小笠原国立公園 小笠原
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2016年06月07日世界自然遺産地域登録5周年イベントのお知らせ
小笠原国立公園 田谷以生
みなさんこんにちは。
突然ですが、日本の世界自然遺産地域が何ヶ所あるかご存じですか?
4ヵ所です。
知床、白神山地、屋久島、そして。。。
そう、我らが小笠原諸島なのです!!!
小笠原諸島は、平成23年6月の世界遺産登録から5周年を迎えます!!!
そこで、6月26日に、「小笠原諸島世界自然遺産地域登録5周年記念イベント」
を開催することになりました。
遺産登録後の取組による様々な成果や新たな外来生物の侵入に伴う課題など、
遺産管理の状況や新たな知見について、最新の映像を交えながら、皆様にお伝えします。
来場記念品のプレゼントがあったり、ゆるキャラに会えたりとお楽しみいただけると思います。
【開催日時】
平成28年6月26日(日)13時30分-17時30分
【開催場所】
東京都議会議事堂1階:都民ホール、都政ギャラリー及び議会レストラン
(東京都新宿区 西新宿二丁目8番1号)
【主なプログラム】
・シンポジウム 13:30-
「世界自然遺産小笠原の価値と保全の努力」
ダイオウイカ、アホウドリ、マッコウクジラ、西之島など、最近話題となった
小笠原の生き物や自然の映像での紹介もあります。
・テーマセッション 16:00-
「日本の世界自然遺産地域の連携:関係町村ネットワークづくりに向けて」
シンポジウム、テーマセッションに参加を希望される方は、事前に以下の方法によりお申し込みください。
会場に空き等があれば、当日の申し込みも受付いたします。
・世界自然遺産情報交流広場 10:00- (出入りは自由です)
ポスター展示や観光情報をご覧いただけるほか、
駆除したアカギを利用した木工教室にもご参加いただけます。
(イベント参加の事前申し込み先)
株式会社プレック研究所 03-5226-1106
ogasawara_5anniv@prec.co.jp(担当:伊藤・渡部)
6月23日17時までに、所属、お名前、連絡先をE-mailでご連絡ください。
(お電話での申し込みも可能です。)
※内容の詳細は別添チラシを御参考ください。
2016年05月18日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事の様子 その2
小笠原国立公園 沼田伸一
遺産センター建設日記です。
月1回程度で更新しようと思っています。
切削工事が終わって、今は鉄筋・型枠工事の最中です。
まだ変化はあまり見られませんが、大事な大事な基礎部分。
何事も足固めが重要です!
ここで遺産センターと関係はありませんが、内地イベントのお知らせです。
東京愛らんどフェア「島じまん2016」
日時:5月28日(土)29日(日)10時-18時
場所:竹芝桟橋・竹芝客船ターミナル
伊豆諸島・小笠原諸島の食材を使用した料理の提供や特産品の展示・販売。
各島の太鼓や踊りなどの伝統芸能披露。
さかなクンの「世界一受けたいお魚授業」などがあります。
ぜひ、遊びに来て下さい。
2016年05月16日国立公園・野生生物フォトコレクションin父島
小笠原国立公園 田谷以生
こんにちは。
小笠原はゴールデンウィーク中たくさんの観光客の方々でとてもにぎわっていました。
連休も終わってしまいましたが、皆さんいかがおすごしですか?
小笠原村母島からスタートした国立公園・野生生物フォトコレクションが、
ついに父島にやってきました!!!!
始まってから1週間も経ってしまってからのお知らせになってしまいました。
5月病でしょうか、休みぼけでしょうか。。。
ともあれ、あと2週間は開催しておりますので、父島にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
開催日時:平成28年5月10日(火) から 5月30日(月)
開催場所:小笠原ビジターセンター
ステキな写真が待っていますので、ご来場をお待ちしております。
2016年04月14日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事が始まりました
小笠原国立公園 沼田伸一
2011年6月に小笠原諸島が世界自然遺産に登録され、5年が経とうとしています。
その間、自然環境保全業務も多岐に渡り、様々な事業が行われています。
さらに、より良く世界自然遺産の管理を行うために来年4月の運営開始を目指して、小笠原世界遺産センター(仮称)の新築工事が始まりました。
今後、定期的に遺産センターが出来る様子をお知らせますので、お楽しみに♪
(最終的には、タイムラプスで動画にしたいですね)
今月は、掘削工事をメインに行っています。
これからどう建物が建って行くのか楽しみです。
2016年04月12日平成28年度 国立公園・野生生物フォトコレクション開催のお知らせ【母島会場】
小笠原国立公園 沼田伸一
平成28年度も始まりました。
そして、毎年恒例の国立公園・野生生物フォトコレクションが関東地方環境事務所の管内で巡回展示されます。
まずは小笠原村母島からスタート!
開催日時:平成28年4月16日(土) から 5月5日(木) 8:30-17:00
開催場所:母島沖港船客待合所
ステキな写真が待っていますので、ご来場をお待ちしております。
2016年04月08日着任のご挨拶
小笠原国立公園 田谷以生
はじめまして。4月に小笠原自然保護官事務所に着任しました、田谷以生と申します。
4月2日着のおがさわら丸で父島に上陸して、まだ1週間ほどなので右も左もわからない状態ですが、今後、小笠原の生物や日々の活動についてお伝えできればと思います。
小笠原自然保護官事務所は綺麗なビーチと大神山公園という公園がすぐ近くにあり、南国の植物に囲まれたとても良い所です。3月まで海なし県の奈良に住んでいた私にとって、毎日とても新鮮な光景にワクワクしています。
今回、父島に向かうおがさわら丸ではザトウクジラが潮を吹く様子(ブロー)を見ることができました!!!!!内地では桜が見ごろでお花見を楽しんでいらっしゃる方も多いと思いますが、小笠原では4月はホエールウォッチングのシーズンなのだそうです。また、昨日は出勤中にオガサワラノスリを発見しました!!
これから小笠原の固有種にいっぱい出会い、皆様にもお伝えしていこうと思います。
2016年01月18日聟島生まれのアホウドリ誕生!!
小笠原国立公園 沼田伸一
ついにこの日がやってきました!
アホウドリの新繁殖地形成のために、伊豆諸島鳥島から小笠原諸島聟島にアホウドリのヒナを引っ越しさせて人工飼育を2008年から2012年の5年間行ってきました。
毎年順調に巣立って、ちゃんと聟島に帰って来て、繁殖行動を見せていましたが、なかなかヒナ誕生まではいっていませんでした。
しかし!!
2016年1月9日に山階鳥類研究所の調査員が聟島に訪れたら!!
聟島初のアホウドリのヒナがいましたっ!!!
お母さんのお腹の下にヒナがいましたっ!!!
そのヒナのお父さんは2008年に聟島で育った子
私もその年に短い期間でしたが聟島で人工飼育を手伝ったので、あの子がとうとう父親になったかーと祖父のような気持ちで感動しています(笑)
早くアホウドリいっぱいの聟島列島になってほしいです。
ちなみに、北太平洋に生息するアホウドリ3種を全部いっぺんに見られるのは、ここ小笠原諸島聟島列島だけです!
皆さんも是非、イルカ・クジラだけでなく、アホウドリを見に来て下さい♪
2015年08月21日シマホザキラン
小笠原国立公園 沼田伸一
台風16号が接近中の小笠原です。
まだ台風の外側もかかっていないのに、風がびゅーびゅー。。。
ランの仲間のであるシマホザキランは夏に開花をむかえます。
とても小さな可愛いランです♪
残念なことに遊歩道沿いには生育していないので、一般の方は見ることが出来ません。
父島と北硫黄島にしか生育していないとても希少なシマホザキラン。
しかも父島には6株しかありません。
とてもとても小さなラン、訪花昆虫もきっと小さいのでしょう。
しかし、父島にはグリーンアノールが蔓延していて、小さな昆虫は軒並み全滅しています。。。
そこで我々アクティブレンジャーが訪花昆虫となって人工授粉を行っています。
花粉は肉眼では見えないので、ヘッドルーペを装着して人工授粉。
歳のせいか年々見えづらくなってきたような...
とても骨が折れる作業ですが、結実した時はものすごく嬉しいです!
早く皆さんの身近に感じられるほど増えますように。
2015年06月29日海岸清掃
小笠原国立公園 沼田伸一
7月も近くなり、小笠原は『夏始めましたっ!』というくらい、暑い日々が続いています。
そんな中、今回は海岸清掃に行ってきました。
普段なかなか上陸しない無人島の浜。
上陸しないというより上陸しづらい浜には、漂着ごみが溜まっています。
でも、人間が上陸しづらくても、ウミガメにとっては貴重な産卵場所。
そのウミガメの産卵場所を守るために海岸清掃を行っています。
大きいものから小さいものまで、何でこんなものが流れているんだ?と様々な漂着ごみがあります。
中には危険な毒薬(らしき物)などありますので、皆さんビーチコーミングする際には気をつけて下さい。
海岸がキレイになると、気分も清々しくなりますね!
しかし、日焼け止めを忘れた私は、日に焼けすぎて数日苦しむ羽目になりました。。。
皆さんネコはお好きですか?
最近は猫カフェやテレビCMなど、猫ブームですね。
ネコはとっても可愛いのですが、野外では優秀なハンターとして困った問題も引き起こしてしまいます。
小笠原ではノネコがメグロや海鳥を食べてしまったり、アカガシラカラスバトの繁殖を脅かしたりと生態系に大きな影響を与えています。
そこで、海鳥やアカガシラカラスバトの繁殖地にノネコが入らないように柵で囲ったり、飼い猫の適正飼養を呼びかけたりと様々な対策が行われています。
対策の1つとして、小笠原の山域でノネコの捕獲を行っています。捕獲されたノネコは東京都獣医師会に所属する動物病院に受け入れていただき、動物病院において健康状態のチェックや避妊去勢手術を行い、人と暮らすことができるよう馴化した上で、一般のご家庭に譲渡されています。
これまで500頭以上のネコが新しい飼い主さんに受け入れられています。
ノネコ対策のきっかけとなった母島南崎で捕獲されたマイケルのお話が絵本になっています。
母島南崎の海鳥繁殖地は2005年の春にはネコによって消滅寸前の状態でしたが、2014年の夏、8年ぶりにカツオドリの営巣・巣立ちが確認されました。『森の中の幻の鳥』と言われていたアカガシラカラスバトも、ここ数年、個体数が回復して集落でも目撃されるようになっています。
ですが、未だにノネコは多く生息しており、今後も多数のネコを捕獲し保護する必要があります。
そこで、もっと多くの方に小笠原のネコについて知っていただき、捕獲から譲渡までがより円滑に進むよう、
ネコの譲渡希望者を募集するホームページ「小笠原ネコプロジェクト!」が新たに開設されました。
小笠原のネコに関心のある方は是非ホームページをご覧ください。