尾瀬国立公園
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2016年08月26日尾瀬の深い魅力
尾瀬国立公園 野原英廣
皆さんこんにちは。
尾瀬は植物、特に花の宝庫として有名ですが
昆虫、特にトンボの種類も豊富です。
高山性の種や北方系の種、低地性の種を含めて
48種ものトンボの生息が確認されています。
今回はそんなトンボを少しだけ御紹介いたします。
アキアカネ【Sympetrum frequens】
言わずと知れたトンボの代表格。
通称「赤とんぼ」
夏は標高の高いところで過ごしています。
とにかく大群なので、
群の中に入れば自分の逃げ場を失うぐらい飛び交っています。
カオジロトンボ【Leucorrhinia dubia】
寒冷地の湿原や池糖に生息する北方系トンボの一種。
写真では分かりづらいですが、名前の通り顔が白いのが特徴。
アオイトトンボ【Lestes sponsa】
きれいな金や緑色をした細身のトンボ。
透き通った青い瞳がより美しさを際立てます。
トンボの種類は違えど、池糖や湿原、
森林内や沢沿いなど、いたるところで飛び交っています。
一度歩みを止めて、ゆっくり辺りを見回すと
何か発見があるかもしれませんね。
2016年08月25日尾瀬の水が集まる場所
尾瀬国立公園 野原英廣
皆さんは、「滝」と言えばどんな滝を想像しますか?
多くの方は轟音を立てて見る者を圧倒する
壮観な姿を想像するかと思います。
そんな滝が尾瀬にもあることは御存じでしょうか?
三条の滝
尾瀬ヶ原を北東に走る「ヨッピ川」
尾瀬沼から流れてくる「沼尻川」
その二つが合わさり流れ落ちる、落差100mの滝です。
尾瀬の水が集約し、滝つぼへまっすぐに流れ落ちる姿は
訪れる人々を魅了します。
そして、三条の滝より上流には・・・
平滑の滝
一枚岩の岩盤の上を500mにわたって流れます。
渓流瀑と言う形状の滝では日本一を誇るとも言われています。
このほかにも魅力的な滝はありますが
それは、またの機会に御紹介いたします。
2016年08月24日キノコの世界
尾瀬国立公園 野原英廣
皆さんこんにちは!
日を追うごとに秋らしくなってきた尾瀬ですが、
秋と言えば、私はキノコだと思うのですが
皆さんはどうでしょうか?
ふと足下を見てみると、そこには小さな世界がありました。
さらに見回すと
大きなものから
小さなもの
はたまた不思議な形のものまで
実に多様なキノコが尾瀬には生息していて、
私たちの目を楽しませてくれます。
2016年08月19日秋立つ尾瀬
尾瀬国立公園 野原英廣
皆さんこんにちは!
つい最近まで清夏が続いた尾瀬ですが、
ひっそりと秋の色が出てきました。
尾瀬沼週辺ではオクトリカブトが咲き、
エゾリンドウの花が咲き出しました。
エゾリンドウ[Gentiana triflora Pall]
森林内から高山にかけて生育するオヤマリンドウに似ますが、
エゾリンドウは湿原に生育する・葉が細いなどの点で区別ができます。
尾瀬のシーズン最後を飾る花です。
そして今、最盛期を迎えているのがこちら
イワショウブ[Tofieldia japonica]
日本固有種
茎に粘り気があり、花粉を運ばないアリなどから
蜜や花粉を持ち去るのを防いでいます。
真紅の実をつけているのもちらほらありました。
さらに、顔を上げてみれば見事に咲き誇っていました。
意外と見落としがちですが、
こんなにも咲いていたのですね。
とても綺麗でした。
2016年08月17日お盆を過ぎると
尾瀬国立公園 柳澤美果子
こんにちは。
今日は台風の置き土産の影響か、片品村も暑くなりましたが、
尾瀬はお盆を過ぎると、涼しくなりはじめ、秋の足音が近づいて来ます。
ニッコウキスゲなど、夏の花のピークはあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、
今は、季節の移り変わりを告げるように、夏の終わりから秋の花が咲いています。
ミヤマアキノキリンソウ、ワレモコウなどが木道沿いを彩ります。
アケボノソウ(曙草)
名前の由来は、花びらの黒い斑点を、夜明けの星空にたとえたことから。ステキな名前ですね。
黄緑色の斑点からは蜜がでていて、よくアリが集まるそうです。
尾瀬で見つけたら、ぜひ観察してみて下さい!
オゼミズギク
タンポポに似た黄色くかわいいお花です。
水辺に咲くサワギキョウと色づきはじめたヒツジグサの共演!
色鮮やかでキレイでした。
そんな、ヒツジグサの浮かぶ池塘で、せわしなく動く生き物が・・
コガモです。
ものすごいスピードで嘴を動かしながら食事に夢中になっていました。
ほほえましい光景です。
他にも、イワショウブ・サラシナショウマ・ウメバチソウなどの花が咲いていました。
そして・・尾瀬を彩る花のラストランナー、エゾリンドウも蕾をつけてスタンバイしています。
草紅葉で尾瀬ヶ原が金色に輝くのも、もうすぐです!
2016年08月09日アクティブ・レンジャー写真展開催!(片品地区)
尾瀬国立公園 柳澤美果子
こんにちは。
これまで福島県の御池で開催されていたアクティブ・レンジャー写真展ですが、
尾瀬沼を越えて、今度は群馬県の大清水にやってきました!

大清水休憩所の展示室にて開催中です。
展示室解放時間:4:30~17:00
開催期間:平成28年8月6日(土)~8月28日(日)
会場の様子。
展示室の中央には尾瀬の地形模型もあります。
写真展と合わせて、山歩きの予習・復習にご覧ください。
写真展では、尾瀬の写真はもちろん、
小笠原や佐渡の島々から、日本一の山・富士山、南アルプスに至るまで、
関東地方のアクティブ・レンジャーが撮影した写真が大集合!
尾瀬に行く前、帰って来てからの空き時間、低公害車や路線バスの待ち時間に最適です!
尾瀬の中まで歩くのはちょっと大変・・という方でも、
写真を通して、尾瀬や関東の国立公園を小旅行した気分を味わえます。
ぜひ、ご覧ください。
みなさまのお越しをお待ちしております♪
2016年08月04日ビジターセンターで花を咲かせよう
尾瀬国立公園 野原英廣
皆さんこんにちは
8月1日より開催されております、
尾瀬沼ビジターセンターの企画展示の様子を御紹介。
特大パネルも秋色らしくなりました。
前回の企画展示では、訪れた方々に折り紙で
ミズバショウを作成してもらっていましたが、
今回新たに"ニッコウキスゲ"を追加いたしました!
難易度は「かんたん」と「むずかしい」の2種類あります。
私は「むずかしい」方で折ってみましたが、
本当に難しいのでご注意ください・・・。
尾瀬沼周辺のニッコウキスゲは終わってしまいましたが、
尾瀬沼ビジターセンター内では、
色あせることのないミズバショウとニッコウキスゲが
訪れる方たちを迎えてくれます。
2016年08月03日尾瀬のシカ
尾瀬国立公園 野原英廣
皆様こんにちは!
こちら尾瀬・檜枝岐村では、連日扇風機も使わず快適に過ごしています!
尾瀬沼ビジターセンター内にあります
アクティブレンジャーコーナーが豪華になりました!
威風堂々たる三又四尖の角を、冬毛と組み合わせてみました。
訪れる子供たちに人気で、本物の毛皮だと知ると
とても驚きながら毛皮に触れていました。
こんなささいな事から、
これからを作る子供たちが自然に触れ、
何かを考えるきっかけになってくれれば幸いです。
2016年07月29日尾瀬を知る
尾瀬国立公園 野原英廣
皆さんこんにちは!
尾瀬国立公園では、8月1日より新企画展示が催されます。
尾瀬地域の核心部、見晴地区にあります見晴休憩所では
昔から尾瀬と関わってきた福島県は檜枝岐村を紹介する
「檜枝岐からみた尾瀬」を。
尾瀬沼に抱かれる場所、尾瀬沼ビジターセンターでは
「尾瀬の植物 そのひかりとかげ」の第二弾が、
見晴地区と尾瀬沼地区それぞれ開催されます。
昔から尾瀬が好きな方
自由研究の課題に困っている方などなど
この機会に尾瀬を歩き、展示を見て、
尾瀬に関する見聞を広めてみてはいかがでしょうか。
見晴休憩所企画展示
【檜枝岐からみた尾瀬】
平成28年8月1日(月)から10月23日(日)まで
第二回 尾瀬沼ビジターセンター企画展
【尾瀬の植物 そのひかりとかげ】
平成28年8月1日(月)から10月31日(月)まで


皆さんこんにちは!
今年、尾瀬沼ビジターセンターでは

「オコジョ」の目撃情報が多数寄せられています。
私も一目でも会いたいと思っていますが
まったく出会えていません。
シカは見られるのに残念です。
それでも、私にも出会えた動物がいました。
そう、アナグマです。
ニホンアナグマ【Meles anakuma】
日本のタヌキに似ていますが、
アナグマはイヌ科ではなくイタチ科です。
昔話とかによく出てくる「タヌキ汁」のタヌキとは、
アナグマのことを言うらしいです。
ずんぐりむっくりしたかわいらしいアナグマです。
慌てて撮ったのでピントがあっていないのが悔やまれます。
話は変わって、ここ檜枝岐では台風10号の影響は少なく
目立った被害はありません。
ただ、普段は清らかな流れの
檜枝岐自然保護官事務所裏の川ですが、
今は濁流となっています。
↑8月30日現在
↓普段の様子
尾瀬内でも特段被害はないとのことですが
今後も強風等に十分に注意が必要です。