ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

小笠原国立公園 小笠原

253件の記事があります。

2021年10月04日【小笠原】妹島の巡視(後半・崖登りと島の鳥編)

小笠原国立公園 伊藤竜啓

皆様こんにちは。

小笠原自然保護官事務所 母島支所の伊藤です。

前回は妹島へ上陸した後、素敵なツルワダンと元気なシマカコソウの様子を見ました。

今回はその続きから、妹島での巡視を報告します。

素敵で元気な植物を確認した後は、ある目的のために見晴らしのよい場所を目指してさらに崖を登ります。

△砂の崖を滑り落ちないように登ります。危ないですね。

傾斜の具合が写真ではわかりにくいですが、2本足で立てない程度に足元がサラサラな急勾配で、高さは3階建の一軒家相当と例えれば恐ろしさが伝わりますでしょうか。

もちろん無理は禁物ですので、安全第一で慎重に登ります。

まだまだ道のりは続きます。

△道がないときは枝の中に潜っていきます。強引ですね。

道なき道を進むときは、地形や植物を極力傷つけないように気をつけましょう。

さて、なんとか見晴らしのよい場所にたどり着くことができました。

△母島が見える崖の上です。見晴らしがよいですね。

見晴らしのよい場所を目指した目的は、「オガサワラカワラヒワ」という鳥が島にやってきていないか張り込むためです。

最近は母島列島と南硫黄島でしか姿が確認されていない希少な鳥で、絶滅のおそれがあるため環境省でも保護増殖事業を行っております。

この張り込みもその一環で、今回妹島へ来た目的のひとつでもあります。

場所を少しずつ変えながらしばらく見張りを続けましたが、この日オガサワラカワラヒワを見ることはできませんでした...。

△こちらが今回出会えなかったオガサワラカワラヒワです。かわいいですね。

実はこの日、オガサワラカワラヒワに似た鳴き声が森のほうから聞こえたのですが、「イソヒヨドリ」という別の鳥がオガサワラカワラヒワの声真似をすることがあるようで、今回聞こえたのはそちらだろうということになりました。

それでも、「オガサワラカワラヒワの声真似ができるイソヒヨドリ」が妹島にいるということは、きっとオガサワラカワラヒワも近くに来たことがあるはず...と期待したいです。

余談ですがこのイソヒヨドリ、他にもウグイスやカエルなど、色んな生き物の鳴き声を真似ることもできるそうです。たいしたものですね。

巡視も終盤です。

張り込みを終え、諦め切れずにオガサワラカワラヒワを探しながら帰り道を歩いていると珍しいものを見つけました。

△カツオドリの親子です。素敵な光景ですね。

少し離れた崖に登り、手持ちのカメラで限界までズームしました。

真っ白な羽毛が保護色になって見えづらいですが、幼鳥の姿も映っていますね。

野鳥の営巣地を見つけてもむやみに近づかず、刺激しないように遠くから見守りましょう。

今回は妹島の巡視記録を前編と後編に分けてお伝えしました。

無人島に残された貴重な環境はこれからも大事にしていきたいですね。

ページ先頭へ↑

2021年09月30日【小笠原】妹島の巡視(前半・上陸と島の植物編)

小笠原国立公園 伊藤竜啓

皆様こんにちは。

小笠原自然保護官事務所 母島支所の伊藤です。

突然ですが皆様は「妹島」についてご存知でしょうか。

急に妹島について知りたくなり、ネットで調べてみてもほとんど情報が出てこず、満たされぬ好奇心を抱えて眠れぬ夜を過ごしたことはありますでしょうか。

妹島は観光客や一般の方が簡単に訪れることができないため、その情報も簡単には手に入りません。

今回はそんな皆様のために、妹島にて動植物の巡視を行った際の記録を前編と後編に分けてお伝えしたいと思います。

妹島は、母島から南へ10キロほどに位置する無人島です。

海況の良い日に船で向かいます。

△母島の港を出てすぐの海。白い灯台の辺りは釣りスポットです。余談ですね。

妹島の上陸ポイントは岩礁が多く船を着けられないので、カヤックに乗り換えます。

それでも危険なので、気を引き締めていきましょう。

△妹島の岩礁地帯です。落ちたら痛そうですね。

妹島にまともな上陸ポイントはないため、波風が強くカヤックでも磯に近付けないとなれば、荷物を背負って泳いで上陸することもあります。

無事に上陸ができたなら、炎天下の崖を登って巡視開始です。

父島や母島では少なくなってしまった植物も、妹島ではたくさん見ることができます。

例えばこちら...

△花と綿毛をつけたツルワダンです。素敵ですね。

ツルワダンという名前の由来は「つる性のワダン(→海辺で見られるキク科の植物)」ということだそうです。わかりやすいですね。

小笠原の固有種では他にも、木本化したキク科のワダンノキという植物もあります。わかりやすいですね。

それからこちら...

△まだ小さいシマカコソウです。元気いっぱいですね。

シマカコソウは「島夏枯草」と書き、夏になると花穂が茶色くなり枯れたように見えることが名前の由来だそうです。

そんな希少なシマカコソウですが、実は父島の「小笠原世界遺産センター」の入口前でブロックの隙間から生えているのを見ることができます。(記事はこちら→http://kanto.env.go.jp/blog/2020/05/post-869.html)

たくましいですね。

前編では妹島への上陸と島の植物についてお伝えいたしました。

後編ではオガサワラカワラヒワという希少な鳥の捜索と、思いがけず出会えたある生き物の親子の様子をお伝えします。

ページ先頭へ↑

2021年09月15日【小笠原】 『アクティブ・レンジャー写真展』開催中 in母島

小笠原国立公園 小笠原 鈴木尚之

こんにちは、船酔いしてでも海鳥を写真に収めたい小笠原の鈴木です。

最近はトビウオを狙うカツオドリを狙っています。

△トビウオvsカツオドリ(海がとても凪いでいました)

さて、9月11日(土)より母島の船客待合所でアクティブ・レンジャー写真展を開催中です。

母島での開催は2017年以来、4年ぶり!心待ちにしていた方、大変長らくお待たせしました。

久しぶりの開催という事と母島のARが初めての写真展だった為、お手伝いに行ってきました。

△設置中。写真の間隔などセンスが問われます。

△設置完了!パンフレットも充実しています。

スペースの都合上、期間の前半と後半で写真を入れ替えます。

前半と後半で展示されている写真が変わるので、是非どちらも足を運んでみてください。

前半:9月11日(土)から9月17日(金)

後半:9月18日(土)から9月26日(日)

小笠原のARが撮影した写真は期間後半に展示します!

ちなみに、来月は父島に会場を移して開催予定です。

父島では小笠原で働く環境省職員によるオガ・レンジャー写真展を同時開催する他、

新しく世界自然遺産に登録された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の"勝手に紹介ブース"も開設します。

小笠原 鈴木

アクティブ・レンジャー写真展の詳細についてはこちら

ページ先頭へ↑

2021年09月07日【小笠原】夏の妖精!?

小笠原国立公園 小笠原 坂田彩

皆さんこんにちは。小笠原の坂田です。

9月に入りましたが、まだまだ日差しが強く夏が感じられる小笠原です。

この時期に見られるのがこちら!!

大きな帽子に両手を広げて楽しそうですね~実に可愛らしい夏の妖精♪

・・・に私は見えますが、妖精ではなく・・・。

こちらはアサヒエビネの花の部分を近くで見た姿です。

ちょっと離れるとこんな感じです♪なんとも言えない美しさです。

【アサヒエビネ】小笠原諸島固有種

保全状況:絶滅危惧Ⅱ類(環境省第4次レッドリスト) 分類:ラン科 生息地:父島・兄島 

美しい姿のアサヒエビネは盗掘等により数が減少。自然に実を付けることが少なくなったことも増えにくい理由の一つ。国内希少野生動植物種にも指定され、保護増殖事業として、人工授粉の実施や、植物園での増殖技術の開発、系統保存を実施しています。

さて、今回見た目ではわからないですが・・・希少な遺伝子を持つアサヒエビネの一つが花を咲かせたので、人工授粉を実施してきました!!

【△人工授粉実施中】

年間通して授粉できるのは花が咲いた後の2~3週間ほどの限られた時期だけです。

今回の人工授粉が成功していることを願いつつ、今自分たちができる保護増殖に力を入れていきたいところです。

ページ先頭へ↑

2021年08月12日【小笠原】『夏休み×遺産登録10周年』特別企画展 実施中!

小笠原国立公園 小笠原 鈴木尚之

こんにちは、小笠原の鈴木です。

世間はすっかり夏休み。小笠原世界遺産センターへの来館者も親子連れが増えたような気がします。

さて、そんな小笠原世界遺産センターでは8月31日まで毎年恒例、夏休み企画展を開催中です。

今年は遺産登録10周年という事で、夏休み企画展は遺産価値の1つであるマイマイ尽くし。

日本で初めて実施したマイマイの野生復帰についての紹介や本物の殻を使っているマイマイの模型など

普段は見る事の出来ない展示も山盛りです!

<マイマイ野生復帰の紹介コーナー>

また、お子様から大人まで誰でも楽しめる「マイマイ ハント」も開催中。

遺産センター内に隠れたマイマイを見つけていただいた方にはなんと豪華景品が!

見つけたマイマイの数によって手に入る景品の数が増えるので、展示を見ながらじっくりと探してみてください。

(景品は数に限りがあるため、在庫切れになる場合がございます。ご承知おきください。)

<マイマイ捜索中>

<豪華景品チラ見せ>

多くの方のご来館をお待ちしています。

小笠原 鈴木

※緊急事態宣言中、小笠原世界遺産センターは平日(9:00~17:00)のみの開館となります。

 詳細は小笠原世界遺産センター開館情報をご覧ください。

 また、会議や感染症対策のため一時的に閉館している場合もございます。

 ご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。

ページ先頭へ↑

2021年07月30日【小笠原】無人島の小さい象!?

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは、小笠原の坂田です。

夏本番の小笠原ではボニンブルーの海が美しく、ひとときの癒やしとなっています。

【仕事場所である兄島から見下ろす滝之浦湾】

先日、兄島の昆虫調査に同行しました。

調査地点では、決めた時間内にどのくらいのヒメカタゾウムシ類を見つけられるか調べていきます。

調査対象となるヒメカタゾウムシとは・・・・?

小笠原諸島で独特の進化を遂げている昆虫で体長は5~7mm内外、6~7月に成虫がよく見られます。

おもに在来樹林(シマイスノキやヒメフトモモなど)に生息していて、羽が退化しているため移動手段は歩行のみ・・・!!

私だったら羽を付けて空を飛んでみたい所ですが・・・

よっぽど歩くのが好きだったのでしょう。

行動範囲が狭いこともあり、島や環境ごとに10数種類にも分かれているとか・・・。

写真の種類のように、黒色の地味なものから、キラキラと美しい外見のものまで、見た目も違います。

住処も樹上や土の中と様々です。

現在もどんな生活をしているのかまだまだ謎が多いヒメカタゾウムシ達です。

このヒメカタゾウムシ類を調べることで、グリーンアノール(外来種のトカゲ)の侵入による兄島の昆虫の被害状況や、生息状況を知ることができ、外来種対策や昆虫の保全対策につながっていきます。

【左上:アニジマイナゴ 右上:ハナダカトンボ】

【左下:キイロトラカミキリ 右下:ルリカメムシ】

ヒメカタゾウムシ含め兄島には様々な昆虫がいます。

昆虫は自然界の中で植物の花粉を運んだり、時には他の生き物の栄養となったり、生き物同士をつなげてくれる存在です。

昆虫を守っていくことが、自然やそこで暮らす生き物の保全につながっていきます。

皆さんも野山や公園、畑や田んぼなど、様々な場所で色々な昆虫を見かけると思います。

見つけた昆虫たちがそこで何をして、どんな役割を果たしているか、想像してみるのも楽しいのではないでしょうか。

今回の調査中にヒメカタゾウムシの名前にも含まれる"ゾウムシ"の名前の由来が分かるゾウムシに出会うことが出来ました。

【オガサワラクチカクシゾウムシ】

まさに・・・これは小さい象!?

象の鼻に似た口部とその姿に心が躍りました♪

ページ先頭へ↑

2021年06月22日【小笠原】遺産登録10周年!!

小笠原国立公園 小笠原 鈴木尚之

こんにちは、小笠原の鈴木です。

気がつけば夏至が過ぎ、6月の終わりが近づいてきました。

さて、今月26日に「小笠原世界自然遺産地域登録10周年記念式典」が開催されます。

小笠原諸島は2011年6月に世界自然遺産に登録され、今年で10年が経ちます。

そこで、さらに多くの人に小笠原諸島の魅力を伝えるため、10周年を記念した式典を開催します。

式典はオンライン開催で事前申込制ですので、どんどんお申し込みください。

(締め切りは6/23 18:00です!)

△式典チラシ

(申し込みはこちらから:https://forms.gle/tFowTQqoGHee1ApM6

式典ではさかなクンなど、4名の専門の異なる研究者による講演・トークセッションが行われ、最後には登録10周年を記念し制作された映像も放映されます。

こちらは観光では訪れる事の出来ない島の映像など盛り沢山ですので、ぜひ最後までご覧ください!

△『世界自然遺産 小笠原諸島 登録10周年』記念ロゴマーク(小笠原村)

また、6月26日は小笠原諸島が日本に返還された日で毎年、返還祭が行われています。

こちらは残念ながら昨年、今年と感染症対策のため開催されません。

昨年赴任した私はまだ参加した事がありませんが、かなり盛大なイベントと耳にしているので、開催する日を心待ちにしています。

小笠原 鈴木

ページ先頭へ↑

2021年06月15日【小笠原】海ごみゼロウィーク終了!ご協力ありがとうございました。

小笠原国立公園 小笠原 鈴木尚之

こんにちは、小笠原の鈴木です。

今週は月曜日からずっと雨予報。どうやら梅雨前線が小笠原付近まで南下してきているようです。

先日、海ごみゼロウィークが終了しました。回収は10日間で198.83kg。1tサイズのフレコンバッグ2つが満杯になりました。

海ごみゼロウィーク初日から雨が降りコンディションが悪い中ご協力いただいた皆さま、ご協力ありがとうございました。

ちなみに今年は昨年と比べて、漂着していたごみ自体が少なかったようです。

▽多くはプラスチック片や漁具、ペットボトルでしたが、こんな物も見つかりました。

○タバコの缶

○注射器(針有り)

○ショウガの瓶詰め

変わった物や危険物など、様々なごみが流れ着いていました。

(誰かが怪我する前に回収できて良かったです。)

今回は海ごみ(特にプラスチック)についてお話しします。

プラスチックごみは海に流れ出た後、波や風など様々な要因によって非常に長い時間をかけて分解されますが、その間にも様々な影響を動植物や人へ及ぼすことが懸念されています。

たとえば皆さんはマイクロプラスチックをご存知でしょうか。

マイクロプラスチックは5mm以下のプラスチックごみのことで、石油関連の化学物質が吸着・残留しやすく、食物連鎖を通じて上位の生き物により多く蓄積すると言われています。

海で暮らす生き物にとどまらず、海の資源を利用する生き物から始まる連鎖に関わる全てがその影響を受ける可能性があり、私たち人間も例外ではないのです。

では、私たちに出来ることはあるのか?今年の海ごみゼロウィークは既に終わってしまいましたが、普段から出来ることがあります。

たとえば3R(Reduce,Reuse,Recycle)。前2つは久しぶりに聞いた方もいるのではないでしょうか?

ごみを減らすには拾うだけではなく、そもそも出さない事(Reduce)が特に重要です。

飲み物は水筒で持ち歩く、レジ袋の代わりにエコバッグを使うなど普段の生活の中に改善できる事はたくさんあります。

とりあえず私は"使い捨てマスクを使用しない"で頑張っていこうと思います。

皆さんもぜひ、目標を定めて排出するごみを減らしてみてください。

▽3Rについて詳しくはこちら

『3Rまなびあいブック』

http://www.env.go.jp/recycle/yoki/b_2_book/index.html

小笠原 鈴木

ページ先頭へ↑

2021年06月01日【小笠原】ごみ拾いを楽しもう!

小笠原国立公園 鈴木尚之

こんにちは、小笠原の鈴木です。

5月26日の皆既月食は観測できたでしょうか?

小笠原は雲1つ無い快晴で、満天の星空の中に浮かぶ欠けた月を見ることが出来ました。

さて、5月30日(ごみゼロの日)から6月8日(世界海洋デー)までの間、海ごみゼロウィークを実施しています。

海ごみは動物が誤って食べたり、風景を破壊したりと様々な悪影響を及ぼします。

海ごみゼロウィークが1つでも多くの海ごみ回収の機会になればと思います。

◇流れ着いたボトル

◇漁具の浮きとその他

ところで、ビーチコーミング(Beachcombing)という言葉をご存知でしょうか?

Beachcombingの中にあるcombは「徹底的に探す」「細かく調べる」等の意味を持っています。

直訳すると海辺を細かく調べること、徹底的に探すことを意味しますが、古くは船が難破し、無人島に漂着した際に

流木などを集めて生活資源に利用する事を指す言葉でした。

船が難破することがほぼ無くなった現代では、海に出かけ好きな物を集めて楽しむ趣味として徐々に広まっています。

「これがビーチコーミングです」と定義されているわけではなく、楽しみ方は個人にゆだねられます。

私は漂着物を拾うのが好きなので、時々浜辺に出かけては足下ばかり見て歩いていたりします。

やはり多くは空ペットボトルやマイクロプラスチックですが、時にはガラス玉や動物の骨など、珍しい物を見つける機会があり、

気がつけばやめられなくなっています。

皆さんもただごみを拾うだけではなく、そこに楽しさを見出してみてはいかがでしょうか?

その際はぜひ、ごみだと思った物も回収してください。

◇ウミガメの頭骨

一方で危険なごみも漂着している事には気をつけなければいけません。

時には、注射器や毒を持った生き物など一目見て危険性が分かる物の他、容器に入っている劇物など、

一見して危険性が分からない物が漂着している事もあります。

よく分からない物や、危険そうな物には手を出さないことは鉄則です。

ちなみに、海ごみゼロウィークは昨年度も開催し、回収量は263.9kg。

多くの人による協力の下、小笠原の綺麗な海が維持されていることが分かります。

宮之浜や大村海岸、製氷海岸、扇浦海岸に海ごみ回収ボックスが設置してあるので、立ち寄った際には、ぜひ海ごみの回収にご協力ください。

そしてこれからの夏本番、綺麗な海を満喫しましょう!

▽海ごみゼロウィークポスター

海ごみゼロウィーク2021.pdf

ページ先頭へ↑

2021年05月06日【小笠原】希少植物シマホザキランの巡視

小笠原国立公園 伊藤竜啓

みなさまはじめまして!

伊藤竜啓(いとうたつよし)と申します!

アクティブ・レンジャーとしての初仕事、その一端をお伝えします!

この日は父島林内の奥地に生息している、シマホザキランの巡視を実施しました!

このシマホザキラン、野生下の個体は極めて数が限られており、

環境省が把握している数株を私達が見守っております!

△こちらが希少なシマホザキランの花です!奥ゆかしいですね!(花期:9月頃)

「見守る」と上述しましたが、その実態はもう少し大変です!

本来シマホザキランは沢の近くなど水気のある環境を好むのではないかとされていますが、

この生息地はあまり生育に適していないのか、雨が少ない日が続くと開花などに影響が出てしまいます!

そのために現状では適時人間の手で水分を与えることが必要とされているので、

降水量が少ないときにはアクティブ・レンジャーが雨を降らせに行きます!

△10リットルの水を汲んで山を歩きます!大変ですね!

△ネズミ一匹通さない食害防止柵で保護しています!頼もしいですね!

このような手厚いサポートを必要に応じて行いながら、

定期的にシマホザキラン本体に異常がないかを確認しています!

△こちらが今回確認したシマホザキランの葉です!調子が良くなさそうに見えますね...

これは一昨年の大型台風によって林冠が開けたことによる日の当たりすぎが原因と考えられたため、

日除けを設置することで対応しました!

△日除けを設置しています!世話が焼けますね!

上記のように繊細で手のかかる可愛いシマホザキランですが、

ここまで数が減ってしまった主な理由として、降水量の減少といった環境変化や、

表土流出による根茎露出の他、人為的に行われた盗掘の影響も大きいと考えられています!

これを食い止めシマホザキランの繁栄を手助けすることが我々の役目というわけですね!

以上、小笠原で初の仕事相手はシマホザキランでした!

他にも助けを必要としている希少種は沢山おりますので、これからも頑張ります!

ページ先頭へ↑

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ