ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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富士箱根伊豆国立公園

353件の記事があります。

2017年04月11日平成29年度のAR写真展♪ 「箱根」で開催中!

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

今年度も関東地方の国立公園 / 国指定鳥獣保護区で活動するARによる写真展

「国立公園・野生生物フォトコレクション -アクティブ・レンジャー写真展-が始まりました!

最初の会場は「箱根」

平成29年4月8日(土)~ 4月27日(土)まで、箱根ビジターセンターにて開催しております。

ARの人数も増え、さらに各所の特徴が見えるようになったAR写真展。活動中に見た雄大な自然や、動植物を皆さんにお届けいたします。

こちらは箱根のAR、後藤・宍戸が撮影した写真です。

【水の音:箱根自然環境事務所 後藤AR撮影】

【火入れを見守る:箱根自然環境事務所 宍戸AR撮影】

他地域の写真や実物も見に来てください!

ゆっくり座って書けるアンケートコーナーも設けておりますので、見に来た方はぜひ、印象に残った写真をお選びください。AR一同、今後の励みとなります!

本展示は今年度1年間を通して、関東地方を回ります。お近くでの開催を楽しみにお待ちくださいね。

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2017年03月27日箱根自然講座『わらじ作り』開催!

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

平成29年度323日(木)に箱根自然解説活動連絡協議会が主催する箱根自然講座、自然体験プログラムの技術を学ぶための「わらじ作り」が箱根ビジターセンターで開催され、箱根パークボランティアの皆さんが参加されました。

箱根の旧街道を昔の人はわらじを使って歩いていたということで、旅に必須の「わらじ」と「箱根」の歴史とは、関係が深いものです。

午前中、指が思うように動かない中1時間30分以上かけて1足を作ります。

お昼休憩を挟み、午後からもう一足作成開始!でしたが、皆さん手慣れてきたのかとても早く、午前中の半分の時間でもう一足が完成しました。

こちらが後藤作成のわらじです!

手慣れた午後の作成分(左)より、慎重に作成した午前分(右)の方がキレイな形をしております...

両足揃ったら、実際に履いて外を歩きます。

土を踏みしめる感覚が心地よく、指が出るので石の上では踏ん張りがききます。自分で作ったわらじなら感動もひと際大きいですね!

わらじ作りは非常に楽しく時間を忘れるようでした。皆さんの前でも手際よくわらじ作りをお伝えできるよう、こっそりと練習することにしますね。

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2017年02月20日箱根で登山道補修ボランティア

富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城

皆さんは山登りが好きですか?

普段は何気なく歩いている登山道。歩きやすい登山道があったり、逆に荒れている箇所があったり。道の具合を気にしながら歩くと、色々と気が付くことがあります。

現在箱根では、町の登山道の補修活動の舞台でボランティアの方々が活躍されています。

箱根は都心からのアクセスが良く、登山道の利用者が多いので、オーバーユースによる道の荒廃が起こったりします。登山者の踏圧によって道が掘られると、そこに雨水が流れ浸食が起こり、徐々に溝が深くなってしまいます。そんな状態を防ぐために、定期的な登山道補修は欠かせません。

登山道の補修は月2回行われており、箱根自然環境保全活動研究会が第3土曜日に、箱根町が第4水曜日にボランティア活動を主催しています。

先日は黒岳という所の、急坂で土が露出している、転倒の危険性が高い場所の補修を行いました。

その日は新規の参加者が3名おり、その内の2名は女性でした。

補修箇所の現場までは人力で資材を運ぶ必要があるのですが、女性の方も大変パワフルに資材を運んでいました。もちろん自分ができる、危険のない範囲で作業は行っていただきます。

冬は地面が凍っているため、山へ補修活動に行かずに、補修に使う杭づくりを行ったりすることも多いのですが、この日は天気も良く地面の氷が溶けていたため、現地で作業を行いました。

杭打ちは多少慣れが必要です。慣れるまではへっぴり腰になったり、木槌をうまく杭に当てられません。熟練の方ですとうまく力を抜きながらも打てるのですが、初心者は力を入れ過ぎて振ってしまうので、翌日には腕が筋肉痛になってしまいます。

作業に慣れてくると夢中になってしまい、あっという間に時間が過ぎて行きます。

また、作業中に登山者の方から「ご苦労様です」、「ありがとうございます」と言われたりするのが大変励みになります。

補修を終了して成果を振り返ってみると、かなり整備が進んだことに驚きます。

みんなで一心不乱に作業を行った結果ですね。

作業前

作業後

作業前は、急坂のため下るときに勢いがついて、止まることができないような道でしたが、階段を作ることによって、落ち着いて歩けるようになりました。また適所に水切りを作ることによって、水の勢いを止め、雨による洗掘も防ぐこともできます。

登山道補修活動は心地よい疲労感と大きな達成感があります。箱根自然環境保全活動研究会の代表の辻本さんは「登山やトレランのように、登山道補修も自然の楽しみ方の1つとして定着してくれれば」とおっしゃっていました。

この回の補修活動は地元のタウンニュースにも紹介されました。

http://www.townnews.co.jp/0609/2017/01/27/367847.html

爽やかな汗がかけ、登山者や環境にも優しく、活動後のご飯やお風呂が楽しみになる登山道補修活動。
ぜひ皆様も体験してみませんか?

+++++++++++++++++++++ 箱根の登山道補修ボランティア +++++++++++++++++++++

興味を持った方は箱根ビジターセンターまでご連絡下さい。

初心者の方も、経験者が優しく指導いたします。

箱根ビジターセンター

TEL0460-84-9981

Emailhakone-vc@kanagawa.email.ne.jp

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2017年01月26日冬の金時山

富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城

金時山は一年を通して登れる山ですが、冬の登山には軽アイゼン等の雪山登山の装備が欠かせません。現在の登山道は、雪が踏み固められて氷状になり、大変滑りやすくなっております。特に下りが大変危険ですので、注意してお歩きください。







さて、そんな冬の金時山ですが、空気が澄んだ今の季節は、山頂から綺麗な富士山を見られる確率がかなり高くなります。



また南方面へ向くと、眼下に広大な景色を眺めるができます。



左から大涌谷、仙石原のススキ草原、芦ノ湖、駿河湾まで見渡せます。

しばらく寒い日が続いており、雪が溶ける気配はありません。

下界に雪が無い状態でも、冬に山に登る際は必ず雪山装備を持参してお楽しみ下さい!


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2017年01月24日火山が生み出す景色【伊豆大島】

富士箱根伊豆国立公園 森山希美

寒い日が続きますね。寒さで外に出るのにためらいを感じることもありますが、こんな時こそ空気が澄んでいて、きれいな景色を見ることができる側面もあります。今回は最近伊豆大島島内で撮影した写真より、火山島ならではの景色をご紹介します。

●地層大切断面

地層大切断面

ご覧いただき分かるように、巨大な露頭です。島の外周を一周する道路の一角に姿を現します。伊豆大島では島内全域に影響を及ぼす大噴火が100から200年の周期で繰り返し発生してきたといわれており、噴火による噴出物が重なってこのような層を作っています。約100層、2万年分の噴火の歴史が刻まれています。

●トウシキ遊泳場

トウシキ遊泳場

夏には海水浴やスノーケリングを楽しむ人々でにぎわうこの場所は、外からの波や潮の流れが溶岩によって遮られ、天然のプールのようになっています。伊豆大島の海岸線では、このように溶岩が生み出した複雑な形をした入り江や潮溜まりがたくさん見られます。

●ボムサッグ

ボムサッグ

激しい噴火で飛ばされた石が地面にめり込んで残っており、これをボムサッグといいます。トウシキ海岸にあるこの石は約500m離れた波浮港(はぶみなと)から飛んできたと推測されています。

<おまけ>

●三原山中央火口

三原山中央火口

(写真提供:伊豆大島ジオパーク)※残念ながら巡視中に撮った写真ではありません

伊豆大島の中心にそびえる三原山の火口です。噴火のたびに姿を変えてきました。現在の火口は径約300m、深さ約200mの大穴となっています。

伊豆諸島の島々は、火山活動によって生み出され、姿を変えてきました。今回ご紹介したもの以外にも、火山島ならではの景色を各所で見ることができます。ぜひ「絶えず変化し続ける地球」を体感しに、伊豆諸島へお越しください。

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2017年01月18日雪と氷の天城山

富士箱根伊豆国立公園 橋本 和加子

1月17日、天城山の万二郎岳(ばんじろうだけ)まで巡視をしてきました。

これから天城山へ登山に行かれる方は、防寒対策だけでなく、雪山登山の装備(最低限、軽アイゼン。他にはストックや雪目対策のサングラス)が必須です。

 

数日前に大寒波に見舞われた日本列島ですが、事務所がある沼津市はほぼ快晴で、雪はひとひらも舞うことはありませんでした。

巡視に向かう時も、登山口が近くなる天城高原の別荘地付近から道路脇に雪が見られる程度でしたが、登山口の天城高原ゴルフ場入口から、様相は一変しました。

登山口からすぐの階段

 

積雪量はそれ程ありません(約10cm)が、すでに氷と化していてつるつる滑ります。

雪が積もっているだけに見えますが、足を載せても沈むことがないくらい固まっています。

足の置き場所や歩き方を慎重にしないと、滑って転びそうで非常に危険です。

万二郎岳までの登山道は、ずっと同じような状況で、天気が良くても、1000mを越える山は雪が溶ける気配は見られませんでした。

 

そんな厳しい状況の天城山ですが、もちろん冬ならではの良さがあります。

この日は風もなく穏やかに晴れて、いつも以上に眺めが良く、登山道途中の開けた場所からは、熱海方面の海岸線や神奈川県の大山(おおやま)などがはっきり見えていました(下の写真)。

 

他にも雪の上に動物の足跡を確認できたり、木々の幹の上に残る様々な雪の形が見られたりと、楽しみながら歩くことも出来ます。

リョウブの幹の上に残る雪

 

積雪期の安易な登山は禁物ですが、事前に情報収集をして装備を整え、現地での判断を確実にすれば、安全に雪山を楽しむことは可能です。

伊豆半島の山だと甘く見ず、万全な冬装備でお出かけ下さい。

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2016年12月14日箱根地域国立公園内ゴミ不法投棄一斉防止パトロール

富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城

1129日に、毎年恒例の箱根地域国立公園内ゴミ不法投棄一斉防止パトロールが行われました。

同日に一斉に各管理地のパトロールをして、ゴミが落ちていたら拾うというイベントに今年も沢山の方々がご協力して下さいました。

私達も昨年と同様、箱根スカイラインへ向かう道を巡回したのですが、再び沢山のゴミが落ちていたのを発見しました。この道は車通りが少なく、夜間などに車を停めてゴミを投げ捨てやすいのだと思います。

ちょうど道路脇が崖になっている所なので、ロープを使ってゴミを引き上げて行きます。







短時間で軽トラックがいっぱいになりました。これでもこの道は箱根町の方が既に何回か巡回している所とのことでした。

当日のゴミ回収量は全参加者の合計で約451kgにも上りました。缶やペットボトルや紙くずが多いのですが、中には冷蔵庫や電子レンジなどの大型ゴミもありました。

国立公園内外にかかわらず、ゴミの不法投棄はやめましょう!

またご協力頂いた皆様には誠に感謝申し上げます!

(今年度ご協力頂いた参加機関・団体、及び事業者はこちら )

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【機関・団体】

国土交通省関東地方整備局横浜国道事務所、林野庁関東森林管理局東京神奈川森林管理署、神奈川県県西地域県政総合センター、神奈川県自然環境保全センター箱根出張所、神奈川県県西土木事務所小田原土木センター、箱根町、裾野市、公益財団法人神奈川県公園協会、一般財団法人自然公園財団箱根支部

【事業者】(五十音順)

伊豆箱根交通株式会社、伊豆箱根鉄道株式会社、伊豆箱根バス株式会社、小田急箱根ホールディングス株式会社、株式会社小田急リゾーツ、箱根観光船株式会社、箱根ターンパイク株式会社、箱根登山バス株式会社、箱根ロープウェイ株式会社、株式会社プリンスホテル

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2016年12月12日箱根地区パークボランティア 勉強中!

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

123日(土)に箱根地区パークボランティア向けに開催している

平成28年度第2回パークボランティア研修を開催しました。

今回のテーマは【箱根ジオパークと国立公園の連携】。

今年度9月に箱根ジオパークが

「南足柄市の編入」に伴い「日本ジオパークに新規認定」されたことを受けて本テーマによる講義を実施しました。

今回編入した南足柄で活動されている「南足柄ジオガイドの会」の方達も参加してくださり、計37名の参加となりました。

ペレットストーブを点けても寒い部屋の中でしたが、3名の講師

・箱根ジオパーク推進協議会 事務局の片野氏

・神奈川県温泉地学研究所 所長の里村氏

・伊豆半島ジオパーク推進協議会 事務局 専任研究員の鈴木氏

により「箱根ジオパーク新規認定について」や「昨年の箱根火山について」「伊豆半島と箱根について」など、今後の活動に役立つ講義が行われました。



皆さんは質問もしつつ、真剣に講義を聞いていました。

講師を含め、全員で「意見交換会」も実施しました。

短い時間でしたが、様々な意見が飛び交います。

箱根パークボランティアの皆様、1日お疲れさまでした!

今後も箱根を訪れる方に箱根の魅力をお伝えできるよう、一同お待ちしております!

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2016年12月01日富士五湖の富士山絶景スポットの展望デッキ完成!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

前回の日記より3か月ほど間が空いてしまいました。

その間に富士山の夏山シーズンは終了し、

富士山には雪が降り、すっかり冬です。

前回の日記でご案内した、千円札のデザインにも

採用され、富士五湖地域の中でも指折りの絶景を

楽しむことができる本栖湖畔の「中ノ倉峠」の

展望デッキの工事が無事完了し、

11月30日よりオープンしました!

展望台の全景

美しい景色は以前から変わりませんが、

より安心して、そしてゆっくり景色を

楽しめるように階段状のデッキに

生まれ変わりました。

工事前(左)と工事後(右)の中ノ倉展望地

ここから富士山を見ながら食べる

お昼ごはんは最高です!

この景色をおかずに食べるお昼ごはんは格別!!

ウィンドサーフィンのメッカでもある本栖湖では、

上記の写真のような逆さ富士を見ることができる日は

年に数日程度とも言われています。

(私もまだ完全な逆さ富士は見たことがありません・・・)
見ることができたらとてもラッキーです。

是非、この美しい景色を見にいらしてください!
ただし、展望台まではやや急な登山道(片道約30分)です。

街歩き用のスニーカーではなく、ハイキングシューズを

おすすめします。

また、車道は凍結している可能性がありますので、

冬用タイヤでお越しください。

中ノ倉峠展望地についての詳細(環境省関東地方環境事務所HP)

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2016年11月29日伊豆諸島も雪景色!?【大島】

富士箱根伊豆国立公園 森山希美

みなさん、こんにちは。

先週24日、関東各地で初雪が観測されニュースになっていましたね。

雪はめったに積もらない伊豆大島でも、三原山山頂付近で雪が積もりました!

雪山を見慣れた方にはなんてことのない光景に感じるかもしれませんが、
三原山の貴重な雪化粧姿です。

2016年1125日撮影 三原山外輪山から内輪山を望む)

カルデラ内の普段溶岩で覆われている場所ではポツポツと溶岩の

頭だけが見え、おもしろい光景に!

2016年1125日撮影 カルデラ内の様子)

この日は天気が良く、海の向こうの伊豆半島がよく見えました。

富士山もきれいに見たので、三原山内輪山にある三原神社から、鳥居の

内側に富士山を収めて写真を撮りました。

(2016年11月25日撮影 三原山内輪山より富士山を望む)

撮ったときは良く撮れたと思ったのですが、改めて見ると富士山の
雪化粧と雲が相まってどこに富士山があるかわからないですね・・・。

心の目で見ていただけると幸いです。

遅ればせながら、伊豆諸島でも冬の到来を感じた一日でした。

これから寒くなりますが、風邪を引かないように暖かくして、
ぜひ冬景色を探しに国立公園まで足をお運びください!

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