アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
センサーカメラメンテナンス@夜叉神峠西口登山道
2021年03月25日みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
3月中旬に夜叉神峠のセンサーカメラのメンテナンスを行いました。12月に設置した5基のうち、2月に3基、今回は残り2基のメンテナンスを行いました。
設置の様子、前回メンテナンスの様子はこちら! 12月設置、2月メンテ①
2月に行った夜叉神峠登山口からのメンテナンスでは積雪も多く、シカの痕跡はあまり見られませんでしたが、西口登山道は日当たりがよく積雪も少ないせいか、あちこちにフンや足跡がありました。ひどいところではヒトが歩く登山道上にも!シカ道の利用頻度も多いせいか、乾いた地面がひづめでえぐられています。
足跡やフンだけでなく、樹皮剥ぎも目立ちました。
標高はさほど変わりませんが、積雪がある・ないでこんなにも状況が変わってしまうということに愕然としました。痕跡が見られただけでなく、2~3回ほど警戒音も聞こえ、私たちの近くにいたようでした。季節問わず入山者が少ない西口登山道は、冬の時期もニホンジカの楽園状態でした。
2基の撮影枚数の合計は506枚。一部、日光による誤作動も見られましたが、撮影された写真を確認すると、今回もメスジカが多く撮影され、右の写真では、ばっちり採食している様子が撮影されました。パッと見た感じでは緑色の植物は見当たらなかったので、もしかすると落ち葉を食べていたのかもしれません。
前回設置したカメラにはニホンジカ以外の動物は撮影されていませんでしたが、今回はイノシシが撮影されていました!
これまでに夜叉神峠の巡視は何度もしていますが、イノシシそのものや、ヌタ場(体表に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために泥を浴びる場所のこと)や掘り起こし跡を見たことがなかったので、このあたりに生息していることを知り驚きました。
メンテナンス日の前日、事務所がある芦安から見る夜叉神峠方面はうっすら雪化粧。¨寒いかな~¨と思い、暖かい格好をしましたが、とても天候が良く、暑くて汗ばんでしまう事態に。
終始、白峰三山を見ながらの作業となりました。青空に白い雪が映えますね。街では桜が咲く頃ですね。南アルプスの春はまだまだ先のようです・・・♪