ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園 箱根

217件の記事があります。

2020年11月18日箱根、明神ヶ岳(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

10月初旬に、箱根外輪山の「明神ヶ岳」へ巡視に行ってきました。

箱根で人気の登山スポット金時山を横から見ることができ、人気の山です。

山頂に向かう途中、すれ違ったハイカーさんから質問をされました。

「山頂付近の青い花は何の花ですか?」

その時はわからなかったのですが、探しながら進むと、ありました。

【ヤマトリカブト】

質問の答えはヤマトリカブトでした。猛毒で有名な植物ですので、二ホンジカは食べません。背丈が短く直立した形状のものは、特にハコネトリカブトといわれます。風が強く植物にとって生存が厳しい「風衝地帯」でも生き残れるように、ヤマトリカブトが環境に適応した姿といわれます。

この山では金時山と同様に、登山者カウンターを設置して、ハイカーの数を数えています。

写真は高木アクティブレンジャーがカウンター確認をする姿です。

雲が晴れていると、金時山の向こうに富士山をみることができます。

この日は残念ながら、富士山はお休みでした。

【登山者カウンターメンテナンス中】

山頂付近には自然の崩落があり、ロープ柵により立ち入りを制限した箇所があります。過去この崩落部において、植生復元の為の作業を実施しました。

作業の様子 → https://kanto.env.go.jp/blog/2018/01/post-457.html

その時植えたフジアザミが、写真のように咲いていました。崩落部の土に根を張って、頑張っています。


【元気なフジアザミ、隣のアザミ類と比べて花の大きさが格段に大きいです】

実は明神ヶ岳は、箱根に増えつつある二ホンジカが丹沢方面や山梨県側から入ってくる入り口的な場所と考えられています。ホタルブクロやマツムシソウは食べられたせいか、矮小化し地面すれすれのところで花をつけています。この付近ではシカによる植生への食害影響が大きく、そのため神奈川県では周辺での捕獲対策を実施しています。

【背丈のほぼない、ホタルブクロとマツムシソウ】

山頂付近には二ホンジカの足跡が残されていました。

【崩落部立ち入り禁止ロープの向こうに、ニホンジカの足跡】

ロープ沿いには、フジアザミが咲いています。ニホンジカもアザミ類は棘があり、今は食べずに避けているのでしょうか。イノシシはフジアザミの根を堀り返して食べるようですが、ここではそのような被害はまだありませんでした。

この時の巡視からは約1ヶ月以上が経ちました。季節はすっかり秋めいており、箱根は紅葉の見頃を迎えています。明神ヶ岳に行くときには、金時山や富士山の姿はもちろん、足元のフジアザミの様子も眺めてみてください。花の後に観察できるタンポポの綿毛のような「冠毛」をつけた種子の様子や、「ロゼット」といわれる地面に平たく葉を広げた越冬用の変身した姿を観察して、来年のフジアザミ開花を楽しみにしてください。もしかしたら、アクティブレンジャーとすれ違うこともあるかもしれません。

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2020年11月16日AR写真展開催のお知らせ【箱根地域】

富士箱根伊豆国立公園 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

箱根事務所の高木です。

今回は、告知もかねてのご紹介です。

10月27日より11月26日まで、当事務所に隣接する箱根ビジターセンターにおいて

「環境省 アクティブ・レンジャー写真展 ‐国立公園・野生生物の姿‐」(AR写真展)

を開催しています。

AR写真展パンフレット

▲AR写真展パンフレット

AR写真展では、日光や南アルプス、さらには小笠原諸島まで含む関東地方のアクティブ・レンジャー(AR)が、写真を通して国立公園内や国指定鳥獣保護区の雄大な自然や動植物を紹介しています。

展示会場の様子

▲展示会場の様子

各ARの渾身の一枚をご覧ください!

※箱根ビジターセンターの開館時間は、午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで)となっています。

なお、ビジターセンター内では、富士箱根伊豆国立公園の情報や、箱根の自然の見どころに関する情報なども展示していますので、是非お立ち寄りの際には併せてご覧ください。

また、紅葉やススキも見頃となっておりますので是非一度足を運んでみてください。

仙石原ススキ遊歩道

▲仙石原ススキ遊歩道の様子

感染症対策に気を付けながらの外出が必要となる状況が続いておりますが、

箱根ビジターセンターでは、館内入口への手指消毒アルコールの設置や換気の実施など、

各種感染症対策を実施していますので、ご理解とご協力をお願いします。

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

(箱根ビジターセンターの感染予防策:http://hakonevc.sunnyday.jp/osirase1.html

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2020年10月20日実りの季節(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

先日、箱根パークボランティアさんたちの自主研修に同行してきました。

今回は毎年箱根ビジターセンター周辺の湖尻園地で実施している「バリアフリー」観察会の研修です。この観察会は、自然は好きだけれど山に登るには体が少し不自由な方たち、まだ山に登るには体力的に難しい小さな子どもたち、その付き添いの方や保護者の方たちなど、あらゆる人たちに箱根の自然が凝縮された湖尻園地で安心して自然散策を楽しんで欲しいという想いを込めて開催しています。

今年はお客様を招いての実施はしていませんが、この機会を利用して、来年に向けた準備を入念に行いました。ガイドをするパークボランティアさんたちが、自ら車いすに乗ってお客様体験を行い、湖尻園地を回っています。新型コロナ感染症対策下でのガイドの実施方法なども検討しました。

【車いす体験を交互に行いながら、ガイド訓練】

秋らしい花も咲き始めた湖尻園地内。ですが、この日は「実」に目が行く1日でした。今年の山の実りは豊作のようです。

【上左:トチノキの実・上右:ガマズミの実】

【下左:サンショウバラの実(切ってあります)・下右:ツバキの実】

天気が曇りだったので、写真の色が少し暗いですが、晴れているとより鮮やかな色になります。

サンショウバラの実は、ハーブティーで有名な「ローズヒップ」です。ナイフで切ってみると、とてもよい素敵な香りがしました。他にもアケビの実等も観察できました。

そしてこちらはゲンノショウコ。

【左:ゲンノショウコの種がはじけた後・右:ゲンノショウコの花】

ゲンノショウコの実は、触るとサヤがはじけて種を飛ばし、不思議な形になります。植物は季節によって様々に姿を変えます。同じ植物を、四季を通して観察するのもとても面白いです。

紅葉の季節がもうすぐですが、その前に植物たちの「実」にも着目してみてください。「実」は次世代に繋がれる植物たちの命の種です。植物もしっかりと来年に向けた準備をしているようですね。

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2020年10月01日箱根のナラ枯れ

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

10月に入って、秋の気配が強まってきました。各所でススキが黄金色の美しい穂を風になびかせています。仙石原のススキ草原も、まもなく見頃を迎えるでしょう。そんな良い季節ではありますが、今回は箱根の山に起きている悲しい出来事について報告します。それが「ナラ枯れ」です。

2020年9月の箱根(紅葉ではありません)】

日本各地で長く問題となってきたこの現象。神奈川県では近年大変問題視されており、箱根も今年は目立って増えています。原因は「カシノナガキクイムシ」という昆虫が運ぶ、ナラ菌による樹木の枯死です。箱根のナラ枯れは初めて観察されてから今年で4年目になり、特にコナラ・ミズナラなどドングリの実る樹木に被害が多く発生しています。被害発生が古木に多いことも特徴の一つです。

箱根ビジターセンター周辺でも、この夏、ミズナラの大きな木が突然枯死しました。6月までは元気に青々と茂っていた木が、9月にはあっという間に枯れています。

9月に枯死したミズナラ 幹に小さな穴が多数あり、フラスという木くずと虫の糞が混ざった粉が、根元や幹周りに大量に積もる】

ビジターの皆さんが毎年楽しみにしてきたこの木のドングリは、残念ながら今年からは実りません。

でも、枯れ木の足元にはこんな子がいました。


【ミズナラの実生(幼木)】

大木が倒れた後の森には、日が良く差し込み、幼木たちが急速に成長を始めるのです。箱根で増え始めているニホンジカに食べられることなく、強く成長することを願います。

古くはミズナラの古木は、人が切り倒して薪にし、そこに幼木が育つという、自然のサイクルがあったと言われています。今はその循環がなく、カシノナガキクイムシが人の代わりに古木を倒し、幼木の成長を促しているという考え方や、ナラ枯れは5年から8年ほどをピークに終息するとも言われていますが、詳しいことはまだ分かっていません。

ただ、これ以上枯死が増えて箱根の森が衰退しないように、出来ることを実施しようと箱根町、神奈川県が対策作業に取り組んでいます。これから伐採消毒作業や予防薬投与の作業が始まった際には、作業の様子を静かに見守って頂けると幸いです。また、箱根町では新たにHPを作成し、ナラ枯れについての情報を公開して、被害の情報提供を呼びかけています。是非ご一読下さい。

★箱根町HP「ナラ枯れ被害が広がっています」★ 

http://www.town.hakone.kanagawa.jp/index.cfm/6,21824,23,html

※林野庁や神奈川県のHPも併せてご参照下さい。

【おまけ】

枯れてしまったミズナラの根元には、時折猛毒のキノコ「カエンダケ」が生えることがあります。触るだけで皮膚がただれるので、見つけても絶対に触らないようにお願いします。

【カエンダケ】

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2020年09月29日2020年の富士山の楽しみ方②「腰切塚」

富士箱根伊豆国立公園 箱根 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

箱根事務所の高木です。

タイトルでいきなり②を紹介してしまい、①はどこだ?!と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

実はこちらは富士登山オフィシャルサイト内の日記と連動した内容になっており、普段は箱根で仕事をしていますが富士山についての日記も書いています。

では、前回の楽しみ方①「御中道」に続き、今回も閉山された中での富士山の楽しみ方をご紹介していきます。
今回は、「腰切塚」(こしきりづか)です。

▲腰切塚位置図

・水ヶ塚公園のすぐ西に位置しており、アクセスは公園駐車場までが便利です。

腰切塚は、富士山南麓に位置する側火山であり、国の指定を受けた富士山自然休養林の一部でもあります。
休養林内には、13ものハイキングコースがあり(現在、富士山閉山に伴い、利用不可のコースがございます)
緑豊かな自然と多様な生物の営みを感じることができるでしょう。

コースとしてはとても短く、頂上の展望台までの往復で約30分のコースです。
今の時期は木々が日光を遮ってくれるおかげで、涼しい日陰の中をゆっくりとハイキングを楽しむことができます。
また、頂上を一周できる「お鉢巡り」のコースもありますので、(景色は全く異なりますが)プチ富士登山体験を楽しむことができおススメです。

▲展望台の様子

・道中、様々な生物の姿を楽しむことができます。

▲フジアザミとカラスアゲハ

・どっしりとしたフジアザミの頭花がとても印象的です。

▲コース沿いに生えるキノコ

・ツチカブリでしょうか。ふと、逆さまに富士山のシルエットが見える気がしました。

そして、展望台からは迫力のある富士山を望むことができます。

▲腰切塚展望台からの富士山眺望

・(2020年9月4日撮影)

写真中央はもちろん富士山の頂上ですが、そこからすぐ右にあるピークが宝永山、やや見切れてしまっていますが上二子山、そして下二子山と続く景色を楽しむことができます。

本来、登る楽しみがあったはずの日本最高峰の山ではありますが、
この機会に一歩引いて御山体の姿を改めて観察し、自分好みのシルエットを見つけてみては如何でしょうか。

【参考情報】

今回ご紹介したハイキングコースの情報は以下からご覧ください。

コースの詳細、ご利用上の注意について
※一部立ち入り禁止区間がございますので、情報をご確認ください

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2020年09月02日箱根の植物発見(8月)

富士箱根伊豆国立公園 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

箱根事務所の高木です。

今回は、8月の巡視の中で見つけた目を引く植物たちの紹介をしていこうと思います。

ツチアケビ

まずは、ツチアケビです。

初めてこの植物を見たときは、真っ赤な唐辛子かウインナーかのような姿にとても驚きました。

箱根では、広葉樹林のうっそうとした環境で目にする印象です。

真っ赤な部分は果実で、結実する前は対照的にやや地味な黄色い花を見ることが出来ます。

ヤマユリ

次に、ヤマユリです。

花の直径は20㎝程の大きさにもなり、箱根地域でも道路沿いや登山道など比較的多くの場所で目につきます。

高さも1m程になるので、とても目立ちますね。

花も真っ白な色に淡い黄色い線がとても綺麗です。

ヤマホタルブクロ

最後に、ヤマホタルブクロです。

ホタルブクロの変種で、花の色がやや濃いことや「がく」の間の反り返りがないことで同定できるようです。

花びらが分かれていない合弁花で、ふっくらとしていて可愛げがある花です。

箱根では、登山道沿いや道路沿いでも見ることができます。

箱根地域では、これから秋に向けて、夏とは違ったさまざまな植物を見ることが出来ると思います。

ぜひ涼しい箱根で、3密には気をつけつつ秋を堪能してみてください。

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2020年08月28日白浜巡視清掃

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

お盆は過ぎたというのに、日本列島各所で酷暑が続いていますね。

それでも、箱根事務所は室内にいると涼しく、扇風機でこの夏を過ごしています。

さて、箱根には芦ノ湖という湖があり、その湖畔に「白浜」という場所があるのをご存じでしょうか。

【芦ノ湖 白浜】

【白浜看板】

芦ノ湖西岸コース散策路の近くにあり、休憩するには素敵な水辺です。

対岸の駒ヶ岳という山を、きれいに見ることが出来ます。

カヌーのアクティビティに地元の観光ガイドさんたちが利用していたりもします。

先日はこの白浜の清掃に行ってきました。

BBQゴミの放置が全国で問題となっている昨今、この白浜でも出てしまいました...。

【置き去りのごみ】

BBQのごみ以外にも、釣りの道具が放置されていました。

(この糸に絡んだり、針を飲み込んだりして、水鳥が命を落としてしまいます。)

白浜は、国立公園の特別地域に指定されており、このような地域では自然公園法により、

テント設営には事前に許可を得る必要があります。(宿泊を目的としたテント設営は禁止です。)

また、火気の使用もBBQを含めて禁止となっています。

ですが、この白浜では最近そのような利用が増えているようです。

全部禁止と看板を設置したら、このような利用は無くなるのでしょうか?

でもそのような看板だらけの白浜は、果たして美しいといえるのでしょうか?

そして、本当にゴミの放置をやめてもらえるのでしょうか?

使う人たちのマナーが問われます。

美しい自然を保全しながらの使用を、皆さんに心がけてもらえると嬉しいです。

掃除をし終えると、ご褒美のようにカワセミが飛んできてくれました。

これはうれしい!芦ノ湖に喜んでもらえた気分です。

【カワセミ】

今後も定期的に、巡視清掃をしていきます。

自然の中で遊んだ後は、お弁当も水筒も、持ってきたものすべてを必ず持ち帰ってください。

何かを持ち込むのではなく、そこにある自然そのものを堪能してはいかがでしょうか。

きれいな白浜を、きれいなままで、誰もがずっと利用できますように。

マナーを守って自然と上手に付き合い、喜びや感動を分けてもらいましょう。

【清掃後の白浜】

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2020年08月11日箱根に夏到来

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

今年の長かった梅雨が終わりましたね。そして梅雨明けと共に、暑い夏がやってきました。

7月31日、偶然ですが芦ノ湖で毎年行われる湖水祭に遭遇しました。

【屏風山と芦ノ湖に浮かぶ御供船】

箱根の夏の催事として、例年行われる湖水祭 は1263回目。

今年は小規模開催となり、通常は船の数が3隻ですが、今年は1隻での開催です。

芦ノ湖の守り神である九頭龍明神を崇めるお祭りだそうです。

箱根ビジターセンター周辺や仙石原湿原も、植物の様子が様変わりしています。

【仙石原湿原周辺】

先日まで咲いていたオカトラノオに変わり、ヌマトラノオが咲き始めました。

そこに様々な種類のチョウが乱舞していますよ。

【ビジターセンター周辺】

ビジターセンター周辺では、タマアジサイが咲き始めました。

小さなタマのようなつぼみがはじけると、アジサイらしい花が観察できます。

園芸品種のアジサイとはまた、別の趣がありますね。

タマアジサイは日本の固有種だそうです。

また、最近ビジターセンター周辺では草刈りを行いました。

この草刈り、実はただ刈るだけではありません。作業者の皆さんや各所の公園関係者が協力して、希少な植物たちを守りながら、実施されています。箱根湖尻地域にお越しの際は、ビジターセンター周辺の園地ものぞいてみてください。

引き続き、新型コロナウイルス感染症対策を継続中です。箱根がある神奈川県は、現在警戒アラートが発令中ですので、ソーシャルディスタンスを保って、公園の利用にご協力ください。

※今年度の箱根地域における環境省主催「自然に親しむ運動」イベントは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を踏まえすべて中止の運びとなりました。何卒ご了承ください。

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2020年07月13日梅雨の箱根植物

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

今年の梅雨は、本当によく降りますね。箱根もかなりの雨量です。

この雨による被害が少ないと良いのですが。

なかなか巡視にもいけず、もやもやする日々が続いています。

さてそんな中、箱根パークボランティアさんたちは、新型コロナウイルス感染予防の観点から中止していた活動を一部再開しています。先日7月10日金曜日にも、ビジターセンター周辺の「自然情報収集活動」が行われていました。感染症予防の対策をしっかりと行い、皆さんそれぞれ密を避けて、自然情報を収集しています。その結果が、ビジターセンター内の一角に貼り出され、お客様たちへの情報提供となっています。

この日の成果を直接聞いて、私も思わず公園内へ観察に行ってみました。

パークボランティアさん方に、丁寧に場所を教えて頂けたので、すぐに出会うことが出来ました。

【オカトラノオとウラギンヒョウモン】

雨の止み間に、給蜜に来ていました。

どちらも珍しい植物・蝶というわけではありませんが、この季節らしい旬の生き物です。

【カキラン】

この時期に柿色の可愛らしい花をつけることから、この名が付いています。

神奈川県では絶滅危惧IB類になっているラン科の植物です。

私は初めて目にすることが出来ました。

【木性ベンチの側面が、不思議な赤色に】

こちらをよく見てみると・・・

【イオウゴケ】

通常はもう少し、硫黄が噴出するような火山帯にあるはずの地衣類です。

大涌谷という火山帯が近いので、箱根ビジターセンターでも観察できてしまったようです。

別名モンローリップ、マリリンモンローのようなセクシーな唇という名を持つ生き物です。

こちらも私は初観察でした。

パークボランティアさん方の「自然情報収集活動」のおかげで、私も簡単に季節の生き物たちに出会うことが出来ています。こういった案内は重要ですね。梅雨の季節でも、箱根ビジターセンターでは誰もが気軽に散策を楽しめる工夫がされています。近くを通った際には、是非一度立ち寄ってみてください。新しい発見があるかもしれません。

「湖尻」にある箱根ビジターセンターHP →http://hakonevc.sunnyday.jp/

今後の親しむ運動イベント情報 →http://hakonevc.sunnyday.jp/shitashimuundou.html

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2020年07月08日箱根地域のシカ調査 後編

富士箱根伊豆国立公園 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

箱根事務所の高木です。

前回の記事では、センサーカメラの設置等を紹介しました。

今回も、後編として引き続きシカ調査について紹介します。

さて、前回までは藪の中をがさがさと入り道なき道を進み、クモの巣や泥を浴びながらデータ回収したところまでをお伝えしたと思います。

まさしく野生動物の気持ちになったつもりで、急斜面のけもの道をじっくりと歩きました。

そんな苦労を乗り越え、実際に撮影できた画像がこちらです。

シカカメラ目線

カメラ目線ですね。。。

シカ若め

こちらは角が生えています。

やや小さく見えるので、少し若いオス個体でしょうか。

シカ以外にも様々な動物が撮影されていました。

イノシシ

イノシシです。

ずんぐりとしていて迫力があります。

キジつがい

キジのつがいです。

私はペアでいるところをあまり見たことがありませんでした。

このように様々な動物が撮影できていましたが、実は全てがうまく記録できているわけではありません。

霧や風で動く植物に反応して撮影してしまうこともしばしば...

シカだけが写っているようなことは自然ではありそうもないですね。。。

これらの得られた情報を基に箱根地域でシカの害が減り、より良い共生が出来る未来があることを望むばかりです。

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