ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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南アルプス国立公園 南アルプス

182件の記事があります。

2017年05月31日芦安 大石山の神で安全祈願

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

もうすぐ6月になりますが、すでに夏を感じさせるような日が続いていますね。

日本各地で真夏日になるという予報が出ていますが、芦安は少し標高が高いせいか、

それほど暑さを感じることはありません。

5月27日に芦安の大石山の神にて、安全祈願祭が行われました。

大石山の神

(大石山の神)

この大石山の神は、山に入る人の安全を守護する神として、また、芦安の山の平安を守り続けてほしいという願いで祀られています。あわせて、山仕事をする方々の苦しみを救う「大石の車地蔵」、五穀豊穣、無病息災、雨乞いを守る神として「白根大龍権現」も祀られています。

大石山の神に参拝する尾﨑自然保護官

(大石山の神に参拝する尾崎自然保護官)

この大石山の神ですが、南アルプス市営芦安駐車場そば、山の神ゲートの脇道を進んだところにあります。

この脇道、実は林道ができるまでは夜叉神へ通じるメインルートとして利用されていた旧道なのです。 

大石山の神は旧道と車道の分岐にほど近く、分かりやすい場所にあるのですが、 

旧道を歩く人が少ないため立ち寄る人がかなり少なくなってしまったそうです。

通常、夜叉神峠登山口まではマイカーやバスなど公共交通機関を利用して行かれる方が多いと思いますが、 

旧道を使えば、登山口まで歩いて行くことができます!

旧道は、林道と所々交差しながら進んでいきます。昨年の秋に広河原への乗り合いバスの中から      

登山標識を見つけ、地図にも載っていないこの道はどんな道だろうと思っていました。

今回、この大石山の神安全祈願祭に参加したことをきっかけに、この道を利用して山へ登った人々が
道行きに神仏に祈りを捧げてきた歴史があることを知り、ぜひ自分の足で歩いてみたい、
植物や樹木を観察し、いろいろと思いを巡らせてみたいと思いました。

大石山の神から夜叉神峠登山口までは1時間ほどで登ることができるそうです。

たくさんの緑を感じながら登山道、時には車道を歩きながらのハイキングはいかがでしょうか。
芦安に来られた方やこの旧道を歩いてみようという方は、ぜひ山の神にもお立ち寄りください。

地図によっては記載がないものもありますので、通過の際は慎重に!

南アルプスへのアクセス情報についてお知らせします。

長野県伊那市から北沢峠へのアクセスについては、6月14日までは戸台口から歌宿区間で南アルプス林道バスが運行中です。6月15日からは戸台口から北沢峠までの運行となります。

【南アルプス林道バス】時刻表

http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

また、山梨県側からのアクセス、甲府駅・南アルプス市から芦安・広河原方面、奈良田から広河原へのバスも、6月23日から運行が始まります。

【甲府駅ー芦安駐車場ー夜叉神峠登山口ー広河原】【奈良田ー広河原】【広河原ー北沢峠】時刻表

http://www.yamanashikotsu.co.jp/

道路状況によっては運休の場合もございますので、ご利用の前には各交通機関のHP等にてご確認を
お願いします。

今年は例年よりも雪が多く、未だに白峰三山の上部に雪が残っています。

夜叉神峠から見た未だに雪が残る白峰三山

(夜叉神峠から見た雪が残る白峰三山)

登山が大好きな私は開山がとても待ち遠しいです。

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2017年05月18日焼印コースター、大人気でした!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

約600mと少し標高の高い芦安では、気温もちょうどよく、過ごしやすい毎日です。

事務所の周りでは、朝早くから様々な鳥の鳴き声が聞こえてきます。

ヤマブキの花も終わりに近づき、もうすっかり初夏の趣ですね。

さて、5月14日(日)に「第7回南アルプス芦安・新緑やまぶき祭」が開催されました。

私自身、はじめてのやまぶき祭り、はじめての焼印作りということで、どきどきしながらの参加でした。

前日の雨、当日のどんよりとした天気にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただきました。

たくさんの人で賑わう会場

(たくさんの人で賑わう会場)

南アルプス自然保護官事務所では、昨年に引き続き、ニホンジカ対策やライチョウ保護増殖事業についての展示・解説、焼印コースターの配布を行いました。

焼き印コースターには、4種類の絵柄を準備していましたが、とりわけライチョウが人気でした。

4種類の模様が押されたコースター

(焼印コースター。

 左上からヤマトイワナ、ライチョウ、キタダケソウ、南アルプス国立公園のシンボルマーク)

今年は、材料となる木を選んでいただきやすいように、9種(シラカバ、ハンノキ、リョウブ、フサザクラ、ヤマザクラ、カキノキ、コナラ、ウリハダカエデ、ニセアカシア)を樹種ごとに分けて並べました。同時に標本を展示し、説明を添えることで、それぞれの見た目の違いや生態にも興味を持っていただけるよう工夫しました。

実際に展示したシラカバの木

(実際に展示したシラカバの樹木)

中でも男女問わず一番人気だった樹木が、シラカバです。多くの方が手に取り樹皮や断面を見て「きれい」とおっしゃってくださり、お祭りが終了する前になくなってしまうほどの人気でした。シラカバは別名シラカンバともいい、冷涼な山地に生育します。その名のとおり、白く、紙のように薄く剥がれる樹皮が特徴的です。

私は樹木について詳しくありませんが、今回のコースター作りを通じて、何種類もの樹木を見、触り、調べるなかで、それぞれが全く違った性質をもっていることを学びました。たとえば、樹木ごとに、生える場所、枝のつき方、樹皮や年輪の模様、材の色や質感、においが異なっていること、様々な利用方法があることなどを知り、今まで単なる「木」だったものが、少し違って見えるようになりました。今度山に登るときには、図鑑で調べた樹木がどのような花や葉、実をつけているのかに注目してみたいと思います。

また、今年はシール、バッジ、折り紙などの環境省グッズを配布し、子どもから大人までたくさんの方に喜んでいただくことができました。今回のイベントをきっかけに、一人でも多くの方に、自然環境について興味を持っていただければと思います。

私自身もめいっぱいお祭りを楽しむことができ、とてもよい1日になりました。
足を運んでくださったみなさま、ありがとうございました!

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2017年05月09日南アルプス市「芦安新緑・やまぶき祭」が開催されます!

南アルプス国立公園 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

ゴールデンウィークはどのようにお過ごしになられましたでしょうか。

晴れている日が続き、まさにお出かけ日和でしたね。
私は櫛形山や金峰山、鳳凰三山に行ってきました。

芦安では木々が一気に若葉を広げ、さまざまな色の葉で山を彩っています。


新緑がさわやかに色付く芦安地域
(新緑がさわやかに色付く芦安 撮影日:2017年5月9日)

さて、いよいよ今週の日曜日は「芦安新緑・やまぶき祭」が開催されます。

★ 「第7回 芦安新緑・やまぶき祭」
   主催:南アルプス市芦安新緑やまぶき祭実行委員会
   日時:2017年5月14日(日) 午前9時30分から午後1時30分
   会場:南アルプス市立芦安小学校校庭(※雨天:芦安小学校体育館)
   ◎お問い合わせ 芦安窓口サービスセンター(TEL 055-282-5577)

   入場料は無料です。

南アルプス自然保護官事務所も出店し、レンジャー(自然保護官)とアクティブレンジャーが 南アルプスの自然について解説します。

また、地元産木材を使った手作りのコースターを無料配布します。コースターには、「南アルプス国立公園シンボルマーク」、「キタダケソウ」、「ライチョウ」、「ヤマトイワナ」のいずれかの焼き印を押してお渡しします。いろいろな種類、形の木があるので、好きなマークとの組み合わせをお楽しみいただけます。

バッジやシールなど、環境省のグッズも配布しています!


この他にも、お祭りでは太巻きや味噌おでん、芦安名物しょうゆの実や手打ちそば、スイーツといった食べ物の販売、クライミング体験、芦安の史跡を巡るやまぶきツアーなどの楽しいコーナーもあります。ぜひ足を運んでいただければと思います。

芦安ではきれいなやまぶきが咲いています。
黄色い花をつけるヤマブキ

黄色の花をつけたやまぶき

(芦安に咲くヤマブキ 撮影日:2017年5月9日)

みなさまのお越しをお待ちしています!

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2017年04月21日着任のごあいさつ

南アルプス国立公園 本堂舞華

初めまして。

4月から南アルプス国立公園に着任しました本堂舞華です。

登山は大学2年生の頃から始め、現在4年目になりました。

主に北アルプスや八ヶ岳、中央アルプスなどへ。

南アルプスには、昨年秋に初めて登りました。

大好きな山に関わりながら仕事ができることにとても喜びを感じています。

自然についてはまだまだ勉強中ですが、動植物の保全に貢献したいと思っています。

先日、夜叉神峠へ行ってきました。

芦安から夜叉神峠登山口の道路には雪は全くありません。

夜叉神峠付近の登山道にはアイスバーンがほんの少し。

夜叉神峠から見る素晴らしい白峰三山を期待していましたが・・・・・・。

雪が残りガスがかかる白峰三山

真っ白でした・・・・・・。残念。雪がまだありました。高山ではまだ冬ですね。

今回私が行った夜叉神峠ですが、ルートも分かりやすく、5月ごろには樹々が新緑に包まれます。

木々の名前が記載されている標識

写真のような標識が付いているので、歩きながら樹々を楽しむこともできます。

登山口から1時間ほどのハイキングコースで、天気が良いととても美しい白峰三山も見ることができます!

芦安地区では御勅使川(みだいがわ)に鯉のぼりが泳いでいます。春を感じますね。

御勅使川を泳ぐこいのぼり

休日やゴールデンウィークに足を運んでみてはいかがですか?

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2014年11月18日スタンプラリー応募締切迫る

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

こんにちは。
南アルプスの山々は雪化粧し、すっかり冬の装いとなっています。
広河原や北沢峠などへアクセスする林道も11月9日で冬季閉鎖と
なり、来春の林道開通まで、山はひっそりとした静かな世界です。

雪化粧した間ノ岳(11/14撮影)

さて、南アルプスでは、国立公園指定50周年を記念する事業として
4月からスタンプラリーを開催してきました。
南アルプス周辺の60以上の施設にスタンプを設置しており、6種類の
スタンプをシートに集めて応募すると、抽選で景品が当たるというもの
です。

その締切が11月25日(火)【当日消印有効】と迫っています。

もう6種類集めたよ!という方は、忘れずにご応募を。
あと数種類という方は、ちょっとお出かけして残りを集めてご応募を。
スタンプラリーなんて知らなかった!という方は、スタンプシートを
プリントアウトして、今週末、頑張ってお出かけして、6種類集めて
ご応募を!

◆設置施設一覧と位置図
登山シーズンが終わっているため山小屋のスタンプは集められませんが
山小屋の他にもスタンプ設置施設がいくつもあります。

施設の中でスタンプを見つけられないときは、それぞれの施設の方に
聞いてみてくださいね。

スタンプコーナーが設けられていたり、レジの横にちょこんと置いて
あったり…置き方は様々です。

スタンプは、動物や植物など南アルプスにちなんだものがデザイン
されており、世界でここにしかないものになっています。
個人的には全種類集めたい!と思っていたのですが、全部で67種類
もあるため、コンプリートするのは難しいです…。

今週末は、雪化粧した南アルプスを眺めながら、スタンプ集めの旅
というのはいかがでしょうか?

スタンプ設置施設、スタンプシートのダウンロードなど、スタンプラリー
についての詳細はコチラ

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2014年10月23日防鹿柵の冬支度

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

こんにちは。
10月17日(金)、防鹿柵(ニホンジカが高山植物を食べてしまうのを防ぐ
ための柵)の冬支度の作業に参加するため、仙丈ヶ岳に行ってきました。
作業前日は富士山の初冠雪ニュースがありましたが、仙丈ヶ岳も16日に
初冠雪でした!

冠雪した仙丈ヶ岳

気温も低く、登山道は凍結している箇所がありました。
これからの季節、登山道を歩かれる際は足元に十分ご注意ください。

登山道を横切る沢の水が凍っていました!

さて、防鹿柵の冬支度についてです。
仙丈ヶ岳に設置されている防鹿柵は、ポールとネットを組み合わせた構造
になっています。雪が積もるとその重みで柵が破損してしまうので、本格的な
冬が来る前にネットを取り外し、ポールを倒して冬に備えました。

作業の様子(左)と作業後の様子(右)

春、雪解けの頃には、再びポールを立ててネットを張り、ニホンジカに植物を
食べられてしまわないようにする作業が待っています。
柵を作ったら、作りっぱなしというわけにはいかないんですね。アクティブ・レン
ジャーになるまでは、いちど作ったらほったらかしだと思っていました…。

高山植物の保護は、ボランティアの方をはじめ、たくさんの人の理解と協力が
継続的にあってはじめて可能になっているんです。
登山中、防鹿柵を見かけたら、柵の意義や、高山植物を守ろうと作業している
人たちにも思いを馳せていただければ嬉しいです。

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2014年10月14日秋の広河原でイベント

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

こんにちは。
10月11日(土)、秋の深まりつつある広河原で、
南アルプス国立公園指定50周年を記念するイベントが
行われました。
今回のイベントは、北岳を望む広河原を会場に、自然観察会や
シカ肉の試食、クイズラリーなどが行われました。



自然観察会では、プロのネイチャーガイドが広河原の自然を
案内してくださいました!
ガイドを受けた人の中には、自分もガイドになりたくなった
と言う人も。人から憧れられるガイドができるって素敵ですね。

クイズラリーは、広河原のエリア内に設置された実物大の動物
の絵と問題を探しながら答えるものでした。


すべての動物を自力で見つける方、「モモンガが見つからない…」
と探す方などさまざまでした。

シカ肉の試食では、南アルプス南部の山梨県早川町で
猟師さんが捕ったニホンジカを使った料理が提供されました。
広河原山荘のご主人がレシピを考案し、シカカツサンドや
シカ肉のローストなどを振る舞ってくださいました。

シカ肉は、気軽な軽食にも、おしゃれな1品にもなるんですね。
どれも本当においしかったです!
シカ肉は臭いと思ってらっしゃる方には、ぜひ美味しいシカ肉
を食べていただきたいです。

これで南アルプス国立公園指定50周年を記念する大きな
イベントは終わりましたが、イベントのあるなしに関わらず、
南アルプスに関心をもってもらいたいなと思っています。

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2014年10月06日南アルプス国立公園のシンボルマークが決定!

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

こんにちは。

南アルプス国立公園 指定50周年を記念するイベントが
10月4日(土)に南アルプス市で開かれました。
これは、今年4月から開催されてきた記念事業の最後を
かざるクロージングイベントです。


この中で、南アルプス国立公園のシンボルマークの発表が
行われました。
南アルプス国立公園が指定50周年を迎えることを記念して
シンボルマークを制定することになったもので、デザインは
公募により選定しました。
募集期間が6月から7月下旬までのたった2か月ほどと
とても短かったのですが、333点もの応募がありました!



イベント当日、応募作品すべてをロビーに展示しました。
受賞作品のほかにも、すてきな作品がたくさんあり、楽しく
見ることができました!

審査の結果、群馬県の中島厚様のデザインがシンボルマークに
選ばれました。


<南アルプス国立公園 シンボルマーク>
南の「M」とアルプスの「A」を組み合わせ、南アルプスの山々と
山梨、長野、静岡の三県を表し、それらを囲む輪は、地域や人々の
交流と融和を意味しています。


今後はこのシンボルマークを活用することで、南アルプス国立公園
がみなさまにとってもっと親しみやすい存在になればと思っています。



さて、台風の影響で一部イベントが10月11日(土)に延期に
なりました。
お時間のある方は是非遊びに来てくださいね。お待ちしています!
詳細はこちら

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2014年09月26日南アルプスの植生復元活動!

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

こんにちは。南アルプスは稜線から紅葉が進みつつあります。
すっかり秋です!

さて、先日、南アルプスの南部にある塩見岳で行われた
植生復元活動に参加してきました。

塩見岳の東峰直下の斜面は、昭和50年代には豊かなお花畑が
広がっていたそうです。しかし、現在は写真のとおり、ほとんど
植物は生育していません。


「昔はお花畑だったんだよ」と教えてもらわなければ、私は
「もともと植物のない場所なんだ」と思っていたはず…。


ここも増えすぎたニホンジカが原因で環境が変わってしまった
場所のひとつです。ニホンジカが高山植物を食べ、地面がむき
出しになったために雨などで土が流れ出すようになってしまい
ました。
このため、南アルプス高山植物保護ボランティアネットワーク
のみなさんが中心となって、植生を復元するための活動をして
います。

今回は、土の流出を防ぐためのマットを敷設する作業を行いました。


すっかり植物がなくなり、むき出しになった斜面にマットを敷設
していきます。

こちらは昨年までに敷設されたマットです。


少しだけ植物が芽生えているのがわかりますか?
もとの状態はまだまだ先ですが、芽生えを見ると嬉しくなりますね。

昔の様子を記録してくれていた人がいて、その人が記録を伝えて
くれたから、昔を知らない人も以前との変化を知ることができる
んだなぁと、今回もつくづく感じました。

私も「現在」の様子をきちんと記録に残し、伝えていけたらなと
思っています。

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2014年09月10日将来へ引き継ぐ

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

こんにちは。
今日は、若い世代へ南アルプスの自然をひきつぐために、
行政やボランティアなどが協力して行っている取り組み
のひとつをご紹介します。


先日、静岡市主催の「南アルプス高山植物保護セミナー」
がありました。このセミナーは将来を担う高校生に南ア
ルプスの自然の変化や生態系について考えてもらおうと
企画された2泊3日のセミナーです。

高校生たちは、南アルプスの自然や生態系などについて学
んだ後、千枚小屋へ登って、ニホンジカによる食害から高
山植物を守るための防鹿柵の設置を体験しました。

千枚小屋は南アルプス南部の千枚岳(標高2880m)から南
東に下ったところにあり、周囲には貴重な高山植物が生育
するお花畑が広がっています。しかし、ここでもニホンジカ
による食害が深刻化しています。


(以前はミヤマシシウドの白い花が多いお花畑だったそう
ですが、今はマルバダケブキの黄色い花が目立ちます。)



(ミヤマシシウド:花(左)と 食害を受けた個体(右))


高校生たちは、一緒に参加した高山植物保護ボランティア
ネットワークの方などから設置方法について指導してもら
いながら作業を進めました。

(シカはネットをくぐってしまうことがあるので、
杭でネットの裾を固定します。)


ニホンジカ対策には今のところ特効薬はなく、時間をかけ
て取り組んでいかなければなりません。設置した柵の内側
の植生や南アルプスの自然が今後どう変化していくのか、
末永く見守り、関わってくれる生徒さんが増えてほしいなぁ
と思いながら一緒に作業をさせてもらいました。

南アルプスの自然を将来世代に引き継ぐことはもちろんです
が、「南アルプスを取り巻く問題にどのように向き合い、豊
かな自然をどう将来に残していくのか」を、将来を担う世代
とともに考えていくことも大切ですね。

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