ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 沼津

231件の記事があります。

2011年08月17日富士山登山

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士山の登山シーズンが始まって1ヵ月半が過ぎ、残すところ2週間になりました。
昨年よりも人出が少ないように思われた富士山ですが、さすがにお盆中の人出は違いました。


2011年8月14日 7:30頃(富士宮口登山道八合目より)

富士宮口登山道は登りも下りも同じ場所を歩くので、狭くなっている場所などでは、どうしても渋滞が起こります。
こんな時は無理をせずに順番を待ち、登る人と下る人が上手に譲り合うことが大切です。
中には待ちきれずに登山道を外れて進む人が見られます。
そのような行動は落石を引き起こすなど、自分にも他の人にも危険が及ぶことがありますので、きちんと登山道を歩くようにしていただきたいと思います。

また、巡視中によく見られるのが高山病に苦しんでいる方と疲労で横たわっている方です。
「せっかく来たんだから」「すぐそこが頂上だから」と言う気持ちはわかりますが、決して無理はしないようにしてほしいと思います。
体調と装備をしっかり整えて、無理のない計画で富士山登山を楽しんで下さい。

今年の富士山は、午後になると山頂を中心に雷が鳴ることが多いようです。
早めに下山するか、雷が鳴ったらすぐに山小屋等へ避難するなどの行動を取るよう心がけて下さい。


少々雨に降られた後、虹を見ることができました。
(2011年8月13日 御殿場口登山道九合目付近にて)

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2011年07月27日富士山自然休養林

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士山の南麓には「富士山自然休養林」があります。
昭和43年に全国で初めて国の指定を受けた自然休養林で、富士宮市・富士市・裾野市・御殿場市・小山町にまたがり、12のハイキングコースが設けられています。
先日、その中の1つ、双子山~幕岩を周遊するコースの巡視を行いました。

起終点は御殿場口新五合目駐車場です。
駐車場から五合目の山小屋・大石茶屋までは御殿場口登山道を歩きます。
大石茶屋の横でコースは二手に分かれており、左へ向かうと富士山自然休養林のコースとなります。

しばらく登ると「富士山双子山」という看板があり、看板右手に「双子山」、更に右側には「二ッ塚」が見えます。この周辺の砂礫地には、オンタデやイタドリ、フジアザミなどの植物が見られます。
大石茶屋からは、双子山の頂上までは約1時間です。

双子山頂上から富士山頂側の眺め(手前から二ッ塚・宝永山・富士山)
この日は天気が良く、御殿場口登山道を歩く登山者の姿が小さく見えていました。
双子山から更に進むと、富士宮口五合目へのコースと須山口下山道の分岐点があり、須山口下山道を20分ほど下っていくと「幕岩」に到着します。

幕岩
溶岩が幕のように連なっているため「幕岩」と言われていますが、この時期は木々に覆われてその様子がきちんと見えません。
しかし、森林地帯を歩いてきて突然現れるこの空間は、新鮮に感じられるのではないでしょうか。
幕岩からは1時間ほど森林地帯を歩いて御殿場口駐車場に戻ることになります。

最近は、富士山登山が注目されていますが、裾野に広がる自然休養林にも足を運んでみてはいかがでしょうか?
※裾野とは言え標高は1500メートルを超える場所ですので、きちんとした服装・装備でお出かけ下さい。

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2011年07月20日富士山頂公衆トイレ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士山頂には環境省直轄の公衆トイレがあります。

日本一高い場所にある公衆トイレです。

今年の供用期間は7月9日(土)から9月4日(日)で、供用時間は4:00~16:00です。また、ご利用の際は協力金(200円)をお願いしています。

富士山頂という特殊な環境のこの公衆トイレには、水がありません。
代わりに、各個室に消毒ジェルが設置されていますので、手洗いについては消毒ジェルをご使用下さい。

山岳トイレについては様々な問題がありますが、利用する方のご協力は不可欠です。
みなさんに気持ち良く使っていただくためにも、ご協力の程、よろしくお願い致します。

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2011年06月30日富士山シーズンが始まります。

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

いよいよ富士山シーズンが始まります。
今年も環境省では登山者数の調査を行うので、各登山道に登山者カウンターを設置しました。

須走口本七合目に設置した登山者カウンター

カウンターの位置やこれまでの登山者数に関しては、下記のURLからご確認下さい。
http://www.env.go.jp/park/fujihakone/data/fuji_tozansha.html

カウンターを設置した日は、梅雨とは思えないくらい良いお天気で、素晴らしい富士山を間近で見ることができました。

須走口登山道にて6月29日撮影

7月1日には山開きとなる富士山ですが、静岡県側の登山道は7月1日でも山頂までは開通しません。
富士宮口登山道は新七合目まで、御殿場口登山道は六合目まで、須走口登山道は七合目までが通行可能となる予定です。その後、登山道や山小屋オープンなどの状況により、少しずつ山頂に向かって通行可能となる予定です。
こちらに関しては静岡県のHPをご確認下さい。
http://www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-000/topics/mt_fuji_road.html

また、今年はマイカー規制の日数が昨年よりも大幅に増えておりますので、お車でお越しの方はマイカー規制日や駐車場について、下記のURLからご確認下さい
http://www.env.go.jp/park/fujihakone/guide/regulation.html

富士山登山が楽しい思い出となるよう、体調や装備をしっかり整え無理のない登山を心がけて下さい。

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2011年06月15日オフロード車等乗り入れ防止パトロールに参加しました。

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、富士山の五合目周辺で行われたオフロード車等乗り入れ防止パトロールに参加してきました。
今回は、須走口五合目周辺のパトロールを県や市町の職員、自然公園指導員の方達と共に行いました。


パトロール中はゴミ拾いも行います。
今回のパトロールでは、乗り入れ車輌や乗り入れた形跡は確認されませんでした。
そんな乗り入れ規制区域には、もちろん植物が生息しています。


フジハタザオ

フジアザミ

このような植物や自然環境を守るためにも、規制区域への乗り入れはしないで下さい。

乗り入れ規制区域は、富士山の概ね標高1,600m以上などの富士箱根伊豆国立公園富士山地域の特別地域の一部となります。
詳しくは静岡県のHPよりご確認下さい。
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-070/park/huji/hujinoriire.html

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2011年06月01日利用者数調査のカウンター

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、天城山にある八丁池に、利用者数調査のためのカウンターを2基設置しました。
八丁池は、天城峠から登ってくるルートと、天城縦走路(天城高原ゴルフ場から万三郎岳を経由して八丁池に至る)ルートがあります。
そこで、それぞれのルートの利用者数を調査するため、起終点となる場所に設置しました。


天城縦走路起終点のカウンター

天城峠からのルート起終点のカウンター

このカウンターは富士山の登山者数調査で使用している物と同じで、太陽電池により充電を行ない、赤外線センサーで通過する人をカウントするシステムです。
設置期間は今年の11月30日までですが、それまでにどのくらいの方がこのカウンターの前を通るのでしょうか。


八丁池(2011年5月25日撮影)

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2011年05月18日アマギシャクナゲ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

アマギシャクナゲは、天城連山や長九郎山などに多く自生している伊豆半島の固有種で、花の時期は例年5月中旬~6月上旬です。
昨年はほとんど花が見られなかったのですが、今年は「当たり年」と言われるくらい花芽が付いており、地元の方も楽しみにしていらっしゃるようです。

先日、天城山系の万二郎岳・万三郎岳の巡視を行なった際に花の様子を確認しました。
万三郎岳山頂の少し下に群生しているアマギシャクナゲの様子です。


見事に咲いている枝がちらほらありました。

こちらはまだまだこれからです。

万三郎岳山頂から登山口の天城高原ゴルフ場駐車場へ戻れる「シャクナゲコース」のアマギシャクナゲは、だいぶ花が開いていました。

アマギシャクナゲの他にも、アマギツツジやアセビ、足元にはセントウソウやミヤマカタバミなどが咲いていました。
これからが見頃のアマギシャクナゲを、ぜひ見にいらっしゃって下さい。
※登山コースは通常4時間~5時間程度で、アップダウンがあります。しっかりとした装備でお出かけ下さい。

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2011年04月27日「国立公園・野生生物フォトコレクション写真展」開催中

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

現在、田貫湖ふれあい自然塾では「国立公園・野生生物フォトコレクション写真展」を開催しています。
関東地方にある6つの国立公園(日光・尾瀬・秩父多摩甲斐・南アルプス・富士箱根伊豆・小笠原)と、8つの鳥獣保護区(小佐渡東部・佐潟・福島潟・瓢湖・谷津・鳥島・西之島・小笠原群島)で活動するアクティブ・レンジャー14人が、業務の中で撮影した写真を展示しているものです。
準備中にそれぞれの写真を見ましたが、各国立公園の特色がうかがえて、その場所を訪れたいという気持ちになりました。


<田貫湖ふれあい自然塾での写真展開催について>
場所:田貫湖ふれあい自然塾 自然体験ハウス1階
開催期間:平成23年4月16日(土)~5月8日(日)
開館時間:9:30~16:30
※ゴールデンウィーク中は、毎日開館しています。

また、田貫湖ふれあい自然塾では、自然体験プログラム等も実施していますので、お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄り下さい。
田貫湖ふれあい自然塾HP:http://www.tanuki-ko.gr.jp/

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2011年04月13日大瀬崎にて

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

4月に入りすっかり春らしくなり、巡視に行くといろいろな花が見られるようになってきました。
先日、伊豆半島の北西に位置する大瀬崎に巡視に行った際には、海岸近くでキケマンやハマダイコンなどの花を見ることができました。


キケマン

このキケマン、茎や葉に傷を付けるととてもすごい匂いがするそうです。
私はどんな匂いがするのか気になりつつも、やったことがないのでどれほどのものかはわかりません。

さて、この日はとても良いお天気で、大瀬崎からもきれいな富士山が見えました。

大瀬崎の砂嘴と富士山(2011年4月5日)

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2011年03月23日富士山スカイライン

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

日々の生活の中では、節電にご協力いただきありがとうございます。
今後も引き続きご協力のほど、宜しくお願い致します。

3月11日に東北で起きた大地震は、本当に大変な被害となりました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。

東北での地震後、長野や関東でも地震が続き、3月15日には富士宮市を震源とする地震が起きました。
この地震による被害がないかどうか、富士山スカイラインの標識などの確認を行いました。


富士山スカイラインの富士宮市側にある「富士箱根伊豆国立公園」の標識。

富士宮口五合目へ向かう分岐。(現在、ここから五合目までは冬季閉鎖中です)
これらの標識をはじめ、富士山スカイラインには特に問題はありませんでした。

現在も各地で揺れが続く緊張の毎日ですが、体調を崩さないよう気をつけてお過ごしください。

水ヶ塚駐車場より。
富士山スカイラインの確認を行った3月18日の富士山です。

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