関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
今年1年皆様に充実した情報をお届けできるように頑張ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
着任より1か月が経ちました。
ここ数年、冬を避け南半球と北半球を行ったり
来たりしていたので、5年ぶりの冬になりますが、
12月よりさっそく富士五湖の寒さの洗礼を受けています。
今回は昨年仕事納めに巡視に行った「三ツ峠山」
についてお話したいと思います。
皆様、「三ツ峠山」をご存知でしょうか?
富士山のほぼ真北に位置し、富士河口湖町、西桂町、
都留市の境界にある日本二百名山・山梨百名山です。
厳密には「三ツ峠山」という山はなく、
「開運山(1785m)」「木無山(1732m)」「御巣鷹山(1775m」
という三山の総称です。
古くは奈良時代から修験道の霊山として知られていますが、
●富士山の大展望
●ロッククライミングのメッカ
●高山植物
と多彩な魅力を持った、山梨県でも1、2の人気を争う
ハイキングの名所です。
また、近くには太宰治が滞在し「富嶽百景」を執筆した
天下茶屋もあります。
山頂に至るルートは複数ありますが、
この日は富士河口湖町側からの最短ルートを登りました。
このルートですと駐車場より片道1時間半でした。
シーズンオフということもあり、
ほとんどハイカーはいませんでした。
登山道は数日前に降った雪が凍っていました。
山頂付近の山小屋付近では(晴れていれば)
富士山の大パノラマが望めます。
あいにく山頂は見えませんでした(H24年12月28日撮影)
三ツ峠山には貴重な高山植物が数多く生育していますが、
近年シカの食害が見られるようになり、
それらの植物を守るために鹿よけの柵を設置しています。
中:柵の外側には柵に沿って鹿の足跡が・・・
右:鹿によって樹皮を剥がれた木
(H24年12月28日撮影)
今は柵の内外でそれほど違いは判りませんが、
新緑の時期になりますとおそらく違いが
はっきりと分かってくると思います。
またその時期になりましたら、比較できるような写真を
皆様にお届けしたいと思います。
冬場は登山道が凍結しているので、
お出かけの際は安全には十分にお気を付けください。