ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年10月

16件の記事があります。

2014年10月07日<速報!>富士山五合目紅葉情報

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

昨日の午前中までは台風18号による大雨でしたが、
すっかり青空の富士山北麓です。
皆様、台風による大きな被害はなかったでしょうか・・・?

先週金曜日に富士スバルラインの五合目に巡視に行って来ました。
富士五湖自然保護官事務所のある多様性センター周辺(標高約1000m)
もちらほら色づき始めていますが、さすが2350mです!

秋はもっと進んでいました!

今週末は3連休ですね。お出かけを計画中の方もいらっしゃるかと
思いますので、五合目の最新の紅葉情報をお伝えします。


五合目までのスバルラインの道沿いは上に行くにつれ、
落葉樹が色づいていく変化を楽しめます。
そしてスバルライン五合目から泉ヶ滝に行く道は、紅葉真っ最中でした!




スバルライン五合目から泉ヶ滝までの道沿いの木々(2014年10月3日撮影)






ナナカマドの赤が青空に映えます(2014年10月3日撮影)



また、富士山にはカラマツが沢山あり、
秋には見事に黄色くなり富士山の中腹を彩りますが、
カラマツの黄葉にはまだ少し早い状態です。
(例年10月中旬~下旬)

カラマツの黄葉を楽しむには、五合目より車で
10分ほど下った所にある奥庭のコースが断然オススメです!



奥庭から望む富士山。
もう少し経つと中腹が一面の黄金色に変わります(2014年10月3日撮影)



富士山というと夏だけ、という印象があるかもしれませんが、
秋はまた違うより豊かな「顔」を見せてくれます。
雪化粧までもあと少しかと思います。

秋ならではの富士山を楽しんでみませんか?

※吉田ルートの泉ヶ滝~山頂までの登山道を始め、
静岡側も山頂までの登山道はすでに閉鎖されています。

「登山道閉鎖について」

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2014年10月06日南アルプス国立公園のシンボルマークが決定!

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

こんにちは。

南アルプス国立公園 指定50周年を記念するイベントが
10月4日(土)に南アルプス市で開かれました。
これは、今年4月から開催されてきた記念事業の最後を
かざるクロージングイベントです。


この中で、南アルプス国立公園のシンボルマークの発表が
行われました。
南アルプス国立公園が指定50周年を迎えることを記念して
シンボルマークを制定することになったもので、デザインは
公募により選定しました。
募集期間が6月から7月下旬までのたった2か月ほどと
とても短かったのですが、333点もの応募がありました!



イベント当日、応募作品すべてをロビーに展示しました。
受賞作品のほかにも、すてきな作品がたくさんあり、楽しく
見ることができました!

審査の結果、群馬県の中島厚様のデザインがシンボルマークに
選ばれました。


<南アルプス国立公園 シンボルマーク>
南の「M」とアルプスの「A」を組み合わせ、南アルプスの山々と
山梨、長野、静岡の三県を表し、それらを囲む輪は、地域や人々の
交流と融和を意味しています。


今後はこのシンボルマークを活用することで、南アルプス国立公園
がみなさまにとってもっと親しみやすい存在になればと思っています。



さて、台風の影響で一部イベントが10月11日(土)に延期に
なりました。
お時間のある方は是非遊びに来てくださいね。お待ちしています!
詳細はこちら

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2014年10月06日奥日光の秋の風物詩はやっぱりこれ!

日光国立公園 中野純

10月4日(土)、日光パークボランティア活動「清掃パトロール」に同行して戦場ヶ原に行きました。
8時50分頃に赤沼駐車場に着く予定でしたが、既に満車状態で入れそうになかったため、少し離れた三本松駐車場に向かいました。想定内ではありましたが、三本松駐車場も同様にほぼ満車状態でした。駐車スペースをしばらく探し続け、なんとか1台分の駐車スペースを確保できました。
紅葉時期で土曜日ということもあり、奥日光を訪れた多くの方々で両駐車場は朝早くからほぼ満車だったようです。紅葉の集客効果はすごいですね。

戦場ヶ原では、ミズナラの黄葉やツタウルシの紅葉、その他様々な植物が色とりどりに葉を変色させていました。
眺めていると、まるで心が洗濯されたかのように気持ちがスッキリします。


湯川沿いの紅葉


清掃パトロールの様子

ただ、残念なことに木道沿いではゴミがよく目立ち、また、タバコの吸い殻や空き缶などの意図的に捨てられたと思われるゴミも落ちています。
日光パークボランティアでは、清掃パトロールとして戦場ヶ原や小田代原等でのゴミ拾いを長年続けており、最初の頃に比べれば拾うゴミの量は減っていますが、それでもなかなかゴミは無くなりません。
ゴミが無くなる日はまだまだ先になるでしょうが、日光パークボランティア活動のゴミ拾いも根気強く続けていければと思います。

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2014年10月03日樹木保護ネットの設置

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

9月28日(日)、第7回「秩父山地緑の回廊」における樹木保護ネット設置に参加しました。

近年ニホンジカなどの野生動物による樹皮や枝葉、下層植生の採食が拡大し食害の被害が深刻となっています。
作業地周辺はコメツガ、シラビソなどの原生林が広がっており、この貴重な原生林の保全や維持のため、樹木に食害防止の保護ネットを巻く作業を行っています。
この活動は林野庁とNPO法人秩父の環境を考える会が主催のイベントで、環境省も毎年参加しています。この日は30名を超えるスタッフにより作業を行いました。

昨年までは、なかなか天候に恵まれなかったそうですが、今年はすがすがしい青空の下、保護ネットの設置作業に取り組むことが出来ました。



ネットを運んでいる様子

今年は笠取山から雁峠までの登山道周辺の、枯死していない樹木を選定し保護ネットを巻きました。
元気に葉を付けている樹木の中にも、樹皮が剥がされ枯死の恐れがあるものはとても多く、そのような木にも保護ネットを設置していきました。



ネットは景観に配慮して目立たない黒色や焦茶色になっています。



ボランティアの皆さんの中にはリピーターの方が多く、天気も良かったため、とてもスムーズに作業が進みました。予定よりも多くのネットを設置することができたそうです。

シカなどの食害はよく目にしていましたが、樹木の保護活動に参加することは初めてでした。実際に活動に参加してみて、改めて食害の深刻さや森林の重要さを学ぶことができました。
私たちで保護した樹木が1本でも多く元気に育ってくれたらいいなと思います。

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2014年10月03日田代山の紅葉

尾瀬国立公園 長峯 彩

最近は日々黄色や赤に染まってゆく山の色を眺めて楽しんでいる、檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

尾瀬国立公園では今まさに紅葉のシーズンを迎えています。
9月末にかけては秋晴れが続いたこともあり、葉の色づきもかなり良いようです。

この機会を逃すまいと、9月29日に田代山の巡視に行って来ました。


[南会津町HPより]

田代山山頂には23haの湿地が広がっており、遠くから見ると山頂が平らな台形型をしています。
このような単一の台地上の湿地は、世界的にも珍しいとされています。

山頂湿原にはキンコウカやチングルマが咲き、9月~10月になると葉が色づき草紅葉になります。

この日も絶好の天気となり、紅葉と青空とのコントラストがとても綺麗でした。

山の山頂~中腹にかけても、カエデやツツジ、クロモジやオオカメノキなどが色づいていました。


今年は紅葉が1週間程度早いとのこと。
こうして秋に浸っていられるのも、尾瀬国立公園では一瞬です。
あっという間の秋を、今暫く楽しみたいと思います。

さて、紅葉狩りに出かける皆様にお願いです。
今年も早速、尾瀬国立公園内でのツキノワグマの目撃情報が入っております。

目撃されたのは、子供連れのクマが多いようです。
子供連れのクマは、子供を守るために凶暴になる場合があります。
むやみに刺激を与えるような行動は避け、自分の居場所を知らせる熊鈴などは必ず持って行きましょう。

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2014年10月02日秋の清掃活動

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

富士北麓はすっかり秋の気配です。
事務所のある生物多様性センターの周辺の木々も
赤く色づき始めています。

忙しかった富士登山シーズンも無事終了し、
業務も少しずつ落ち着きを取り戻しつつあります。
富士山に登れなくなるこれからの季節は、
夏の間なかなか行く事のできなかった、
その他の山々を中心に巡視をしていくことになります。

そんな中、本栖湖畔の「本栖湖西岸クリーン大作戦」
に参加してきました。

本栖湖は富士河口湖町と身延町にまたがった湖です。
その西側半分が位置している身延町では、
1年に一度西岸の清掃活動を行っていて、
今年で25回目を数えます。昨年度は別の業務のため
参加できなかったので、今年初めて参加することができました。


当日は沢山の方が参加されていました(2014年10月1日撮影)



開会式後は早速二手に分かれて湖畔沿いを清掃しました。
私達が担当した箇所は湖畔に草が生い茂っているせいか、
利用者も湖畔に下りてこないようで、驚くほどゴミは少なく、
『このままではゴミ袋が空のまま終わってしまうのでは?』
と心配になるほどでした(良いことなのですが)。

しかしながら、道路脇に車が駐車できるスペースがある所は
残念ながら空き缶やお菓子のゴミが僅かではありますが、
捨てられていました。


清掃活動を行う山岸保護官(2014年10月1日撮影)



それでも予想以上に少ないゴミで、皆さんの意識が
高くなっていることを感じ嬉しくなり集合場所に戻ってみると、
もう1つの班の方では大量のゴミを回収していました。。。。。


なんとサーフボード?!まで・・・(2014年10月1日撮影)



1時間少々の活動でしたが、大勢の力があれば短時間でも
これだけの成果がでる事を改めて実感しました。
そして、ゴミが捨てられやすい場所に特徴があることも
再認識しました。

今後の巡視の際はそのような箇所を重点的に
見ていくようにしていきたいと思いました。


富士山麓では本当に多くの方々が美しい富士山を守ろうと
地道に清掃活動をされています。でも、捨てる人がいなくなれば、
その方々はもっと別な方法で富士山をより良くしていく活動に
力を注ぐ事ができるはずです。

「捨てる人」をなくすこと、そのための啓発活動に
力をいれていきたいと改めて思いを強くした1日でした。

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