ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園 小笠原

241件の記事があります。

2008年07月11日竜宮城の入口?

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

こんにちは。小笠原アクティブレンジャーの沼田です。
みなさん七夕には何を願いましたか?
僕はウン十年ぶりに短冊に願い事を(いっぱい)書いて笹に飾りました。
7日は天気も良かったので天の川がくっきり見えました。
☆彡もたくさん流れました。

先日は父島の海中調査に行ってきました。
この時期に海の調査は大歓迎ですねー。
水温も上がって透明度も上がるので、海に入っててとても気持ちいいです。
この日は素潜りをしてサンゴの様子などを写真に収めていました。
そしたら、何とっ!!

サンゴの下に大きなカメが昼寝をしていました。
最初見た時は挟まって動けなくなっていたのかと思いましたよ。
カメのすぐそばまで接近しても動じなかったので、きっとここは竜宮城の入口なのでしょう。

小笠原には他にもまるで竜宮城にいるみたいなところが何ヵ所かあります。
だいたいそれらは国立公園の海中公園地区に指定されています。
これからの季節、小笠原にお立ち寄りの際にはゼヒ海中公園でシュノーケリングすることをお勧めします!

アオウミガメ

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2008年07月01日シマカコソウ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

シマカコソウ(島夏枯草)
夏に枯れる草とあるように、冬に花咲いて夏に枯れると図鑑に載っています。

が、つい先日1年ぶりに生息地に調査に行ったら、1株花が咲いていました。
シマカコソウの生息地はたやすく見に行ける所に自生していないので、そうそう見れるチャンスがないのです。
まさか夏も始まったこの季節に花を見れるなんて!ビックリです。

そして、シマカコソウの数も激減していたのにもビックリしました。。。
去年の半分ぐらいしか見当たりません。
数が減った原因はノヤギの食害、ホナガソウ(外来種)の侵入によるものですが、シマカコソウは(なぜか)今にも崩れそうな崖に生育しているので、雨や台風による被害もあります。
ノヤギがホナガソウを食べてくれるのが1番いいんですけど、どうやらノヤギはホナガソウが嫌いみたいです。

くしくも、先日取りまとめた「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令の一部を改正する政令(案)」の中で、シマカコソウは国内希少野生動植物種の指定の1種となりました。
またいずれその指定が解除される日を願いつつ、万全な保全活動を行ってきたいと思います。

シマカコソウ

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2008年04月30日島ネコ マイケルの大引っ越し

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

この度、『島ネコ マイケルの大引っ越し~ヒトとペットと野生動物が共存できる社会をつくる人たちのお話~』を発行します。

この絵本に描かれているのは実際にあった話です。
海鳥の繁殖地である南崎では年々数が減ってきていて、たくさんの海鳥の死骸が発見されました。
犯人を確かめるために自動撮影カメラを設置して写ったのがこの絵本の主人公のマイケルです。
そこで、各行政機関・地元研究者・住民が一体となりネコを捕獲しました。

捕まったマイケルはとても興奮し暴れていて、その姿はまるで野生のトラのよう。ネコって、こんなに怖い動物なんだと初めて思いました。
我々だけではネコを馴化することが難しいので、東京都獣医師会に所属する獣医師に相談したところ、「鳥は小笠原でしか生きられないけど、ネコは都会でも幸せになれる。」そう言って頂いて、ネコを引き取って頂けることになりました。

小笠原は希少な鳥や、貴重な鳥の繁殖地があります。
また、人間も住んでいるのでペットもいます。
しかし、心ない人達により捨てられたネコは餌を求め、さまよい、鳥達の繁殖に容易に入ってしまいます。
狭い島ゆえ、こういうことが簡単に起きてしまうのです。

ヒトとペットと野生動物が共存できる社会づくり。
いつかこんな社会ができると願いつつ、取り組んでいる人たちのお話です。

詳細は下記URLにもありますので、ご参照下さい。
http://c-kanto.env.go.jp/to_2008/0423a.html

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2008年04月17日TV放映のお知らせ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

小笠原アクティブ・レンジャーとして2年目を迎えました。
今後もより一層、小笠原の自然環境保全に邁進して行きます!

来る4月20日NHK総合19:30~20:00に『ダーウインが来た!生きもの新伝説』という番組でアホウドリについて放映があります。

アホウドリ
またの名をアルバトロス
国の特別天然記念物。
翼を広げると2mにもなりその飛ぶ姿は優雅でとても美しいです。
でも飛ぶ前には助走をつけないと飛び立てません。
それゆえ、人による乱獲により絶滅寸前に追い込まれました。

しかし、熱心な研究者の方々の保護活動により、今は2000羽近くにまで増えてきています。
増えてきましたけど、また別な問題があります。
アホウドリが繁殖する伊豆鳥島は火山島。
いつ噴火するか分りません。
噴火してしまったら、一気に絶滅してしまいます。
ですので、以前はアホウドリがたくさんいた小笠原諸島の聟島(むこじま)へ引っ越しさせようとプロジェクトが動いています。

そんな様子が放映されるので、ゼヒご覧ください。

4/20 NHK総合 19:00~20:00
4/22 BS2   15:00~15:30
4/23 NHK総合 03:00~03:30←再放送


アホウドリ

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2008年03月12日春の訪れ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

小笠原も最近暖かくなり花もいろいろ咲いてきて、春の訪れという感じがします。
ムニンツツジ、ムニンツレサギソウ、ムニンタツナミソウ、デイゴ(島名:ビーデビーデ)、カエンボク、アマリリスなどなどが咲き始めています。
その中で珍しいものを一つ紹介します。
それは『シマウツボ』
魚ではありませんよ。(同名のウツボもいますが)

固有種であり、ハマウツボ科の寄生植物です。
草丈は10~15cmほど。
花の時期だけ地上に出てきます。秋にも咲きます。
見た目は黄金色した(黄色い)フキノトウって感じですかね。
和名のウツボの由来は、魚のウツボに似ているから…というわけではなく、花穂の形がうつぼ(靫)という矢を入れて背中に背負う武具に似ているからと言われています。

環境省のレッドデータブックではEN(絶滅危惧ⅠB類:ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種)に指定されています。
なぜ数が減ってきているのか?それはノヤギが好んで食べているから。
10cmそこそこじゃ、パクっと全部食べられちゃいますよねー。
周りの植物より先に食べられているので、きっとヤギ好みなのでしょう。

聞いた話によると、シマウツボにはどんな昆虫(送粉者)が訪れているのかまだ不明みたいです。
ひょっとしたら、あなたが第一発見者になれるかも・・・


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2008年03月05日お引っ越し

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

今回も鳥のお話です。
小笠原の冬はいろんな渡り鳥が来るので、鳥好きの方は冬に来るのがお勧めですよ。

北太平洋最大の海鳥であるアホウドリ。
最近よくテレビや新聞に載っているので、よく耳にすることが多いかと思います。

絶滅の危機に瀕しているアホウドリ。
19世紀前半までは500万羽いたけど、19世紀後半には乱獲によって500羽あまりまで減ってしまいました。
一時は絶滅したかと思われましたが、今繁殖が確認されているのが伊豆鳥島と尖閣諸島のみ、その数は2000羽と300羽ぐらい。
保護活動のおかげて着々と増えてきていますがひとつ問題があります。

伊豆鳥島は火山島。
いつ噴火するか分らない島。
噴火してしまったら、せっかく増えたアホウドリも一気に絶滅してしまいます。
尖閣諸島もいろいろな問題があり保護増殖事業を行えません。
そこで第3の繁殖地を!ということで、昔アホウドリが住んでいた小笠原諸島の聟島(むこじま)が選ばれました。

伊豆鳥島から雛10羽を聟島に運んできて、巣立つまで人間が親代わりになり子育てをします。
去年は試しにクロアシアホウドリの雛を育てて、無事巣立ちました。
巣立って戻ってくるのは5年後…
無事繁殖に戻ってくることを祈りつつ、そして聟島がアホウドリの楽園に戻ることを祈りつつ、アホウドリの成長を見守っていきたいと思います。

アホウドリの雛たち

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2008年02月27日見ましたっ!

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

先日、といっても1ヵ月も前ですが、アカガシラカラスバトの保全を目的とした「アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ」が年1月10日~12日に開催され、無事終了しました。
約3日間朝から夜まで、各専門家・各行政機関・地域住民みんなで熱い議論を交わし、アカガシラカラスバト(通称”あかぽっぽ”に決定!)の保全のためにできることを取り決めました。
詳細は下記のホームページにありますので、ご覧下さい。
http://ogasawara.or.jp/karasubato/index.htm

そして今、あかぽっぽの保全の為、取り決めた目標にむけ、行動を起こしています。
その一環として先日、山に調査に入ったら、何とっ!初めてあかぽっぽとご対面しましたっ!!
光沢がかってとてもキレイな鳥でした。
見たらなんだかとても幸せな気分になりました。

やはり実物を見ると、よりあかぽっぽに親近感がわきますね。
そしてより守ろうという気持ちが沸いてきました。

イルカ・クジラも魅力的ですが、この世界で4,50羽しかいなく、かつこの島にしかいないあかぽっぽもよろしくお願いします!


餌をついばんでいるあかっぽっぽ。
首の動きが速いのでなかなかピントがあった写真を撮るのは難しいです。

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2008年01月09日明けましておめでとうございます。

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

新年明けましておめでとうございます。
本年もアクティブ・レンジャー日記をよろしくご愛読お願い申し上げます。

初日の出はあいにくの天気で拝むことはできませんでしたが、
元日から(少し荒れた)海に繰り出して、イルカとクジラとマンタに新年の挨拶をしてきました!

今年も小笠原の自然環境保全に努めていきますので宜しくお願い致します。
ぜひ皆様も東洋のガラパゴスと呼ばれる小笠原へ足を運んで下さい。
きっと素敵な出来事が待ってますよ!

Happy New Year!!!

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2007年12月26日カラス?ハト?

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

アカガシラカラスバト

小笠原固有種であり、天然記念物であり、環境省レットデータブックでは絶滅危惧ⅠA類に分類されます。
小笠原群島と火山列島にしか生息せず、生息数は40羽ほどしかいない非常に珍しい鳥です。島民ですら見たことない人が多数います!

そんなアカガシラカラスバトの保全を目的とした「アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ」が平成20年1月10日~13日の日程で、父島で開催されることとなりました。
 このワークショップでは、海外から招聘した専門家、地域住民、様々な分野の関係者等が一堂に会し、本種に関して明らかとなっている情報を整理・共有して、保全のための目標を定めるとともに、その達成のために必要かつ実行可能な行動計画が作成される予定です。
詳細は以下のホームページをご覧下さい。

アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップHP
http://ogasawara.or.jp/karasubato/index.htm

環境省報道発表
http://www.env.go.jp/press/9203.html

このワークショップは一般公開する部分も多数ありますので、ぜひ足を運んでみて下さい。
またイベント(アカガシラカラスバトの愛称も募集、解説パネル展、エコグッズの販売など)も盛りだくさんですので、皆様の参加をお待ちしております。

Merry Christmas & Happy New Year!!!

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2007年12月12日パンフレット

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

小笠原の自然再生に向けて・世界自然遺産登録に向けて、関係行政機関をはじめとする様々な団体が普及啓発のパンフレットを発行しています。
そして新たに環境省作成による”小笠原の自然のために私たちが取り組むこと”というパンフレットが完成しました。
小笠原のみんなで取り組んでいる自然環境保全について分かりやすく書いてあるので、来島の際には各行政機関や観光協会等に立ち寄ってぜひ一読してみて下さい。

また、小笠原の世界自然遺産登録、自然再生に関する総合的なホームページ『小笠原自然情報センター(http://ogasawara-info.jp)』を開設しました。
こちらのホームページからも各パンフレットのPDFデータをダウンロードできるので是非ご覧下さい。

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