ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2013年8月

10件の記事があります。

2013年08月30日秋めいてきました。

日光国立公園 櫨木 めぐみ

 戦場ヶ原は、夏を彩っていたホザキシモツケやノアザミの花々が終盤を迎え、ズミやグミなどの果実が実り、秋の花々へとバトンを渡すように いつの間にか秋めいていました。



夏の日差しを浴びて青々としていた植物の葉が、同じ緑色でも少しずつ秋の色をまとおうとしている中、目をひいたのはリンドウ科の植物でした。

エゾリンドウ。

凛とまっすぐに空に向かう姿と、その深い青色に目が奪われます。

続いて、同じくリンドウ科のアケボノソウ。

斑点がある独特の花びらに目をひかれますが、その斑点が本当に気をひかせたいのはムシです。アケボノソウの花びらには、密腺(黄緑色の斑点)があり、観察していると、それに誘われたアリなどのムシが寄ってくることでしょう。


ほかにも、ヒメシジミお気に入りのアキノキリンソウやウメバチソウなども咲いており、木道沿いに観察できます。

日光といえば紅葉が有名ですが、静かに秋の気配を感じるこの季節もお勧めです。

ページ先頭へ↑

2013年08月29日クマの気配

尾瀬国立公園 長峯 彩

日が落ちるのが早くなり、秋の雰囲気を感じるようになりました。
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

尾瀬の湿原の花リレーももう終盤にさしかかり、草紅葉へのカウントダウンがはじまりました。


そんな中、気持ちよ~く湿原を歩いていると、こんな光景をよく目にします。



これは、ミズバショウの果実をツキノワグマが食べた跡です。
座って食べるので、ミズバショウの葉っぱはぺしゃんこです。

早朝には木道に糞が落ちていることもあり、ミズバショウの種が一杯含まれているのを見ることが出来ます。
クマはミズバショウの果実が大好きなんですね。

まさに食欲の秋。私と通じるものを感じます!!

さてこのクマ、薄暗い時間帯から活動を始めます。
日が短くなってきましたので、クマ鈴は必ず携帯をお願いします。

今年は食欲の秋らしく、ブナの実が豊作とのこと。
ブナの実が多い年はオコジョがよく見られるそうです。
ちなみにオコジョはクマ鈴の音が好きだとか・・・!?

クマ鈴を携帯していると、もしかしたらオコジョに遭遇できるかもしれません!!

ページ先頭へ↑

2013年08月29日夏から秋へ

尾瀬国立公園 服部 恵子


尾瀬の短い夏が終わりに近づき、
数週間前からすでに秋の気配が感じられます。
晴れた日の日中の気温は20℃近く、朝晩は10~15℃ぐらいまで冷え込みます。

湿原は少しずつオレンジ色に色づいてきました。
9月の中旬には草紅葉が見頃を迎えそうです。



尾瀬ヶ原で見かけるキリギリスも緑色の個体ばかりだったものが、
今は茶色い個体がほとんどです。

こちらの写真はキリギリスの交尾中の写真です。
左がメスで右の仰向けになっている個体がオスです。
オスが精球という白い物質をメスに渡すと、
そこから精子が放出されてメスの受精嚢に入ります。
その後、残った精球はメスが食べて卵を産むための栄養にするのだそうです。

富士見峠からアヤメ平へ向かう登山道の脇には、
尾瀬の花期終盤を飾るオヤマリンドウが開花していました。

マルハナバチが、狭い花の開口部を一生懸命こじ開けている姿が可愛らしかったです。

ページ先頭へ↑

2013年08月27日富士山閉山間近

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

今年は世界文化遺産に登録されたこともあり、様々な観点から注目された富士山。

その富士山の夏山シーズンが、間もなく終了となります。
まだまだ暑いこの時期、「え、もう?」という気持ちにもなりますが「もうそんな時期」なのです。
夏山シーズンが終わると言うことは、「関連する施設が閉まる」ということですが、以下基本的な情報をお知らせします。

<登山道>
9月2日(月)正午をもって、以下の区間で冬季閉鎖となります。
吉田口:富士山五合目・泉ヶ滝~山頂
富士宮口:六合目~山頂
御殿場口:新五合目~山頂
須走口:五合目~山頂

<トイレ>
富士山頂公衆トイレ:9月1日(日)16:00をもって終了
富士山吉田口七合目公衆トイレ:9月1日(日)をもって終了

富士登山オフィシャルサイト(http://fujisan-climb.jp/)でもお知らせしていますので、ご確認下さい。

ページ先頭へ↑

2013年08月23日富士山と周辺でのイベント

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

富士山の夏山シーズンも残すところわずかとなってきました。

とんぼを見かけるようになったり、空がなんとなく高く感じたりと
秋がすぐそこまで来ているのを感じます。

富士五湖の事務所では夏の間は富士山での業務が主になり、
清掃活動や下山道七合目のトイレ、八合目の登山者数カウンター、
山頂のトイレなどに関連する業務で富士山にでかけることが多いです。

そんな富士山では夏の間様々な取組みやイベントが
行われていました。一部をご紹介します。


<富士山環境美化前期クリーン作戦2013>

8月3日、県内外より66団体約1800人の方が集まり
富士山五合目周辺と河口湖周辺にて清掃活動やごみの持ち帰り、
環境美化啓発を行いました。
後期のクリーン作戦は9月10日に行われる予定です。




富士北麓公園での出発式の様子(2013年8月3日撮影)


<富士山憲章山頂キャンペーン>

8月6日に山梨県、静岡県とともに環境保全推進のための
キャンペーンを山頂にて行いました。
当日は両県のゆるキャラ「武田菱丸」と「ふじっぴー」
も参加しゴミの持ち帰りや登山マナーを登山者に呼びかけました。


富士山憲章山頂キャンペーンに参加する
「武田菱丸」と「ふじっぴー」(2013年8月6日撮影)


<吉田の火祭り>
そして8月26日・27日に麓の富士吉田市では
夏の富士山の山じまいのお祭りとして「吉田の火祭り」
が行われます。
北口本宮冨士浅間神社と諏訪神社の両社の秋祭りで、
国指定重要無形民俗文化財に指定されていて「日本三奇祭」
でもあります。

400年以上続いていると言われている神事です。
是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

<吉田の火祭り>
http://www.mfi.or.jp/himatsuri/
 ※当日は交通規制が敷かれます。ご注意ください。



過去の火祭りの様子

ページ先頭へ↑

2013年08月21日オオハンゴンソウ

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

暑い日が続く中、南会津町から檜枝岐村にかけての道路沿いに、黄色い花が一斉に咲いています。


一見コスモスのようで綺麗なこの植物。
特定外来生物のオオハンゴンソウです。

オオハンゴンソウは元々は明治時代に観賞用として北アメリカから輸入されました。
寒冷地に強く、北海道、福島県、長野県などで大群落が見られます。

外来生物は繁殖力が強く、増え始めると減らすのが大変で、元々あった在来生物の生育環境を脅かします。
特にオオハンゴンソウは、地上部が枯れたり刈り取られても、残った地下茎から再生するため、駆除して減らすのが簡単ではありません。

このような繁殖力の強い植物は、尾瀬に自生する希少植物にとって大変な脅威になります。
すでに、田代山に至る林道でオオハンゴンソウを見たという報告もあり、今後、尾瀬国立公園内に侵入してくるのが心配されます。

そこで、檜枝岐自然保護官事務所では、オオハンゴンソウのリーフレットを作成し配布しています。




オオハンゴンソウの拡大を防ぐためには、種子を付ける前に駆除するのが効果的です。
山村に生育する貴重な植物を守るためにも、駆除へのご協力よろしくおねがいします。

なお、駆除を行う際は、必ず土地所有者の許可を得るようお願いします。

ページ先頭へ↑

2013年08月16日やっかいもの、花盛り

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

箱根地域自然に親しむ運動
「この夏 箱根で体験!外来種駆除大作戦!!」が
すばらしいお天気の中、8月9日(金)に開催されました。

自然観察会も実施しましたが
メインは外来植物オオハンゴンソウの駆除活動です。
外来植物の駆除活動に興味を持たれる方からの問い合わせもありますが、
一般から参加者を募るのは一年間でこの日だけなのです。
そのため、比較的作業がしやすい場所を設定してあります。


私はスタッフとして初参加です。
実物をまじまじと見たのは初めてでしたが、
なんとなく周囲の植物とは違う感じがしました。
花が咲くまでの個体はやけに毛深くてふかふかしています。
花が咲いているものは黄色い花が目立つので良くわかります。
どの成長段階でも葉の形は特徴的なので、
実物と資料で練習をすれば見分けることも楽しく感じます。

大変なのは見分けたあとの駆除です。
オオハンゴンソウは太い根に栄養をしっかりとたくわえ、
根から新しい個体を出現させることができます。
そのため、根をしっかりと掘り取らなければならないのです。
もちろん種もたくさん作ります。

はるばる北米からやってきて、
この旺盛な繁殖力でどんどん増えていきました。


9日はいくら箱根とはいえ、とても暑い日でした。
そんな中、駆除活動に参加して下さった方々の
気持ちはもっと熱かったのでしょう。
合計3169株を駆除することができました。



[駆除作業中]


見分け方を教えあったり、
休憩中にはスイカがふるまわれたりと、
和気あいあいと良い汗をかくことができました。

在来種を脅かす外来種の駆除活動、
箱根の生態系を維持できるように今年もまだまだ継続中です。


ページ先頭へ↑

2013年08月15日大発見っ!

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

先日、希少植物の巡視に行ってきました。
見てきた植物はムニンツツジ(ツツジ科ツツジ属)
固有種で小笠原諸島父島のみ自生します。
そして野生株は何と、1株しかないという大変希少な植物です。



1980年代に、小石川植物園を中心に増殖栽培を確立して、自生地などへの植え戻しを行いました。
今では父島で数カ所で生育して毎年よく開花・結実しているのですが、今まで自然実生が見られることはありませんでした。


それが何とっ!


ムニンツツジの実生を発見したのですっ!!!



写真を撮り専門家に見てもらったところ、発芽してから5年以上は経っているとのことでした。
1968年の調査で4本の老木と幼苗株が確認されていて、その後台風や干ばつの影響により1987年に野生株1株を残すのみとなりました。
それ以来の新規発見ができて大変うれしかったです。
意外なところで見つかったので、今度歩く時も気をつけていきたいと思います。
すくすくと成長して大きくなって欲しいですね!


世界で2個目の野生株!

ページ先頭へ↑

2013年08月14日日光パークボランティア活動【外来植物除去活動】

日光国立公園 中野純

8月8日、日光パークボランティア(略してNPV)と環境省 日光自然環境事務所による外来植物除去活動を行いました。ここ数日は事務所がある表日光は雨がよく降っていたため、中止になるのではないかと思っていましたが、本日の奥日光は晴れ空で気持ち良かったです。



ホザキシモツケと男体山
この時期の戦場ヶ原湿原でとても目立つ植物です。


今回の活動場所は、戦場ヶ原湿原を縦断した国道120線の東に位置する湯導管コースです。湯導管とは、日光湯元温泉から中宮祠方面に温泉を運ぶために造られた配管で、戦場ヶ原湿原を縦断するように設置されました。



外来植物を探すNPV
カラマツやヤナギ類が特に繁茂しています。

お目当てのオオハンゴンソウは数体しか花期を迎えていませんでした。この時期は多くの植物が繁茂しており、オオハンゴンソウは花期を迎えないと見つけるのが困難です。
一方で、ホザキシモツケやハクサンフウロ、コオニユリ等といった多くの在来植物の花がよく目立ちます。色とりどりでキレイだなぁ~っとよく見ると、ヒメジョオン類やマツヨイグサ類、フランスギク等の外来植物が混生していました。

ありがたい(?)ことに湯導管コースはルート上から手の届く範囲で多くの外来植物を除去できるため、除去後は充実感にたっぷり満たされます。


除去した外来植物
NPVの皆さんお疲れ様でした!

ヒメジョオン類、マツヨイグサ類、フランスギクを大袋4袋、計約15㎏の成果物となりました。景観的にはこれらの外来植物はいなくなりました。

ですが、奥日光では多くの外来植物が生育しています。局所的に外来植物を完全に除去しても周囲から種子の供給が整っている以上、また外来植物が生えてくるでしょう。

環境省・NPVと外来植物の戦いは長い年月に及びそうです。

ここで告知があります!

昭和51年度より、毎年恒例の「オオハンゴンソウ等外来植物除去作戦」が今年度も行われます!

日 時:8月17日(土)9時00分/集合・受付 9時45分/開会式 12時00分/解散(作業時間10時00分~12時00分)
場 所:日光湯元スキー場周辺、湯ノ湖畔など
申込先:日光湯元ビジターセンター TEL0288-62-2321/FAX0288-62-2378

詳細は上記の日光湯元ビジターセンターに問い合わせるか、又は以下のURLをクリックして下さい!

http://www.city.nikko.lg.jp/nikko-kankou/kankou/nikko/event/documents/oohangonsouchirashi.pdf#search='%EF%BC%A8%EF%BC%92%EF%BC%95%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%82%A6%E7%AD%89%E9%99%A4%E5%8E%BB%E4%BD%9C%E6%88%A6+%E7%92%B0%E5%A2%83%E7%9C%81'

たくさんの応募をお待ちしております!

ページ先頭へ↑

2013年08月07日【おすすめ】ずらして快適登山

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

世界文化遺産に登録をされ初めての富士山の夏山シーズンも
あっという間に半分が過ぎました。
連日多くの観光客、登山客でにぎわっています。


環境省では8月1日付で富士山登山者数の中間発表を行いました。
http://c-kanto.env.go.jp/pre_2013/0801a.html
昨年度までは夏山シーズン終了後に登山者数を
発表していましたが、今年度は7月中旬までの速報値も
出すことになりました。

7月21日段階の全体数では昨年度に比べ
2万人の増加でした。(昨年比+35%)
昨年度と同様全体の約6割を山梨県側の吉田ルートが
占めていますが、今年度の特徴としては須走口・御殿場口からの
登山者数がかなり増加をしていて、登山ルートの分散化
の傾向が見られます。

それでも私が担当している吉田ルートではピークの
時間帯になりますと登山道はかなり混雑をします。


数珠つなぎの登山道(H25年8月5日14:36撮影)


登山道が混雑をしますと、将棋倒しになったり、
万が一の落石の際によけられなかったりと
危険が増すばかりでなく、自分のペースで
歩くことが難しくなります。
ちょっと立ち止まって景色が見たくても
後ろから人が続いていると止まりづらいものです。


下山道七合目トイレも御来光を見てから下りてきた方で
ピーク時は大混雑です(H25年7月28日8:20撮影)
※なお、次のトイレ(六合目)迄はここから30分です。
 分散利用にご協力お願いします。


そこで私の体験から、おすすめとしては
『曜日、時間帯をずらす』事です。
それだけでも随分と混雑状況は変わります。


山梨県側吉田ルートでは、土曜日が一番混雑します。
比較的登山者数が少ないのは月曜、水曜です。
また、時間帯では12時~16時に五合目を出発する
登山者(特に団体ツアー)が多いです。

少しでも安全、快適に登山を楽しむために、
曜日・時間帯をピークからずらした計画を
立ててみてください。

そして富士山での素晴らしい景色、体験を楽しんで下さい!
登山前には是非、富士登山オフィシャルホームページ
(http://fujisan-climb.jp/)をチェックしてくださいね。



御来光前の幻想的な景色(H25年8月6日4:26撮影)



※夜間の弾丸登山は危険な上、無理なスケジュールは
高山病のリスクも高くなりますので絶対に止めましょう!!

ページ先頭へ↑

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ