ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 下田

65件の記事があります。

2018年06月01日360度アジサイの花に包まれる 伊豆半島下田公園

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

(下田公園 アジサイ)

この時期、下田公園ではたくさんの花を咲かせたアジサイを楽しむことが出来ます。今年は例年よりも開花が早いようで、6月に入る前にはもう5分咲きになっていました。

歩道を歩いていると次々と目に飛び込んでくる色とりどりのアジサイがとても綺麗です。 

(開国記念碑)

歩道の途中には、黒船艦隊を率いたペリーによって下田が開港してから100年を記念した開国記念碑があります。 

(空堀)

戦国時代、攻め入る豊臣軍に対して、北条軍が南伊豆の防衛拠点としていた下田城の跡が下田公園です。当時防衛の為に作った空堀の跡が残っています。 

 

そこから更に先へ進むとアジサイの群生地があります。山の斜面を埋め尽くすように咲いたアジサイに圧倒されます。下田公園のアジサイの数は15万株300万輪といわれ、見応えは十分です。

 

1つ1つが大きく、手のひらを超えるような見事な花が咲いています。

100種以上のアジサイが咲いており、様々な形や色の花を楽しむことができます。

 

 

背丈ほど伸びたアジサイは歩道を覆っており、アジサイのトンネルを歩くような感覚でした。下から見上げるアジサイもとても綺麗でした。

伊豆急下田駅から徒歩20分程歩いたところにある下田公園では6/1~6/31までアジサイ祭りが開催されます。これから梅雨を迎え、どんどん花が増えていくと思います。アジサイ以外にも見所満載の下田公園にぜひ足を運んでみてください。

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2018年05月15日ヤマツツジ・山頂からの絶景が魅力 伊豆半島高通山

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

今回は伊豆半島の南伊豆町と松崎町の境に位置する高通山をご紹介いたします。

 

(高通山山頂からの眺望 南伊豆町方面)

標高519mの高通山は、麓の駐車場から山頂まで40分程度と手軽にハイキングを楽しめる山として人気です。高通山の魅力は、なんと言っても山頂からの景色です。

山頂には背の高い木が比較的少なく、半島の西側に少し飛び出して位置するため、

低山でもとても見通しがよくなっています。

南伊豆方面を向けば海に浮かぶ小さな島や半島複雑な地形が一望できます。

(北側展望所 松崎町方面)

北側展望所にいけば、海の向こうには富士山を見ることができます。

高通山北側展望所は富士山がある風景100選にも選ばれています。

写真では薄すぎて全然見えないのですが、写真中央に富士山が写っています。

ちょうど登山者も下を向いて落ち込んでいるように見えますが、

この日は、しっかり富士山が見えていました。本当です!!

(高通山山頂周辺 富士山とヤマツツジ)

そして高通山のもう一つの魅力は、ヤマツツジです。5月中旬、見頃になります。

みどりの中でヤマツツジの赤い花が映えて、とても綺麗でした。

(ヤマツツジ)

ハイキングにはちょうど良い季節になってきました。高通山をはじめ、伊豆半島には手軽にハイキングを

楽しめる山や歩道がたくさんありますので、自然を満喫してみてはいかがでしょうか。

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2018年03月22日西伊豆町で開催! 伊豆半島ジオパークロゲイニング大会

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

西伊豆町で伊豆半島ジオパークロゲイニング大会が開催されました。

(スタート前のルール説明)

ロゲイニングとは、制限時間内に様々な箇所に置かれたチェックポイントに行き、獲得した得点を競うというスポーツです。チェックポイントの回り方は自由で、今回は自走または路線バスで移動を行い、チェックポイントで決められた写真を証明として撮るというルールでした。

(地図とチェックポイント表)

走りに自信がある方は坂道の続く山方面で高得点を狙ったり、バスを使って遠くのチェックポイントを目指したりとそれぞれ自分に合った作戦を立てて挑みます。我々は主に国立公園内になる海沿いを回ることにしました。

(黄金崎 馬ロックのチェックポイント)

(三四郎島のチェックポイント)

チェックポイントは西伊豆町の見所や伊豆半島ジオパークのジオサイトが多く、

自然や観光を楽しみながら回ることができます。 

(浦守神社のチェックポイント)

いつも車で通りすぎて気がつかない場所も自分の足で走ることで新しい発見ができ、とても楽しかったです。

西伊豆町の魅力を走ることを通して感じることができるスポーツイベントでした。

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2018年03月09日南伊豆の春が咲く 菜の花と河津桜

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

今回は南伊豆町の河津桜をご紹介します。 

(2018/2/28 菜の花と河津桜)

今年は冬の寒さが厳しかった影響で、河津桜の見頃が例年より2週間前後遅れたようです。

3月に入り、いよいよ見頃を迎えようとしています。

南伊豆町青野川沿いの河津桜は、一面を埋め尽くす黄色い菜の花と一緒に見られるところが 

魅力となっています。

(2018/2/28 青野川の河津桜)

河原が菜の花で黄色く染めるまでにはもう少しかかりそうです。 

河津桜も日陰のところは、まだまだといった感じです。 

これから全体が見頃となるにつれてもっともっと綺麗な風景になっていきます。 

(2018/2/28 青野川沿いの歩道)

お昼時には、みんなベンチや河原に座り、桜を見ながらお弁当を食べていました。

人力車が走っていたり、写真を撮っていたり、ランニングしている方やおしゃべりしながら散歩する方など、観光で来ている人も地元の人も楽しめるとても温かい雰囲気に包まれたお花見所です。

(2018/2/28 青野川の河原)

陽気が暖かくなってきてマガモたちが気持ちよさそうにお昼寝していました。

伊豆半島はもうすぐ春です。

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2018年01月18日圧巻の300万本!! 伊豆下田の水仙

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

伊豆下田の冬の主役といえば、爪木崎に咲く水仙です。現在、見頃を迎えている水仙をご紹介します。

(下田市須崎 爪木崎海水浴場)

爪木崎に足を踏み入れると、辺り一面を白く染める綺麗な水仙が飛び込んできます。

周りに咲くアロエの花や青い海がさらに水仙を引き立てます。

 

(下田市須崎 爪木崎海水浴場 水仙)

近くで見ると白い花びらと黄色いラッパの様な花びらがなんともかわいらしいです。

風が吹くと水仙の甘い香りが漂います。

 

(爪木崎灯台)

爪木崎の見所は、水仙だけではありません。丘を上がっていくと、立派な灯台が立っています。

真っ白で、すらっとした爪木崎灯台が青空に映えます。

 

(柱状節理)

海辺では、特徴的な形をした岩を見ることができます。

これは溶岩が冷え固まる際に、縮んで柱状に割れた柱状節理です。

綺麗な風景だけでなく地球の神秘を感じることができます。

 

(下田市須崎 爪木崎海水浴場)

約300万本もの水仙が咲き誇る下田爪木崎水仙まつりは2月10日まで開催しています。

見頃は1月中旬~2月上旬となっております。

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2018年01月09日国立公園・野生生物フォトコレクション【伊豆半島 下田 開催】

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

国立公園・野生生物フォトコレクション -アクティブ・レンジャー写真展-

が1/5~1/23まで下田市立図書館(静岡県下田市4丁目7-16)にて開催しています。

関東地方のアクティブ・レンジャーたちが現地で撮影した写真からは、各地域の特色や撮影者の個性がにじみ出ています。綺麗な写真だけでなく、様々な角度から自然を切り取った作品が並んでおります。

(下田市立図書館1階)

開催地の下田市立図書館の方々が飾り付けやかわいらしい動物などを作ってくださり、見ていてとても楽しい写真展になりました。

(下田市立図書館1階)

自然や環境に関する図書のコーナーもありますので、

写真を見て、興味を持たれた方はぜひ本を手にとってみてください。

(下田市立図書館 階段)

写真は図書館内全体に展示してあります。

入り口近くのコーナーだけでなく、1階の奥や階段、2階と各所に展示してありますので、

全部の写真を探してみてください。かわいい動物たちが案内してくれます。

(下田市立図書館 階段踊り場)

我々の働く地域の素晴らしい風景や生き生きとした動植物の姿をぜひ見に来てください。

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2017年12月26日伊豆下田の冬の風物詩

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

12月も後半になり、一段と寒くなってきました。 

伊豆半島は、温暖な気候ですが海からの風が強く体感的にはとても寒いです。

この時期になると、あちこちでよくみかけるのが、アロエの花です。  

 

  

(下田市白浜 アロエの里) 

一本にょきっと伸びた花軸の先にはたくさんの赤い花がつき、その特徴的な見た目がとても目を引きます。 

 

   

(下田市白浜 アロエの里) 

下田市白浜のアロエの里では、現在アロエの花祭り(12/1~1/8)が開催中です。 

大きなアロエの花がこれだけたくさんあるとちょっと圧倒されます。 

 

  

(白浜大浜海岸) 

下田の白浜といえば、白浜大浜海岸。

夏は、大勢の人で賑わっていましたが、冬は、とても静かな海です。

底が透けて見えるほど綺麗な海を見ていると思わず海辺を散歩したくなります。 

 

  

(白浜大浜海岸) 

日の光が波に反射して、キラキラ輝いていました。

冬場はもちろん寒くて泳げませんが見るだけでも来る価値ありです。

   

(下田市須崎 爪木崎海水浴場) 

そしてなんといっても下田の冬の風物詩といえば水仙です。

下田爪木崎水仙まつりも現在開催中(12/20~2/10)です。一部花を咲かせている箇所がありましたが、 

全体を見るとまだまだといった感じ。例年1月上旬に最盛期を迎えます。

水仙の花でいっぱいになった景色が待ち遠しいです。

次回は満開の水仙をお届けいたします。

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2017年11月07日【富士山がある風景100選】仁科峠(伊豆半島エリア)

富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光

今回は『富士山がある風景100選』に選ばれた伊豆半島の仁科峠をご紹介します。

(仁科峠展望台からの眺望)

 

仁科峠は、天城峠から西に延びたハイキングコース伊豆山稜線歩道の中間に位置しています。

風が強いため、背の高い木が少なく、笹に覆われた峠です。

 

(仁科峠 笹と歩道)

 

伊豆山稜線歩道を歩いてくることもできますが、自信がない方はツーリングやドライブで人気な西伊豆スカイラインを通り、仁科峠駐車場からも展望地点へアクセスすることが出来ます。

駐車場から展望台までは少し坂を登らなければなりませんが、背丈ほどの笹に囲まれた道を歩くのも楽しいですし、見上げると空がとても広く感じられます。

 

(仁科峠 西伊豆の街と駿河湾)

 

登りきったところにある展望台からは、360°視界を遮るものがなく、富士山だけではなく、伊豆の山々や眼下に駿河湾等を望む絶景を楽しめます。

一斉に笹の葉がなびいた時の音や辺りを一望できる開放感がとても心地よい展望台です。

 

(仁科峠 富士山) 

これからの季節、富士山に雪が積もれば、また違った風景が見られると思います。

 

++++++++++"富士山がある風景100選"とは ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念事業の一環として、国立公園内と周辺地域の代表的な富士山の展望地を"富士山がある風景100選"として選定しました。
その他の選定地などの情報につきましては環境省関東地方環境事務所のページをご覧下さい。
http://kanto.env.go.jp/pre_2017/80_1.html
http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html


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2017年09月19日伊豆半島のいいね!スポット

富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光

今回は写真を撮ってSNSに投稿したくなるようなスポット4ヶ所をご紹介いたします。 

 

 

  

下田市田牛(とうじと読みます)にある竜宮窟です。洞窟の中では、打ち寄せる波と差し込む日差しが幻想的な空間を作り出します。上から覗き込むとハートが見え、思わず写真撮りたくなるはず。 

波に浸食されてできた洞窟の天井が落ちてこのような姿になったそうです。  

 

 

 

天城山にある伊豆半島最高峰万三郎岳から八丁池方面に約30分のところにあるのがヘビブナです。その姿から何か辛い過去があったと想像できますが、懸命に生きるブナのたくましい生命力を見ることができます。 

 

 

 

 

南伊豆町にある子浦日和山遊歩道を5分程度歩くと三十三観音が現れます。 

傘のように突き出た岩の下に観音様が並んでおり、森の中で少し異様な雰囲気を醸し出しています。 

伊豆半島ジオパークのジオサイトにもなっているので、後ろの地層に注目してみても面白いかもしれません。 

 

 

 

 

西伊豆町黄金崎にある通称"馬ロック"。誰が見ても馬にしか見えない姿は一見の価値あり。 

頭頂部の木々がうまい具合にたてがみに見えて、より馬っぽさを演出しています。夕暮れ時は、黄金色に輝く馬ロックと水平線に沈む夕日がとても綺麗です。更に天気が良ければ後ろに富士山を見ることもできます。

ここだけではなく伊豆半島には素晴らしい風景がたくさんありますので、あちこち写真を撮ってまわるのも楽しいと思います。

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2017年08月08日6年ぶりの復活 河津七滝最大の滝 「大滝」

富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光

今回は河津町の河津七滝についてご紹介いたします。 

 

2011年の台風で歩道が損壊し、通行止めになっていた大滝遊歩道が修復を終え、8月3日に開通いたしました。

一般観光客は、6年ぶりに河津七滝すべてを見られるようになりました。 

 

(2017/08/04 大滝) 

 

大滝は、落差30メートル、幅7メートルあり、河津七滝で最大です。

ダイナミックに流れ落ちる姿は、迫力満点です。

  

(2017/08/04 蛇滝) 

それぞれ特徴が異なる七滝ですが、その名前も特徴的です。 

蛇滝は、岩の模様が蛇の鱗のようであることからその名がつけられました。 

  

(2017/08/04 吊り橋) 

歩道にはいくつか吊り橋が設置されており、川や滝を上から見られるポイントもあります。

なぜか揺れる吊り橋を渡るとテンションが上がります。子供たちも大興奮で渡っていました。 

  

(2017/08/04 釜滝と柱状節理) 

 

釜滝近くの柱状の岩は、マグマが冷え固まる時、縮むことでできた柱状節理という岩です。

滝だけでなく周りの自然や火山の作り出した地形も見所の一つです。

海もいいですが、涼しい川と滝、暑い夏にぴったりのスポットです。

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