富士箱根伊豆国立公園
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2015年10月05日「国立公園・野生生物フォトコレクション」開催のお知らせ
富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城
10月2日(金)から10月25日(日)まで箱根ビジターセンターにおいて「国立公園・野生生物フォトコレクション」が開催されています。
この写真展では関東の国立公園・国指定鳥獣保護区で働くアクティブレンジャーによる、その地域の魅力が詰まった動植物や風景の写真が展示されています。
現在、関東地方環境事務所管内には6つの国立公園(日光・尾瀬・秩父多摩甲斐・南アルプス・富士箱根伊豆・小笠原)と14の国指定鳥獣保護区(小佐渡東部・佐潟・福島潟・瓢湖・谷津・涸沼・渡良瀬遊水地・祇苗島・大野原島・北硫黄島・西之島・鳥島・西之島・小笠原群島)があり、16人のアクティブレンジャーが活躍しています。
アクティブレンジャーは主に野外の業務を担っており、そんな彼らが目にした美しい光景を写真という枠に切り抜きました。
佐渡の雪景色の中のトキや、小笠原の南国の風景、南アルプスの山々など、箱根にいながらにして様々な場所へトリップしたような気分になる、そんな写真展です。
もちろん、現在は立ち入り規制で入れない大涌谷付近の景色など箱根の美しい写真も沢山あります。
開催場所
(神奈川県足柄下郡箱根町元箱根164)
開催期間
平成27年10月2日(金)から平成27年10月25日(日)
入場料
無料 ※駐車場あり
2015年09月17日シカの食害見学会
富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城
8月29日に小田原山盛の会が主催する箱根外輪山におけるシカの食害状況を見学する会が開かれました。小田原山盛の会では現在定期的に箱根外輪山でシカの食害を調査していて、その被害の実態を周知するために今回の会が催されました。
環境省では、神奈川県や箱根町と協力して、箱根地域におけるシカの分布状況の把握や、対策の検討を行っているため、業務の参考にするために、今回の会に参加したものです。
当日には周辺市町村、関係団体の方たちが多く参加され、シカ問題に対する関心の高さがうかがえました。案内は元東京農工大学教授の古林先生が行いました。
今回のルートは外輪山を南足柄市側より登り、箱根町との境あたりを主に見学しました。
まずは南足柄の桧山林道を通って山に入りましたが、林道の法面の草が食べられて牧草地のようになっていました。よく観察してみると、ほとんど全ての植物に食痕があることがわかります。またヒヨドリソウのようなシカが好まない植物だけが残っています。
森の中でも獣道や足跡、糞などが確認できます。
新しい皮剝ぎ被害の跡。
枝折り被害。
何度も食べられた葉は矮小化する。
林内に下層植物がほとんどない状態。
普段何気なく通り過ぎてしまうような光景でも、よく観察してみるとシカの痕跡が沢山残っていることに今回気付かされました。
箱根全体ではシカの被害はまだそれほど大きくありませんが、箱根の外側から徐々にシカが侵入していることが伺えました。
環境省では、箱根町内の5個所にモニタリング用の10m四方の柵を設置し、その内外の植物を比較することにより、シカの影響の調査をしています。
箱根でもシカの被害が徐々に広がっている現在、今後も新たな調査、対策を検討していきたいと思います。
2015年09月17日「初秋の湯坂路と石仏石塔群を訪ねて」開催しました!
富士箱根伊豆国立公園 箱根 後藤香奈
9月12日(土)
秋の草花を見ながら、箱根の歴史を感じる自然観察
「箱根地域自然に親しむ運動:初秋の湯坂路と石仏石塔群を訪ねて」が
環境省箱根自然環境事務所の主催で開催されました。
台風の後の晴天に恵まれ、二十名の方がご参加くださいました!
箱根パークボランティアの案内のもと班に分かれ
精進池の側の「石仏群と歴史館」をスタートし、
「六道地蔵」や「応長地蔵」「二十五菩薩」「五輪塔」な歴史関連の見所をたくさん回りました!
もちろん、草花も多く咲いていました。
鷹巣山を越えて、険しい道を乗り越えた先には「千条の滝」が!!
この美しい滝が、疲れた身体を癒やしてくれました。
秋の箱根もやっぱり素晴らしいですね!大涌谷(箱根山)も噴火警戒レベルがレベル2に下がりました。
今しか見る事のできない大涌谷の噴煙を見るのと同時に秋の箱根を存分に楽しんでくださいね!
また、次の自然観察会でお会い出来ることを楽しみにしています!
2015年09月14日「富士箱根伊豆を一望」してみませんか!?
富士箱根伊豆国立公園 箱根 後藤香奈
秋の箱根はイベントが目白押しです!
今回はハロウィンの時期に行われる自然観察会をご案内いたします。
※予定しておりました「箱根ジオパーク Welcome to Mt.Kami」は
大涌谷周辺(箱根山)の噴火警戒レベルの継続により内容が以下へと変更になりました。
すでにお申し込みされていた方は申し訳ございません。こちらへも是非ご参加ください。
平成27年10月31日(土)
箱根ジオパーク
「富士箱根伊豆一望の箱根黒岳へ」
-箱根外輪山から富士山、神山・駒ヶ岳、駿河湾展望を-
・主催:箱根ボランティア解説員連絡会にて開催されます。
箱根外輪山から、神山・駒ヶ岳など箱根火山・芦ノ湖の成り立ちの体験や、
富士山・伊豆・駿河湾の美しい展望を楽しみます!
今回の自然観察会は標高差320m、5kmの道を歩く「健脚の方向き」となっております。
もちろん今回も箱根に詳しいパークボランティアがご案内いたしますので
皆さま奮ってご参加ください!
詳細は箱根ビジターセンターのページからもご確認頂けます。
集合は午前9時30分、午前10時に出発式が始まります。
なお、50名を越えた場合は抽選となりますのでご了承ください。
皆さまのご参加をお待ちしております!
2015年09月04日箱根自然講座『クモの魅力』!
富士箱根伊豆国立公園 箱根 後藤香奈
平成27年度9月2日(水)に箱根自然解説活動連絡協議会が主催する箱根自然講座
「クモ 興味深い生態と魅力 ~普段の活動にクモをプラスしてみませんか~」が
箱根ビジターセンターで開催され、箱根パークボランティアの皆さんが参加されました。
午前中は室内にて、クモの大迫力な映像を見ながら捕食シーンや生態等を学び
午後は箱根ビジターセンター周辺のフィールドで実際にクモを探して歩きました。
身近な場所にもジョロウグモ科やハエトリグモ科、タナグモ科など
多くのクモが発見できました!
デーニッツハエトリグモは目が良いクモということで、
目が大きくとても可愛いクモです!
また、ハシリグモ科のクモはアメンボの様に水の上にも浮かぶそうです。
今まで田んぼ等で、何気なくアメンボかと思って見ていた生き物は
もしかしたらクモかもしれませんね。
今回はクモの魅力に触れた自然講座でした!
今後は今まで以上にいろんな所を注意深く観察しようと思います。
皆さんも家の軒下や植物の中を見てみて探してみてくださいね。
きっと美しいクモの芸術に触れられますよ!
2015年08月26日富士登山と自然を楽しむために
富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子
富士山の夏山登山シーズンも後半。
お盆を過ぎた途端、富士山は秋の気配が漂い始めました。
青空が広がり太陽の陽射しが照りつける富士山頂でも、風が冷たくなり、日陰にいると寒く感じるようになりました。
これから富士山登山を考えていらっしゃる方は、防寒対策をしっかりとしましょう。
●自然現象
8月24日(月)の早朝、御来光前から登山者の様子などを確認するために巡視をおこないました。
下の写真は、朝4:00過ぎの富士山富士宮口頂上の様子です。
(8月24日4:33 撮影:橋本)
濃い霧に覆われて、ヘッドライトもぼんやりしています。
実際に歩くと、数メートル先が霧で見えない状態です。
こんな状態でしたが、たくさんの人が御来光を見るためのポジションを求めて、山頂歩道上を行き来していました。
これでは御来光が見られないだろうと思いがちですが、この日は風が少し強く吹いていて、5時頃には眼下に雲海が広がるのを見ることができるようになりました。
そして御来光もこの通りです。
(8月24日5:11 撮影:橋本)
雲海から快晴の空に昇る太陽を確認した後、太陽に背中を向けると火口側には雲がかかっていました。
その雲の中に珍しい自然現象が発生していました。
(8月24日5:37 撮影:橋本)
ブロッケン現象と白虹(霧虹)です。
何度も富士山の巡視をおこなっていますが、ブロッケン現象と白虹に出会えることはなかなかないので、この日は貴重な体験ができました。
この日、富士山頂にいた人がみなこの現象を見たのかというと、そうではありません。
その時にいた場所、その時の体調、その時見ていた方向などによって変わってきます。
●装備・準備はしっかりと
富士山登山を楽しむためには、やはりきちんとした装備と準備が必要です。
富士山はもう秋です。
暖かい服装や装備を整えて行けば、寒さに震えながら待つことはありません。
また高所順応をする、きちんと睡眠を取る、水分補給はしっかりと、といった体調を整える準備をすれば、具合が悪くなる可能性を減らすことができます。
そして、同じグループで行動する時は、できるだけ一緒に行動する、離れそうな場合は連絡が取れるようにする、合流場所をきちんと決めておくなどの対策をして、全員が楽しく過ごせる富士登山になるよう心がけましょう。。
2015年08月20日「バリアフリー観察会」今年も開催します!
富士箱根伊豆国立公園 箱根 後藤香奈
秋のバリアフリー観察会が今年も開催されます!
前年度は残念ながら雨で中止となってしまいましたが、
今年度は快晴になるように祈っております。
平成27年10月3日(土)
「バリアフリーで楽しむ秋の箱根」自然観察会
・主催:箱根ボランティア解説員連絡会・環境省
・協力:箱根リハビリテーション病院・一般財団 自然公園財団箱根支部
【箱根ビジターセンター周辺(バリアフリー観察路)】を
箱根に詳しいパークボランティアと一緒にゆっくりと歩きます。
からだの不自由な方も高齢の方も小さなお子さまも、
「におい」や、「音」など五感を使って動植物を観察しましょう!
ネイチャーゲームなども実施しながら、秋の箱根を皆さんで楽しみませんか?
詳しくは環境省のページを、
開催場所の情報は箱根ビジターセンターのページからご確認ください!
なお30名を越えた場合は抽選となりますのでご了承ください。
多くの皆様のご参加をお待ちしております!
2015年08月06日『2015夏』の思い出を作りませんか?
富士箱根伊豆国立公園 箱根 後藤香奈
今年も開催しております!
特にお子さま連れのご家族におすすめのイベントお知らせです♪
現在、箱根ビジターセンターの多目的ホールにて
箱根パークボランティアによるクラフト体験
【木の実キーホルダー】や【木の実ブローチ】【竹とんぼ作り】【ランタン作り】
が開催されています。(各200円、ランタン作りは電池別売り(200円))
※現在、多目的ホールはジオミュージアム特別展示とクラフト体験が同時に行われており、
クラフト体験はホール奥で開催しております。
凄い作品ですね!!
私も木の実キーホルダーを作りましたが、木の実を選ぶのも並べるのも
真剣になって、とても楽しいですよ!
この木の実はなんだろう?やなんでこんな不思議な形なんだろう?など
皆さんも楽しめるのではないでしょうか。
また、天気の良い日は作った竹とんぼを外で飛ばして遊べます。
天気の良い日に飛ばす竹とんぼも気持ちいいですね。
他にも、
『深良水門観察会』
箱根ビジターセンターから深良水門までの観察会を一日二回開催中。(雨天中止)
・午前 10時から ・午後 13時から
・集合:箱根ビジターセンター
『早朝散歩』
早朝に箱根ビジターセンター周辺で鳥観察会を開催中。(雨天中止)
・午前6時から7時
・集合:箱根ビジターセンター
夏休み期間に開催されるこの活動は8月23日(日)正午までとなります。
☆今年の夏休みの思い出に☆
お立ち寄りの際は、ぜひ体験してみてください!
2015年07月28日初めての富士登山
富士箱根伊豆国立公園 箱根 宍戸弘城
今まで遠くから眺めているだけだった憧れの存在、富士山に初登頂しました!
箱根などから見る富士山の大きさに圧倒されていたので、登山前は楽しみの気持ち半分、山頂まで登れるかという緊張も半分混じっていました。
本格的な登山は初めてだったので、不安を払拭するためにもしっかりした登山グッズを揃えることからスタートしました。
富士登山オフィシャルサイトや富士登山の本などを参照しながらリュックサックに荷物を詰めていきます。防寒具に水、食料、ヘッドライトや万が一の噴火に備えてヘルメットやゴーグルなどを詰めるとリュックが一杯になってしまいました。
しかし準備は万端!あとは天候と自分の体力次第です。
今回は五合目登山口の標高が一番高い富士宮口ルートから挑戦です。
この日は運良く快晴で、五合目からでもとても綺麗な景色が楽しめました。
五合目から六合目は山腹を緩やかに登って行きます。ゆっくりと足裏全体を地面に着けて小股で歩くとあまり疲労が溜まりません。眼下には雄大な景色が広がり、遠くには箱根も望めます。
大きな疲労感もなく六合目、新七合目、七合目と順調に登って行きます。しかし、八合目目前の傾斜が少し急になってきたところでペースダウン。なんとか八合目まで辿り着いて食べた昼食は格別でした!
お腹も膨れて体力回復!あとは一気に山頂まで!と思いましたがそう簡単にはいきません。八合目からも所々傾斜が急な所がありペースが上がらず、また頭痛と吐き気がする高山病のような症状が少し出始めました。そんな時は水分を取り、深呼吸をして体を休めました。
九合五勺を越え山頂が間近に見えますが、あと少しが遠く感じます。今までの足の疲労の蓄積、リュックの重量が確実に歩みを遅めます。しかし、小さな一歩を積み重ねること6時間半、ようやく山頂に到着することができました!
やはり簡単ではなかった富士登山。しかしそれだけに登り切った達成感があります。
この日は快晴でしたが、天候が悪かったらさらに難易度が上がるだろうと感じました。軽装で登り、救助を求める登山者が沢山いるので皆さんもしっかりとした準備をして日本一の山に挑んで下さい。
山頂からのご来光はやはり一見の価値ありですよ!
10月3日(土)
箱根で、大人気のバリアフリー観察会「バリアフリーで楽しむ秋の箱根」が
箱根ボランティア解説員連絡会と環境省箱根自然環境事務所の共催にて開催されました。
【協力:箱根リハビリテーション病院、一般財団法人自然公園財団箱根支部】
今回の自然観察会「バリアフリー観察会」は、
からだの不自由な方、高齢の方、小さな子どもなど全ての人に楽しんで頂くことを目的として、
毎年箱根で催されております。
今年度は数日前までの豪雨と強風により、開催が多少心配されておりましたが、
当日は雲もほとんど無く、晴天に恵まれ気持ちよく観察会を行うことができました!
参加された十九名の方は、箱根パークボランティアの案内のもと
箱根ビジターセンター周辺のバリアフリー観察路や
芝生の上を進みながら、五感を使って箱根の自然を楽しみました。
紅葉した落ち葉を使ってのネイチャーゲーム「落ち葉のステンドグラス」も大好評でした!
穴の空いた台紙に落ち葉を貼り付け、空に透かしてみると...!
是非皆さんも身近な葉っぱで試してみてくださいね!
4時間時間をかけて、ゆっくりと歩きながら、
きっと参加された皆さんに秋の箱根を感じて頂けたかと思います。
今回のバリアフリー観察会、秋晴れしたこの日に開催できてよかったです。
今年度の自然観察会も残りわずかとなりました。
それでは皆さま、次の自然観察会でお待ちしております!!
是非ご参加ください!