ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2013年7月

11件の記事があります。

2013年07月31日富士山夏山シーズン折り返し

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士山の夏山シーズンが始まり早1ヵ月。あっという間に折り返しです。
シーズン前半の7月中には、富士山頂まで何度か巡視業務を実施しました。
その際、素晴らしい景色に出逢うことができましたのでご紹介します。


御来光と雲海(2013年7月19日:富士山頂)


朝霧高原に広がる影富士(2013年7月19日:富士山頂)

また、素晴らしい景色だけでなく、ゴミを拾いながら登山する素晴らしい方にも出逢いました。
今年は、昨年よりも登山道のゴミが少ない印象を受けていますが、普段から富士山の環境保全のために動いている方の他に、自主的に動いている一般の登山者も増えているのでしょう。嬉しいことです。

一方で、装備不足の方や弾丸登山とみられる時間帯に五合目を出発される方も見受けられます。
富士山は頂上に近づくほど厳しい気候になります。
山頂で御来光を迎える直前などは、天気が良くても0度近くまで気温が下がるため、防寒着は必須です。
ぜひ、http://fujisan-climb.jp/(富士登山オフィシャルホームページ)を参考に、装備の確認や登山計画を立てて、楽しく良い想い出となる富士山登山をして下さい。

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2013年07月26日白根山での調査

日光国立公園 櫨木 めぐみ

先日、栃木県林業センターおよび栃木県の職員の方々と、白根山でのライトセンサスおよびシラネアオイの合同調査をしてきました。

日中は、五色沼北側にある植生保護柵内で林業センターが実施するシラネアオイ調査に参加しました。シカの食害が目立ち始めた平成5年、シラネアオイの群生地だったこのエリアにも柵が設置され、食害防止だけではなく人工培養したシラネアオイの移植活動も続けられてきたそうです。今回は、その経過観察を目的に柵内に設置してある調査区のシラネアオイの数や大きさなどを計測しました。柵外ではあまり見られないシラネアオイが、柵内では足の踏み場に困るほどにその生息を確認できました。ただ、それでも柵内にシカの糞や食痕も見られたので、積雪による柵解除期間中の食害か、あるいは柵内へ侵入したかということが考えられそうです。




夜間には、白根山のシカの生息状況把握のためのライトセンサス調査(2013年6月12日中野AR日記 参照)を実施しました。ライトセンサスを実施するには厳しい条件の濃霧と強風の中、第1回目は1頭を確認しました。しばらくして霧も晴れ、第2回目には計17頭確認しました。前回の調査よりも確認頭数が多いという結果が得られ、夏期の生息状況を確認することができました。

ちなみに、移動中、人馴れしたシカと遭遇しました。

シカは、自ら距離を縮め、しばらくの間私たちの周りにいました。人馴れした経緯は不明ですが、過去に人に近づくことで何か利点があったのでその行動を示したのでしょう。人間側としても、距離を縮められるとその表情が鮮明に見えて愛らしく感じられるのですが、しかし、野生動物なのでヒトとの境界線は必要です。もし、このように人馴れしてしまったシカが現れても、決して食べ物など与えないようにして、人間側から距離を保って下さい。

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2013年07月25日大雨後の尾瀬ヶ原

尾瀬国立公園 服部 恵子


尾瀬地域では7月22日の夜に大雨が降りました。
その影響で、群馬県側では牛首~ヨッピ吊り橋間が一時通行止めとなりました。
7月23日に巡視に行った時の様子をお伝えしたいと思います。

AM11:57
通行止めとなった牛首~ヨッピ吊り橋間

木道は冠水して軽く浮いていました。
浮いた木道の上を歩くのは、足元が不安定になり非常に危険です。
私もここで引き返しました。

ニッコウキスゲも冠水です。

これはこれできれいな気がしました。

ビュウポイントもこの通り、
ミズバショウの葉がすっぽりと水に飲みこまれていました。

(左)7月12日撮影 (右)7月23日撮影

現在、尾瀬ヶ原エリアでの通行止め区間はありません。
その他の最新情報については、
すいすい尾瀬ナビ(http://ozenavi.blog85.fc2.com/)をご覧ください。

山の天気は変わりやすいです。
天候が悪くなったときは無理せず、建物内に避難してください。

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2013年07月23日尾瀬沼のニッコウキスゲ

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

ついこの間開山したばかりと思っていたのもつかの間、あっという間に尾瀬沼ではニッコウキスゲがピークを迎えています。
20日(土)には一目尾瀬沼のニッコウキスゲを見ようと、木道に登山客が溢れました。


近年、尾瀬沼では、ニホンジカによる湿原植生への被害が顕著になってきており、この被害を食い止めるために、先月6月6日に南会津尾瀬ニホンジカ対策協議会が設立されました。

7月1日~7月28日迄、協議会のニッコウキスゲ食害防止対策事業として、福島県を初め、尾瀬保護財団、檜枝岐村、林野庁、環境省の各機関が連携して、18:00~翌朝5:00の間、ニホンジカの追い払いを行っています。

その成果もあったのか!?今年は昨年よりもニッコウキスゲが多く咲いたようです。
もちろん、花芽の数が昨年に比べると全然違うのですが・・・。



巡視をしていると、10年ぶり、20年ぶりに来たという登山客とお話する機会があります。
口を揃えて、「昔は湿原の入り口から一面ニッコウキスゲだったのに・・・」「噂には聞いていたけど、ここまでシカの被害がすごいと思わなかった」と言われます。

果たして、ニッコウキスゲが減ったのはシカの食害の影響だけでしょうか?

植物も環境の生き物。私たちの分からないところで、もしかしたら自然環境が変わっているのかも知れません。
私たちがすばらしいと思う景色を残して行くためには、どうしたら良いか考えなければいけませんね。

さて、現在尾瀬沼ビジターセンターでは企画展『知って欲しい燧ヶ岳のあれこれ!』を行っています。

燧ヶ岳に登る前、登った後、今後登りに来ようと思っている方、是非ビジターセンターに寄って、東北最高峰の燧ヶ岳について学んでいって下さい!

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2013年07月17日平成25年度国立公園・野生生物フォトコレクション開催!

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

毎年恒例となりました「国立公園・野生生物フォトコレクション」が、今年も田貫湖ふれあい自然塾にやってきました。
関東地方の6つの国立公園と8つの鳥獣保護区で活動する15名のアクティブ・レンジャーが、業務中に出逢った野生動物や植物・風景を撮影したものを展示しております。


(展示の様子)

(展示している写真は45枚)

開催場所:田貫湖ふれあい自然塾(静岡県富士宮市佐折633-14)
 自然体験ハウス1階
開催期間:平成25年7月17日(水)~8月4日(日)
開館時間:9:30~16:30(開催期間中の休館日:毎週月曜日)


田貫湖ふれあい自然塾

田貫湖ふれあい自然塾では、親子で楽しめる様々なプログラムを準備しています。
これから夏休みを迎えるみなさん、ぜひ遊びに来て下さい!

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2013年07月17日大涌谷のくちびる

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

登山道補修活動の帰り道。
大涌谷を下っていると補修隊の方が
マリリン・モンローのくちびるを紹介してくださいました。



[イオウゴケ]確かにくちびるに似てますよね。
大涌谷のような硫黄分の多い酸性土壌で生育する地衣類の一種です。

酸性土壌だからこそ見られる植物は他にもたくさんあり、
先日ご紹介したコアジサイもその一種です。

また一つ箱根のおもしろさを発見できました。


そんな夏の箱根を見に来ませんか?
直近の自然観察会のお知らせです。

8月2日(金)に箱根地域自然に親しむ運動
「涼を求めて芦ノ湖西岸で自然観察と森林浴」が開催されます。

森林浴をしながら、箱根パークボランティアによる自然解説を楽しみましょう!
緑に囲まれた芦ノ湖湖畔を歩き、湖尻新橋や深良水門を見学します。
箱根ビジターセンター周辺園地では
ネイチャーゲームや国立公園○×クイズを予定していますので、
親子での参加もオススメです!
※参加費は保険代100円のみです。

富士箱根伊豆国立公園ニュース&トピックス
<開催案内>箱根地域自然に親しむ運動
「涼を求めて芦ノ湖西岸で自然観察と森林浴」観察会についてhttp://www.env.go.jp/park/fujihakone/topics/130611a.html

ご応募お待ちしております!!


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2013年07月16日森林教室と燧ヶ岳山開き

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

先日、会津森林管理署南会津支署が行っている森林教室に、環境省として参加してきました。

今回お邪魔したのは、伊南小学校の小学1年生6名。
鋸ややすりなどを使って、箸置きとコースターを作りました。




今回コースター用に使用したのは、薬にもなるというキハダという木です。
名前の通りキハダは材木が黄色く、舐めると苦い味がします。
子供達も舐めては大はしゃぎ!
お母さんやお父さんに見せるんだ~と喜んでいました。

次回の伊南小での森林教室は、私が担当します。
どんな回になるか楽しみです!

さて、先週7/6に会津駒ヶ岳、7/7に燧ヶ岳の山開きが行われ、尾瀬国立公園内の山は全て開山されました。


7/7燧ヶ岳山頂のようす。雨にも関わらず大混雑!

天候が不安定な日が続いていますが、尾瀬国立公園内の木道部分は雨の時は大変滑りやすく、滑って怪我をされる方々が増えています。
足元に注意するとともに、自分の体力にあったルートを選択して登山して頂くようお願いします。

尾瀬保護財団のホームページや、尾瀬沼ビジターセンターのfacebookページでも登山道の情報を発信していますので、参考にしてください。

[すいすい尾瀬なび]尾瀬の残雪状況(燧ケ岳・至仏山・会津駒ヶ岳/2013年7月12日現在)
http://ozenavi.blog85.fc2.com/blog-entry-3299.html

尾瀬沼ビジターセンターfacebookページ

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2013年07月12日富士山夏山登山シーズン情報

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

<登山道情報>
7月12日現在、山頂まで続く4登山道はすべて開通しておりますが、山頂を1周する「お鉢めぐり」は、剣ヶ峰下に残雪があり通行に危険が伴う恐れがあるため、一部通行止めとなっております。


(2013年7月2日撮影)
7月10日の時点でも、まだ同箇所に雪が残っていますので、通行はご遠慮いただきますようお願い致します。

<環境省山頂公衆トイレ情報>
富士宮口登山道山頂から剣ヶ峰方面に向かった左手に、環境省の公衆トイレがあります。


供用期間:2013年7月6日(土)~9月2日(日)
時間:4:00~16:00
協力金:300円
富士山頂は厳しい環境のため手洗水はありませんが、消毒ジェルを設置しておりますのでご活用下さい。

<登山者カウンター>
今年も各登山道八合目に登山者カウンターを設置しました。


富士宮口八合目の登山者カウンター
今年は富士山とその周辺の構成資産が世界文化遺産に登録されたこともあり、大変注目されています。
すでに多くの方が訪れていますが、どうかきちんとした装備・計画的な日程で、マナーを守って楽しく登山なさって下さい。

また、こちらのHPをぜひご活用下さい。
http://fujisan-climb.jp/index.html
(富士登山オフィシャルホームページ)

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2013年07月12日日光清掃登山活動

日光国立公園 櫨木 めぐみ

 先日、栃木山岳連盟主催の第40回山岳自然保護の集い【日光清掃登山】活動に参加してきました。私たち日光自然環境事務所チームは、三岳を周回する湯元光徳線を今回のルートとして設定しました。このルートはいくつかの見所があり、ほとんど樹林帯の中を歩くので夏には涼しいハイキングコースです。

 日光湯元から出発すると、はじめにコメツガやアスナロの樹林帯を歩きます。その樹林帯を突き進むと、木々の間からエメラルドグリーンが見えてきます。




 その色の正体は、刈込湖です。於呂倶羅山と三岳に挟まれたこの湖は、水際まで行けることもでき、また湖越しに山王帽子山と太郎山も臨めます。刈込湖に並行して歩くと、隣接する切込湖が見えてきます。両湖とも、周りに人工物が全くない森の中にひっそりと佇む湖です。

 さらに足を進めると、急に開けた空間にでます。


 涸沼です。ここは、その名のごとく沼の跡地で、そして大きな窪地です。私はまだ見たことがないのですが、紅葉の頃には、すり鉢状の地形のため、山の方からではなく下の方から色づくそうです。今の時期は、レンゲツツジが楽しめますよ。

 そんなルートの景観を楽しみつつ、ゴミ拾いの作業をしました。全体を通して、大きな目立つゴミはあまり見られませんでしたが、利用者の飲食時に無意識にゴミとなってしまったような小さなゴミが多いように感じました。他には、時代を感じるデザインの空き缶が主でした(まだペットボトル等が普及していない頃の手軽な飲料だったからでしょうか)。買い物袋1つ分のゴミの量にはなりましたが、故意に置いていったようなゴミは見当たらず、きれいなルートでした。今回のような活動や利用者の方の意識による産物ですね。
 私たちは、巡視の際にはゴミ袋を持参しており、今後も地道にゴミ拾いを心がけます。みなさんも、引き続きゴミの持ち帰りなどにご協力をお願いします。

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2013年07月04日いよいよ富士登山シーズン開幕!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

連日TVをにぎわせているのでご存知の方も多いかと思いますが、
ついに富士山の登山シーズンの幕開けです!

今年は7、8年ぶりに雪が少なく山梨県側の吉田口、
静岡県側の須走口、御殿場口の登山道が
7/1にそろって開通しました。

私が担当している山梨県側では先週はオープン前
ということで怒涛の1週間でした。

●山小屋関係者・ガイドさんと共に登山道の清掃・雪かき
●下山道の七合目トイレの準備
●登山者カウンターの設置
●道路管理者・関係者の方々と登山道の安全確認
●富士山開山前夜祭&開山祭 参列


6月30日、7月1日両日は麓の神社と五合目の神社にて
前夜祭&開山祭が行われました。
信仰の対象としての価値が世界に認められたので
このような伝統はずっと大切にしていきたいと思いました。



北口本宮冨士浅間神社
(左)前夜祭 鳥居のしめ縄が切り落とされ、お道開きされました(2013年6月30日撮影)
(右)開山祭 式の後、皇太子が神社を訪問されました。皇族の御参拝は60年ぶりだそう(2013年7月1日撮影)




冨士山小御嶽神社
(左)宵宮祭 誰でも参加OKのくじ引き大会もありました。 (2013年6月30日撮影)
(右)開山祭 大天狗がしめ縄を切り、開山です(2013年7月1日撮影)


富士登山シーズンは2か月間と短いですが、
例年以上の登山者が見込まれています。
安全な登山シーズンになりますように!

徹夜や軽装での登山は高山病になる危険があります。
準備をしっかりして楽しく登りましょう♪

なお、7月13日現在
◆富士山頂周回線歩道(お鉢めぐり):残雪のため一部通行止め
です。ご注意ください。

***** 富士登山オフィシャルページ 開設しました! ****
http://www.fujisan-climb.jp/index.html

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