2020年5月27日
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2020年05月27日【小笠原】コンクリート希少種
小笠原国立公園 玉井徹
世界遺産センター横の道路脇になんと・・・・!
国内希少野生動植物種がでていました。
シマカコソウというシソ科の植物です。
父島ではごくごくわずかにしか生育していません。
去年、近くに設置していた栽培個体の種子が飛んできて発芽したようです。
なんという、希少種魂!アグレッシブ過ぎる・・・
シマカコソウはランナーという、
長い茎をつるのように伸ばして、子株を作ります。
果たして、コンクリート上でこれからどのように生育していくのでしょうか、、
このように冬には白くきれいな花を咲かせます。
起源は、琉球諸島や台湾、中国に自生するヒメキランソウにあるようです。
玉井
こんにちは。伊豆諸島管理官事務所の竹下です。
大島では、5月中頃からホトトギスの声が聞こえ始めました。新緑の季節になると、ホトトギスは東アジアから日本へ渡ってきます。皆さんの周りでも、「特許許可局!(トッキョキョカキョク!)」という声が聞こえていませんか?
さて、ちょうど大島にホトトギスがやってきた頃、三原山ではオオシマツツジが開花しました。
▲オオシマツツジと三原山(大島温泉ホテル付近つつじ園)
オオシマツツジは本州のヤマツツジの海岸型で、冬でも一部の葉を残す、半常緑の性質を持っています。
伊豆諸島の他に、伊豆半島の海岸部、紀伊半島の一部にも分布しているそうです。
▲オオシマツツジの茂みの中を飛び回るシチトウメジロ
大島温泉ホテル付近のつつじ園には、背丈よりも大きなオオシマツツジの株が立ち並んでいます。
大きなツツジの下をゆっくり歩いていると、シチトウメジロの群れに出会いました。
シチトウメジロは、日本に分布するメジロの亜種ですが、本州のメジロと羽の色は同じです。
さかんに鳴きながら茂みの中を飛び回ったり、花の蜜を吸ったりしていました。
▲問題. この写真の中には何羽のシチトウメジロが映っているでしょうか?
突然ですが、ここで問題です。
上の写真の中には何羽のシチトウメジロが映っているでしょうか?
▲答え:3羽
答えは、3羽です。ちょっと簡単だったでしょうか。
秋、冬の緑の少ない時期は、黄緑の体色が目立って見えますが、今の時期は、おなかの白、頭から背中の黄緑色、翼の縁の影の色が、光の反射や枝葉の色になじんでカモフラージュになるのですね。
【ご注意ください】
令和2年5月25日、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が解除となりましたが、伊豆諸島の多くの島では、引き続き観光など不要不急の目的での来島自粛を呼びかけています(5月27日時点)。伊豆諸島への旅行を計画されている方は、各自治体のホームページをご確認ください。