ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園

353件の記事があります。

2016年11月14日2年ぶりの開催!箱根の紅葉観察会

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

徐々に紅葉も進んでいる箱根で、

自然に親しむ運動「紅葉の箱根路を訪ねて」自然観察会が開催されました!

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・日  時:平成28118日(火)

・主  催:自然に親しむ運動実行委員

・開催担当:環境省 箱根自然環境事務所

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本観察会は、過去2年 雨天中止・・・

今年も、前日まで降水確率を

ドキドキしながら確認していました。

当日は曇天でしたが、無事開催!

その様子をお伝えします。

まずは恩賜箱根公園駐車場の「箱根八里の碑」の前で

パークボランティアによる解説を聞きました。

その後は、班ごとに「杉並木」に出発!

最長のものは38m程あると言われる杉を両側に眺めながら

目に付く植物について、

パークボランティアからの解説があります。

昔の旅人に思いを馳せつつ「石畳」の坂道を越え

午後からは、「お玉の伝説」が伝わっている「お玉が池」へ向かいました。

池の向こうには二子山の紅葉が見え、

その美しい光景に一瞬寒さを忘れました。

その後も木々の間を登りながら植物や鳥の観察を続け

あっという間に、終了地点の「石仏群と歴史館」に到着してしまいました。

季節柄、すっかり冷たくなった風に吹かれながらの観察会でしたが、

その風のおかげで紅葉も色付きを深めており、とても良い自然観察会でした。

皆様も、箱根の紅葉を見に、是非いらしてくださいね!

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2016年11月02日紅葉を見る自然観察会の下見に行ってきました!

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

小雨の降る111日(火)に

来週118日(火)開催される「紅葉の箱根路を訪ねて」自然観察会の下見に行ってきました。

徳川幕府が、旅人に木陰を与えるために道の両側に植えた

「箱根旧街道 杉並木」を通りながら

杉の大きさに驚きつつ、昔の旅人の思いを感じながら進んでいきます。

「石畳」の坂道を越え

歴史深い「お玉が池」では遠くの方で一羽のアオサギが迎えてくれました。

秋の植物も花を咲かせておりましたが

コミネカエデはまだ赤くなっておりませんでした。

これから色づくのが楽しみですね♪

カマツカの実やツタリンドウも赤い実を見せてくれ

秋を感じさせてくれております。

自然観察会は静岡県東部の降水確率40%以上の場合は中止となります。

今年こそは晴天になり、開催できる事を期待して

ご案内の準備をしております!!

これからの季節、皆様もぜひ箱根にお越しください!

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2016年10月24日11/8(火)『箱根で紅葉』を楽しみませんか?

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

すっかり寒くなってきましたね。

今年も後2ヶ月近くとなりました。

今年度の「箱根地域 自然に親しむ運動 自然観察会」も残すところ、後2回となりました。

次の自然観察会をお知らせいたします!

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平成28118日(火)9:3014:30(予定)

「紅葉の箱根路を訪ねて」自然観察会

・主催:自然に親しむ運動実行委員

・開催担当:環境省 箱根自然環境事務所

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紅葉の綺麗なこの時期、歴史と秋を感じながら箱根を楽しみませんか?

【恩賜箱根公園~旧東海道杉並木~お玉が池~石仏群と歴史館】を

歴史深い旧街道や秋の景色を楽しみながら、

箱根に詳しいパークボランティアと一緒に観察します。

距離3.5km、標高差150mの石畳や杉並木等の道のりを歩きます!

石畳など滑りやすい場所があるため、しっかりした靴でご参加ください。

◆ 詳しくは箱根ビジターセンター〔☆イベント情報〕のページを、

◆ 集合場所の情報は恩賜箱根公園のページ

◆ 解散場所の情報は石仏群と歴史館のページ  からご確認ください。

なお50名を越えた場合は抽選となりますのでご了承ください。

多くの皆様のご参加をお待ちしております!

なお、防寒対策はしっかりとお願いします!

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2016年09月27日外来種問題を考えるシンポジウム【御蔵島】

富士箱根伊豆国立公園 森山希美

2016年10月21日(金)伊豆諸島の御蔵島において
『御蔵島の外来種問題を考える』と題した公開シンポジウムが開催されます。

ポスターはこちら

以下、御蔵島観光協会Facebookページより引用したご案内です。

***↓↓引用ここから↓↓*******************

流通が良くなって、ヒトの生活がますます快適になるのに乗じて、さまざまな生き物が島外から流入します。我々が知らないうちに移入、島に定着する動植物は、今後ますます増えるでしょう。

隔離されていることで島の生態系は、高い固有性を維持してきました。裏を返せば、外からの侵入には脆弱性が高いということです。

御蔵島観光協会では10月「御蔵島の外来種問題を考える」と題した公開シンポジウムを開催します。
そもそも国内外来種とは?どんな問題があるのか?どうすれば良いのか?他の地域でどんな取組みがされているのか?市民レベルでの取組みは?行政レベルでの取組みは?
島全体の外来種に対する意識や知識の向上が狙いです。
外来種問題に対して今後の方針や具体的な取組みについて地域全体で考える契機になれば、、、と思っています。

伊豆諸島の行政、自然愛好会、観光協会、船会社など関係各所からのご参加を心待ちにしています。
**********************↑↑引用ここまで↑↑***

開催場所は伊豆諸島・御蔵島。多くの方にとっては、「お気軽にご参加ください!」
・・・というわけにはいかないかもしれません。それでも、御蔵島や御蔵島の自然、 

また外来種問題に興味をお持ちの皆様、この機会に御蔵島を訪れてみてはいかがでしょうか。

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2016年09月26日崩壊斜面モニタリング調査【大島】

富士箱根伊豆国立公園 森山希美

夏も終わりかな?と思いはじめた頃から台風に関連するニュースを
よく耳にするようになったように思います。
伊豆大島では2013年の10月、台風26号の影響により三原山の外輪山中腹が崩壊し
土石流が発生し、多くの尊い命や島民の生活基盤が失われる被害を受けました。
犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

こちらは災害発生から約半年後、2014年5月11日の写真です。

2014/5/11 三原山・外輪山

(2014/5/11 三原山・外輪山)

茶色く山肌が見えている部分が崩壊した部分です。
斜面の植生回復を促し更なる土壌浸食を防止するため、2014年11月、東京都により
こちらの斜面に外来種を含む緑化植物が航空実播(ヘリコプターから種子を散布すること)
されました。

こうした背景のもと、伊豆大島ジオパークでは2015年3月より崩壊した斜面における
定期的なモニタリング調査を開始しました。
伊豆諸島自然保護官事務所もジオパーク推進委員として参画しています。
1・2か月に1度、植物の種類・樹高といった植生の回復状況の調査、風速や雨量等の
観測機器からのデータ収集などを行っています。

こちらは第1回調査時の写真です。

第1回調査 2015/3/15

(第1回調査 2015/3/15)

航空実播されたホワイトクローバーが調査地全面で観測されました。

現在は3メートル以上に成長したヤシャブシやニオイウツギが全体を覆うようになっており、
ホワイトクローバーは日の当たる場所にわずかに残るのみとなっています。

こちらは今年9月調査時の同じ場所の写真です。

2016/9/6

(2016/9/6)

斜面全体の写真がこちら。

2016/8/4 三原山・外輪山

(2016/8/4 三原山・外輪山)

災害の爪痕は完全に消えてはいませんが、着実に緑化が進んでいることが分かります。
また、こちらの斜面をとおって三原山の登山道へアクセスする「御神火スカイライン」も
この9月に開通しました。自然も人もたくましく復興へと歩んでいます。

本調査は、自分たちが暮らす足元の変化に意識を持ち、大地や森は長い歴史の中で独自の
変遷を重ねて今の姿にあること、今後も変化する可能性があり、
時にそれが災害をもたらしうることを知ることを狙いの一つとして行っています。
今後も地域の方々と共に学びながら、自然の回復を見守続けたいと思います。

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2016年09月07日自然観察会の下見に行ってきました!

富士箱根伊豆国立公園 箱根 後藤香奈

少しずつ涼しくなってきましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか?

先日、9月10日(土)に開催される
「箱根ジオパーク 初秋の箱根の滝を巡る」
◆主催:箱根ボランティア解説員連絡会の【下見会】に参加してきました。

※箱根ボランティア解説員連絡会は箱根地区パークボランティアで構成されている団体です。

【小涌谷駅~千条の滝~鷹巣山~飛龍の滝~畑宿寄木会館】を進み
滝を巡るコースで、定員50名近くまで集まる、箱根で人気な観察会の一つです。

どの観察会でも毎回行っている下見会では、
当日皆様にお伝えする植物の開花状態や安全確認、コースの最終確認をしております。

(下見の様子)

今の時期はヤマホトトギスが綺麗に咲いており、
いたる所で見る事が出来ました。



鷹巣山山頂まで登り、終盤で見られる「飛龍の滝」は大迫力で、
微細な水しぶきが火照った顔を冷やしてくれました!


当日、台風の影響で雨天中止にならないことを祈っております!
また皆さまの箱根での観察会参加を、心よりお待ちしております。
案内は箱根ビジターセンターのホームページをご確認くださいね!

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2016年09月02日イチオシ展望台が変わります!!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

すっかり秋の気配を感じるようになりました。
富士山の夏山シーズンも残すところ1週間ほどになり、
これからは紅葉が楽しみな季節になりますね。


みなさん、千円札の裏側の富士山がどこから撮影されたか知っていますか??


撮影地は、意外と知らない人も多いのでは?


富士山の麓の富士五湖の中でも一番の透明度を誇り、
豊かな自然を楽しめる本栖湖にある「中ノ倉峠」です。
世界文化遺産の一部でもあります。


富士五湖の中で一番西に位置する本栖湖。美しい湖です。


湖畔からでも富士山と湖の美しい景色を楽しむ事ができますが、
30分ほど登った所にある展望台からの眺めは富士五湖地域の中でも
指折りの絶景です。


本栖湖越しの富士山と逆さ富士。絶景です。(身延町提供)


現在、展望台はみなさんがより安全・快適に利用できるようにリニューアル工事中です。
急な斜面になっていて滑りやすかった箇所を階段状のウッドデッキにし、
景色をゆっくり漫喫できるようになります。また標識を設置し、
景色をより楽しめるような情報を提供します。


現在の展望台




完成後の展望地を上から見たイメージ


展望台まではやや急な登山道ですが、こちらも地元の方々の協力を得て整備し
以前より歩きやすくなりました。
(ただし、登山道ですので町歩き用のスニーカーではなく、
ハイキングシューズをおすすめします)


地元の方と協力をしながら、地域の魅力をアップできることはとても嬉しいことです。


工事中は展望台への立ち入りができず皆さんにご迷惑をおかけいたしますが、
12月の再開を楽しみにお待ちいただければ、と思います。


工事についての詳細はこちらをご確認ください。

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2016年08月22日いつもの装備に+αで安心・安全登山を!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

富士登山シーズンも残り約3週間となりました。
秋の花が咲き始め、秋の気配を感じるようになりました。


今後、富士登山を計画されている方もまだまだ多いかと思います。

登山を成功させるために装備はとても重要です。


活火山でもある富士山では安全な登山のために「+αの装備の携行 」を推奨しています!
「+α」とは・・・・?


富士山は活火山です

ここ数年、口永良部島や箱根の大涌谷など日本国内で火山活動が活発になっている箇所が
いくつかありますね。一昨年の御嶽山での噴火による大きな被害も記憶に新しいところです。


みなさん御存知の通り、富士山も活火山です。宝永の大噴火(1707年)を最後に
その後大きな活動はありませんが、300年以上が経過し可能性からすると
いつ噴火してもおかしくないのが現状です。


装備は万全に!

万が一に備えて、昨シーズンより自治体や、お土産店、各山小屋などでヘルメットの配備を
進めていますが、スペース等の問題もあり絶対数は足りていません。

そのため、富士山を登る際にはヘルメット・ゴーグル・防塵マスクの持参を登山者にお願いしています。

これらの装備は噴火時だけでなく、通常の登山の際にも有効ですので、ぜひ今までの登山装備に
プラスして携行をお願いします!

ヘルメット:転倒や落石の際にも頭を守ってくれます。
ゴーグル・防塵マスク:砂が目や口に侵入するのを防いでくれます(特に下山時)

 ※メガネを着用されている方は、メガネの上から装着できるゴーグルも販売されています。
 ※防塵マスクはきっちりと隙間なく装着することが重要のようです。



山小屋に配備されたヘルメット



全て装着するとこんな感じです

実際に先日、台風後のまだ強風が残っていて、風による落石の可能性もある中、
常に斜面を気にしながパトロールを実施しましたが、ヘルメットをしていることで
安心感がありました。


初めて身に着ける際は、装着順序や方法を間違えたりして、意外と装着に
時間がかかるかもしれません。登山前に忘れずに試してみましょう!



山梨県富士山レンジャーによる「ヘルメット等携行PRビデオ(YouTube 3分40秒)」


「正しく恐れる」

ただし、必要以上に心配することもないと思います。日本は火山大国です。
一人一人が火山のメカニズムや個々の山について、日頃から正しい知識を学び情報を
入手することが大切なのではないかと思います。


その上で「正しく恐れ」、準備を万全にした上で、自然と向き合っていきたいですね。

今、私たちが楽しんでいる富士山の美しさも火山として活動した結果作り出されたものです。


また、事前に学ぶことで、登山道を構成している溶岩のひとつひとつが富士山の火山としての
歴史を物語っていること、山頂の火口のダイナミックさなど、登山を違った側面から
楽しむこともできるのではないかと思います。

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2016年08月18日マリンレジャー【伊豆諸島】

富士箱根伊豆国立公園 森山希美

暑い日が続きますね。皆様はどのように暑さ対策をされていますでしょうか。
伊豆諸島での暑さ対策といえば、やはり海に行くこと!です。
本日は伊豆諸島のマリンレジャースポットをご紹介します。

◆伊豆大島・トウシキ遊泳場
伊豆大島のトウシキ遊泳場は溶岩が海を囲ってできた天然のプールです。

多くの魚やイソギンチャク、サンゴ等を見ることができます。

水深が深い場所では、飛び込みをする子供たちやスキューバダイビングを楽しむ人の姿も見られます。

◆新島・羽伏浦海岸

「海水浴」と言って真っ先にイメージするのは、このような砂浜ではないでしょうか。

こちらは新島の東海岸に広がる羽伏浦海岸です。約6.5㎞続く白い砂浜の海岸は、
新東京百景にも選ばれている絶景スポットです。
海水浴だけでなくサーフスポットとしても広く知られています。

◆式根島・泊海水浴場
リアス式海岸と白い砂浜のコントラストが美しい式根島。
入り組んだ海岸線のため波が穏やかな入り江がたくさんあり、家族連れでも安心して楽しめます。


◆神津島・赤崎遊歩道

赤崎遊歩道は入り江の岸壁沿いに作られた木造の遊歩道です。
各所に飛び込み台や海からあがる階段などが設置されていて、大人も子供も、
わくわくする要素満載です。

◆三宅島・長太郎池
三宅島の長太郎池は伊豆大島のトウシキ遊泳場と同じように溶岩に囲まれた海水浴場です。

(※写真提供 三宅島観光協会)

外からの波が岩で遮られるため穏やかで、フィッシュウォッチングやスノーケリングに最適です。

◆御蔵島・ドルフィンスイム

御蔵島沿岸には野生のミナミハンドウイルカが多数生息しています。
海水浴場はありませんが、イルカウォッチングツアーでは彼らとともに泳ぐことができます。

◆八丈島・ナズマド
ナズマドは伊豆諸島を代表するダイビングスポットの一つ。

黒潮の通り道のため、透明度が高く、回遊魚との遭遇率が高いのが特徴。
八丈島ならではの生きものを見ることもできます。

以上、ごくごく一部ではありますが、伊豆諸島のマリンレジャースポットの紹介でした。
まだまだ残暑の残る季節。伊豆諸島の海へ、遊びに来てください!
なお、近日水難事故等の報道が絶えません。楽しい夏の思い出とできるよう、安全対策には

十分注意して楽しみましょう。

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2016年08月15日神奈川県の花

富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城

皆さんは神奈川県の県の花をご存知でしょうか?




正解は、ヤマユリです!

とても大きな花を咲かせ、かなり目立つので箱根でも至る所で目に留まります。

そしてその花の大きさに違わず、近くに寄るだけでとても良い匂いが漂ってきます。


ヤマユリの根はイノシシの好物なので、掘り返されて食べられてしまい、箱根でも数は減っていっているようです。


ヤマユリは花を咲かすまで5年程かかるようです。

その後、1年毎に1つ花を増やすといいますが、本当でしょうか。

こちらは花が3つ。

花が11個!


来年は12個に増えているでしょうか。

イノシシに食べられないように祈って、来年を楽しみにしています。

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