アクティブレンジャー日記 [関東地区]
関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。 関東地区 アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの教務を担う環境省の職員です。 管内には、日光、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。

2010年3月17日

自然の力

著作者:橋本 和加子 | 配置:富士箱根伊豆国立公園 沼津
先週、伊豆半島山稜線歩道の仁科峠から猫越峠(ねっことうげ)間の巡視をしてきました。
今年に入ってから度々雪が降りましたが、3月になってからはさすがに雨が降ることの方が多かったので、雪はほとんどないのではないかと思っていました。
確かに、日当たりの良い仁科峠付近の歩道にはほとんど雪がない状態でしたが、猫越岳へと進むにつれて残雪が多くなり、結局は雪を踏み締めながらの巡視となりました。

この日の巡視では、歩道を塞ぐように折れてしまった枝や倒木の処理を行いました。雪の重さによるものと思われます。折れたり倒れたりしていた木は、枯れ木ではなく元気よく成長している木がほとんどで、処理をしながら自然の力のすごさを実感しました。


こんなにしっかりしたブナの木でもこの状態です。

こちらのブナの木も変わり果てた姿に。

ハラハラと舞い落ちる雪も、積もりに積もれば元気な木の枝を折るほどの力となります。
雪山でのレジャーを楽しむ時には、足元だけでなく頭上にも気をつけて下さい。

2010年3月16日

春きてました!

著作者:住岡 瞳 | 配置:日光国立公園 日光
日光市内では梅が満開を迎えている今日この頃。
油断は禁物ですが、大分寒さが緩んできたかな~?

田母沢の事務所の周りはまだまだ殺風景・・・と思いきや、春きてました!




フキノトウです。3月始めの週に発見しました。
わらわらと顔を出していました。
早速収穫して、砂糖、醤油、酒、ミリンで煮詰めてみました。
ご飯にのせてほろ苦い早春の味を堪能しました。

お次は今日発見したこれですっ!




お~出てますね~!ニワトコの冬芽です。
紫色の手みたいなのが葉っぱになります。
その中のブロッコリーみたいなのが花になります。
葉っぱと花が両方入っている冬芽を「混芽」と呼んだりします。
そして冬芽の下にある葉痕が、とぼけた子供の顔に見えませんか?

よ~く見ると、フサザクラやツツジの冬芽も膨らんでいます。
いつの間にか春はやってきていたようです。

2010年3月16日

精進湖自然観察路

著作者:井上 泰葉 | 配置:富士箱根伊豆国立公園 富士五湖
精進湖の湖畔には、「精進湖自然観察路」があります。
精進湖を横に見ながら歩けるルートで、小さな洞穴や苔の付いた岩石も見られます。
周囲を山に囲まれた、静かで落ち着いたところです。

先週はこの歩道で、
春から秋にかけて生えるキクラゲや、
冬芽が裂けて新芽を出したヤナギが見られました。
まだ雪が残っていますが、少しずつ春は近づいているようです。

自然観察をゆっくり楽しめる一方で、不法投棄がいくつか見つかりました。
その日は鉄製の大型ゴミ、ドラム缶2つとプラスチックカゴを見つけました。
地元自治体と連絡を取り、撤去する予定です。
自然の中にぽつんと投棄された人工物は、違和感があって残念な気持ちになります。
不法投棄がなくなるような社会を作っていきたいものです。

樹木の枝に生えたキクラゲの一種

ヤナギの冬芽が裂けて新芽を見せつつある。

不法投棄されたドラム缶

2010年3月12日

島であそび隊! ~ 3月7日「山であそび隊!」 ~

著作者:鈴木 直子 | 配置:小笠原国立公園 小笠原
 この冬、週1回の船便しかない父島にも新型インフルエンザが侵入し、小学校から高校まで3学期が始まったのは1月中旬でした(母島は感染者なし!)。振替授業も入って3月は子ども達も大忙し・・・そんな中での日曜日、「大きなものから小さなものまで、自分たちの周りの自然を見つけよう!」という「宝探し」プログラムが行われました。1年生から5年生まで23人、4チームに分かれていざ出発です。

 前半は「歩いて、見て聞いて触って探そう!」という企画。スタート&ゴールは大村海岸前のお祭り広場、目標地点はすぐ後ろに聳えるその名も三日月山。山頂にある展望台まではアスファルト道路ですが、イソヒヨドリやメジロ、モクマオウの実やタンポポの花&綿毛、ミツバチ・・・次々と宝物を見つけていました。

 お昼前に展望台に着くとまもなく、スタッフがクジラのブローを発見!久しぶりに海が穏やかで、胸びれを海面から出したり、潜る前に尾びれを上げたりする姿も見られました。全員がボーナスポイントを獲得!

 後半は子どもたちだけで遊歩道や戦跡の森を巡り、各ポイントでカモフラージュ、風景記憶、色合わせなどのネイチャーゲームをクリアしてスタンプを集めます。さらに、4つのポイントを巡る間にも隠された文字を探したり・・・1年生の多いチームはちょっと難しかったかな?でも、隠された質問は皆わかってしまったようです。

 スタッフはボランティアも含めて8名。帰り道は笹舟や笹笛を作ったり・・・既に日差しは強く、シーズン前でまだ白かった島っ子たちもすっかり日焼け顔でした。

*BIO(東京都ビジターセンター解説員他からなるボニン・インタープリター協会)と共催で行っているふれあい活動の一環。



宝物はどこ??

ちょっと疲れ顔? 後ろに見えるのが三日月山(標高204.9m)

2010年3月12日

スギ花粉

著作者:堀江 孝之 | 配置:秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩
花粉症の人を悩ませるスギ花粉。
この時期になると、風に吹かれ、花粉が飛んでいる姿を目にします。
図鑑にも、風で花粉を飛ばすとあります。
しかし、先日の巡視では別の方法で花粉が飛ぶ姿を見ました。
その方法とは…
樹上に積もった雪が落ちてぶつかる衝撃で花粉を飛ばす方法です。
でもこの方法、風より飛散する量は少ない上、遠くに飛ばないので、近くの場所までしか行けません。
もしかしたら、スギにとって予想外の雪だったのかもしれませんね。


ここ、奥多摩の山でも積雪は非常に多く、通常のコースタイムでは目的に辿りつけないことが考えられます。
山に来られる方は、ビジターセンターなどで最新の情報を得るなどして、時間に余裕を持った計画をお願いします。

堂所(2010.3.11)