アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
那須の多様なツツジを紹介します
「ツツジの那須」多様編
2023年11月15日
那須
【那須】「ツツジの那須」多様編
みなさま、こんにちは。
日光国立公園 那須管理官事務所の善養寺聡彦です。
前回は那須の初春から初夏を彩るツツジを紹介しました。
https://kanto.env.go.jp/blog/page_00141.html
今回は少し変わったツツジの仲間を紹介して、その多様性をお伝えしたいと思います。
一般のツツジの季節は6月くらいまででしょうか。
それを過ぎた6月下旬に咲くツツジがあります。
「バイカツツジ」 ツツジ科 ツツジ属
このツツジはあまり知られていないのではないでしょうか。
花期が梅雨時であること。(人が散策に出ない)
花が小さく、下向きに咲くこと。
1株に咲く花の数が少ないこと。
何やら控えめ、奥ゆかしさがあります。
でもよく見ると、花はなかなかおシャレです。
ここからはツツジ属以外のツツジも登場します。
ヤマツツジなど一般的なツツジが盛りを過ぎる頃、
目立ってくるのが
「サラサドウダン」 ツツジ科 ドウダンツツジ属
5月下旬から開花します。
ツツジ科の花とは違った趣で、可愛らしい感じ。
こちらは同じようですが・・・。
より紅の濃い 「ベニサラサドウダン」
サラサドウダンの変種とされています。
花期はサラサドウダンと大体同じですが、
より標高の高いところを好みますので、少し遅くまで花を見ることができます。
次は、よりツツジっぽくないですが、
「ウラジロヨウラク」 ツツジ科 ヨウラクツツジ属
どうでしょう?
ファンになる方もいらっしゃるのでは?
こちらも標高の高い所に多く見られるようです。
茶臼岳を登る途中の林内では、6月下旬~7月中旬に見ることができます。
同じヨウラクツツジ属には、こんなツツジもあります。
「コヨウラクツツジ」
一見、果実(ミニリンゴ?)に見える花。
標高の高い冷涼なところに見られます。
数は多くはありません。
ドウダンツツジ属、ヨウラクツツジ属の仲間は、
ツツジ属に比べると、標高の高い所に適応しているようです。
ところがツツジ属の中にも、亜高山帯の厳しい環境に耐えているツツジがあります。
「コメツツジ」 ツツジ科 ツツジ属
写真は標高1800mほど、強風が吹き抜く稜線で花を咲かせます。
樹形から風の強さと通り道がわかります。
7月、朝日岳周辺によく見られます。
花は確かにツツジです。
さて、那須のツツジシーズン最後を飾るのは、
「ホツツジ」 ツツジ科 ホツツジ属
花はこのようになっています
ツツジ ということでよろしいでしょうか?
8月から亜高山帯に咲きますが、
10月初旬まで咲いています。
茶臼岳周辺には多く、那須連山の花の最後を飾る一つです。
もう一つ、
「ミヤマホツツジ」 ツツジ科 ホツツジ属
花はよく似ていますが、
めしべが大きく上に反っています。(象のよう!)
那須では少なく、限られた場所にしかないようです。
どうですか?
初夏以降も、ツツジを目当てに那須を訪れてはいかがでしょう。
みなさま、こんにちは。
日光国立公園 那須管理官事務所の善養寺聡彦です。
前回は那須の初春から初夏を彩るツツジを紹介しました。
https://kanto.env.go.jp/blog/page_00141.html
今回は少し変わったツツジの仲間を紹介して、その多様性をお伝えしたいと思います。
一般のツツジの季節は6月くらいまででしょうか。
それを過ぎた6月下旬に咲くツツジがあります。
「バイカツツジ」 ツツジ科 ツツジ属
このツツジはあまり知られていないのではないでしょうか。
花期が梅雨時であること。(人が散策に出ない)
花が小さく、下向きに咲くこと。
1株に咲く花の数が少ないこと。
何やら控えめ、奥ゆかしさがあります。
でもよく見ると、花はなかなかおシャレです。
ここからはツツジ属以外のツツジも登場します。
ヤマツツジなど一般的なツツジが盛りを過ぎる頃、
目立ってくるのが
「サラサドウダン」 ツツジ科 ドウダンツツジ属
5月下旬から開花します。
ツツジ科の花とは違った趣で、可愛らしい感じ。
こちらは同じようですが・・・。
より紅の濃い 「ベニサラサドウダン」
サラサドウダンの変種とされています。
花期はサラサドウダンと大体同じですが、
より標高の高いところを好みますので、少し遅くまで花を見ることができます。
次は、よりツツジっぽくないですが、
「ウラジロヨウラク」 ツツジ科 ヨウラクツツジ属
どうでしょう?
ファンになる方もいらっしゃるのでは?
こちらも標高の高い所に多く見られるようです。
茶臼岳を登る途中の林内では、6月下旬~7月中旬に見ることができます。
同じヨウラクツツジ属には、こんなツツジもあります。
「コヨウラクツツジ」
一見、果実(ミニリンゴ?)に見える花。
標高の高い冷涼なところに見られます。
数は多くはありません。
ドウダンツツジ属、ヨウラクツツジ属の仲間は、
ツツジ属に比べると、標高の高い所に適応しているようです。
ところがツツジ属の中にも、亜高山帯の厳しい環境に耐えているツツジがあります。
「コメツツジ」 ツツジ科 ツツジ属
写真は標高1800mほど、強風が吹き抜く稜線で花を咲かせます。
樹形から風の強さと通り道がわかります。
7月、朝日岳周辺によく見られます。
花は確かにツツジです。
さて、那須のツツジシーズン最後を飾るのは、
「ホツツジ」 ツツジ科 ホツツジ属
花はこのようになっています
ツツジ ということでよろしいでしょうか?
8月から亜高山帯に咲きますが、
10月初旬まで咲いています。
茶臼岳周辺には多く、那須連山の花の最後を飾る一つです。
もう一つ、
「ミヤマホツツジ」 ツツジ科 ホツツジ属
花はよく似ていますが、
めしべが大きく上に反っています。(象のよう!)
那須では少なく、限られた場所にしかないようです。
どうですか?
初夏以降も、ツツジを目当てに那須を訪れてはいかがでしょう。