
アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]
「裏砂漠にも春が来た! ~ 火災からもうすぐ一年」
2025年04月30日
伊豆諸島
こんにちは。鳥と花が好きな小野可蓮です。
大島ではスダジイとトベラが満開で、空気は色んなにおいが充満しています。
日が長くなってきて、遊べる時間も増えてきましたね。
気温もどんどん上がり、夏に向けた心の準備が始まっています。
大島ではスダジイとトベラが満開で、空気は色んなにおいが充満しています。
日が長くなってきて、遊べる時間も増えてきましたね。
気温もどんどん上がり、夏に向けた心の準備が始まっています。
あっという間に経った、一年
裏砂漠で火災が発生してから、もうすぐ一年。
大島でも春が訪れています。
4月初旬の裏砂漠の様子をお届けします。
まずはいつもの展望地からの景色です。
燃えた箇所と燃えていない箇所が、まだはっきりわかりますね。
大島でも春が訪れています。
4月初旬の裏砂漠の様子をお届けします。
まずはいつもの展望地からの景色です。
燃えた箇所と燃えていない箇所が、まだはっきりわかりますね。
歩いて行くと、燃えていない側に対して、燃えた側はまだ全然緑がないではないですか!
夏はあれほど緑だったのに、どうしたのでしょう。
夏はあれほど緑だったのに、どうしたのでしょう。
燃えていない側は、オオバヤシャブシやニオイウツギの若葉で黄緑。
燃えた側は、枯れた野原のような、閑散とした雰囲気ですね。
燃えた側にハチジョウイヌツゲなど他の常緑樹があるということは、オオバヤシャブシやニオイウツギも生えていたけれど、燃え切ってしまったと推察しています。
先駆植物は、速く+沢山生える生存戦略なため、木の構造が強くないことが多いです。
常緑樹は、ヤブツバキなどもそうですが、ゆっくりと着実に育つイメージがあります。
燃えた直後は勢いがあったものの、新芽を出していない木がほとんどということは、やはり火災の影響で大分弱ってしまったのでしょうか。
燃えた側は、枯れた野原のような、閑散とした雰囲気ですね。
燃えた側にハチジョウイヌツゲなど他の常緑樹があるということは、オオバヤシャブシやニオイウツギも生えていたけれど、燃え切ってしまったと推察しています。
先駆植物は、速く+沢山生える生存戦略なため、木の構造が強くないことが多いです。
常緑樹は、ヤブツバキなどもそうですが、ゆっくりと着実に育つイメージがあります。
燃えた直後は勢いがあったものの、新芽を出していない木がほとんどということは、やはり火災の影響で大分弱ってしまったのでしょうか。
ハチジョウイヌツゲさんも、新芽は出していませんでした。
頑張って生やしたひこばえも、キョンに食べ尽くされてしまい、なんだかかわいそう。
でも、力強く再生し続けようとしているなら、いつかまた元気になるのかな?
頑張って生やしたひこばえも、キョンに食べ尽くされてしまい、なんだかかわいそう。
でも、力強く再生し続けようとしているなら、いつかまた元気になるのかな?
多くの木々は、遠くから見ても分かるくらい、幹にキノコが生えていました。
ということは、内部の分解が進んでいるのでしょうね。
(キノコの種類が分かる方、いたら教えてください!)
ということは、内部の分解が進んでいるのでしょうね。
(キノコの種類が分かる方、いたら教えてください!)
またキョン様に遭遇しました。
立派な角ですね~
(シカを見慣れているみなさまからしたら、「ちっこ!」と思うかもしれませんが。笑)。
写真を拡大してみたら、ちゃんと牙も写っていてうれしかったです。
まだ裏砂漠ではサクラが咲いていて、心洗われました。
櫛形山をバックにぱしゃり。
立派な角ですね~
(シカを見慣れているみなさまからしたら、「ちっこ!」と思うかもしれませんが。笑)。
写真を拡大してみたら、ちゃんと牙も写っていてうれしかったです。
まだ裏砂漠ではサクラが咲いていて、心洗われました。
櫛形山をバックにぱしゃり。
春の山の花々 ~大島編~
シチトウスミレが、お日様の下でちょこんと咲いていました。
スコリアの上に直接生えるなんてすごいですよね。
昔はお花畑になるほど生えている場所もあったそうですが、今はキョンの影響でほとんど見られなくなってしまいました。
スコリアの上に直接生えるなんてすごいですよね。
昔はお花畑になるほど生えている場所もあったそうですが、今はキョンの影響でほとんど見られなくなってしまいました。
ヒサカキの花は目立たないですが、雌雄異株で、小さくいっぱい咲きます。
どうやら「くさい」らしいのですが、わたしには分からない匂いなのかもしれません。
花が小さく、ハエの仲間に送粉してもらうため、独特な香りを放つそうです。
どうやら「くさい」らしいのですが、わたしには分からない匂いなのかもしれません。
花が小さく、ハエの仲間に送粉してもらうため、独特な香りを放つそうです。
ハチジョウイタドリの芽は赤いのが特徴です。
ブルーベリーなどでおなじみの「アントシアニン」が、抗酸化物質として新芽を紫外線から守っているんだとか。
シマタヌキランのお花は、受粉すると茶色くふさふさ(もさもさ?)になります。
この子たちもスコリアに直に生えられる強者です。
ブルーベリーなどでおなじみの「アントシアニン」が、抗酸化物質として新芽を紫外線から守っているんだとか。
シマタヌキランのお花は、受粉すると茶色くふさふさ(もさもさ?)になります。
この子たちもスコリアに直に生えられる強者です。
移り変わる、裏砂漠
裏砂漠、まだまだ移り変わる予感がしています。
みなさんも地域の自然を満喫しながら、素敵な春をお過ごしください。
みなさんも地域の自然を満喫しながら、素敵な春をお過ごしください。
おまけ
