ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年12月02日放鳥トキ、山形県に飛来!

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。



 山々は雪に覆われ始め、いよいよ佐渡でも冬到来です。

 寒さも厳しくなってきた11月11日、佐渡から遠く離れた「山形県鶴岡市」で、トキ1羽の飛来が確認されました。



 
 このトキは、個体識別用に脚に付けられているリングによって、今年6月に佐渡で放鳥されたNo.258(1歳、メス)だと判明しました。

 No.258は10月25日の佐渡の小木(おぎ)地区での確認を最後に、観察されていませんでした。

<佐渡の小木地区にて枯木にとまるNo.258>

 佐渡から山形県鶴岡市までは、直線距離にしておよそ150㎞。佐渡から本州へは最短でも30㎞以上に及ぶ佐渡海峡を渡らなければなりません。

 この海を渡り、しかも山形県で確認されたというニュースは、モニタリングチームを驚かせました。こうしたトキの驚きの行動を身近に経験できることは、トキモニタリングの醍醐味です。

 さて、本州へのトキの飛来は先月10月13日に新潟県長岡市で確認されたNo.276(1歳、メス)に続き19例目、山形県への飛来は3例目です。

 まだまだ若く、これからどのような動きをするのか全く読めないNo.258。次はどこに現れるのでしょうか。私たちの身近な場所に飛来することがあるかもしれません。

++++++++++++++ 【トキを目撃した際は下記へご連絡ください】 ++++++++++++++

関東地方環境事務所 佐渡自然保護官事務所

電話番号:0259-22-3372

FAX  :0259-22-3379

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2016年12月01日南アルプスの「ニホンジカ対策ワーキンググループ」とは?

南アルプス国立公園 大石 佳織

みなさん、こんにちは。


今日は会議についてお伝えしたいと思います。

11月29日、南アルプス市で「ニホンジカ対策ワーキンググループ」が開催されました。

(会議の様子)


●「ニホンジカ対策ワーキンググループ」とは?

南アルプスに関わる山梨県、長野県、静岡県、周辺10市町村、地主、林野庁及び環境省が構成メンバーです。

平成21年6月に発足した「南アルプス高山植物等保全対策連絡会」が時を経て、平成28年11月29日に南アルプス自然環境保全活用連携協議会傘下の「ニホンジカ対策ワーキンググループ」へ移行しました。


●何のために発足した?
南アルプスでは1990年代末頃からニホンジカによる影響が高山帯でも見られるようになったため、高山帯・亜高山帯の植生(お花畑)を保全するため、国や自治体でそれぞれ対策を始めました。
そして、平成216月 関係行政機関間で情報を共有することにより効率的・効果的な取り組みにつなげる場として「南アルプス高山植物等保全対策連絡会」が発足しました。

●ニホンジカ対策方針を策定!
さらに、「南アルプス高山植物等保全対策連絡会」では多くの検討を重ねて平成23331日「南アルプス国立公園ニホンジカ対策方針」を策定しました。そして5年後、状況の変化を把握するとともに名称を簡素化し、平成28331日「南アルプスニホンジカ対策方針」として改訂・更新されました。
南アルプスニホンジカ対策方針では、南アルプスの高山・亜高山帯に影響を及ぼすニホンジカへの対策を、関係行政機関が連携・協力して実施するために、保全対象や目標、役割、実施すべき対策等を示しています。

※詳しくは南アルプス国立公園の各種資料のページにある、南アルプスニホンジカ対策方針をご覧ください。


ここまでカタく書きましたが、これまでの経緯を平たく言うと以下のような感じです。
その1: 南アルプスでの異変に気付く >
1990
年代末頃から、南アルプスの関係者が山の異変に気付き始めました。
  南アルプスで高山植物のお花畑が減っていたり、
  樹木の皮が剥されていたり、
  植物が失われて土壌が流れ出てしまっていたり...
そして、「ニホンジカによる影響が拡大している」ということに気づき、県や市町村、国が対策を始めました。

(左から順に、ニホンジカによる食痕、樹皮剥ぎ痕、植物が失われ土壌が流れてしまった場所)





< その2: 現場の状況をちゃんと調べて整理しよう(平成20年度) >

平成20年、環境省はニホンジカによる影響などの現状を把握するとともに、今後の対策について専門家と検討しました。

その結果、ニホンジカからの影響は深刻で、関係者が協力して対策を進めていく必要があることがわかりました。

< その3: 情報共有の場が誕生(平成21年6月) >

南アルプスの自然が壊れてしまうのを食い止めるために皆で集まって、それぞれが、

 ・どんな対策をしているのか

 ・その対策の効果はどうなのか

 ・どんな課題があるのか

等の情報交換と意見交換をし、より良い対策につなげていく場を作りましょう!
ということで「南アルプス高山植物等保全対策連絡会(現、ニホンジカ対策ワーキンググループ)」が誕生しました。


11月29日の会議では、南アルプス自然環境保全活用連携協議会傘下のワーキンググループに移行した経緯が協議会事務局から報告され、了承されました。

また、オブザーバーとして招いた専門家から、南アルプスの高山帯を利用するニホンジカの移動経路調査結果と、そこから見えてくるニホンジカの行動特性等についてお話しいただきました。

さらに、ニホンジカの行動特性を踏まえた捕獲効果の検証が改めて必要であること等の助言も頂きました。

(北岳山荘付近でくつろぐニホンジカ)
北岳山荘付近でくつろぐニホンジカ

山に登ればシカの気配を頻繁に感じ、姿を見かけることもあります。
防鹿柵の外側では高山植物が食べられ、昔の写真に見られたお花畑は衰退し、植物が失われて土壌が流れ出てしまったような場所さえあります。
このワーキンググループで共有される情報が有効に活用されるよう、今後も関係者と協力し取り組み続けます。

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2016年12月01日富士五湖の富士山絶景スポットの展望デッキ完成!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

前回の日記より3か月ほど間が空いてしまいました。

その間に富士山の夏山シーズンは終了し、

富士山には雪が降り、すっかり冬です。

前回の日記でご案内した、千円札のデザインにも

採用され、富士五湖地域の中でも指折りの絶景を

楽しむことができる本栖湖畔の「中ノ倉峠」の

展望デッキの工事が無事完了し、

11月30日よりオープンしました!

展望台の全景

美しい景色は以前から変わりませんが、

より安心して、そしてゆっくり景色を

楽しめるように階段状のデッキに

生まれ変わりました。

工事前(左)と工事後(右)の中ノ倉展望地

ここから富士山を見ながら食べる

お昼ごはんは最高です!

この景色をおかずに食べるお昼ごはんは格別!!

ウィンドサーフィンのメッカでもある本栖湖では、

上記の写真のような逆さ富士を見ることができる日は

年に数日程度とも言われています。

(私もまだ完全な逆さ富士は見たことがありません・・・)
見ることができたらとてもラッキーです。

是非、この美しい景色を見にいらしてください!
ただし、展望台まではやや急な登山道(片道約30分)です。

街歩き用のスニーカーではなく、ハイキングシューズを

おすすめします。

また、車道は凍結している可能性がありますので、

冬用タイヤでお越しください。

中ノ倉峠展望地についての詳細(環境省関東地方環境事務所HP)

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2016年11月30日トキモニタリングの す ご い 紹介します!

佐渡 原奈緒子

皆様、はじめまして!

新しく、佐渡地区のアクティブ・レンジャーとして着任いたしました、原奈緒子です。

このアクティブ・レンジャー日記を通して、より多くの方々に私たちの仕事内容やトキの事について知って頂けたらと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。

今回は、アクティブ・レンジャーの主な業務である、トキのモニタリング方法について紹介致します。

~モニタリングのココがすごい!~

トキのモニタリング業務は、環境省の職員だけでなく、地域のボランティアの方々や新潟大学などと連携してモニタリングチームを作り、毎日、日の出前からトキの行動を追跡しています。なんとこのモニタリングはトキが初めて放鳥された2008年から一日たりとも途絶えたことがないのです。これもモニタリングチームのトキに対する熱い思いのあらわれですね。

~モニタリングの道具がすごい!~

普段のモニタリングで使用している道具は無線機・双眼鏡・望遠カメラ・・・

そして、今回紹介する'スコープ'です。

これがスコープ。車の窓に装着して使用します。

車に装着したスコープ

トキはどこにいるでしょうか・・・?

スコープから観察する風景

*トキが驚かないように、200m程度離れたところから、車内で観察するのが基本です!

赤枠内に注目!! 3羽いるのが見えるでしょうか?

トキの位置拡大

これをスコープから覗いてみると、、、

スコープから覗いて見るトキ

こんなに大きく見えるのです!これなら足環もばっちり読めますね。

スコープはそれぞれの個体に装着している足環を読み、個体識別するために必要不可欠な頼れる道具なのです。

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