ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園 小笠原

253件の記事があります。

2009年12月14日ろうそくを作ってみ隊!

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

ザトウクジラが小笠原にやってきましたっ!
クジラシーズン到来ですっ!

先週、島の子供たち向けにふれあいイベントをしました。
今回は、『ろうそくを作ってみ隊!』

ろうそくは何から作られているのか?
蝋燭の蝋にはどうして虫へんがついているのか?
蜜蝋からどうやって蝋燭を作るのか?
など学び、そこからミツバチについても学びました。

ミツバチの生態や、どうして小笠原にセイヨウミツバチがやってきたのか学び。
現在、セイヨウミツバチは外来植物の分布拡大を助長させていると同時に、
グリーンアノールの捕食によって固有のハナバチが少なくなっている今、
セイヨウミツバチが固有植物の媒介を助けている現状を知ってもらいました。

そして、ろうそく作りへ~
まっすぐ立つろうそくを作る人は少なく、みんなそれぞれ個性的なろうそくを作っていました。
クリスマスは作ったろうそくを灯してね。

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2009年12月03日小さな花

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

先日、旭山というところへ行ってきました。
山って言っても、駐車場から徒歩20分も歩けば頂上ですが…

この旭山にはとっても希少な植物があります。
その名は『コヘラナレン』
キク科の植物で10~30cmぐらいの大きさです。
この花は父島と兄島しか生息していません。

そして、ノヤギがとても大好物なのでよく食べられてました。
今はネットで囲って食べられないようにしてますし、
兄島ではノヤギの駆除が進んでいるので回復傾向にあります。

秋頃に黄色い花を咲かせます。
これからの時期、山歩きはとても気持ちがいいので、
草木をじっくり見ながら山歩き・森歩きなんていかがでしょうか?



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2009年11月26日作ってあそび隊!

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

ぽかぽか陽気の3連休最終日、海岸でふれあい活動をしました。
今回のテーマは「作ってあそび隊!」
駆除している外来種の木から炭を作り、その炭でバウムクーヘンを作ってTea Timeをしよう!というプログラムです。

なぜ今外来種として問題になっている木々が昔植えられたのか?それらは何に使われていたのか?などを学び、では実際に炭作りをしよ~だったのですが、イベント数日前に炭窯が壊れるというハプニングがあり、今回はお話のみとなってしまいました。
代わりに竹を切ってコップを作りました。

さて、ひとしきりお勉強タイムが終わってバウムクーヘン作り。
火を起こして、材料混ぜて、竹をくるくる回しながらたねをかけ、焼いて、かけて、焼いて…の繰り返し
この日はあまりにも暑かったのでみんな汗だくになりながら作りました。

自分たちで作って、その場ですぐ食べて、みんなとっても笑顔でバウムクーヘンを頬張ってました。
多分、その日の夕御飯が食べれないくらい…

竹(棒)さえあれば野外でバウムクーヘンが作れるので、みなさんもBBQのついでに作ってみてはいかがでしょうか

バウムクーヘン作り

完成!

マイコップ

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2009年11月17日オジロワシ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

先月末、天気も海況もよかったので休みの日にドルフィンスイムに行ってきました
(えぇ、小笠原はまだまだ水着で泳げます)

この日は父島列島より北にある聟島列島へ行きました。
聟島列島では冬になるとクロアシアホウドリ・コアホウドリがやってくるので、冬のツアーの目玉の一つです。
イルカもいっぱい見れるんですよ

そんな聟島列島を目指しているときに、たくさんの鳥が飛んでいるのが見えました。
海鳥がたくさん海上の上をぐるぐる飛んでいるときはその下にイルカもいることが多いので、おっ、これはイルカでもいるのかな~と観察していたら、どうもいつもと様子がヘン。
よく見るとカツオドリの群れが1羽の鳥を追い立てています。




いじめられてかわいそーと思いつつ見ていたら、
何とっ!追い立てられていたのは、




オジロワシ

でした
北海道でもないのにオジロワシ?
とお思いでしょうが、この時期になると毎年のようにオジロワシが見られるのです。
去年か一昨年にはオオワシも飛来してきたのですよ。

しかし、猛禽類のオジロワシが海鳥のカツオドリに追い立てられるなんで、なんか驚きました。
海の上を逃げるように飛び回って、近くの岩に隠れるように降りました。
よっぽどカツオドリたちを怒らせたのでしょう。

冬の小笠原は海が荒れることが多いですが、たくさんの渡り鳥がやってくるので鳥好きには楽しい季節ですよ。

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2009年11月13日内地イベントのお知らせ2

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

連続して内地イベントのお知らせです。
ちょっと難しい内容かもしれませんが、最新の研究内容などが聞ける貴重な機会なので、お時間がある方は是非


国際シンポジウム
南の島のエイリアン~小笠原・沖縄の外来種管理~

期間: 12月18日(金)、19日(土)
場所: 東京大学農学部

 人間は様々な物資を世界各地から交易を通じて入手していますが、他方ではその交易に便乗して様々な生物が世界を旅しています。そのため、人間が活動している以上、外来種問題は避けられない環境問題です。小笠原・沖縄は、島という特殊な環境のため、重大な外来種問題を抱えています。同時にこの地域は、国内で最も対策が進んでいる場所でもあります。特に小笠原諸島は世界自然遺産への登録推薦がされており、広範囲の対策事業が進められています。
 今回は海外の研究者を交えて、島における外来種問題・管理対策を紹介し、今後の展望についての議論を行います。1日目は研究者向けに、2日目は一般の方も含めた議論を予定しています。最先端の対策と問題について、ぜひ一緒に考えてみませんか。

■■ Alien vs. Researcher ■■
日時: 12月18日(金) 13:00~17:00
場所: 東京大学農学部弥生講堂一条ホール
対象: 大学生以上の研究者(英語、通訳なし)
備考: 事前登録不要、参加無料
内容: 種間相互作用に注目し、島における外来種の影響と管理についての研究を紹介します。ハワイ大学のDaehler博士には、植物の侵入について、ニュージーランド環境保護局のBroome博士には、最先端のネズミ類管理についてご紹介いただきます。国内からは、小笠原諸島の外来種グリーンアノールやニューギニアヤリガタリクウズムシ等が昆虫や植物、マイマイに与える影響を紹介します。ポスター発表では、小笠原・沖縄諸島の事例を中心に、島嶼生態系、外来種問題に関する発表を行います。


 ■講演
+“Invasive plants on islands: Global patterns and impacts” Daehler, C. C.(ハワイ大)
+ “Impacts of invasive alien species on pollination system of Ogasawara” 安部哲人(森林総研)
+ “An overview of rodent management to protect biodiversity in New Zealand” Broome, K. and Cromarty, P.(NZ環境保護局)
+ “Impacts of invasive alien species on the indigenous land snail fauna of the Ogasawara Islands.” 千葉聡(東北大)

 ■ポスター発表
場所: 東京大学農学部弥生講堂ロビー
時間: 12:30~17:30 (コアタイム:14:35~15:05)



 ■■ 南の島のエイリアン ■■
日時: 12月19日(土) 10:30~16:00
場所: 東京大学農学部1号館2階8番講義室
対象: 一般から研究者まで
備考: 事前登録不要、参加無料
内容: 島の生物は、捕食者や競争者のいない環境で進化してきたため、一般に外来種の影響に対して脆弱です。小笠原諸島と沖縄諸島の生態系は、ネコやマングース、アカギといった外来種により大きな影響を受けており、影響緩和のため、さまざまな対策が行われています。有効な対策のためには、影響や管理に関する研究だけでなく、行政や地域社会との連携が必要です。海外の事例を含め、現在行われている対策と、残された課題についての発表、議論を行います。

 ■午前の部:「地域社会と生態系保全」10:30~12:00
+ 「島の生態系と生物多様性の保全:小笠原での教訓」 可知直毅(首都大)
+ 「種ごとに異なる外来種問題の入口と出口~社会的動物であるネコ問題へのアプローチ~」  鈴木創・堀越和夫(小笠原自然文化研)
+ 「沖縄やんばるの森の生態系管理と地域社会」 小高信彦・佐藤大樹(森林総研)

 ■午後の部:「生態系保全のための研究の貢献」13:30~16:00
+ 「小笠原の外来種対策と生態系回復に向けて」 牧野俊一(森林総研)
+ 「グリーンアノールの昆虫群集への影響と個体群管理」 苅部治紀(神奈川県博)・戸田光彦(自然研)
+ “Mountain ecosystems: The final frontier for invasions?” Daehler, C. C.(ハワイ大)
+ 「今、そこにある根絶 -アカギとクマネズミは本当に根絶できるのか-」 田中信行(森林総研)・橋本琢磨(自然研)
+ “An overview of rodent management to protect biodiversity in New Zealand” Broome, K. and Cromarty, P.(NZ環境保護局)

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2009年11月13日内地イベントのお知らせ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

11/10(火)から12/6(日)夢の島熱帯植物館にて、ダーウィン生誕200周年記念~小笠原大冒険~というイベントがあります。合わせて小笠原の物産販売もありますよ~
寒くなってきた今日この頃、ぷち小笠原体験をするために是非とも足を運んで見て下さい。

開催期間 11月10日(火)~12月6日(日)
時  間 9:30~17:00(入館は16:00まで)
場  所 イベントホール
内  容 ◆ダーウィンの業績や提唱した進化論をパネルで紹介。
◆小笠原の島の成り立ちや海洋島ならではの特徴ある植物や生物の
進化をパネルや写真で紹介。
◆植物館で保有する小笠原固有種の植物展示。
◆小笠原の返還の歴史や文化、民芸品などをパネルや写真、
実物で紹介。
◆自然遺産登録への取り組みについてパネルや写真などで紹介。など

詳細は夢の島熱帯植物園HPまで http://www.yumenoshima.jp/

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2009年10月21日世界自然遺産候補地ツアー

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

小笠原諸島は世界自然遺産の登録候補地です。
平成22年2月に推薦書を提出し、平成22年度中にIUCNが小笠原諸島に視察に来て、平成23年度に開催される世界遺産委員会によって審査され、登録か否か決定します。
詳しくは、http://ogasawara-info.jp/index.htmlをご覧下さい。

先日、小笠原住人向けに小笠原の世界自然遺産の価値を知ってもらうために、スペシャリストをお呼びしてイベントを開催しました。
今回は『ボニナイト(※)を見に行こう!』です。

小笠原諸島は海洋性島弧の誕生から成熟した段階に至るまでの一連の成長過程を記録した地層が陸上に大規模に露出しており、これらを詳細に観察することができる世界で唯一の場所です。
小笠原諸島の地質は、大陸地殻がどのようにして形成され成長してきたかを示す地球の進化過程の記録にほからならないのです。

…と難しい説明・資料等は聞いたり読んだりしたことがあるけど理解しがたい分野なので、実際に現場に行き専門家による解説を聴こう!というイベントです。
小笠原諸島の地質に詳しい金沢大学の海野教授を講師に、船に乗って父島をぐるっと回りいろんな所の地層を見ながら説明して頂きました。

普段私は船に乗ると海ばっかり見てイルカやクジラを探していますが、今回は海に背を向けひたすら岩肌を眺めてました。
海野教授の説明を聞いていたら、何気なく眺めていた岩肌それぞれに個性・歴史があるんだなぁと感じました。
いろんな岩の見分け方なども聞いたので、今後も海に出た時は海だけでなく地層も眺めてみようと思います。


※ボニナイト
ボニナイトとは、海洋プレートの沈み込みが始まって間もない時期(島弧の誕生期)にのみ発生する特殊な安山岩の一種です。
このボニナイトには、『単斜エンスタタイト』という輝石類が含まれます。
他にこの鉱物がよく含まれているのは隕石です。地球上の岩石ではボニナイトだけ含まれているとっても珍しいものなのです!
小笠原諸島は、海底火山の衝突による隆起・陸化によりこのボニナイトが世界で最も大規模に露出し、良い保存状態で残され観察できる地球上で唯一の場所なのです。

普段何となく眺めていたものが、何気に貴重なものなのです。

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2009年10月14日アホウドリになり隊!

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

もう日没は5時頃と秋の夜長が感じられるこの頃。
昼間はまだまだ暖かいですが、もう夜は涼しく感じます。

先日、地元の子供たちを対象に自然ふれあい活動を行いました。
今回は、アホウドリを知り隊!アホウドリになり隊!

北太平洋にアホウドリ類は、ガラパゴスアホウドリ・アホウドリ・クロアシアホウドリ・コアホウドリの4種います。
そして、ここ小笠原ではアホウドリ・クロアシアホウドリ・コアホウドリの3種見ることができるのです!
…と言ってもアホウドリを見るのはかなり稀ですが。
また、主に見られる場所は聟島列島と、なかなか父島母島に住んでいる子供たちは実物を見る機会がありません。
そして今、アホウドリ保護増殖事業として聟島への営巣地誘致事業を行っています。

なぜ、小笠原へアホウドリを誘致しなくてはならないのか?
アホウドリはどんな鳥なのかを勉強する為に、今回島の子供たちが集まりました。

まずは、ビジターセンターに展示してあるアホウドリ展を使って説明。
アホウドリの大きさは?何を食べているのか?など生態についてや、生息地である鳥島の現状やアホウドリの引っ越しについて学びました。

アホウドリのことを一通り学んだら、次は実際にアホウドリになってもらいましょう!
実物大の翼をみんなで作り、腕にはめ羽ばたいてもらい、風の抵抗などを感じてもらいました。
最後に2チームに分けアホウドリリレー
これは大いに盛り上がりました。

これをきっかけにアホウドリのことを好きになってもらえればいいですね。
この子供たちが大人になったら、きっと聟島はアホウドリでいっぱいになっていることでしょう。
島のみんなでアホウドリたちを見守っていこうね。

紙芝居に夢中な子供たち

ぱたぱたぱた~
アホウドリリレー

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2009年10月06日自然ふれあい活動

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

みなさんこんにちは。
台風14号が過ぎ去った小笠原は景色がガラリと変わりました。
山の木々は枯れ、さながら冬のよう…
海の中はサンゴが崩れ折れ、海底の砂が大きく移動し、沈船の形が変わったのもありました。
改めて、台風の力を思い知らされました。

そして、台風18号が本州に近づいていますね。
この台風はかなり勢力が強いみたいなので、沿岸地域にお住まいの方はお気をつけ下さい。

先日、台風が過ぎ去った数日後に地元の子供たちを対象とした自然ふれあい活動を行いました。
今回は海であそび隊!
島の子供たちの夏の遊び場は毎日海!しかも港近くの浅くても水深5mもある所!
しかも、そこにある堤防から飛び込んだりして遊ぶのが普通です!
ですので、今回は普段はあまり行かないビーチで海中観察などを行いました。

ボードにつかまってそぉ~と魚たちを観察。
そして見た魚などをスケッチしたり、
遊歩道を少し歩いて海と山の関係について勉強したり、
磯の生物を観察したり
と盛り沢山の内容でした。

台風後でしたので、開催できるか私たちも子供たちも不安でしたが、
海水もそんなに冷たくなく、濁りも消えて無事に行うことが出来ました。

子供たちも普段泳がない所をじっくり見れたので大満足な1日でした

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2009年09月25日秋になりました

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

皆さんこんにちは

内地はすっかり秋模様みたいですが、
ここ小笠原も秋の感じになってきました


台風のせいで…


18日夜~19日にかけて大型の台風14号は小笠原に最接近しました
なぜシルバーウィークに来る…と恨みましたが、自然現象ですから仕方がありません
17日から島中みんな台風養生でばたばたでした
昔から住んでいる島の人の話を聞くと
「26年前と同じ感じだー」
と言っていたので、その当時の被害などを聞くと
軽トラックはひっくり返った、船は垂直になった、カヤックが屋根に刺さった、ある建物は基礎だけ残して無くなった、ヤギが飛んで行った…など相当すごかったそうです><

3年前にも今回と似たようなコースで似たような勢力の台風がきて
この時も壁や屋根が剥がれ、電話ボックスは壊れ、信号機があさって方向を向き、カーブミラーが飛んでいました

台風って本当に恐ろしいものです

さて、今回の状況は、
最初915hPaだったのが、最接近のときは965hPaになっていたのでそんなに被害は無かったです
まぁ、屋根が飛んだり、カーブミラーが無くなってたり、倒木がいっぱいあったり、砂が道路までうちあがっていましたが

山の方の様子は、ギンネムなど外来植物は潮に弱いので、みな葉は枯れ果て枝だけになり、落葉した秋の様子をかもしだしています
その点、固有の植物は潮に強いので平気でした
が、それでも枯れた外来植物はそのまま朽ちるくとなく、また一斉に生い茂るので困ります

海の中の様子は、30度前後あった水温が、一気に25度前後に下がり、サンゴにとっては良かったです
ただ、結構サンゴは折れて転がってました。また、海底の地形もかなり様子が変わってました

なにはともあれ、大きな被害がなくてよかったです



台風前

台風後

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