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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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南アルプス国立公園 南アルプス

189件の記事があります。

2021年08月13日鳳凰三山にて、新たな取り組み

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

7月中旬に鳳凰三山に設置された防鹿柵設置現場の巡視に行ってきました。南アルプス山域ではニホンジカ対策を関係者で積極的に取り組んでおり、対策の1つとして、防鹿柵が設置されています。環境省では今年度より南アルプスユネスコエコパーク韮崎市地域推進協議会と連携し、新たに鳳凰三山で防鹿柵を設置しました。

防鹿柵は南御室小屋、薬師岳小屋、地蔵ヶ岳直下・賽の河原、鳳凰小屋の4か所に設置されています。¨これまで守ってきた高山植物を引き続き守ろう¨、¨柵を設置して、昔の植生を取り戻そう¨など、それぞれの設置場所で目的や意図は異なりますが、今回の設置が良い傾向に向かうといいな、と思います。

鳳凰三山は「花の百名山」にも選定されており、この時期はさまざまな高山植物が咲きます。


巡視に行った7月中旬はクルマユリ、ヤナギラン(つぼみ)、キソチドリ、テガタチドリ、そして、南アルプス山域固有種のタカネビランジが咲いていました。中でも、オレンジ色が鮮やかなクルマユリがとても印象に残りました。ちょうど今はヤナギランや鳳凰三山の固有種・ホウオウシャジンが咲いているのではないでしょうか♪

今回の巡視はこれまでの防鹿柵設置のガスガスの天気と打って変わって、日差しが眩しい夏らしい巡視になりました。

■鳳凰三山の登山を計画されている方へ

1.今年度、鳳凰三山山域のテント場の営業は南御室小屋のみとなります。(完全予約制)

2.8月23日まで韮崎駅-御座石温泉・青木鉱泉の登山バスは運休しています。(8月13日現在)

3.広河原峠、白鳳峠から入下山される場合、コースタイムやご自身の体力とよく相談してください。

◎各小屋でコロナ対策が異なるため、必ず確認をしてください。

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2021年08月05日南アルプス国立公園写真展@広河原インフォメーションセンター

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

さっそくですが、写真展開催のお知らせです!!

8月17日(火)まで野呂川広河原インフォメーションセンターの1階階段の脇、2階奥のギャラリーにて、南アルプス国立公園写真展を開催しています!


1階階段には展示されている写真の中でもイチオシの9枚が展示されています。2階奥のギャラリーでは写真のほかに南アルプス国立公園でくらす生きもの・地質・文化・ニホンジカ問題についての展示も行っています。南アルプス国立公園や南アルプスユネスコエコパークに関するパンフレットの配布も行っています。バス・乗合タクシーの待ち時間などにぜひお立ち寄りください♪

南アルプス国立公園写真展も4会場目に突入しました。普段、登山をされない方や南アルプスの山々へ登ることが難しい方などに南アルプス国立公園の自然の素晴らしさや自然保護の活動を伝えるにはどのようにすればいいだろうかと考えた末、¨写真展¨という方法で取り組むことにしたこの写真展。これまで開催したすべての会場でアンケートのご協力をお願いしています。「登山はできないけど、写真を見て登った気持ちになった」、「南アルプスのことを知るいい機会になった」などの温かいご感想をいただき、大変嬉しく思うのと同時に¨開催してよかった¨と心から思います。写真展をよりよいものにしていくための貴重なご意見もいただいておりますので、反映させていきながら残りの会場も開催したいと思います!

連日、30度を超える日が続いていますね。標高が高いから涼しいだろう、と思う方もいらっしゃると思いますが、山も暑いです。そして、紫外線も強いです。日焼けもしますし、暑さで体力も奪われます。今年は熱中症で行動不能になった方からの救助要請が多いようです。水分不足は足の攣りの原因にもなります。帽子、アームカバー、サングラスの着用、多めに水分を持ちこまめに水分補給をするなどして暑さ対策するようにしてください。

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2021年08月03日荒川岳に防鹿柵を設置しました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

7月中旬、荒川岳の西カール底と前岳南東斜面の2カ所に防鹿柵を設置しました。西カール底、前岳南東斜面は前岳・中岳分岐と荒川小屋の間を指します。この2カ所は荒川岳の重要な景観を構成している場所であることから、お花畑を守るために平成23年度より設置しています。

前岳南東斜面のお花畑にある柵は登山道を横断するように設置され、横断箇所にはドアノブ付きの扉が設置されています。南アルプス山域で登山道を横断するように防鹿柵を設置している場所はこの荒川岳のみです。

開けっ放しにしてしまうと、ニホンジカが入り込んでしまい、柵を設置している意味がなくなってしまいます。お花畑を守るためにも、¨開けたら閉める¨を徹底していただきますよう、ご理解・ご協力をお願いします。

今年もシナノキンバイやハクサンイチゲ、ミヤマクロユリなど数多くの高山植物が綺麗に咲いていました。稜線ではミヤマムラサキ、ツガザクラ、チングルマなどが咲いていました。

雨降りの中、水がしたたる高山植物はとても美しかったです。



高山植物が一面に広がるこの景色を見るたび、¨今年も咲いてくれてありがとう¨という温かい気持ちになります。いつまでもこの素晴らしいお花畑が残ってくれることを切に願います。

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2021年07月29日花の仙丈、防鹿柵設置!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

7月上旬、仙丈ヶ岳・馬の背の防鹿柵設置を行いました。仙丈ヶ岳は¨花の仙丈¨と呼ばれていますが、ここ数年の間に多くの高山植物がニホンジカの食圧によって少なくなってきてしまっています。そこで、平成20年度より、環境省で5カ所、林野庁・信州大学・長野県・伊那市等の11機関で構成されている南アルプス食害対策協議会で12カ所に防鹿柵を設置しています。

例年、設置作業は・・「①支柱となる杭にポールを差し込む」、「②ネットのロープをポールにくくりつける」の2つですが、今年度の作業は・・「①既存のネットを撤去する」、「②新ネットに入れ替える」、「③ネットを抑えるためのアンカーを打ち直す」の3つの作業が加わりました。3つの作業が加わった理由は、既存ネットが縮んでしまい、防鹿柵として機能しない可能性があることから、ネット入れ替えの作業が増えたためです。


ネット入れ替えの作業はとても大変でしたが、南アルプス食害対策協議会の皆さんと作業し、無事、ネットの入れ替えができました。

ネットの入れ替えを行ったことによって、網目が綺麗になりました!!

柵の中ではミヤマキンポウゲやヒメイチゲ、シナノキンバイなどが確認できました。仙丈ヶ岳は日本百名山に選ばれるほか、花の百名山にも選出されています。柵の中でも徐々に高山植物が戻っているように感じますが、ニホンジカの被害が出る前の20年、30年前に比べるとまだまだ少ないです。柵を設置してすぐ戻るわけではないため、地道な作業ですが、いつか植生が戻ってくれるといいな、と思います。

今回は1泊2日で作業を行いましたが、2日間ともどんより雲またはザーザー降り。なんとも梅雨らしい気候でしたが、1日目の夕方、仙丈ヶ岳山頂に向かう途中、雲が切れて馬の背が綺麗に見えました!

2日間を通して悪天候予報だったので、予期せぬご褒美でした。

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2021年07月01日キタダケソウ、咲いています!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月上旬、キタダケソウの開花状況の確認のため、北岳に行ってきました。

キタダケソウは世界中どこを探しても北岳山頂の周辺にしか咲かない貴重な花です。例年では、6月中旬に満開になりますが、今年はなんと、5月下旬に開花しているとのこと。温暖化の影響なのでしょうか...

昨年もキタダケソウ開花状況確認のため巡視に行ったものの、天候が悪く、稜線まで出ることができなかったので、私にとって2年ぶりのキタダケソウになります。巡視前の天気予報を見ると、連日晴れ予報!胸が踊ります!!

北岳の山頂を経由し、池山吊尾根分岐を八本歯のコルへ下ります。この辺りからがキタダケソウの群生地になります。

綺麗に咲いていました!昨年見られなかったこともあり、元気に咲いている様子を確認することができてとても嬉しかったです!

キタダケソウと間違えられがちのハクサンイチゲはまだつぼみが多く、見間違えることはないくらいキタダケソウが咲いていました。今は、どちらも開花しているので、見分けるのが難しいかもしれません・・

キタダケソウだけでなく綺麗な南アルプスの山々を見ることができました♪

△北岳山頂より中白根山、間ノ岳

△北岳肩ノ小屋から仙丈ヶ岳

25日より、芦安・奈良田ー広河原の交通機関が運行し、広河原へアクセスしやすくなりました。環境省直轄施設である、野呂川広河原インフォメーションセンターでもアルコール消毒やサーマルカメラを導入し、コロナウイルス対策を行っています。これまでと大きく違う点としては、1階バスターミナル付近の玄関口を【入口専用】、2階の広場付近を【出口専用】とし、施設全体を一方通行にしています。


ご不便をおかけしますが、ご協力いただきますようお願いします。

山小屋でも予約システムの導入や寝具の持ち込みなどこれまでと大きく変わります。登山計画と合わせて、宿泊を想定している山小屋ではどのような装備が必要なのかも必ずご確認ください。

コロナウイルスの落ち着きが見えず不安もありますが、たくさんの方に南アルプスを楽しんでいただけますと嬉しいです。

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2021年06月22日茶臼岳、防鹿柵設置されました!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

5月下旬、南アルプス南部の巡視を兼ね、静岡県が管理する茶臼岳の防鹿柵の設置作業に同行してきました。

茶臼岳の防鹿柵は茶臼小屋周辺に設置されています。ニホンジカの食圧により、高山植物に影響が出始めたことから平成20年から静岡県が防鹿柵を設置しています。



作業に何度も参加されている方ばかりだったので、あっという間に2箇所の柵が設置されました!柵の中には糞が落ちているほか、食痕が残っている植物が見られましたが、立派に開花しているものもありました。柵によって少しでも多くの植物が守られるといいな、と思います。

ヒメイチゲやショウジョウバカマなど高山植物の中でも一足早く咲くお花を見ることができました。

これからの時期はさまざまな種類のお花が咲くので、楽しみです!

防鹿柵作業後は茶臼岳、上河内岳の巡視を行いました。天気も良く南アルプス南部や新南部の山々がよく見えて、気持ちが良かったです。

△ 上河内岳から茶臼岳、光岳方面


△上河内岳から聖岳、赤石岳、荒川岳防面

上河内岳からは360度パノラマの眺望がとても良く、下山するのがもったいない気持ちになりました。南アルプスの3000メートル級の山々は残雪と新緑がとても綺麗でした。

今年の南アルプス南部は全ての山小屋が休業しています。計画をされている方は避難小屋やトイレ、水場の有無などしっかりと調べた上で入山してください。

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2021年06月14日南アルプス国立公園写真展@アピタ静岡店

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

6月3日より、アピタ静岡店にて南アルプス国立公園写真展が開催されています。今回は静岡市役所・環境創造課と共催です!

南アルプス自然保護官事務所からは南アルプス国立公園について、静岡市役所・環境創造課からは南アルプスユネスコエコパークについての解説パネルの展示やパンフレットの配布を行っています。

南アルプス国立公園の南部は静岡市にかかっている部分がとても多く、今回は静岡市内で撮影された写真を多く展示しています。

中でも、私のおすすめは荒川岳のお花畑の写真です。

タイトル:「お花畑」

この写真は2020年度のアクティブ・レンジャー写真展でも展示された写真です。荒川岳にはV字谷やカール地形、ライチョウの生息血などの魅力はたくさんありますが、このお花畑は南アルプス山域の中でも1番大きいと言われています。シナノキンバイやハクサンイチゲなどが一面に咲きます。

このほかにも荒川岳をメインに16枚の写真が展示されています。荒川岳含む南部の山々はアクセスに時間がかかることや林道が崩落している場所が多く、なかなか足を運ぶことが難しいですが、アピタ静岡店にお越しいただき、南アルプス南部を感じていただければと思います。みなさんのお越しをお待ちしています♪

6月4日(金)~16日(水)までJR静岡駅北口展示スペース「しずチカ」で静岡市役所・環境創造課による南アルプスユネスコエコパーク展示を開催しています。ライチョウの模型や南アルプス南部のジオラマ模型の展示、静岡県内のエコパーク登録地域内に生息する昆虫の標本などを展示しています。そちらもぜひお立ち寄りください!!

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2021年05月27日南アルプスを上から見ると・・・?④

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

長らくお休みしておりました、「南アルプスを上から見ると・・・?」シリーズ、前回の聖岳に続き、今回は赤石岳です。


赤石岳は長野県、静岡県にまたがり、国内で最高地点の一等三角点(*)が設置されている山です。日本で1番高い山は富士山ですが、1番高い場所にある一等三角点は南アルプスの赤石岳ということに誇らしさを感じます。標高は3,121メートル、日本で7番目に高い山です。山の南側にある沢から赤色のチャート(堆積物)があることから、「赤石沢」と呼ばれ、山の由来の1つになっています。

(*)一等三角点について

https://www.gsi.go.jp/MUSEUM/TOKUBE/KIKA5-smain.htm

赤石岳へ登る主なルートの起点は椹島(静岡県静岡市)です。椹島の標高が約1,100メートルに対して、赤石岳の標高は約3,100メートル。なんと、2,000メートルも標高差があるのです!2,000メートルの標高差と聞いてクラっとしてしまうそうですが、この2,000メートルの長い長いルートでは、植生の変化が一目瞭然!

登山口である椹島周辺ではブナやヒノキ、標高をあげるとツガ・モミ、ダケカンバ・シラビソ、そして、高山植物群落やハイマツ群落に変わっていきます。植生の変化は長いルートや天候が悪いときでも楽しむことができます♪

わたしが赤石岳の魅力としてお伝えしたいことは、『どの角度から見てもステキ!』ということです。

◇ 荒川岳・中岳下から

こちらから見ると、V字谷がよく見えます。南アルプスは降雨が多く、地形が流水によって削られやすく、その結果出来る特徴的な地形が、このV字谷です。雑誌などでは花の時期が取り上げられていますが、紅葉の時期は山そのものがより大きく見えるので、個人的に大好きな構図です。

◇ 百間平から

百間平は聖岳から赤石岳へ向かう途中の真っ平らで歩きやすい場所です。後ろを向くと聖岳、前を見ると赤石岳、名峰に囲まれながら歩くことができます。中岳下から見る赤石岳と違って、なだらかでなんだか、やさしさを感じるような・・。写真は夜明け前に撮影し、逆光になっていて斜面の様子がはっきり見えないので、よりいっそう感じます。ただ、実際のところは大きな岩や石がゴロゴロしている斜面を歩き、その後、ザレ場を歩いて、山頂に辿り着きます。見た目に反したギャップがまたいいです!

赤石岳を堪能するおすすめルートは赤石岳+荒川岳、赤石岳+聖岳の縦走コースです。時間と相応の体力を要するため、なかなかハードなコースですが、その先で待っている感動はきっと素晴らしいものだと思います。昨年度に引き続き、南アルプス南部の山小屋は休業しているため、食事提供等が無く、ハードルが上がっています。計画をされる方はエスケープルートなども考えるようにしてください。

次回は荒川岳について、お伝えします。

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2021年05月19日南アルプス国立公園写真展@長野県伊那市

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

◆ ◇ 長野県伊那市で南アルプス国立公園写真展始まりました ◇ ◆

5月11日(火)より、長野県伊那市の南アルプス長谷ビジターセンターにて南アルプス国立公園写真展を開催しています。

場所:南アルプス長谷ビジターセンター 長野県伊那市長谷非持1400

期間:2021年5月11日(火)~5月30日(日)

時間:午前10時 ~ 午後3時まで

南アルプス長谷ビジターセンターは道の駅南アルプスむらに隣接している施設です。

南アルプス国立公園の長野県側は南アルプスユネスコエコパークのほか、南アルプスジオパークに認定されているエリアが多く、施設内にも岩石や地質などの展示や解説があります。パンフレットも多く配布されているので、地質や地形に興味がある方におすすめのスポットです♪

わたしの勝手なイメージですが、長野県伊那市といえば、『仙丈ヶ岳』!高遠の桜と白く輝く仙丈ヶ岳が印象的です。写真展では、仙丈ヶ岳を代表するカール地形(圏谷)や塩見岳に続く「仙塩尾根」などを展示しています。

今回、アンケートにご協力いただいた方へのノベルティは南アルプス国立公園オリジナルコースターです。

ライチョウ、キタダケソウ、ヤマトイワナ、南アルプス国立公園シンボルマークの印が押されています。数に限りがありますので、立ち寄られた際はぜひアンケートにご協力いただき、コースターをゲットしてください!

4月25日より、南アルプス林道(戸台-歌宿-北沢峠)の運行が始まっています。例年、6月中旬より北沢峠まで全開通しますが、昨年の大雨により南アルプス林道が被災したため、歌宿から北沢峠の間は南アルプス林道バスの運行ができない状況となっています。計画を立てている方はご一読ください。

http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html

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2021年04月30日ぽかぽか陽気の広河原へ

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

4月22日に広河原へ巡視に行ってきました。昨年は広河原山荘のテント場が雪で覆われ、山々も白く¨まだまだ雪がたくさんある!!¨とはしゃぎましたが、今年は・・・

・・雪が少ない。写っている山は栗沢山とアサヨ峰方面です。同じ時期なのに、沢筋や稜線の雪の量が全く違います。今年の写真には広河原山荘のテント場のようすが含まれていませんが、ご察知の通り、全く雪はありませんでした。

広河原で私が楽しみにしているのが、北岳を眺望することです。まだ展葉していないため、もの寂しさを感じますが、もう少しすると木々が青々し始め、鮮やかな新緑が見られます♪

積雪が少ないといえど、日本第2位の高峰の北岳はまだまだ白いですね。左側にある一面真っ白のところは北岳のメジャールートになっている大樺沢です。北岳の中でも1番最後まで積雪が残る場所で、開山後しばらくは雪渓を楽しむことができます。

昨年はコロナウイルスの影響により、広河原までの交通機関が運休、山小屋が休業。北岳に関しては登山道が通行禁止になり、登ることすらできませんでしたが、今年は感染防止対策を行いながら、開山する予定です。また、南アルプス市営の山小屋である「北岳山荘」、「白根御池小屋」、「広河原山荘」、「長衛小屋」が完全予約制となり、ウェブ上で宿泊の予約システムを導入しました。上記4箇所の山小屋の利用を計画されている方はぜひご一読ください。

■「南アルプス市営の山小屋」完全予約制の導入について

https://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/docs/9789.html

広河原巡視中、ステキな景色を見ることができました。

なんのへんてつもないただの飛行機雲、と言われるとそうなのですが・・・自然や山は全く同じ景色はないと思っています。昨年の新緑や紅葉、この前の虹、昨日の夕焼け、今日の空。自然との出会いはまさに一期一会です。新型コロナウイルスによる影響は落ち着つくようすがまだ見えず、これまでのように強く¨ぜひ来てください!¨とお伝えしづらいことが残念です。みなさんが気兼ねなく南アルプスに来られる日が早く来ますように!

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