ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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小笠原国立公園 小笠原

247件の記事があります。

2009年04月01日元気に育ってます

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

今日から21年度が始まりました。
今年度も小笠原アクティブレンジャー日記を宜しくお願い致します。

2月にアホウドリの引っ越しについてお伝えしました。
あれから1か月半、アホウドリたちはどうしているのでしょうか?

と言うことで、先週1週間ほどアホウドリの飼育現場に行ってきました。
聟島には山階鳥類研究所をはじめボランティアの方々が常時5,6駐在して人工給餌を行っています。
巣立つまで(5月末ぐらいまで)電気ガス水道のない無人島聟島で生活しながら給餌しています!
(ずーっと行きっぱなしではなく、ローテーションを組んでたまに父島に戻ります)

まずは、日の出前に起きて給餌の準備。
冷凍されているトビウオ・スルメイカ・オキアミを解凍し、ミンチにしてミキサーにかけます。
たまにビタミン剤や動物専用の療法食なども混ぜます。
だんだん育ってくるとトビウオの1/4身や半身なども与えます。

そして準備が整ったら、山を登り降り登り降りを30分繰り返し雛のいる所まで行きます。

(つづく)

えさ作りの様子

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2009年03月19日その後のネコ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

父島にはとっても希少な鳥アカガシラカラスバト(通称あかぽっぽ)がいます。
母島には小笠原で唯一有人島に海鳥繁殖地があります。

私たちは地元の人達と協力して、この鳥たちを守る活動をしています。
特にネコからの脅威に対して対策をしています。

もともと小笠原にはネコはいません。
人間によりペットとして連れて来られました。
しかし、捨てられるネコもいて、そうしたネコ達が山の中で暮らしています。
私たちヒトが自ら仕出かしてしまった脅威なのです。

母島ではネコが侵入しないように柵を設け、父島でもあかぽっぽが繁殖する重要な地域にネコなどの侵入防止柵を設置しようと考えてます。

母島では柵の周辺に、父島ではあかっぽっぽの繁殖期の間繁殖地の周辺にカゴワナをしかけネコを捕獲しています。
捕獲されたネコは、東京都獣医師会の協力により、都内の動物病院に搬送され馴化して(野性味溢れるネコから人懐っこいネコにして)、里親募集して里親のもとへ行き幸せに暮らしています。
(詳しくは、前回ご紹介した『島ネコマイケルの大引っ越し』を参照して下さい。)

先日、ネコを引き取って頂いた動物病院に行ってきました。
何頭が動物病院にいて(中には動物病院のマスコットになっていて)とても人懐っこくなっていてビックリしました。

写真のネコは12月中旬に捕獲されたネコです。
この時は近づいたらシャーシャー威嚇され、ネコパンチをするくらい凶暴…
でも2月下旬に動物病院で再開したら、みゃ~みゃ~鳴いていました。
目も可愛くなっていて、、、あぁ連れて帰りたい。。。

ネコの捕獲は小笠原の希少動物の保護のために行っていますが、この取り組みを行っている全員『小笠原のネコも鳥も幸せになる』という想いの基に行っています。

こんな対策をしなくても、ヒトとペットと野生動物が共存できる社会ができる日が来てほしいものです。

捕獲直後のネコ

それから2か月半後

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2009年02月10日お花見の季節?

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

2月に入り寒さ厳しくなってきました。
が、ここ小笠原では桜が咲き始めました。

桜?2月に?
とお思いの方は多数いらっしゃいますでしょうが、
小笠原では桜は2~3月なのです。
その桜の名前は

カンヒザクサ(寒緋桜)

沖縄などで桜が咲きました、と言われているのはこの桜です。
濃いピンクが何とも可愛らしいですね。



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2009年02月06日2回目のお引越し

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

新聞やニュースをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、昨日、無事にアホウドリの2回目の引っ越しが終わりました。

鳥島は火山島。
たくさん増えたアホウドリも、鳥島が噴火してしまったら一気に全滅です。
ですので新しい繁殖地を形成するために、以前アホウドリがいた聟島に雛を移し、聟島が新たな繁殖地になるまで(雛が巣立って戻ってくるのは3~5年後なので5年間)このお引越しは続きます。

昨年は10羽引っ越して、全羽巣立ちました。
今年は15羽です。

これから巣立つまで(5月頃まで)、山階鳥類研究所のスタッフをはじめ飼育ボランティアの方々が、電気もガスも水道も風呂もTVもエアコンもない無人島の聟島に寝泊まりしながら、飼育作業を行っていきます。
今年も無事に全15羽巣立つことを願って…



引っ越し完了雛たち。これからはここがキミたちの家だよ~
(白いのはデコイ(模型)黒いもこもこしたのが雛です)


それと、今年は雛を新しい住居に移している時に、何とっ!
若いアホウドリがやってきたのです!!
歓迎のために飛来して来てくれたのでしょうか。
しかも、初めて聟島に降り立った(のを目撃された)のです!
彼(彼女?)も定着するのか!?
今後が楽しみです。


若い(5歳ぐらい)アホウドリ

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2009年01月29日お知らせ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

小笠原関連のTV放映・講演会のお知らせです。


1月31日(土)19:30~20:00 BS-i
『小笠原ヒトビト絵日記~島に恋した3泊6日~』

小笠原の魅力である素晴らしい自然を紹介しながら、そこから一歩踏み込み小笠原が持つ“癒しの力”を切り口に番組をお送りします。雄大な自然の中に身を置く人間が、小笠原の姿(歴史・文化・人等)に触れ、“癒される”。“小笠原=癒しの楽園”という姿を紹介していきます。


2月1日(日)19:30~20:00 NHK総合チャンネル
『ダーウィンが来た ~南硫黄島 ただいま進化中!~』
http://www.nhk.or.jp/darwin/program/index.html

2007年、25年ぶりに南硫黄島に調査に入った時に撮った貴重な映像が放映されます。
めったに見られない・この島でしか見られない貴重な動植物が見られますのでぜひご覧下さい。


2月22日(日)猫の日 13:30~16:30
『希少野生動物の保護とイエネコ』
場所:井の頭自然文化園
対象:高校生以上90人【要申込】

「ツシマヤマネコの現状と動物園での活動」
講師 小林和夫(井の頭自然文化園・副園長)

「希少野生動物の保護とイエネコ問題」
講師 羽山伸一 (日本獣医生命科学大学野生動物教育研究機構・機構長)

「小笠原における東京都獣医師会の活動」
講師 高橋恒彦 ((社)東京都獣医師会・動物医療派遣団・団長)

【応募方法】往復はがきに、代表者の住所、氏名、年齢、電話番号、希望者全員の氏名・年齢を記入し、返信用に代表者の住所、氏名を明記の上、下記あて先にお送りください。
【あて先】180-0005 東京都武蔵野市御殿山476井の頭自然文化園「ツシマヤマネコ講演会係」
【締切】 2月10日

http://news.yanbarukuina.jp/?eid=707005





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2009年01月20日あかぽっぽを守り隊!

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

先日、環境省とボニンインタープリター協会との共催で、島の子供達にあかぽっぽについて・あかぽっぽの保全について考えてもらうプログラムを行いました。

午前中はビジターセンターに展示してあるあかぽっぽ展を見たり、調査員から生態・生育環境などについての講義を行いました。
午後は実際にあかぽっぽが良く見られる現場に行き調査を行いました。

残念ながらあかぽっぽは現れなかったですが、あかぽっぽが住む環境、あかぽっぽが食べる餌木などを調べたりしました。

将来この子供達の中から、あかぽっぽ研究者になる子が出てくれるといいですね。


※あかぽっぽ = アカガシラカラスバト

あかぽっぽはどこだぁ~

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2009年01月14日あかぽっぽの日

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

あかぽっぽ。
小笠原諸島にしかいない、40~50羽しかいない、隠れキャラ的な存在の非常に珍しい鳥です。
正式名称は『アカガシラカラスバト』
10回連続スラスラ言うことが難しいデスネ…

ちょうど1年前の1月10~13日に父島で「アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ」が行われ、アカガシラカラスバトの保全について日本各地さらには海外から100人近くの人が集まり、話し合いが行われました。

1年前まではそんなに知名度はなかったこの鳥。ワークショップにて『あかぽっぽ』という愛称を決め普及啓発に励んだところ、たくさんの人にあかぽっぽが知れ渡ることができました。
内地でも上野動物園や多摩動物公園であかぽっぽ祭りも行われるようになりました。

またワークショップ開催を記念して、1年ごとに行動計画の進捗状況、いろいろ行ってきた活動を振り返り、今後について話し合いの場を持つために毎年1月12日を『あかぽっぽの日』
と決めました。

今年は第1回目のあかぽっぽの日の集い。
午前の部は、この1年の活動報告や行動計画の進捗状況の紹介ポスターの展示、あかぽっぽの映像公開、親子連れの方々向けへあかぽっぽ折り紙・あかぽっぽ帽子・あかぽっぽフリスビー・あかぽっぽハンコ・あかぽっぽ紙飛行機作りコーナーなどがありました。

午後の部は、行動計画の進捗状況の報告があり、それを受けて66名が円になって今後についてディスカッションを行いました。

夜の部は、懇親会を行い最後には参加者全員にあかぽっぽに対する思い、この1年で取り組んだこと、今後取り組みたいことなどを発表しました。

丸1日使ってあかぽっぽに取り組んだ日でした。
保全の必要がないくらいあかぽっぽが増えるのを望んで、また1年頑張っていきたいと思います。

あかぽっぽの日の集いの様子です。
あかぽっぽマンも登場しました!

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2009年01月06日明けましておめでとうございます。

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

新年明けましておめでとうございます。
本年もアクティブ・レンジャー日記をよろしくご愛読お願い申し上げます。

初日の出は今年も拝むことができず、大みそかから3日まで海は荒れ、挙句の果てには4日には津波が来るという年末年始でした。。。
おがさわら丸が出港した後は海も凪いでるという観光客泣かせの天気です。

今年も小笠原の自然環境保全に努めていきますので宜しくお願い致します。


聟島にて抱卵しているクロアシアホウドリ

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2008年12月22日冬の使者たち

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

今年も残すところあとわずかとなりました。
ここ小笠原では年末の行事としていろんな所で餅つきをやります。
そして小笠原では元日に海開きをしま~す。
ぜひ一度元旦の海開きを体験しに来て下さーい。

さて、小笠原でよく見られる鯨類シリーズ、最後のご紹介となりました。
それは、ザトウクジラです。
だんだん冬になってくると、だんだんザトウクジラもやってきます。
ウォッチングシーズンは12月~5月。ベストシーズンは2月~4月です。

体長は約13,4m。メスの方がオスよりちょい大きいです。
そして体長の1/3ほどもある大きな胸ビレ、それぞれクジラごと違う尾ビレが特徴です。
尾ビレは個体識別する手掛かりとなっております。
それを頼りにザトウクジラの回遊の様子を調査したりしています。

また、ザトウクジラはソングと呼ばれる歌を披露します!
これは主に、繁殖海域で発せられる物で、同一繁殖域ではどの個体も同じ旋律を奏でるのです!
と言うことは、ハワイにいるクジラは小笠原にいるクジラと違う歌を歌っているのです。
そして、これらの歌はメスクジラへの求愛行動ではないかと考えられています。
歌で求愛だなんて、まるでミュージカルの世界ですね。

ちなみに、今年の小笠原でのザトウクジラの第一発見者は私でしたっ^^V

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2008年12月02日自然ふれあい活動

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

今年もあとひと月になりましたね。
小笠原も冬の使者ザトウクジラがやってきました。

先日はボニンインタープリター協会との共催で、島の子供達を対象に自然ふれあい活動をしました。
島にはびこる外来種を、ただ伐採して廃棄するだけではなく利用して行こう!という企画です。

今回は、伐採された外来種の木から炭を作ってバームクーヘン作り。
初めてのこぎりを手にする子供達もいましたが、みんなすぐにコツを覚えて何回も木を切っていました。
そして炭窯に木を入れて炭作り。数日後には子供達自ら窯出しもしました。

そして野外バームクーヘン作りへ、今回は既にできてある炭を使いました。
竹の棒をくるくる回しながら生地をかけ、何回も何回も繰り返して、ホントにできるのぉ~と疑問に思いながら作りました。
やっと太くなって、竹から取り出し、切っていくと・・・
ちゃ~んとバームクーヘンになってました!

子供達はとびっきりの笑顔で食べてました。
自分で作ったからひときわ美味しかったです。


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