ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園

133件の記事があります。

2016年08月12日8月13日の殺鼠剤空中散布について

小笠原国立公園 田谷以生

みなさんこんにちは。

お盆休み中の方も多いのではないでしょうか。

新たな祝日、山の日と併せていつもより遠出して海外旅行なんて良いですね。

お盆休み中でも、殺鼠剤の空中散布に関わる多くの方々には

今日も暑い中作業をしていただいています。この場を借りてお礼申し上げます。

私は、昨日、今日と兄島の沢に落ちた殺鼠剤の回収作業をしてきました。

殺鼠剤は写真のようなスローパックという防水紙の袋に入っています。

水の中に長時間浸かっていると有機物で水質が悪くなる恐れがあります。

また、沢から海に流れ出してしまう可能性もあります。

そこで、沢の中にある殺鼠剤を拾っては沢の外に出すという作業をしています。

沢まで行くのも遠く、風通しの悪い沢沿いを上流から下流までずーっと歩くので、
汗だくになり、なかなか大変です。デトックス効果は抜群です。

最下流がこんな断崖絶壁の沢もあります

休憩中にはベニヒメトンボやシマアカネに出会えて、ちょっと癒されます。

本日は滝之浦-二俣岬-ブラボーベイの海岸線および人丸島・瓢箪島の散布を完了しました。
本日で兄島、人丸島、瓢箪島の全域で2巡目の散布が終了しました。

813日(土)及び14日(日)には、ヘリコプターによるスローパックの空中散布はありません。

13日(土)には人丸島・瓢箪島及びホワイトロック並びにそれらの付近の離岸礁において、ドローンによる粒剤の散布を予定しています(海岸等の利用の制限はありません)。

  • 14日(日)には、昼頃に確認飛行を予定しています。

住民の皆様、観光等で来島中の方々にはご迷惑をおかけしますが、
ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

小笠原は今夜から3夜連続で盆踊りが開催されます。
会場は事務所から徒歩1分の所にある"お祭り広場"。

出店の準備も着々と進んでいる様子で、
いい匂いも漂ってきてとても楽しみです。

私はまだ未体験ですが、日本一盛り上がる盆踊りとのうわさです。

それでは私も踊りに行ってきます!!!

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2016年08月11日8月12日の殺鼠剤空中散布について

小笠原国立公園 田谷以生

みなさんこんにちは。

小笠原では明日から3日間、盆踊りが開催されます。

昨夜は盆踊りの練習会に参加してきました。練習からみんな盛り上がってました。

本日は滝之浦-吐出鼻-タマナビーチ-万作浜-家内見崎および家内見崎-ブラボーの海岸線、南部エリアのうち家内見崎の内陸部、北部エリア内陸部の散布を完了しました。

明日(8/12)の散布エリアをお知らせいたします。

・散布箇所:滝之浦-二俣岬の海岸線

      人丸島・瓢箪島

      二俣岬-ブラボーの海岸線


・散布時間:8:20-10:00 滝之浦-二俣岬の海岸線および人丸島・瓢箪島

      上記区間が終わり次第 二俣岬-ブラボーの海岸線



8:2010:00の間、滝之浦-二俣岬の海岸部および人丸島・瓢箪島への上陸は御遠慮下さい。
※周辺海域の利用には制限はありませんが、ヘリコプターが飛行しているため騒音や風の影響が予想されます。

※漂着殺鼠剤の見回り・回収に当たる船が滝之浦湾-二俣岬-ブラボーで作業します。
※殺鼠剤散布後、確認飛行を数回行います。

住民の皆様、観光等で来島中の方々にはご迷惑をおかけしますが、
ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

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2016年08月10日8月11日の殺鼠剤空中散布について

小笠原国立公園 田谷以生

みなさんこんにちは。

台風5号の影響で先便は欠航したおがさわら丸ですが、

本日は無事に700名を超える乗客を乗せてやってきました!!!

日々の食材や日用品、郵便など小笠原への物資のほとんどががおがさわら丸で運ばれてくるので、

島民にとって待ちに待ったおがさわら丸の入港です。
夕方から商店にはお客さんが殺到し、レジ待ちの行列ができることが予想されます。


本日もお天気に恵まれ、殺鼠剤の空中散布を実施できました。

本日は南部エリア内陸部(家内見崎を除く)と中部エリア内陸部の散布を完了しました。

こんな絶壁だらけの兄島ですが、ヘリコプターが丁寧に飛行して散布しています。

パイロットさんの技術に感服です。

明日(8/11)の散布エリアをお知らせいたします。

・散布箇所:滝之浦-吐出鼻-タマナビーチ-万作浜-家内見崎の海岸線

      家内見崎内陸部

      北東側(家内見崎-ブラボー)の海岸線

      北部エリア内陸部


・散布時間:8:20-10:00 滝之浦-吐出鼻-タマナビーチ-万作浜-家内見崎の海岸線

      10:00以降   家内見崎内陸部、家内見崎-ブラボーの海岸線、北部エリア内陸部


8:2010:00の間、滝之浦-吐出鼻-タマナビーチ-万作浜-家内見崎の海岸部への上陸は御遠慮下さい。

※北部エリア内陸部および家内見崎内陸部への立入りは御遠慮下さい。
※周辺海域の利用には制限はありませんが、ヘリコプターが飛行しているため騒音や風の影響が予想されます。

※漂着殺鼠剤の見回り・回収に当たる船が午前中は滝之浦湾-兄島瀬戸で作業し、その後北東側の海岸に移動します。

住民の皆様、観光等で来島中の方々にはご迷惑をおかけしますが、
ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

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2016年08月07日8月8日の殺鼠剤空中散布について

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

皆さんこんにちは。

明日8月8日の散布エリアをお知らせいたします。

・散布箇所:家内見崎周辺(6日に撒けなかった範囲)

      北部エリア(西部海岸線には撒きません)

      北東側海岸線(家内見崎-拳崎-二俣岬)
・散布時間:8201600

※北部エリア内陸部・家内見崎-拳崎-二俣岬の海岸線への立入りは御遠慮下さい。
※周辺海域の利用には制限はありませんが、
 ヘリコプターが飛行しているため騒音や風の影響が予想されます。

住民の皆様、観光等で来島中の方々にはご迷惑をおかけしますが、
ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

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2016年08月06日8月7日の殺鼠剤空中散布について

小笠原国立公園 田谷以生

皆さんこんにちは。

小笠原は台風が接近中で、本日東京出港を予定していたおがさわら丸は欠航が決まってしまいました。
今の状況はというと、やや風が強く、一時的に強い雨が降ることもありますが、
晴れ間が見えている時間もあります。海にはサーファーの方々がくり出し、波待ちをしていました。

お知らせしていました殺鼠剤の空中散布について、本日の作業は実施することができました。

予定していた南部エリア内陸部は強風だった家内見崎のみを残して散布完了し、これに加え、中部エリアの内陸部にも散布を行いました。

明日(8/7)は台風接近に伴い、波、風ともさらに強まる予想のため、殺鼠剤の空中散布は中止いたします

明後日(8/8)の散布予定については明日(8/71700までにお知らせいたします。

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2016年08月05日殺鼠剤の空中散布開始のおしらせ

小笠原国立公園 田谷以生

皆さんこんにちは。

先日お知らせしていました、殺鼠剤の空中散布が明日(8/6)から始まります。

明日の散布エリアをお知らせいたします。

・散布箇所:南部エリア内陸部(海岸線には撒きません)
・散布時間:8:20‐16:00

※南部エリア内陸部への立入りは御遠慮下さい。
※海岸線及び周辺海域の利用には制限はありませんが、
 ヘリコプターが飛行しているため騒音や風の影響が予想されます。

住民の皆様、観光等で来島中の方々にはご迷惑をおかけしますが、
ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

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2016年08月02日マイマイ保全のために

小笠原国立公園 田谷以生

皆さんこんにちは。

あっという間に8月ですね。

夏休みの旅行は山もいいですが、海もいいですね。

特に、小笠原の海なんていかがですか??とっても綺麗ですよーーー!!!


突然ですが、マイマイってご存知ですか?

難しい言葉でいうと陸産貝類、分かりやすく言うとカタツムリのことです。


小笠原諸島にはたくさんのマイマイが生息しています。

小笠原諸島では約100種のマイマイが確認されており、その90%以上が小笠原にしかいない固有種なのです。

5㎜程のとっても小さなものや、ロールケーキのような形や平べったい形のもの、

渦巻きの貝殻をを背負っていないものまで大きさも形も多種多様です。





小笠原諸島は大陸と繋がったことのない小さな海洋島です。
独自の種分化が起こり、数多くの固有種が見られ、今なお進行中の進化の過程を見ることができます。
これらのマイマイは小笠原世界自然遺産の価値として重要な生き物です。

そんな固有のマイマイですが、父島では外来のプラナリアによって、
ごく一部の場所を除き絶滅してしまいました。
父島のすぐ北に位置する兄島では固有のマイマイが多く残っていました。

しかし、近年のネズミによる食害で、兄島のマイマイも減少し、危機的な状況です。

兄島の乾性低木林

ネズミはマイマイだけでなく、植物種子や芽などを食害するなどして生態系に大きな被害を与えています。
そこで、ネズミ対策として、兄島全域にヘリコプターで殺鼠剤(ネズミを駆除する薬)
を空中散布して駆除を行います。

ネズミに食べられたマイマイの殻

散布期間は86日-22日(予備日を含む)です。

殺鼠剤を散布する区域は日ごとに替わり、散布中の区域への上陸は御遠慮下さい。

周辺海域の利用には制限はありませんが、散布区域の付近では
ヘリコプターが飛行しているため騒音が予想されます。
住民の皆様、上記の日程で小笠原にいらっしゃる予定の方々にはご迷惑をおかけしますが、

ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

いつ、どこのエリアに散布するかという情報を、このアクティブレンジャー日記で
随時お知らせさせていただきます。

殺鼠剤散布について、詳しくは「こちら」をご参照ください。

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2016年07月20日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事の様子 その4

小笠原国立公園 沼田伸一

遺産センター成長記、第4回目です。

立った!
柱が立った!(ハイジ風に)

鉄骨が運ばれ、いよいよ柱が立ち上がりました。
立体的になるとイメージがつきやすくなりますね。
来月には屋根や壁が出来ているのでしょうか!?


そして今月のお花はこちら

ムニンヒメツバキ
村の花に指定されています。島の言い方では「ロースード」
ローズウッド(rose wood)が訛って、ロースードとなりました。
バラのような花が咲く木という意味です。
これらが満開に咲くと夏が来たなと感じます。

山一面が白くなる景色はなかなか良いものです。
また、花が咲き終わる時期になると地面いっぱいに花が落ちて、さしずめフラワーロードになり

ます。


小笠原では山の白化粧が終わったら本格的な夏が始まります。

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2016年06月20日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事の様子 その3

小笠原国立公園 沼田伸一

遺産センター成長記、第3回目です。


ただ今は基礎のコンクリートを打っている最中です。
前回は、大きく掘って地中深く鉄筋が見えていましたが、
今は地下部分のコンクリも打って、もうすぐ基礎固めが終わりです。
来月には上に大きく変化しているか!?


余り変化のない写真を見ても面白くないので、キレイなお花の写真でも




この花はホウオウボクといい、マダガスカル原産。
沖縄とかでは街路樹として植えられているようです。ここ小笠原でも同じように街路樹として植

えられています。
漢字で書くと「鳳凰木」
まさに花が咲くとその名を示すような感じですね。
ホウオウボクは、世界で最も美しい木・世界三大花木と言われています。

小笠原の青い空にホウオウボクの赤い花が映える時、夏が来たーと感じます。

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2016年06月08日ネコの譲渡希望者募集ホームページ開設のお知らせ

小笠原国立公園 田谷以生

皆さんネコはお好きですか?

最近は猫カフェやテレビCMなど、猫ブームですね。

ネコはとっても可愛いのですが、野外では優秀なハンターとして困った問題も引き起こしてしまいます。

小笠原ではノネコがメグロや海鳥を食べてしまったり、アカガシラカラスバトの繁殖を脅かしたりと生態系に大きな影響を与えています。


そこで、海鳥やアカガシラカラスバトの繁殖地にノネコが入らないように柵で囲ったり、飼い猫の適正飼養を呼びかけたりと様々な対策が行われています。

対策の1つとして、小笠原の山域でノネコの捕獲を行っています。捕獲されたノネコは東京都獣医師会に所属する動物病院に受け入れていただき、動物病院において健康状態のチェックや避妊去勢手術を行い、人と暮らすことができるよう馴化した上で、一般のご家庭に譲渡されています。
これまで500頭以上のネコが新しい飼い主さんに受け入れられています。

     ノネコ対策のきっかけとなった母島南崎で捕獲されたマイケルのお話が絵本になっています。

母島南崎の海鳥繁殖地は2005年の春にはネコによって消滅寸前の状態でしたが、2014年の夏、8年ぶりにカツオドリの営巣・巣立ちが確認されました。『森の中の幻の鳥』と言われていたアカガシラカラスバトも、ここ数年、個体数が回復して集落でも目撃されるようになっています。

ですが、未だにノネコは多く生息しており、今後も多数のネコを捕獲し保護する必要があります。

そこで、もっと多くの方に小笠原のネコについて知っていただき、捕獲から譲渡までがより円滑に進むよう、

ネコの譲渡希望者を募集するホームページ「小笠原ネコプロジェクト!」が新たに開設されました。

小笠原のネコに関心のある方は是非ホームページをご覧ください。

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