくなりました。イラストで見る富士山ともまた違った印象の富士山もあったと思います。みなさんはどの場所で見る富士山が好きですか?これから春になり富士山と桜の共演も楽しみですね。「2月23日は富士山の日」です。どんなことでもいいので富士山の事を考えたり、知ってもらえたら嬉しいです。

++++++"富士山がある風景100選"とは ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念事業の一環として、国立公園内と周辺地域の代表的な富士山の展望地を"富士山がある風景100"として選定しました。
その他の選定地などの情報につきましては環境省関東地方環境事務所のページをご覧下さい。

http://kanto.env.go.jp/pre_2017/80_1.html

http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html

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2021年01月15日今年の『富士山』は白くない!?

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

2021年がスタートして半月が過ぎました。お正月太りが未だに解消されず何とかしなくてはと思っていますが、冬は新作スイーツの誘惑が多く困ります。おいしい物にはかないません。

さて、昨年末ニュースなどで何度か取り上げられていましたが、年明けも引き続き富士山の積雪が少なく、今年は静岡県側から雪化粧の富士山がなかなか見られません。今週は最強寒波が猛威を振るい各地で大雪を降らせました。沼津管内では富士宮の田貫湖が結氷したり、裾野市の十里木や伊豆の天城山では積雪がありました。そんな翌日伊豆半島西側の海岸線から今日こそ真っ白な富士山を見られるか!?と巡視に出掛けましたが、白くない?かすかに雪は積もっていますが、あきらかに少ないです。昨年末から朝早い時間は少し積もっていても日中には山肌が見えるくらい雪は溶けてしまい、夕方には夏の富士山かと思うほどです。

2020.1.9(恋人岬にて撮影) 】


2021.1.13(恋人岬にて撮影) 】

同じ時期の2枚目の写真を比べると、今年の写真は山頂の辺りも山肌が見えるのが分かります。気象データで過去の気温を調べると昨年は暖冬でしたが、今年は例年並みです。暖冬の昨年でも雪化粧しているので原因は気温ではなさそうです。静岡県の富士山周辺(御殿場、富士、富士宮市(白糸))の12月の降水量を見ると記録的に少なく中でも富士宮(白糸)観測地点では平年比8%とほとんど雨が降っていないことになります。富士山での観測はされていないので麓の降水量ですが、雪のない富士山を見ると昨年末からの雨量が少なく冠雪に影響していそうです。


2021.1.14 (沼津合同庁舎より撮影) 】

巡視の翌日、沼津管理官事務所がある合同庁舎より富士山を見ると更に雪が溶けていました。手前の愛鷹山で麓の辺りは見えませんが山頂辺りに雪は肉眼で確認出来ません。帰宅時に別の場所から見ると麓の雪もほとんど確認出来ませんでした。富士山に降った雨や雪は、どのくらいで湧き水になるのでしょうか?諸説ありますが数年~15年くらいと言われています。いつかの湧き水が気になります。今年の富士山が真っ白に雪化粧する日がいつになるのか見守りたいと思います。

おまけ

恋人岬では土肥桜が咲き始めています。現在三分咲きくらいです。

菜の花に混じってひまわりも咲いていました。

しばらく自粛生活が続きなかなか出掛けられませんが、日記を見て季節や自然を感じてもらえるよう今年も沼津管理官事務所管内の情報を発信していきますのでよろしくお願いいたします。

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2020年12月03日アクティブ・レンジャー写真展in伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」<沼津・下田合同開催>

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

あっという間に12月ですね。ここ数日業務もプライベートも年末を感じる忙しさで慌ただしく充実した日々を送っています。ふと新年に立てた目標を思い出そうとしましたが、何も思い出せません、、、

一緒に目標を立てた管内の同僚に聞いてみようと思います。思い出せない時点で達成していない可能性が高いですよね。年末まで気を引き締めてがんばろうと思います。

今回は12月3日(木)より沼津・下田管理官事務所で合同開催している"環境省 アクティブ・レンジャー写真展in伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」"のご案内をしたいと思います。

関東地方環境事務所管内には、6つの国立公園、15の国指定鳥獣保護区があります。それらの地区に配置された環境省職員「アクティブ・レンジャー(以下、AR)」が日々の業務で撮影したひとコマをご紹介します。

会場には、各AR選りすぐりの一枚が展示してあります。写真以外にも「アクティブ・レンジャーとはどんな仕事をしているのか?」を紹介したパネルや、撮影したARの紹介などもありますので、併せて見ていただき国立公園の事やARについて少しでも知っていただければと思います。

【 展示の様子 】

会場の「ジオリア」では、ジオシアターによる伊豆半島の成り立ちや、プロジェクションマッピングを使った伊豆半島の地質や各地の魅力、温泉分布などを知ることが出来ます。ジオリアに立ち寄り伊豆半島の歴史や見どころを知ることで、より一層旅が楽しくなること間違いなしです。

【 ジオリアの展示を説明する専任研究員の朝日さん 】

開催場所/開催期間

<場 所>

伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」

静岡県伊豆市修善寺838-1 修善寺総合会館内

<期 間>

123日(木)~ 126日(火)9:3016:30

休館日:水曜日、年末年始(12月30日~13日)、11613時以降

開催事務所の沼津管理官事務所からは富士山の湧水が流れ落ちる白糸の滝と、伊豆山稜線歩道・猫越岳山頂の池で見つけたモリアオガエル、下田管理官事務所からは奥石廊に広がるユウスゲと、爪木崎の青い海の写真4点を展示しています。その中から2点紹介します。

【 また来年この場所で  撮影:山田(沼津)


【 楽園の冬  撮影:齋田(下田)

普段から頻繁に国立公園内の巡視をするアクティブ・レンジャーならではの珠玉の一枚をぜひ会場でご覧になって下さい。お待ちしております。

新型コロナウイルス感染拡大防止対策については施設の指示に従って下さい。

▼伊豆半島ジオパークミュージアム「ジオリア」

https://georia.izugeopark.org/

▼開催案内

http://kanto.env.go.jp/to_2020/2020_6.html

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2020年11月16日読めない!?『八丁池』紅葉のタイミング

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

今年は紅葉が早いと思っていましたが、先日発表された静岡県の今後1ヶ月予報によると、例年より気温が高く紅葉は全体的に遅くなる可能性が高いそうです。あっという間に冬の景色になるより長い時間秋の景色を楽しめていいですね。紅葉は深緑と違い、見頃の時期の木枯らしや雨の影響で落葉してしまいますのでタイミングが合うと感動もひとしおです。山々がパッチワークのように色づくのが楽しみです。

今回は紅葉の時期に天城山巡視が何度か重なり、八丁池周辺の紅葉のタイミングの難しさを痛感しましたので敢えて日記で紹介したいと思います。

日本百名山の一つである天城山は、東は遠笠山から万二郎岳(標高1,299m)、伊豆半島の最高峰の万三郎岳(標高1,406m)など伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山です。年間を通して雨が多く、年間降水量は4,000㎜を超える多雨地帯で、苔や樹木が育つ最適な環境です。八丁池は標高1,173mにある池で、「天城の瞳」の愛称で呼ばれています。池の周囲が八丁(約870m)あることから名付けられたと言われていますが、実際は580mほどしかないそうです。

八丁池へは一年に何度か訪れていますが、池の色は天気や季節によって毎回違う色に見えます。天然記念物の「モリアオガエル」産卵地としても知られていて、今年も梅雨頃にたくさんの卵を確認出来ました。池の周りは「モリアオガエル」の保護のため、半周ほどで通行止めになっています。

【 深緑の八丁池(見晴台から2020.6.15撮影)

1枚目の写真は、今年6月の八丁池です。深緑の八丁池は緑が眩しくパワーを感じます。この日はこの時期には珍しく富士山も見えています。


【秋の八丁池(見晴台から2020.10.26撮影)】

2枚目は10月26日巡視の際に撮影した1枚です。天気は曇りで少し暗いですが、まだ紅葉しているとは言えない感じですね。


【秋の八丁池(見晴台から2020.11.10撮影)】

そして、3枚目が1110日に撮影した八丁池です。

なんと言うことでしょう、、、八丁池奥の木々が落葉しています。2週間であっという間に景色が変わってしまいました。

八丁池は冬になると池が凍るほど気温が低くなります。そのため紅葉もあっという間に進み、この場所に来ないと確認出来ないので、この時期に何度か巡視をしていますが、紅葉の八丁池をまだ見たことがありません。今年は紅葉の時期に連続して巡視が重なったので、絶好のタイミングで美しい紅葉の八丁池を紹介しよう!!と意気込んでいましたが、残念ながらタイミングを逃してしまいました。八丁池の紅葉を楽しんだ方の話では、今年は台風の影響も少なく、朝晩と日中の寒暖差もあり葉が鮮やかに色づいていたそうです。改めて八丁池の紅葉のタイミングの難しさを実感しました。

【冬の八丁池(見晴台から2020.1.14撮影)】

そして、最後の写真はもう少し季節が進んだ冬の八丁池です。少しさみしい感じもしますが、冬は八丁池に空の濃い青が映り格別です。そして富士山周辺に比較的雲が少なく雪化粧した富士山がよく見えます。

八丁池は冬になると池の水が凍ります。私は一部凍っているところしか見たことがありませんが、今年はどうでしょうか?池が凍るタイミングで巡視に行くことが出来たら日記でご紹介出来ればと思います。

今回八丁池の美しい紅葉を見ることは出来ませんでしたが、自然の面白さを感じる数週間でしたし、来年の楽しみがまた1つ増えました。

天城山では標高の高い場所から紅葉が始まり、現在は、八丁池に向かう登山道でブナやカエデやもみじが色づいています。この時期限定の赤や黄色の森で秋を感じて見て下さい。

紅葉シーズンもあり少しずつ登山者が増えています。各自で新型コロナウイルス感染防止対策をお願いいたします。

▼静岡県伊豆市に来訪される方へのお願い

【新型コロナウイルス感染防止対策について(伊豆市)】

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=12&c2=2&pid=5228

▼伊豆市観光情報サイト

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=5025

▼伊豆市紅葉情報

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=12&c2=2&pid=5148

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2020年11月11日霊峰仰ぐ毛無山

富士箱根伊豆国立公園 義高樹

11月になりまして、冬の訪れをひしひしと感じます。

今回は静岡県と山梨県の間に聳える天子山塊、その最高峰である毛無山についてご紹介します。

標高2000m近い毛無山は、中々に登りごたえのある山です。

やや急坂で岩場もあり、時には設置されているロープを駆使して登らなければなりません。

ハァハァと息が上がり、じんわりと汗が滲みます。

しかし、つらいことばかりではありません。

富士宮市からのルートでは、途中に堂々たる不動の滝や、豊かな樹林帯を眺めながら登山することができます。


不動の滝

極めつけは、富士展望台から眺める見事な富士山です。


富士山

展望台といっても、階段やデッキが設置されているわけではありませんので、ワイルドに岩の上に登って見て下さいね。

同じように北アルプス展望台もあります。

北アルプス

富士山と北アルプスの両方を見ることができるなんて、とってもお得だと思いませんか。

山頂へ辿りつくと、これまでの急坂が嘘のようになだらかな草原があります。

のんびりとした景色が広がるその向こうに、下界と富士山の両方が見えますよ。

毛無山山頂より

毛無山はこの他にも隣の雨ヶ岳まで縦走するルートがありますが、クマザサのせいで道が分かり辛くなっているので、利用する際は十分注意して下さい。また、充分な装備と準備をもって臨みましょう!【※新型コロナウイルス対策(マスク、ソーシャルディスタンス等)も忘れずにお願いします。】

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2020年10月28日天城温泉郷『湯道』をめぐる

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

今年も残すところあと2ヶ月です。時間の流れの早さに驚きます。秋は毎年言っているような気がしますが、、、食べ物がおいしい季節ですよね。ついつい食べ過ぎてしまいます。

全国の山々で初冠雪のニュースを耳にしました。伊豆半島の紅葉はこれからですが、富士山は雪化粧をして美しいです。沼津管内も少しずつ冬に向かっています。

ところで皆さんは『湯道(ゆみち)』という言葉を聞いたことがありますか?湯道とは静岡県伊豆市湯ヶ島にある小道で、かつて河原の共同湯に通うために使っていた小道を、里の人達が「湯道」と呼ぶようになり、名前をそのままに散策路として整備された道です。この場所は、幼い頃この地で暮らしていた作家 井上靖の「しろばんば」の舞台になった場所や、川端康成が「伊豆の踊子」を執筆した場所でもあります。

苔むした小道を歩いていると、井上靖をはじめとする文人墨客たちもこの場所を歩き、執筆の創作意欲を高めたり、心を休めていたのかな?と想像が膨らみます。そんな景色を眺めていると感慨深い気持ちになりました。

小道の脇には小川が流れ、笹舟を作って流して遊んだ子供の頃を思い出しました。この場所を歩くとなんだか懐かしい気持ちになります。

カサカサっと何か落ちてきたと思ったら、どんぐりです。足下には秋が落ちていました。

こちらは、猫越川(ねっこがわ)にかかる「女橋」と、本谷川にかかる「男橋」です。この場所はこの二つの川が合流し狩野川として流れ出す場所であり、男女が巡り会い新しい人生をスタートする「出会い橋」と呼ばれていて、二つの橋の出会う場所にはハートのモニュメントがあり写真スポットになっています。5月下旬から7月上旬頃には、たくさんのホタルが飛び交い幻想的で、四季を通して美しい場所です。

11月中旬頃には湯道沿いの木々の紅葉が始まり、出会い橋ではライトアップも行われる予定です。秋色に染まった美しい渓流にかかる橋で素敵な出会いがあるかもしれませんよ。

おまけ、湯道の小川に咲いていた「ホトトギス」です。10月ももうすぐ終わりですがキレイに咲いていました。

湯道の紅葉はこれから見頃を迎えます。文人ゆかりの宿や史跡、歌碑などを巡りながら風情のある小道で紅葉と歴史に触れ思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

*湯道の中にある「わらべ橋」は老朽化により現在立入禁止になっていますのでご注意下さい。

▼静岡県伊豆市に来訪される方へのお願い

【新型コロナウイルス感染防止対策について(伊豆市)】

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=12&c2=2&pid=5228

▼伊豆市観光情報サイト

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=5&c2=4&aid=4&pid=2402

▼天城温泉郷 観光ガイド

https://amagigoe.jp/

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2020年10月23日東海自然歩道を歩こう!

富士箱根伊豆国立公園 沼津 義高樹

今年も早いもので、もう10月です。

すっかり寒くなるかと思いきや、11日、12日はまさかの夏日でしたね。

浜松市では気温が27度にもなったとか。

去年まで山形にいた私は、10月ですとそれなりに寒い思いをしていましたので、未だに半袖でいられることが信じられません。

そんなお天気に恵まれた12日、東海自然歩道の巡視に行って参りました。

東海自然歩道・木橋の様子

最近、皆さんは外のアクティビティを楽しまれているでしょうか。

ステイホームと自粛も大事なことですが、たまには外に出かけて、自然の中でリフレッシュすることも良いかもしれません。

・軽く運動がしたい。

・アウトドアに興味があるが、何をしていいか分からない。

・昔は登山をしていたが、最近は足が遠のいている。

そんな方々にお勧めできるのが、こちらの東海自然歩道(ハイキング)です。

東海自然歩道といえば東京と大阪を結ぶ長距離歩道ですが、今回ご紹介するのはそのごく一部で、およそ1時間程度で一周できるコースになります。

国土地理院地図におけるコース概要

(【A沢貯水地】または【富士宮市立井之頭小学校根原分校跡】付近になります)

コースは起伏が少なく、なだらかです。

装備としては登山靴が望ましいですが、ハイカットのように本格的なものは必要ありません。

ちょっとしたお菓子などを持参して、気軽にハイキングに出掛けてみては如何でしょう。

天気が良ければ、このように富士山も展望できます。


東海自然歩道からの富士山(5月27日撮影)

付近には朝霧高原の他、白糸の滝(過去日記→【白糸の滝と富士山】)、田貫湖ふれあい自然塾(ホームページ→【環境省田貫ふれあい自然塾】)もありますので、時間があるようでしたら立ち寄ってみて下さい。

きっと、より自然を好きになれる筈ですよ!

※新型コロナウイルスへの対策(マスク、ソーシャルディスタンス等)を十分にして、お出かけ下さい。

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2020年09月30日2020年の富士山の楽しみ方③「富士山自然休養林ハイキング」

富士箱根伊豆国立公園 義高樹

初秋を迎え、記録的な猛暑に見舞われた静岡も、朝夕はめっきり涼しくなってきました。

今年の夏は暑いばかりでなく、コロナ渦の影響で自粛続きの異例な夏だったと思います。

世界文化遺産であり、日本のシンボルである富士山も、2020年度は残念ながら閉山となりました。

早朝の富士山

そのため「2020年の富士山の楽しみ方②」に引き続き、登らない富士山の楽しみ方をご紹介したいと思います。

ご紹介するのは「富士山自然休養林ハイキング」です。

例年、多くの方々が利用するのは、富士山の五合目から頂上に至る【富士宮】【御殿場】【須走】【吉田】といった主要登山道でしょう。こちらは未だに荒々しい火山噴火の痕跡を見ることができますし、日本一の高みへ到達できる非常に達成感のあるルートです。

しかし、富士山の魅力はそれだけではありません。五合目より下の広大な山麓には自然の宝庫と呼ぶべき原生林が広がっています。主要登山道が閉鎖中であるこの機会に、少し麓へ目を向けて見ませんか。きっと、富士山に対するイメージが変わると思いますよ。

富士山自然休養林のハイキングコースは多くありますが、今回は静岡県裾野市の水ヶ塚公園から御殿庭下までのコースをご紹介します。

下記のサイトではDコースとして紹介されています。

富士山自然休養林ハイキングマップ(富士山自然休養林ハイキングコースご案内)

このコースは、始めは起伏が少なくゆったりとハイキングを満喫することができます。

モコモコです

中盤を過ぎると、少し傾斜がきつくなって木々の密度が減り始めます。

綺麗な広場に出ました

道中ではブナやカラマツを初めとした原生林の豊かさに見入り、綺麗な空気の中で心身ともにリフレッシュすることができます。

まるで森と一体化したような静かな時間を過ごしてみては如何でしょう。

こんな所に可愛いホタルブクロが

これから秋も深まり、ハイキングには最適な季節となります。

なるべく少人数で、飛沫に注意するなどコロナ対策を行ったうえで、富士山が初めての方も、今年登れなくてがっかりしている方も、是非、富士山自然休養林を訪れてみて下さい。

【注意】

御殿庭下より先には宝永山へ至るルートがありますが、今年度は利用することができません。また、富士山の登山道は吉田口を除き麓から閉鎖(吉田口も五合目より先は閉鎖)しておりますので、ハイキングコースから当該地に立ち入ることはご遠慮下さい(主要登山道、宝永山、双子山等への道には注意書きとテープがあるので、指示に従うようにして下さい)。

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2020年09月07日『滑沢渓谷』で森林浴

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

最近は、夕暮れ時に吹く風の涼しさに少し秋を感じる日があります。とは言うものの、日中の暑さはまだまだ厳しい沼津です。

前回、夏でも涼しい「浄蓮の滝」を紹介しましたが、今回はどの季節に行っても森と清流の美しさに目を奪われ、癒し効果抜群の「滑沢渓谷」を紹介したいと思います。

滑沢渓谷は、天城峠の北側にある苔と樹木に包まれた渓谷です。谷を埋め立てた安山岩の上を流れる清流が、長い年月をかけて岩肌を削り滑らかで美しい一枚岩を作りました。渓谷沿いにはわさび田があり、スジグロシロチョウが舞っている姿を目にします。この場所は井上靖の「猟銃」のモチーフになった場所で、滑沢橋を渡ると林道の入口に井上靖文学碑があります。そして、渓谷沿いにある太郎杉歩道と林道を上流へ進んでいくと、天然記念物の樹齢推定450年の巨木「太郎杉」まで行く事ができます。(※歩道を進むと最終的に林道と合流するので、林道のみを進んでも太郎杉まで行く事ができます。)

【 滑沢渓谷 】

林道の途中には滑沢火山の噴火によって出来たバームクーヘンのような、火山性の土石流の地層を見ることが出来ます。渓谷だけでなくこの辺り一帯が溶岩台地の森だと感じられます。

【 バームクーヘンのような地層 】

林道をしばらく進むと右側に木製階段が見えてきます。階段の先にあるのが「太郎杉」です。昭和39年に静岡県の天然記念物に指定され、樹齢はおよそ450年、高さは53メートルと天城周辺では一番大きい杉です。枝ぶりも立派で、雨の多いこの場所に何百年も生き続けていると思うと感慨深いです。

【 太郎杉 】

下の写真は「竜姿(りゅうし)の滝」です。滑沢川と本谷川が合流した場所にあります。滝の左側の岩が、川に入った竜が体をひねり鼻先を滝の方へ向けているように見えるということで、この名前がついたそうです。渓谷の水の透明度を感じられ、春夏は新緑、秋は紅葉も美しい場所です。


【 竜姿の滝 】

新緑、紅葉、冬には年に数回見られる雪の滑沢渓谷も楽しむ事が出来ます。どの季節に行っても忘れられない景色が広がっています。水のせせらぎ、風の音、木漏れ日、森の空気をたくさん体に吸収し、暑い夏で少し疲れた体を森林浴で癒やして下さい。

▼静岡県伊豆市に来訪される方へのお願い

【新型コロナウイルス感染防止対策について(伊豆市)】

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=12&c2=2&pid=5228

▼伊豆市観光情報サイト

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2511

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2020年08月14日清涼を求め『浄蓮の滝』へ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

ついに長かった梅雨が明けましたね。暑い夏は四季の中で得意ではない私も、今年の長すぎる梅雨の中、この時を待ちわびていましたが、梅雨明けした途端にこの暑さ、、、外に出るとサウナの中にいるようで体に堪えますね。それでも青い空と、夏らしい雲は見ていて気持ちがいいです。

今回は、歌手石川さゆりさんの「天城越え」の歌詞に登場する、『浄蓮の滝』を紹介したいと思います。

浄蓮の滝は、静岡県伊豆市湯ヶ島にある落差25m、幅7mの「日本の滝100選」に選定された伊豆最大級の名瀑です。伊豆東部火山群の鉢窪山と丸山から1万7千年前に噴火した溶岩が本谷川に流れ込み、溶岩台地と浄蓮の滝を作りました。昨年、駐車場の目の前に展望デッキが新設され、滝壺までの急な階段を降りずデッキから滝を眺めることが出来るようになりました。

【 展望デッキ 】

滝の近くまで行くと、滝のしぶきが自然のミストシャワーのようにひんやりしていて気持ちがいいです。岩肌に見える六角形の石は柱状節理です。噴火によって流れてきた溶岩がゆっくりと冷え固まって規則正しい割れ目を作りました。この辺りが溶岩台地だということを実感できる美しい自然の芸術です。

そして、滝横の崖には、静岡県天然記念物の「ハイコモチシダ」が自生しています。九州の南部と伊豆半島のみ分布していて、国内で初めてこの場所で発見されたことから、別名「ジョウレンシダ」とも呼ばれているそうです。

【 浄蓮の滝(8月4日撮影) 】

滝の水量は、雨量で大きく変わります。先月巡視に行った際は、長梅雨の影響を受けて、水量が普段の倍以上になっていました。滝壺の目の前の展望スペースまで、小雨のような滝のしぶきが飛んできてすごい迫力でした。

【 浄蓮の滝(7月15日撮影) 】

滝の下流沿いにはわさび田があり、黄緑色の絨毯が美しいです。栽培方法の「静岡水わさび伝統栽培」は世界農業遺産に認定されています。この辺りの主要道路脇にもわさび田があり、この土地で開発された畳石式わさび田を見ることもできます。わさびは食欲増進作用や、多くのビタミンが含まれていると言われていますので、夏にピッタリの食べ物ですね。

【 渓流沿いのわさび田 】

暑い夏も滝の周辺は涼しく、滝から流れてくるひんやりと湿った空気と川のせせらぎ、わさびやシダの緑が心と体を癒やしてくれます。暑さが厳しい夏ですが、日記を読んで清涼な空気を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

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