富士箱根伊豆国立公園 下田
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2020年02月28日大噴火!「子どもパークレンジャー」を開催しました
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。昨年末頃からさりげなく甘党をアピールしてきた齋田です。
今年の冬も机上やロッカーに異常はありませんでした。
さて、2月23日(日・祝)に、子どもパークレンジャーイベント「まっちゃーれセンターで火山の噴火実験!? in神津島」を開催しました。
「子どもパークレンジャー」とは、「自然保護の大切さや自然との付き合い方など豊かな人間性を育むことを目的として、環境省レンジャーと一緒に自然観察や自然解説による自然環境学習などを小・中学生に体験してもらうプログラム」です。
詳しくはこちら>>> https://www.env.go.jp/kids/gokan/jpr/about/index.html
今回のイベントのテーマは、「火山の噴火」。
富士箱根伊豆国立公園伊豆諸島地域に属する神津島は、富士火山帯の火山島の一つです。
今回のイベントでは、伊豆半島ジオパーク推進協議会の朝日克彦先生と新名阿津子先生のご指導のもと、島民の子どもたちを対象とした噴火再現実験を行い、自分たちが暮らす神津島の成り立ちについて楽しく学習しました。
実験の前には、国立公園や伊豆諸島、神津島にある火山「天上山」の概要についてのお勉強。
元気いっぱいな子どもたちに、先生たちも元気いっぱいに応戦しました。
国立公園は日本を代表する自然の風景地として設立されたこと、自分たちはそんな素晴らしい島に生まれ育っていること、身の回りの優れた自然を後の世代に引き継ぐことの重要性、分かってもらえたかな?
身近にある食材のチョコレートや水飴等を混ぜたものを溶岩に見立てて噴出し、火山の噴火を再現します。
これから何が起きるのかな?どうやって火山は作られるのだろう?子どもたちはすでに興味津々です。
噴火が始まりました。火口からは溶岩が噴出し、堆積していきます。
好奇心旺盛な子どもたちからは、「溶岩は何で出来ているの?」、「どれくらい噴火が続くの?」、「実際にはどれくらい熱いの?」といった素晴らしい質問が絶えず飛び交い、講師役の朝日先生は大忙し。
これが溶岩流、こうやって火砕丘が形成されるんだ、神津島らしい形の溶岩ドームに近づいてきたね、等の説明を交えながら、楽しく実験を進めます。
そしてついに、大きな溶岩ドームが形成されました。実験は大成功です。
子どもたちにお手伝いしてもらいながら作った火山島がこちら!
みなさんで協力して上手に出来ましたね。実際の火山の特徴がよく再現されています。
形もどこか神津島のように見えなくもないのではないでしょうか!?
実験の終わりには朝日先生より神津島や火山について楽しくお話し頂き、「まっちゃーれセンターで火山の噴火実験!? in神津島」は最後まで和気あいあいとした雰囲気の中で実施することができました。
今回の子どもパークレンジャーも楽しんでもらえたかな?
みなさんが身の回りの自然や環境に少しでも興味を持ってくれたなら、とても嬉しく思います。
2020年01月22日甘い香りに包まれる「伊豆下田 爪木崎」
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。
今年の初売りでも、例によって普段よりウエストサイズが大きめのデニムを購入した齋田です。
さて、新年最初の日記では、甘くおいしそうな香りが漂う冬の人気スポットをご紹介します!
そんな幸せな場所は、伊豆半島下田の爪木崎。昨年8月の日記にて海水浴スポットとしても取り上げた、灯台そびえる景勝地です。
ここ爪木崎では、今年もたくさんのニホンズイセンが咲き誇り、甘くやわらかい香りに包まれながら一足早い春の訪れを感じることができます。
この日は天候に恵まれ、海沿いに広がる緑の絨毯を白く染める絶景をぽかぽかとした日差しの下で堪能することができました。
左手に散りばめられた赤色は、真っ赤なツリーですっかりおなじみのキダチアロエの群落です。
前回の日記にてご紹介した「アロエの里」以外にも、伊豆半島各地の海岸線にぽつりぽつりと自生しています。
どこまでも続く海の碧を背にして赤と白の花弁が潮風に揺れ動く様子は、息をのむほどの絶景でした!
満開の花々を楽しんだ後は爪木崎灯台方面へ足を運んでみましょう。
ニホンズイセンの群生地から5分程歩けば、知る人ぞ知る爪木崎のジオスポット「爪木崎の俵磯」を見下ろすことができます。
初めて焼いたビスケットのような奇妙な岩は「柱状節理」と呼ばれ、溶岩やマグマが冷えて固まる際に5角形や6角形の柱状の割れ目として形成されたものです。
写真で見るとサイズ感がわかりづらいかと思いますが、外接円の直径は大人の肩幅ほどの大きさです。
見物客のなかには、眼下に広がる圧倒的なスケールに感嘆の声を上げる方も少なくありません。
爪木崎にはこの他にも太古のロマン溢れるジオスポットが盛りだくさん。地学好きにはたまりませんよ!
海岸線沿いには遊歩道も整備されているため、花見の後のちょっとした散策にもぴったりです。
今回ご紹介したニホンズイセンの見頃は1月中旬~2月上旬頃と言われています。
まさに今がベストシーズン!週末は伊豆半島にて甘くやさしい香りに包まれてみてはいかがでしょうか。
2019年12月20日海辺に広がる小さなツリー?
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。ショートケーキの苺は最後までとっておく派の齋田です。
12月もとうとう終盤に差し掛かり、待ちに待ったクリスマスが近づいてきましたね!
下田の街中では、普段に増して子どもたちの笑い声が響き渡り、鈴の音やトナカイの足音さえも聞こえてきそうな程にクリスマスムード一色です。
さて、今回の日記では、そんなクリスマスにちなんで伊豆半島の海辺に広がるツリーをご紹介します。
ツリーがみられるのは、伊豆半島の東海岸に位置する下田市白浜の「アロエの里」です。
ここは伊豆半島を代表するキダチアロエの群生地であり、県内外から毎年多くの観光客が見物に訪れます。
植物好きのみなさんの中には、すでにピンと来ている方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介するクリスマスツリーの正体はこちらです!
青い海が広がる遊歩道沿いには、およそ3万株のクリスマスツリー。もとい、キダチアロエの花。
今年は台風による高潮の影響で株数が減少しているものの、これだけのアロエが群生する様子は圧巻です。
街中に輝く装飾やイルミネーションの灯りを見に行くのも素敵な過ごし方の一つですが、自然の中にクリスマスを探しながら散策するのもなかなか乙なものです。
今年の冬は、伊豆半島下田に真っ赤なツリーを眺めにきてはいかがでしょうか。
自然の中でみつかる新しい発見が、自分への最高のクリスマスプレゼントになることと思います。
2019年11月25日紅葉前線は今年もやってくる♪
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。久方ぶりに開いた文庫本に落ち葉の栞を見つけた齋田です。
身に覚えはないのですが、何故だか心が温まった気分です。他にもないか本棚を探してみようと思います。
さて、11月も後半に差し掛かり、朝晩の冷え込みがぐっと強まってきましたが、お変わりないでしょうか。
各地で紅葉が見頃を迎えたニュースをみると、深まる秋をしみじみと感じますね。
温暖な気候で知られる伊豆半島でも、一足遅れて紅葉の話題をちらほらと耳にする季節となりました。
今回は、これから見頃を迎える伊豆半島の代表的な紅葉スポット「河津七滝」をご紹介します。
河津七滝は、天城山の麓を流れる渓谷沿いに位置する代表的な七つの滝の総称です。
読みは「かわづななだる」。七滝は「ななたき」ではなく、「ななだる」と読みます。
古くは、水が上から垂れる様子を「垂水(たるみ)」と表現していたので、その名残なのかもしれません。
渓谷沿いには歩道が整備されており、片道約1時間程度で七つの滝を巡ることができます。
(※台風15号の被害により、現在は歩道の一部に立ち入りを制限している箇所がありますが、歩道内から全ての滝の見学が可能です)
【歩道の案内看板】
こちらの写真は初景滝(しょけいだる)。
真っ白な糸を下ろすような滝筋と手前に座るブロンズ像がなんともいえない雰囲気を醸し出していますね。
先の台風による流木や落枝がまだまだ残りますが、徐々に本来の美しさを取り戻しつつあります。
紅葉が見頃を迎える頃には、周囲の木々が紅く色づき、より一層魅力的な景色となるそうです。
さて、滝の前に腰を下ろす二体のブロンズ像、何をモチーフにしたものかわかりますか?
【初景滝(2019年11月中旬に撮影)】
近現代文学ファンの中にはピンと来た方も多いのではではないでしょうか。
伊豆半島を舞台とした川端康成の青春文学「伊豆の踊子」に登場する、主人公の「私」と踊子の「薫」です。
河津七滝の周辺には福田家や旧天城トンネルなど、作中の重要な場面で登場する名所が盛りだくさんです。
これからの季節は紅葉を眺めながらの聖地巡礼も文学好きにはおすすめですよ!
また、河津町では12月10日(水)までの期間、観光イベント「伊豆天城路河津秋まつり」が開催中です!
町内各所で「伊豆の踊子文学祭」や「紅葉ふれあいまつり」といった魅力的なイベントが実施されるほか、河津七滝では、「伊豆の踊子との記念撮影」や「なぞなぞウォークラリー」を楽しむことができます。
「伊豆天城路河津秋まつり」の詳細はこちらから。
今回ご紹介した河津七滝の紅葉の見頃は11月下旬~12月上旬です。
温暖な気候をもつ伊豆半島南部での一足遅い紅葉狩りはいかがでしょうか。
2019年10月30日ノスタルジックな秋の日に
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさま、こんにちは。タンスから出したセーターの匂いに懐かしさを感じる齋田です。
特定の匂いを嗅いだときに遠い昔のような心もちがするのは、なんだか不思議な感覚ですね。
この季節は、どこからともなく漂う金木犀の香りに、いつかの記憶がよみがえる方も多いのではないでしょうか。
さて、今回はそんな懐かしさを感じる伊豆半島西海岸の夕日をご紹介します。
残念ながらこの日記からは秋の匂いを共有することはできませんが、写真を通じて、美しい景色から感じる懐かしさや伊豆半島の魅力をお伝えできれば嬉しく思います。
一つ目にご紹介するのは、西伊豆町の大田子海岸から見える夕日です。
【西伊豆町 大田子海岸より望む夕日】
燃えるような夕日が、うるんだ赤い硝子球のように海の果てに沈んでいく様子は、言葉ではとても言い表すことの出来ない程に情緒的です。
また、夕日の橙色とは対照的な、地平線に浮かぶ島々からなるどこまでも黒い陰影がとても美しく感じられます。
写真では大きな一つの島のように見えますが、「男島」や「女島」、「メガネッチョ(通称)」等の複数の島々から構成されています。
二つ目にご紹介するのは、西伊豆町の黄金崎から見える夕日です。
【西伊豆町 黄金崎より望む夕日】
西に傾いた日の光を受けてその名の通り黄金色に移りゆく岩肌は、静岡県の天然記念物に指定されています。
また、この写真からは富士山を確認することができませんが、代表的な展望地として環境省の「富士山がある風景100選」にも選定されています。
洪波洋々と広がる海はもちろんのこと、夕日や富士山の他に、馬の頭にそっくりの岩壁「馬ロック」もそびえ立つ、見どころ盛りだくさんの人気スポットです。
伊豆半島西海岸の夕日はいかがでしたか?
懐古の情に浸りがちな秋の季節に、是非一度、伊豆半島の真っ赤な夕日を眺めにお越し下さい。
日記の写真では伝わらない、夕日のあたたかさや潮風のやわらかさ、波の音、浜辺の湿った匂いが、あなたを「遠い日の思い出」に連れ戻してくれることと思います。
また、夕日の見える場所はまだまだたくさんありますので、ご家族やご友人と一緒に自分たちだけの夕日スポットを見つけて、新しい「遠い日の思い出」をつくってみるのも楽しいかもしれませんね。
2019年09月27日「天城山自然観察会」を開催しました!
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさま、こんにちは。食欲の秋を免罪符に、体重計を押し入れへ放り込んだ齋田です。
朝夕日毎に涼しくなり、秋刀魚やさつまいも、きのこにかぼちゃが美味しい季節が近づいてきましたね!
今年も秋の味覚を余すことなく堪能して寒い冬に備えようと思います。
さて、以前の日記でも告知させて頂いた、令和元年度山の日環境教育プログラム「天城山自然観察会」を9月15日(日)に皮子平にて開催しました。
当日は天城自然ガイドクラブさんによる楽しい解説により、総勢40名の参加者が大いに盛り上がりました!
今回の日記では、簡単ではありますが観察会の様子をご紹介します。
皮子平は入口へのアクセスが悪く、天城の秘境とも言われる場所で、原生的な自然が濃縮されたとっておきの場所です。
今回の観察会では、一般車両は通行することの出来ない筏場林道をマイクロバスにて移動し、上井屋歩道入口から歩き始めました。
一行が最初に辿り着いたのは、300万年前に噴火した火口跡である西皮子平です。
直径1km程の草地が広がりますが、防鹿柵が設置されているため中には入れません。
ここでは天城山の歴史や成り立ち、防鹿柵内外の植生の違いについてガイドを行いました。
写真は赤色立体地図を用いて西皮子平周辺の地形について解説を行う様子です。
東皮子平にてブナに囲まれながらお昼休憩をとった後には、パネルを用いて山の役割について講義を行いました。
挙手制で回答して答えの書かれたシールを捲っていくクイズ形式での講義であったためか、みなさま童心に返って和気藹々と楽しんでおられました。
その後も動植物の解説を交えながら、苔に覆われた溶岩の森を抜け、溶岩流上に続く歩道を下り、終点の戸塚歩道入口まで辿り着きました。
道中の美しい自然の様子は山田アクティブ・レンジャーの日記をご覧下さい。
あたり一面が苔に包まれた林内や、巨大な杉の木がそびえ立つ光景はまるで異世界です!
今回の観察会は募集定員がすぐに埋まってしまい、参加することができなかった方も多いかと思いますが、富士箱根伊豆国立公園管内では、各事務所で様々なイベントが開催されています。
他事務所のアクティブ・レンジャー日記も要チェックです!
2019年08月22日下田の海を紹介します! ~若者向き編~
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。
地元に帰るたびに、県民の証明として「なのはな体操」を踊らされる齋田です。
お盆休みから1週間が経過し、8月もいよいよ終盤に差し掛かりました。
地域によっては、夕暮れ時の虫の音や風の匂いに夏の終わりを感じている方も多いのではないでしょうか。
今年の夏は全国的に雨天が多く、あまり夏らしいことができなかったなと感じている方も少なくないかもしれません。
今回の日記はそんな方にピッタリの内容です。伊豆半島下田の夏は、お盆が過ぎても夏休みが終わってもまだまだ続きます!
前回の日記では、静かで落ち着いた雰囲気に包まれたファミリー向きのビーチをご紹介しました。
今回は一変、学生のみなさんお待ちかね、若者たちが集う活気溢れるビーチをご紹介します。
部活動やサークルの行事担当のみなさんは必見です!
■白浜大浜海水浴場
浜の長さ:770m、水質:AA(静岡県が実施した海水浴場水質調査結果による最高評価区分)
アクセス:伊豆急下田駅よりバス15分、レスポ白浜下車すぐ
初めにご紹介するのは、伊豆半島を代表する海水浴場「白浜大浜海水浴場」です。
全国的にも有名で、毎年多くのサーファーや真っ黒に日焼けした若者たちで賑わいます。
白い砂浜と青く輝く海とが織りなすコントラストはSNS映え間違いなしです!
■吉佐美大浜海水浴場
浜の長さ:770m、水質:AA(静岡県が実施した海水浴場水質調査結果による最高評価区分)
アクセス:伊豆急下田駅よりバス10分、吉佐美下車徒歩8分
続いてご紹介するのは、外国人の多い南国リゾート風の海水浴場「吉佐美大浜海水浴場」です。
近隣にはお洒落なカフェレストランが建ち並び、心地よい潮風に吹かれながら優雅な時間が過ごせます。
この海水浴場では、9月7日(土)と9月8日(日)の2日間、海洋浴の祭典「Big Shower 2019」が開催されます。
当日はビーチアクティビティを満喫できるイベントが盛りだくさん行われる他、海岸の清掃活動「ビーチクリーン」も行われるようです!みんなで楽しくゴミを拾って綺麗な海を守りましょう。
プラスチックゴミ防止のための、マイ箸・マイ皿・マイカップのご準備もお忘れなく!
伊豆半島南部では、海流の影響からクラゲが発生しにくく、海水温が比較的高いため、9月下旬頃まではウェットスーツなしでも海水浴が楽しめます。
部活動の練習やサークルの活動に忙しく、仲間と海に行けていない学生さんも間に合いますよ!
下田の夏はまだまだ終わりません!令和の夏後半戦を下田の海で存分に楽しみましょう!
□お知らせ
当日記にて告知させて頂きました「令和元年度 山の日環境教育プログラム」は、応募が定員に達したため募集を締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。
当日はみなさんに山や自然の素晴らしさをお伝えできることをスタッフ一同楽しみにしております。
2019年08月09日下田の海を紹介します! ~ファミリー向き編~
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。
海やプールには事前に水着を着て行く派の用意周到な齋田です。
いつも帰る頃に着替えの下着を忘れたことに気が付きます。
さて、お盆休みを直前に控え、いよいよ夏真っ盛りとなりましたね!
下田管理官事務所のある静岡県下田市では、今年も海岸線沿いを中心に多くの観光客が訪れ、ビーチや海水浴場は多くの海水浴客で賑わいをみせています。
今回はそんな海水浴場のなかでも特に落ち着いたファミリー向きのビーチをご紹介します。
小さいお子さんを連れて行く海水浴場を決めかねているそこのお父さん、必見ですよ!
■九十浜海水浴場
浜の長さ:50m、水質:AA(静岡県が実施した海水浴場水質調査結果による最高評価区分)
アクセス:伊豆急下田駅よりバス20分、グリーンエリア前下車徒歩3分
初めにご紹介するのは、下田市民のソウルビーチ「九十浜海水浴場」です。
豊かな緑に囲まれたプライベート感満載の穴場的ビーチで、波が穏やかで全体的にこじんまりとしているため、小さなお子さんがいるファミリーにおすすめです!
干潮時には両サイドの岩場で磯遊びも楽しめます。
■いけんだ浜(爪木崎海岸)
浜の長さ:120m、水質:調査未実施
アクセス:伊豆急下田駅よりバス22分、爪木崎下車徒歩2分
続いてご紹介するのは、白くそびえ立つ爪木崎灯台が望める「いけんだ浜(爪木崎海岸)」です。
青く澄んだ海に輝くような純白の灯台が美しいですね。
こちらもプライベート感たっぷりのビーチで、休日は多くのファミリーで賑わいます。
遠浅の砂地が広がるため、沖にある磯まで泳いで渡れますよ!こちらも磯遊びが楽しめます。
伊豆半島南部では、海流の影響からクラゲが発生しにくく、海水温が比較的高いため、9月下旬頃までは ウェットスーツなしでも海水浴が楽しめます。
仕事が忙しく家族サービスが疎かになっているあなたも、夏休みの宿題に追われているあなたも、8月の予定がすでに埋まっているあなたも、まだまだ間に合います。
くれぐれも着替えの下着をお忘れなく、下田の美しい海を訪れてみて下さい。
次回の更新では、元気いっぱい若者向きの海水浴場をご紹介します!お楽しみに!
2019年07月25日ユウスゲの開花とイベント告知
富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大
みなさん、こんにちは。夏までのダイエットが間に合わなかった齋田です。
長かった梅雨も終わりが近づき、スイカやかき氷やそうめんが美味しい季節がやってきましたね!
伊豆半島の夏もいよいよ本番となり、照りつける日差しがいっそう眩しく感じられます。
さて、今回は、そんな真夏の日差しが大嫌いな変わった植物が見られるスポットをご紹介します。
奥石廊の池の原一帯に群生するユウスゲが見られるのは、石廊崎周辺の海岸線を一望できる小高い丘に位置するユウスゲ公園です。
ユウスゲは、夏の夕方頃に開花し翌朝にはつぼんでしまうワスレグサ属の一日花で、富士箱根伊豆国立公園の指定植物の一つです。
【ユウスゲ(2019.07.23撮影)】
西日に煌めく太平洋の碧を背に、草木の緑に包まれた可愛らしい黄色い花弁が磯風に揺れ動く様子は、言葉ではとても言い表すことの出来ない程に情緒的です。
ユウスゲの見頃は、7月下旬から8月中旬の15時から18時です。
可憐で美しく、どこか幻想的な雰囲気を醸し出すユウスゲを一目見れば、きっとあなたもこの植物の虜になるかと思います。
最後に、イベントの告知をさせて頂きます。
■「令和元年度 山の日環境教育プログラム」の応募受付を開始します
みなさんお待ちかねの「山の日環境教育プログラム」の参加応募受付が来月の8月5日(土)からいよいよ始まります!
募集人数は先着順で40名です。大人気の観察会ですので、今年もすぐに定員が埋まってしまうことが予想されます。是非お早めにご応募下さい。
今回は、苔と緑に覆われた天城の秘境『皮子平』をベテランネイチャーガイドが動植物の解説を交えながらご案内します。
沼津管理官事務所の山田ARの日記に見どころの一部を紹介しています。こちらも要チェックです。
当日のスケジュールや集合場所等の詳細は下記のURLをご参照下さい。
「令和元年度 山の日環境教育プログラム」
開催日:令和元年9月15日(日) ※荒天時延期 9月16日(月・祝)
開催場所:静岡県 伊豆半島 天城山
参加費:無料
みなさん、こんにちは。洋菓子作りに使用するバターの量に驚きを隠せない齋田です。
新しいことに挑戦すると、今まで知らなかった(目を背けていた)色々な発見に遭遇しますね。
外出自粛中は部屋にこもりきりで退屈に感じるかもしれませんが、これを機会に少しだけ自分の世界を広げてみるのも楽しいことだと思います。
さて、今回の日記でも、前回前々回の日記に引き続き、これまでの巡視で出会った引きこもりが得意なインドア系の生き物たちをご紹介します。
休日を自宅で過ごしているのはヒト科のみなさんだけではありません。
今回みなさんにご紹介するのはこの生き物!
お家を背負った究極の引きこもり、でんでんむしむしカタツムリでおなじみの「マイマイ属」です。
【マイマイ属 2019.07.05 静岡県南伊豆町】
雨の日に多く見かけるカタツムリ。その愛らしい見た目から、子どもの頃に飼育した方も多いのではないでしょうか。大きなお家を背負ってのそのそと這う姿は見ているだけでとても癒やされますね。
「家を背負っているから"引きこもりが得意なインドア系の生き物"として紹介するのは短絡的だ」と思われたかもしれませんが、第3弾にしてネタが尽きたわけではありません。実はカタツムリの殻のようにもう一捻り理由があるのです。
さてさて、そんな可愛らしいマイマイ属ですが、彼らの多くは同種であっても殻の色彩や形状の地域変異が著しく、環境調査の現場では同定(生物の分類学上の名称を明らかにすること)が非常にやっかいな調査員泣かせの生き物としても知られています。
写真の個体はその特徴的な色彩パターンからミスジマイマイのように見えますが、撮影地は伊豆半島最南部の南伊豆町。こちらにはミスジマイマイの亜種であるシモダマイマイが広く生息しています。
陸産貝類の同定ポイントにはしばしば生殖腺の形状があげられますが、残念なことにミスジマイマイの亜種にはその形状に顕著な差がみられないことが多く、同定にはDNA解析が用いられることが少なくありません。
お家を背負っている姿だけでなく、同定には研究室にこもって室内分析を行う必要がある彼らは、まさに究極の『インドア系の生き物』と言えるのです。
次回も伊豆半島でみられるお家が大好きな生き物をご紹介します。お楽しみに♪
■タイトル末尾のハッシュタグ #STAYHOME について
新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛を受けて、国立公園の魅力をインターネット上で広く情報発信することを目的とした『#STAYHOME おうちで国立公園を楽しもう!プロジェクト』が令和2年4月23日(木)より始動しました。
当日記においても、かねてより「STAY HOME」を呼びかけてきましたが、新型コロナウイルス感染症の収束をより一層に願い、日記タイトルにはプロジェクトの象徴であるハッシュタグ #STAYHOME を追加してお送りしています。