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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 箱根

217件の記事があります。

2021年04月27日箱根外輪山ハイキングコース(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

新年度もよろしくお願い致します。

とても良い季節がやってきましたが、4月中旬になって、箱根がある神奈川県では「まん延防止等重点措置」が適用されました。まずは新型コロナウイルス感染症がこれ以上広がらないように、感染症予防対策にご協力下さい。AR日記をご覧の皆さんは、巡視風景の写真にてこの春を感じていただければ幸いです。

今回は、箱根外輪山ハイキングコース【湖尻峠~山伏峠】についてです。

令和元年秋の台風被害で起きた崩落部の補修が完了し、【湖尻峠~山伏峠】間が1年半ぶりに歩けるようになりました。そこで3月下旬、歩道管理の神奈川県自然環境保全センターの方と一緒に、合同巡視を実施しました。

【海ノ平からの富士山 向かって左に南アルプスが見えます】

前半は、箱根外輪山の稜線を歩きながら、富士山を眺められる素晴らしいコースです。左側には南アルプスもうっすら見えています。この南アルプス、箱根の北側にある明神ヶ岳からは、富士山の右側に見えます。業務でよく明神ヶ岳に登る高木ARからは、不思議な眺めだと感想がありました。

足元を見ると、春の花も咲き初めており、とても可愛らしい花々に出会えました。

【ナガバノスミレサイシン】

【ハナネコノメ】

このコースの見所は、富士山と花々だけではありません。

道中、アカガシとブナの林の中を、歩くことが出来ます。

【ブナの巨樹 人と大きさを比べて下さい】

芽吹き間近のブナの巨樹たちが、とても印象に残った巡視になりました。もうすぐ見られる若葉の新緑が、楽しみに感じて仕方がありません。崩落前には「箱根地域親しむ運動」でハイキングコースとして使われていた理由がよく分かりました。

もちろん、崩落部の補修もしっかりと行われていました。

【崩落部を渡る木道が設置されていました】

補修が完了した登山道も使い、箱根峠パーキングから、湖尻水門まで約6時間の道のりを歩くことができます。ただし、いざ歩くとなると、このコースは途中バス等を利用することが出来ないため、ロングコースになります。利用の際には登山靴やしっかりとした山歩きの準備を行う必要がありますので、ご注意下さい。

駐車場は箱根町港の無料パーキングを使うことをおすすめします。箱根峠まではバスで10分の移動時間です。帰りは桃源台駅から海賊船で芦ノ湖クルージングを楽しんで箱根町港に戻ることができます。

「まん延防止等重点措置」が解除された後には、このようなコースで箱根の外輪山に挑戦してみてはいかがでしょう。お休み中にご自宅にて計画を良く練っていただき、準備万端で後日挑戦してみてください。

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2021年03月19日箱根白浜(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 山口光子

みなさん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

今回は、冬の芦ノ湖西岸「白浜」巡視状況をお知らせします。

【冬の白浜】

【最近ダイサギが良く現れます】

夏から秋にかけては、BBQや焚火、花火の残骸に悩まされた白浜でした。

夏の白浜についてはこちらをどうぞ⇒アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]_白浜巡視清掃 (env.go.jp)

12月に入って漁期が終わり、白浜を訪れる人は減ったようです。人に会うことが少なくなりました。このまま、春までは芦ノ湖西岸コースのハイカーが時折利用する程度で落ち着くのではと思われましたが、予想に反し、大きな変化が起こっていました。

【上:白浜一面のシカの足跡】

【左下:シカに食べられ、折れたネコヤナギ 右下:シカの毛】

シカです。

これまで箱根地域では明神が岳や仙石原湿原など、別の箇所でのシカ被害が問題となっていましたが、とうとう芦ノ湖西岸でもシカが増えているようです。

その影響により、春から夏にかけて、美しく茂る白浜のネコヤナギが食べられています。そのため、今年はネコヤナギの美しい銀色の花芽は少なそうですが、2月の末になると少量ですが、花芽が芽吹いてきました。植物はたくましいです。


【少量ですが、銀色の花芽が確認できました】

シカも必死で生きていますが、本来いなかった動物が新たに増えることは、やはり自然の状態や生物多様性に大きな変化をもたらすことを体感させられました。今、同様の出来事は、日本の各地で起きています。小さな白浜の状況については、今後も記録を継続します。

また、今年の芦ノ湖はとても水位が低いです。そのため夏と比較して、白浜の面積が広く、良かったこととしては、漂着ゴミや釣り糸ゴミを回収出来る部分が広がりました。

【漂着した長靴のゴミ】

コツコツと拾い続けていますが、終了するにはまだ先は長いようです。ごみ拾いは、続けていくことが大切ですね。

白浜の変化を知ってか知らずか、シカ以外の動物たちも気ままに白浜周辺で生活しています。

【タヌキの足跡でしょうか】

ヒガラの混群が水浴びに訪れたり、カンムリカイツブリが湖面に現れたりと、鳥たちがゆっくり時間を過ごしています。もうすぐ春の訪れも近いのでしょう。花の季節はもう間もなくです。

3月に入ってからは、芦ノ湖の釣りが解禁されました。白浜周辺では道が細く、駐車スペースは基本的にはありませんが、車が増えているのが気になります(箱根港周辺のパーキングの使用を推奨いたします)。人が増えてごみも増える可能性があります。実際に、たばこの吸い殻ゴミが浜に増えはじめました。特に焚き火は国立公園内では禁止されていますので、山火事等の事故につながらないように、すれ違う皆さんには時折声かけをさせて頂いています。

これからも白浜の自然を保つために、定期的な白浜巡視を継続していきます。

※現在箱根ビジターセンターは臨時休館中です。詳細についてはHPをご確認下さい。

http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html

 

 

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2021年03月03日箱根地域の大掃除

富士箱根伊豆国立公園 箱根 高木俊哉

AR日記をご覧の皆さま、こんにちは。

箱根事務所の高木です。

最近は暖かい日が続いていましたが、先週(2月24日)の午後は久しぶりに雪が降りました。うって変わってひどく寒く感じましたが、事務所の裏にある広場でも薄く積雪した様子でした。

広場の様子

(撮影日:2月25日)

さて、今回は日が経ってしまいましたが昨年末に実施した「箱根地域の大掃除」についてお伝えしたいと思います。

「箱根地域の大掃除」とは、昨年末の12月17日、箱根地域において環境保全と美化向上のために実施した「箱根地域国立公園内不法投棄防止一斉パトロール」のことです。

毎年年末頃に富士箱根伊豆国立公園箱根地域内において、関係行政機関や事業者の皆様に呼びかけを行い、

不法投棄防止パトロール及びゴミの回収活動を実施しています。

第14回となった今年度の活動では、約50名の方にご協力頂き1トンを超えるゴミを回収しました。(昨年度の様子はこちらからご覧頂けます)

当日は参加者毎に決められた範囲をパトロールし、同時に投げ棄てられていたゴミを回収しました。

当事務所では箱根町及び箱根ビジターセンターの方々と協力をして、

例年投棄ゴミが多く見つかる峠道で活動を行いました。

普通にドライブをしていたらあまり気付くことは無いかもしれませんが、道路から下の斜面を見てみると写真のようにゴミが投棄されていることがあります。

投棄の様子

座椅子や生活用品などでしょうか。

投棄された意図は分かりませんが、とても残念な気持ちになります。

他にはマットレスやお菓子などのプラスチックゴミ、小型冷蔵庫など主に生活に関連するゴミがありました。

回収の際にはガラスの破片も混ざっていることがあるので、怪我をしないよう注意しながら作業を行いました。

ゴミの分別作業

▲集められたゴミの分別作業(ゴミは回収されたものの一部です)

集められたゴミは分別の後、箱根町環境センターへ持ち込み、適切に処理して頂きました。

今年度のゴミの回収量は約1040kgで、過去7年間と比べて最も多くなりました。

回収量の推移

▲ゴミの回収量及び参加者数の推移

箱根地域は国立公園にも指定されている通り、傑出した風景地であるとともに観光の名所でもありますが、少し道路から外れて茂みの中を見るだけでも、こんなにもゴミがあるのかと大変驚きました。

ゴミを捨てるのは簡単かもしれませんが、それらを拾い集めたり分別したりする労力は大変なものです。

美しい箱根を維持するためにも、また来年度も協力して頂きながら活動を続けたいと思います。

今回の取り組みの詳細についてはこちらのPDFをご覧ください。

実施結果.pdf

また、今年度の活動の様子をタウンニュース様にも掲載して頂きました。

▼神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙 

https://www.townnews.co.jp/0607/2021/01/23/559768.html

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2021年02月09日仙石原湿原植生復元区火入れ(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

仙石原湿原にある箱根湿生花園で実施された、「植生復元区火入れ」作業に参加をしてきました。箱根町が取り組む湿原性植物の保全活動の一環です。

【平成元年から実施しており、今年で32回目の火入れ作業でした。】

この取り組みは、夏に生い茂ったヨシやススキなどの枯草や、その中に隠れて成長したハンノキなどの樹木の幼木を、火をつけて燃やし、取り除く作業です。これらがその場にあり続けると、湿原は次第に森林へ変化していきます(遷移といいます)。そのため、仙石原湿原の維持にはこの火入れ作業が重要とされています。

ただ火をつけるだけの簡単な作業ではなく、その日の風向きを考えながら、あるいは燃えてはいけないところに火が付かないように十分気を付けながら、箱根湿生花園の職員の皆さんが真剣に作業に取り組んでいました。

実際に火入れ作業を手伝わせていただきましたが、顔が熱い!そして、意外と燃えません!

雨などを含んでいると、燃えにくいようです。火の様子を常に伺いながら進める、緊張感のある作業でした。

【事前に周辺への放水作業を行い、火事の防止に努めています。】

この枯草に火を付けるという作業が、なぜ湿原の維持につながるのか不思議に思いませんか?むしろ植物を全部燃やしてしまって、湿原性植物にも害があるのではと、考えてしまいます。しかし、今回面白い状態を確認することが出来ました。

【燃えた湿原の下の地面は、カチカチに凍ったままでした。】

今年は火入れの1週間ほど前に、雪と大寒波があり、足元の湿原も凍結した状態でしたが、火が通った後にもこの氷がほとんど解けていませんでした。このことからも火入れは、土中にほとんど影響を与えないと考えられます。

【燃え上がる炎の壁は湿原再生の第一歩です。】

【手前は火入れ終了後の湿原、奥は火入れをせずに森林化が進んだかつての湿原。】

今年も2時間ほどで無事に火入れ作業は終わりました。この状態から、次の春にどの様な湿原性植物が成長し、花開いていくのでしょうか。春が待ち遠しくなる、そんな火入れ作業でした。

今年は新型コロナウイルス感染症の拡大を防止する緊急事態宣言が発令され、2年連続で箱根の観光名所となっている仙石原ススキ草原での火入れ作業は中止されました。植生復元区のみ、関係者で火入れを行っています。仙石原ススキ草原の火入れは、通常はビジターの見学が可能です。見学してみたいと感じた皆さん、是非来年以降の実施を心待ちにしてください。そして、その作業が「湿原保全活動」であることを知っていてもらえると嬉しいです。コロナ禍も過ぎ去っていることを祈りましょう。

昨年6月のヨシ刈り作業や、植生遷移についてはこちらをどうぞ⇒アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]_「箱根仙石原湿原植物群落」保全活動(箱根地域) (env.go.jp) ※野焼きという表現が「火入れ」です。

箱根湿生花園は、神奈川県唯一の湿原「仙石原湿原」に隣接した箱根町運営の施設です。各地の湿原性植物を展示する植物園ですが、一方で仙石原湿原という特殊な地域の植生維持活動も実施し、ビジターが仙石原湿原の一部を見学できる施設です。※現在は冬季休館中です。

箱根湿生花園HP ⇒ http://hakone-shisseikaen.com/

 

※現在箱根ビジターセンターは臨時休館中です。詳細についてはHPをご確認下さい。

http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html

 

 

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2021年01月27日山頂にある公衆トイレ

富士箱根伊豆国立公園 箱根 高木俊哉

AR日記をご覧の皆さま、こんにちは。

箱根事務所の高木です。

今年度の冬は箱根地域や富士山ではほとんど降雪がありませんでしたが、

投稿している現在では、やっと先週末の天候により富士山の裾まで積雪が見られています。

箱根地域からは雲が覆い被さってなかなかその姿を写真に捉えることが出来ていませんので、

12月の少ない雪模様の様子を掲載させて頂きます。

明神ヶ岳からの富士山眺望

▲明神ヶ岳からの富士山眺望 手前中央は金時山 撮影日:12月15日

さて、画像の手前には金時山が見えていますが、その山頂に公衆トイレがあるのはご存じでしょうか(写真では見えていませんが...)。

先日、その金時山山頂トイレを関係機関の方々と協力して一斉に清掃を行いましたので、今回はその様子をお伝えします。

金時山は箱根地域でも特に人気が高く登山者の多い山ですが、金時山山頂トイレとは、自然環境の保全と適正利用の推進を図るため、平成22年に環境省が金時山の山頂に整備を行った施設です。

金時山山頂トイレ

▲金時山山頂トイレ

施設の管理は南足柄市・箱根町・小山町・御殿場市・環境省の5機関共同で行っており、

今回の清掃も5機関共同で行いました(感染症対策のため、例年より人数を減らして「密回避」で行いました)。

普段は清掃できないような外壁の拭き掃除から機械室やドアに至るまで満遍なく清掃を行いましたが、隣接している山小屋の方に日常の清掃をして頂いているため、便器等は山頂のトイレとは思えないほどピカピカしています。

トイレ内の様子

▲トイレ内の様子

外壁の汚れや周辺の雑草取りを行う「外回り」、トイレ内の便器や内壁の清掃を行う「トイレ内」、機械室やトイレ用の水タンクなどの清掃を行う「機械室」、と分担して清掃等を行うことで効率的にトイレの美化向上を図ることが出来ました。

なお、当トイレはバイオトイレであり通常の水洗トイレとは使用方法が異なるため、使用の際にはトイレ入口等にある張り紙をよく読んでお使いください。

例えば、上記のトイレ内便器(左の画像)の通り、便器内で分かれる構造になっていて奥側に液体が入ると故障等の原因になってしまいます。

※トイレの裏側には機械室があり、発酵槽に関わる(おがくず処理)機械等が稼働しています。

この金時山の山頂の環境下にありながらバイオトイレの維持が成り立っているのは、日常の清掃等の維持管理作業にご協力頂けていることや、利用者の方から使用時に100円のチップにご協力頂けているからであり、周辺の環境保全にもつなげることが出来ています。

今回も関係者が協力して清掃を行うことが出来ましたので、引き続き快適なトイレの維持管理に努めていければと思います。

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2021年01月19日芦ノ湖水鳥調査(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

2021年が始まりました。仕事始めには、箱根周辺でフクロウに出会いました。

今年は福がありそうです。

観察されたフクロウ

 

そんな1月上旬、日本野鳥の会神奈川支部の芦ノ湖水鳥調査に同行してきました。

貸し切りボートに船頭さんを含めて4名での調査実施です(密は回避!)

この調査は、昭和45年から、50年以上継続されている「環境省全国ガンカモ一斉調査」の一環として、日本野鳥の会神奈川支部の皆さんが毎年1月に実施しています。

過去のAR日記での調査報告⇒アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]_芦ノ湖水鳥調査(箱根地域) (env.go.jp)

芦ノ湖での調査自体は約40年の蓄積データがありますが、残念なことに近年水鳥の数は減少しています。1980年代には1000羽を超えるマガモの群れが観察されたり、オシドリの繁殖も見られたことがある芦ノ湖ですが、今はこの時期200羽前後の水鳥しかカウントされません。再び水鳥の数が増えるために、何かできることはないか、考えてしまいます。

ガンカモ類の生息調査 | 生物多様性センター(環境省 自然環境局) (biodic.go.jp)

 40羽ほどのマガモの群れ

水面を走るように飛び立つカンムリカイツブリ

今いる水鳥たちが、より愛おしく感じられます。今年もよく来てくれました!!

同じ日の午後、芦ノ湖から少し離れた「イタリ池」でも水鳥調査を実施しました。この調査は池を所有するゴルフ場「箱根カントリー倶楽部」様にご協力頂いています。

調査風景

※「イタリ池」は普段は会員以外入ることができない、ゴルフ場敷地内の池です。

過去のイタリ池観察会実施風景⇒アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]_冬鳥観察会inイタリ池(箱根地域) (env.go.jp)

現時点では、水鳥たちの生息数変移の要因は、はっきりと分かっていません。この調査を長く続けていくことで、後々わかってくることがたくさんあると考えており、調査の継続が重要です。毎年調査を実施されている日本野鳥の会神奈川支部の皆様、ありがとうございました。

今年の調査では、水鳥以外にもハヤブサに出会いました。

水鳥にアタックする姿が見られました。

水鳥は減少傾向にあるものの、箱根の野鳥は想像以上に豊富なようです。

箱根のある神奈川県には、現在新型コロナウイルス拡散防止の為に緊急事態宣言が発令されています。不要不急の外出を自粛して頂く時期ですが、幸い冬はバードウォッチングに最適な季節です。ご自宅の窓の外や近所の公園で、鳥たちを探してみてはいかがでしょうか。思いがけない出会いがあるかもしれません。再び安心して箱根を訪問できる日が来るまで、ご自宅にてAR日記で国立公園の一部風景をお楽しみください。本年も富士箱根伊豆国立公園をよろしくお願いします。

※現在箱根ビジターセンターは臨時休館中です。詳細についてはHPをご確認下さい。

http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html

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2020年12月28日師走のクリーン月間(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

12月に入り、年越しに向けて大掃除の季節がやってきました。箱根ビジターセンターがある湖尻周辺では、日頃自然散策でお世話になっている芦ノ湖や周辺の自然に感謝の気持ちを込めて、大きく3つのクリーン活動が実施されています。

1.12月6日(日)「パークボランティア・クリーンデー」活動実施

箱根パークボランティアの皆さんが、4チームに分かれて湖尻地域周辺のゴミ拾いを行いました。密にならないように気をつけながらの作業です。アクティブレンジャーもご一緒しました。

植え込みの中も丁寧に確認します。

今年はコロナ禍で、観光客が減少したせいか、前年に比べてゴミは少なめでした。

芦ノ湖の中までゴミを拾いに行きました。

足元に小魚が泳ぐ、きれいな湖にゴミは似合いませんね。

分別もしっかりと行い、ゴミ拾い終了です。

今年は活動が少なかったパークボランティアの皆さんも、清掃活動であればと当日は可能な範囲で多数ご参加頂くことができました(密を避け、活動後は速やかに解散しています)。天候も良く、気持ちの良い清掃日和でした。パークボランティアの皆さん、さわやかな活動実施をありがとうございました。

2.12月10日「ハイク&クリーン」活動実施

これは、湖尻地域の飲食店や観光業者の皆さんと箱根ビジターセンターが中心となって始められた今年で6年目の清掃活動です。新型コロナ感染症対策として、今年はビジターの参加はありませんでしたが、湖尻周辺の皆さん方や箱根町役場の皆さん方と一緒になって、当所のレンジャー及びアクティブレンジャーもゴミ拾いを行いました。

芦ノ湖湖畔をゴミ拾い中。

地元観光業のガイドさんがゴミの多い場所を下調べし、当日はその場所へ案内頂きました。湖畔のゴミ拾いはロケーションが良く、気持ちよく活動出来ます。来年は、是非ビジターの皆さんも一緒にゴミを拾いながら歩けると嬉しいです。途中で楽しいガイドも聞ける、素晴らしいハイク&クリーン活動になること間違いなしです。

いつ捨てられたゴミでしょうか。

プルタブの輪の中から、植物が大きく成長していました。かなり古いゴミと思われます。こういったゴミが有り続けないように、利用者の皆さんには日頃から「捨てない」心がけをお願いしたいです。

ハイク&クリーンの活動の様子は、箱根町のFacebookページ「箱根町景観だより」もご覧下さい。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2787338598199234&id=1753557758243995&__tn__=%2As%2As-R

3.12月17日「箱根地域国立公園内ゴミ不法投棄防止一斉パトロール」活動実施

大涌谷や駒ヶ岳を見ながらゴミ回収

この活動は、当所の呼びかけで実施した、2020年を締めくくる国立公園内の大掃除です。活動の様子は、また1月のAR日記で報告いたします。

箱根の美しい景観は地域皆さんの協力の下に保たれていますが、一番はゴミを捨てないことです。引き続き観光客の皆さまにもご協力をよろしくお願いいたします。

国立公園にふさわしくない光景を少しでも減らせるように、3つの清掃活動が無事実施された12月でした。これで気持ちよく2020年を締めくくることが出来そうです。個人的には、アクティブレンジャーとなってようやく1年が経ち、様々な皆さんにご指導頂きながら業務にあたった2020年がもうすぐ終わります。この経験を活かし、2021年も箱根地域に貢献できるよう楽しく努めて行きたいと思います。また来年もアクティブレンジャー一同をぜひ、よろしくお願いいたします!

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2020年12月28日色んな角度から

富士箱根伊豆国立公園 箱根 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の高木です。

最近はぐっと冷え込んで、箱根地域では気温が氷点下を下回ることが珍しくなくなりました。

非常に寒いですが、この時期に富士山がほとんど雪化粧になっていないのもまた、珍しいことと感じています。

三国山付近からの富士山眺望

▲三国山付近からの富士山眺望(撮影日:12月23日)

さて、箱根のARの業務の中には「仙石原湿原の景観モニタリング」というものがあります。ご存じの方も多いかと思いますが、ススキ草原で有名なあの仙石原湿原です。

神奈川県唯一の湿原を保全するべく様々な保全活動及び調査が行われていますが、本業務ではその名の通り、仙石原湿原の景観(見た目)の変化をモニタリングしています。具体的には、定期的(2・5・8・11月)に以下の3地点の同じ場所から撮影し、記録を行っています。

・ススキ遊歩道(仙石原湿原内)

・長尾峠(仙石原湿原外)

・金時山中腹(仙石原湿原外)

今回はそんな仙石原湿原を、外から見た様子を紹介します。

まずは、箱根外輪山の北に位置する金時山の中腹から。

金時山中腹からの仙石原湿原眺望

▲金時山中腹からの仙石原湿原眺望(撮影日:←12月 8月→)

こちらの撮影地点は大岩がどっしりと構えておりそれだけで圧巻なのですが、その上から見た仙石原湿原はとても見やすく、意外な広さ(約25ヘクタール)を感じさせてくれます。

そしてこちらは、箱根外輪山の北西にある長尾峠付近の長尾隧道から。

長尾隧道からの仙石原湿原眺望

▲長尾隧道からの仙石原湿原眺望(撮影日:←12月 8月→)

湿原の中を一本道が通っているのがお分かりでしょうか?

こちらが観光として有名なススキ遊歩道です。意外と傾斜のある道であることが分かると思います。

また、こちらの撮影地点は箱根地域の中でも絶景ポイントのひとつで、芦ノ湖・大涌谷などもまとめて見ることが出来ます。

長尾隧道からの箱根地域の眺望

▲長尾隧道からの箱根地域の眺望(撮影日:8月)

見切れてしまっていますが、画像右が芦ノ湖、左が仙石原湿原、そして中央が大涌谷です。大涌谷を擁する箱根山を中心とした、カルデラの地形が確認できます。

如何でしょうか。箱根は観光スポットが多い地域ですが、スポットからだけでなくひとつ大きな視点で違う角度から見てみると、また新たな発見が生まれるような気がします。

それではまた、次回に新しい年の箱根の様子をお送りできればと思います。

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2020年12月04日紅葉の箱根路を歩く(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

芦ノ湖に、今年も水鳥が多く飛来し始めました。

11月初旬から、オオバンやキンクロハジロ、ホシハジロの群れが観察されています。

【芦ノ湖のキンクロハジロ】

そんな中、芦ノ湖周辺から400年の歴史がある杉並木をパークボランティアの皆さんと歩いてきました。

来年度の親しむ運動ハイキングコースガイド「紅葉の箱根路を歩く」実施に向けた自主研修です。

天候が良いと富士山と箱根神社の鳥居を一緒に撮影出来る芦ノ湖絶景ポイントを通過します。

【 富士山と箱根神社鳥居 】

今回のコースは、恩賜箱根公園から杉並木を通り、芦ノ湖湖畔からお玉ヶ池や二子山を眺めながら、石仏群と歴史館までゆっくりと歩くコースです。約5㎞を5時間程でゆっくり歩くので、ハイキング初心者の方たちには安心のコースです。今回お客様はいませんが、コロナ禍の中ですので、ガイドマイクやマスクの使用をしっかりと行って、研修を実施しました。

【 杉並木や箱根旧街道石畳を、ガイドを聞きながら歩きます 】

個人で回るのも楽しいですが、パークボランティアさんと一緒に歩くと、箱根の植物や歴史についての説明を詳しく聞くことが出来る面白さがあります。ハイキングの充実度が増し、箱根をより好きになっていただけることでしょう。

【 左:キッコウハグマ 右上:紅葉 右下:紅葉が写るお玉ヶ池水辺を歩くコース 】

今年は秋の雨が少なく、お玉ヶ池の水位が低かったので、水辺を半周歩くこともできました。水面に映りこんだ二子山の紅葉がとても美しかったです。道中では紅葉や、季節の花も観察することが出来ました。パークボランティアの皆さん、来年度に向けての自主研修をご一緒させていただきありがとうございました。

箱根は観光客が戻ってきていますが、新型コロナ感染症に油断は禁物です。日常の感染防止対策をしっかりと行うことで健康維持を心掛け、冬を迎えていきましょう。

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2020年11月20日アサギマダラの旅立ち(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

今回はアサギマダラという蝶のお話です。

少し前のお話なのですが9月から10月にかけて、箱根ビジターセンターではアサギマダラの幼虫が展示され、羽化までの変化を観察することが出来ました。

【 アサギマダラ幼虫 9/25撮影 】

地元箱根在住の蝶研究家の御庭で、9月下旬にアサギマダラの幼虫が見つかりました。お客様に紹介できるようにとのご厚意から、箱根ビジターセンターでの展示を開始しています。定期的に食草も運んで頂き、成長を見守っていたところ、見事に成長し・・


【 サナギ 10/1撮影 】

2匹が同時にサナギとなりました。きれいな緑色のサナギが隣り合わせで並んでいます。

同じような場所を選んだことは驚きでした。

蝶のサナギには寄生蜂が宿ることも多く、必ず正常に羽化するとは限らないそうです。もしかしたらうまくいかないかもと思いながらも、見守りました。

すると、1羽目は10/13、気がつくと無事に成虫となっていました。この1羽は状態が安定したのを見計らって、野に放っています。そして、もう1羽。どうなるかと心配しながら数日観察していましたが、10/15朝に飼育ケースをのぞき込むと、緑色だったサナギの表面が透明に変わり、中で真っ黒な物体がもぞもぞと動いていました。驚いて見ていると、そのまま成虫の羽化が始まり、ビジターセンターにいたお客様と一緒に一部始終の観察をすることが出来ました。ご一緒したお客様も、とても感動していました。

あまりの驚きに、羽化中の写真は撮れませんでしたが、羽が開ききった成虫がこちらです。

【 羽化直後の成虫 10/15撮影 】

翌日まで羽が乾くのを待ち、野に放つこととしましたが、その前に研究家の指導を受けて一作業。アサギマダラは驚くほどの長距離を飛行し、旅する蝶として有名です。全国で研究のためにマーキングが施され、その研究結果によると本州から沖縄や台湾まで移動をしたという記録も残っています。そこで箱根ビジターセンターでも、研究協力を試みることになり、指導を受けながら羽にマーカーで日付と生まれた場所が分かるようにマーキングを行い、放蝶しました。

【 ヒヨドリバナにおいた直後 10/16日撮影 】

周辺で良く咲いていたヒヨドリバナの上にのせたところ、すぐに給蜜を始めました。おなかがすいていたのでしょう。旅のエネルギーを貯めるように、夢中で蜜を吸っていました。

【 ハコネビジターセンターとアサギマダラ 10/16撮影 】

その後、しばらくは箱根ビジターセンターの正面で休んでいましたが、夕方には姿を消していました。さて、今頃はどこまで飛んでいったでしょうか。南に向かって、旅の最中であることを祈るばかりです。

時折このようなマーキングのあるアサギマダラがいるため、アサギマダラを見かけた際にはマーキングの有無も是非確認して見て下さい。もし「ハコネVC」の文字があったときには、観察した場所の情報を箱根ビジターセンターまでご連絡頂けると嬉しいです。

箱根ビジターセンターHP ⇒ http://hakonevc.sunnyday.jp/

ご協力頂きました地元蝶研究家様、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

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