富士箱根伊豆国立公園
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2019年07月23日梅雨の晴れ間(箱根地域)
富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎
こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。
箱根地域は雲がわきやすい地域のため、梅雨の晴れ間がほとんど無く、今年の梅雨はとても長く感じます。
本日、やっと日差しが差し込む梅雨の晴れ間となり、箱根ビジターセンター周辺の遊歩道を散策してきました。
【花の広場(左)と散策路(右)様子】
久々の青空、差し込む日差し、時折吹き抜ける風がとても心地よく、やっと夏が来たと感じました。
前記★箱根の積雪情報と同じ構図で撮影しましたが、やはり四季を感じるのはこの場所が一番ですね。
散策中は、森に棲む生きものたちも待ってましたと言わんばかりに、植物は花を咲かせ、動物はとても活発に活動していました。
【ノリウツギ】青い空、深緑、白い花、箱根に夏を告げる代表種です。
【大盛況】昆虫たちも待ってましたと言わんばかりに花(オカトラノオ)の周りを飛び回っていました。
【キジ】本当は真横の草むらに雌のキジが隠れています。撮影できなかったのは残念でした。
梅雨が明ければ、青空に映える深緑の森や湖畔、季節の草花や動物たちと出会う確立が上がります。
是非、夏休みはその動植物や季節の移り変わりを楽しみに箱根へお越し下さい。
また、箱根ビジターセンターでは夏休み期間(7月28日~8月17日)の間で箱根地区おパークボランティアが早朝観察会、自然観察会、クラフト教室を開催します。費用は無料です。(詳細:http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html)宜しかったら是非ご参加ください。
〈今回の一押し写真〉
【ゲンジボタル】
箱根地域は6月下旬から7月上旬に発生します。夜道はイノシシなどに出会う確率が高くなります。ご注意ください。
2019年07月19日富士山のルール知っていますか?
富士箱根伊豆国立公園 山田優子
みなさま、こんにちは!! 沼津管理官事務所の山田です。
雨の日が続いていますね。梅雨明けはいつになるのでしょうか?
富士山の巡視も雲の中が多く、時おり見える青空がごほうびになっています。
今回は富士山のルールについて書きたいと思います。
富士山が国立公園だと言うことをご存じですか?世界文化遺産になったのは2013年(平成25年)ですが、富士箱根伊豆国立公園に指定されたのは1936年(昭和11年)です。80年以上前になります。
国立公園とは「次の世代にも今と同じ感動を味わい楽しむ事が出来るように、優れた自然を守り後世に伝えていくために国が指定して、保護・管理していく」ということです。
登山者が多く訪れる五合目より上はおおむね特別保護地区で、たくさんの規制の中自然が守られています。特に富士山頂は特別保護地区と言って最も厳しい規制になっています。
【 動植物の採取禁止 】
富士山は溶岩に覆われて植物が少ないイメージの方が多いと思いますが高山植物が生息しています。そんな富士山の植物や実、昆虫を採ることは出来ません。疲れた体を支える為に、落ちている木を杖代わりに使うこともやめて下さい。
※動植物を採取しなくても、写真撮影等で登山道を外れて歩くと危険ですし、生態系に悪影響を及ぼす事があるので、登山道以外は入らないようにして下さい。
△フジハタザオ
△コケモモ
【 落書き禁止 】
石、岩、建造物等への落書きは禁止です。看板にシールを貼るなどの行為も禁止です。
【 溶岩の持ち出し禁止 】
富士山にある全ての石を持ち帰ることは禁止です。むやみに石を移動させたり、ケルンのように積むことやロックアートも禁じられています。
富士宮ルートの途中の岸壁に、自然に開いた無数の穴があります。その中にたくさんの石が詰められています。取り出しますが、次に巡視に行くとまた詰まっています。こういった行為も禁止ですので、ご協力お願いいたします。
△岸壁の穴に詰められた石
【 動物の放し飼い禁止 】
特別保護地区内で動物を放すことは禁止されています。富士山の登山道は溶岩とスコリア(ごつごつした細かい石)が多くペットの足にダメージを与える可能性がありますのでご遠慮下さい。
△溶岩とスコリア
【 テントの設営、たき火の禁止 】
富士山にはテントサイトがありませんので、ご宿泊は山小屋にお願いします。(※要予約)たき火は禁止です。バーナー等は、山小屋付近や人が集まる場所、ゴミの近くを避け、周囲に注意して使って下さい。
登頂記念に、山頂に持ってきた物を置いたり立てたりすることも出来ません。法律で禁止されていないことでも、ゴミは捨てない、軽装登山・夜間登山はしないなどマナー守って登山を楽しんで下さい。あるものは持って帰らず、ないものは置いていかないです。
美しい富士山を守るためのご協力お願いいたします!!
下記のリンクに富士山に関する最新詳細が載っていますので、これから富士登山を計画されている方も、観光で来られる方も参考にして下さい。
▼ 富士登山オフィシャルサイト
2019年07月18日雨天時の富士登山で気をつけること、、!
富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平
ついに登山シーズンが始まりました!
昨年の梅雨明けが関東甲信越では6月29日と観測史上最速だったこともあり、今年は何だか梅雨が長く感じますね。
さて、今回は梅雨の時期でも雨風から身を守り、安全で快適に登山をするために気をつけることについて記事を書きたいと思います。
富士山は日本で最も標高が高い(標高3,776m)ということはご存じかと思いますが、標高によって気温にかなり違いがあります。
五合目と、山頂との気温差は昼間で約9度、夜間では約13度、さらに雨風などで衣服が濡れると体感温度はさらに下がります。衣服が濡れてしまうと低体温症のリスクがありますので、レインウェアなどの装備をしっかりと準備してください。
【登山に必要な装備】については下記のリンクを参考にしてください。
http://www.fujisan-climb.jp/erquipment/index.html
▲荒天の中での登山の様子
雨が降ることによって登山道が濡れて滑りやすく転倒してしまう可能性が上がります。雨天時に大股で歩いてかかと接地をしてしまうと滑りやすいので、なるべく歩幅を小さく、つま先から足裏全体で接地する感覚で慎重に歩くことをお勧めします。
また天候が不安定だと霧が濃く見通しが悪い中歩かないといけないこともあります。そうした中では看板など目印になるものを見落としてしまい、道迷いから遭難してしまうケースもあります。
▲霧が濃いため見通しが悪い登山道分岐
霧が発生した場合は夜間でなくともヘッドライトを点灯させて周囲の状況を確認する方もいますが、その場合に注意点があります。白色LEDだと霧の中では光が拡散して遠くまで至らず、視認性が悪くなる場合があります。対策として電球色などの柔らかく暖色系の光を設定できるライトであれば、霧の時でも遠くまで照らされ、安全で快適な登山に役立ちます。
もうすぐ梅雨明けと思いますが、山の天気はすぐに変わってしまい予想は困難です。突然の雨が降ることも多いので、準備を万全にして登山を行いましょう。
最後に晴れた日の富士山での写真で締めたいと思います!
2019年07月13日富士山の全登山道が開通になりました!!
富士箱根伊豆国立公園 松岡宏明
皆さまこんにちは!
沼津管理官事務所の松岡宏明でございます。
7月9日に吉田ルート、7月10日に須走・御殿場・富士宮ルートの登山道と山頂周回線歩道(通称:お鉢巡り)がそれぞれ全線開通となりました!
私は昨年に引き続き開山に合わせてお鉢巡りの巡視を行っていました。
今年も御来光を待つ登山者が大勢おり、日の出をみて歓喜の声を上げていました。
この日の早朝は霧がかかったようになっており、御来光も綺麗でしたが富士山麓の山々にシルクをかけたように雲が覆い、幻想的な風景を作り出していました。
▲山頂から見た御来光
ほとんどの登山者は御来光を見た後にお鉢巡りをしますが、その際に注意する必要のあることについてお知らせします。
山頂歩道に限らず全般的に言えることですが、今の時期は歩道上にほとんど雪がない時期です。そこで注意が必要なのが落石です。岩や石との間に雪があったものが融けて支えが無くなってしまい、少しの衝撃で落石を引き起こし、事故につながることがあります。自身の足元や頭上をよく確認して歩行するようにし、ヘルメットを着用するようにしてください。
また、先日富士登山オフィシャルサイト(http://www.fujisan-climb.jp)の「お知らせ」(http://www.fujisan-climb.jp/info/20190703_ohachi.html)でも情報共有しましたが、成就岳付近の登山道の脇にある土留め柵が一部損傷しているため、歩行には十分注意してください。
▲成就岳付近の登山道の様子
富士山は御来光や山麓の風景などの美しい景観を楽しめる場所ですが、その中に一定のリスクがあることを再認識し、安全かつ楽しい富士登山にしてください!
下記のリンクからは富士山の基本情報や富士登山を豊かにするための情報がたくさん載っています。富士登山をする前の情報収集にぜひとも使ってください。
皆さまの富士登山がより良いものになることを願っております。
引き続きよろしくお願いします!!
▼富士登山の前に必ず知っておくべきこと
http://www.fujisan-climb.jp/basic/index.html
▼富士登山をより楽しむために
2019年07月11日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in 生物多様性センター<富士五湖エリア>
富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒
山梨県側の吉田ルートに続き、静岡県側の3ルートも10日に開通し、いよいよ本格的な富士登山シーズンに入ってきました。
私の事務所がある生物多様性センターの1Fにて「アクティブ・レンジャー写真展」を開催中です。
私たちアクティブ・レンジャーの目を通して見た関東エリアの多様な自然をお楽しみください!
<開催期間>2019年7月10日 ~ 18日 9:00 ~ 17:00
<場 所>環境省 生物多様性センター(山梨県富士吉田市剣丸尾5597-1)
アクセス方法はこちら http://www.biodic.go.jp/center/koutu.html
写真展の詳細についてはこちら http://kanto.env.go.jp/to_2019/2019_4.html
富士五湖からの今年の作品は下記の2点です。
11月7日撮影@山中湖
秋から冬にかけて長い期間、ダイヤモンド富士を見ることができるスポットとして有名な山中湖で、一瞬を狙いましたが、あいにくダイヤモンド富士としてはイマイチでした。
ただ、思いがけず印象的な雲に出会えました。
2月7日撮影@精進湖
こちらは冬の精進湖での朝霧を撮った作品です。朝日で富士山が赤く染まる紅富士(べにふじ)を撮りたかったのですが、残念ながらこの日は赤く染まらず、その代わり、幻想的な霧が少しずつ広がっていく様子を見ることができました。
なかなか狙い通りにはいかないです。
でも、想像もしなかった景色に出会うことができるのが、自然の魅力ですね。
今回は関東地方環境事務所管内のアクティブ・レンジャー20名が撮影した作品の他に、私が過去の6年間に富士五湖管内で撮ったお気に入りの写真を併せて展示しています。
大好きな富士山の奥庭の秋の景色です
富士山頂での御来光
季節、天候、時間によってさまざまな姿を見せてくれる富士山はやっぱり最高の被写体です。
森の中にたたずむ生物多様性センター
会場の生物多様性センターは、生物多様性に関する展示をはじめ、自然・科学・環境に関連した様々な本を収蔵した図書閲覧室(貸出はなし)など、自然について学べる場所です。
精巧な動物たちのはく製たちがお出迎え
子供たちが楽しめる展示がいっぱいです
山梨県側富士山五合目までの冨士スバルラインの料金所手前の森の中に位置していますので、富士登山や観光の際にぜひお立ち寄りください。
2019年07月10日一期一会の景色に出会いました!<富士五湖エリア>
富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒
こんにちは。
富士山は7月1日に開山を迎えてからも悪天候が続き、麓からもなかなかその姿を望むことができないでいます。
そんな悪天候の合間をぬって2日に巡視(パトロール)に行きました。
下山し五合目に戻ってきた際に、素晴らしい景色に遭遇しました!
富士山では何度も朝日や夕日を見ていますが、この日の夕焼けは格別でした!
空の大部分は雲に覆われていましたが、その隙間からの夕日に雲が照らされ、全体が真っ赤になっていました。
焼けるような空@富士スバルライン五合目(7月2日撮影)
刻々と変化していく様は息をつく暇もないくらいでした。
下界は雲海に覆われていました
そして静かに色を失っていきました
快晴ではありませんでしたが、結果的に予想外の景色に出会うことができました。
想像できない瞬間、二度と同じではない景色に出会うことができるのが自然の素晴らしいところですね。
吉田ルートの特徴として、五合目以上の全ての山小屋から御来光を見ることができます。
夜通し登山をしなくても、山小屋から楽しむこともできます。ゆったり登山もいいですよ。
吉田口旅館組合のHPで、各山小屋からの御来光の紹介もしていますので、是非参考にしてみてください。
【この夏、富士登山を計画されている方】
安全・快適な登山のためには事前準備が非常に重要です。
是非「富士登山オフィシャルサイト」をご覧ください。
富士山の基本情報や天気情報、ライブカメラなど役立つ情報が掲載されています。
2019年07月09日【活動報告】令和元年度第1回箱根地区パークボランティア研修会(箱根地域)
富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎
こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。
今年は梅雨らしい様子が続き、事務所周辺は雲(霧)の中に包まれ、時折霧雨が降っています。
梅雨だからと思っていましたが、そろそろ太陽が恋しくなってきました。
さて、6月29日(土)に箱根地域パークボランティア(以下:PV)を対象とした研修会を実施しました。
テーマは安全対策についてです。先日、当地域所属のPVが怪我をする事案が発生し、これを機に今一度安全対策について見直すと共に、普通救命講習の再受講を行いました。
【開会の様子】
検討課題として、今後事故が発生してしまったときの対応マニュアルの作成や、事故を起こさないためにはどうするか事故防止に関する情報を共有しました。例年開催されている人気行事で、今年も当職が安全管理のため、参加してきました。
【普通救命講習の様子1(心臓マッサージの練習)】
箱根町消防本部仙石原分遣所の職員による普通救命講習会。PVの研修会として取得したのが約2年前。資格有効期限は3年間とされていますが、2年前に受講されていない方もいるため、実施しました。
【普通救命講習の様子2(心肺蘇生法の練習)】
講師の方から直近で心肺蘇生方法が一部変更(傷病者発見から心臓マッサージまでの手順が短時間になった)となったと聞き、とても驚きました。年々、その方法が変更されるため、3年以内に出来れば再受講してほしいとレクチャーがありました。コチラとしてもまだ受講していないPVもいるため、定期的に開催をしようかと思っています。
PVは、箱根ビジターセンターで夏休み期間(7月28日~8月17日)の間で早朝観察会、自然観察会、クラフト教室を開催します。費用は無料です。(詳細:http://hakonevc.sunnyday.jp/index.html)宜しかったら是非ご参加ください。
〈今回の一押し写真〉今回から通勤、勤務中に撮影した風景、動植物を1枚ずつ挙げていこうかと思います。
【イノシシ】実は成獣の後ろの藪には5~6匹の幼獣(うり坊)がいます。一家勢揃いでお食事中でした。
2019年07月04日2019年吉田ルート開山しました!(富士五湖エリア)
富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒
7月1日、富士山の吉田ルート(山梨県側)が開山しました!
開山にあたり、6月30日・7月1日と、麓の北口本宮冨士浅間神社とスバルライン五合目の小御嶽神社にて前夜祭・開山祭が執り行われました。あいにくの雨風ではありましたが、富士山の短い夏山シーズンの安全を祈願して、地元関係者や富士講の方など多くの方々が参列しました。
前夜祭への参列者@北口本宮冨士浅間神社(6月30日撮影)
お道開きの準備万端@北口本宮冨士浅間神社(6月30日撮影)
山頂までは行けません!
吉田ルートは開山はしましたが、昨秋の台風による山頂付近の崩落により、八合五勺 の御来光館より先には進むことができないというイレギュラーな状況です。(詳細はこちら)
1日も早い山頂までの開通を目指し、現在復旧工事中です。ご理解とご協力をお願いいたします。
八合五勺通行止め箇所(7月2日撮影)
令和初めての夏山シーズン、安心・安全登山で、登山者の皆さんが富士山で良い思い出を持って帰れるよう関係者一同心から願っています。
10日までの吉田ルート注意点
吉田ルートは八合五勺 まで開通しましたが、静岡県側の3ルート、山頂のお鉢巡りは10日朝まで閉鎖されていますのでご注意ください。
2019年登山シーズン(富士登山オフィシャルサイト 登山シーズン)
山頂周回線歩道(通称:お鉢めぐり)の部分開通について(富士登山オフィシャルサイト お知らせ)
八合五勺から下山する際は、本八合目の富士山ホテルと元祖室の間で、登山道から下山者専用の道に分岐しますので、分岐点に設置している看板を見落とさず、右に進み、ここからは下山道をご利用ください。
※八合五勺から本八合目まで、登山者と下山者が同じ道を利用しますので、すれ違いの際は注意してください。(登りが優先です)
【この夏、富士登山を計画されている方】
安全・快適な登山のためには事前準備が非常に重要です。
是非「富士登山オフィシャルサイト」をご覧ください。
富士山の基本情報や天気情報、ライブカメラなど役立つ情報が掲載されています。
2019年07月01日苔の天城山『皮子平』
富士箱根伊豆国立公園 山田優子
みなさま、こんにちは!! 沼津管理官事務所の山田です。
突然ですが、8月11日は何の日かご存じですか?『山の日』です。
2014年に国民の祝日として制定されました。今年で5年とまだ制定されて間もない祝日です。
環境省では、山に親しむ機会を提供し、山の恩恵への気づきを促すための「山の日環境教育プログラム」を開催しています。
沼津管理官事務所は下田管理官事務所と合同で、天城ガイドクラブの皆様と9月15日(日)・予備日9月16日(月)の開催予定で着々と準備を進めている所です。
今回は、この山の日の環境プログラムの開催予定地へ現地確認に行ってきたので、少しだけ見どころを先に紹介したいと思います。とっても素敵な場所で、天城山に何度か訪れていても行ったことがない人が多い場所だと思います。そんな場所に入れるチャンスなので楽しみにしていて下さい。
【 霧に包まれた森 】
【 光が射した森 】
この場所のおすすめはなんと言っても『苔』です。本当に美しくずっと見ていられる程の緑が広がっている場所があります。天城山は以前AR日記で年間雨量が4,000㎜を超える多雨地帯とお話ししましたが、この日も雨上がりで、霧に包まれていました。青空と緑もいいですが、霧の森も幻想的で本当に美しいです。
【 いろんな種類の木の葉 】
そして、森はたくさんの木々が生い茂り暑い季節でも木陰が出来て涼しく感じます。空を見上げると一面緑です。自然のグリーンカーテンですね。葉もよく見ると色々な形の葉が重なっています。葉の形を見て何の木かな?と考えるのも楽しいですよ。開催日は9月とはいえまだ暑さが厳しいでしょうからとても気持ちがいいと思います。
【 精英樹のスギの木 】 【 後ろ側 】
巨大な杉の木です。皆さんは「精英樹」と言う言葉を知っていますか?森で一番成長が良く、幹も通直で、枝が細いなど様々な条件をクリアした優れた木を精英樹として選抜し植林したそうです。ガイドクラブの土屋さんに横に立ってもらいましたが、幹の太さがよく分かりますよね。
パワーをもらえそうな迫力なので、幹に触らせてもらいました。
この他にも背の高い巨木からねじれた巨木、中に入れる?巨木などたくさんの巨木に出会えます。
当日は、天城山を知り尽くした天城自然ガイドクラブの皆さんが、登山道を歩きながらたくさんの事を教えて下さいます。本当に知識が豊富で、一緒に歩いていて気になったことを質問すると、パッと答えて下さいます。すごいです。私もこんな風にならなければと日々勉強中です。
今回はネタバレにならない程度に紹介しましたが、まだまだ見どころ満載です。小学生から大人まで幅広い年齢の方が無理なく歩くことが出来るコースで、天城の山を楽しむことが出来るプログラムになっていると思います。
また、詳細を日記に載せますので楽しみにしていて下さいね!!
みなさん、こんにちは。夏までのダイエットが間に合わなかった齋田です。
長かった梅雨も終わりが近づき、スイカやかき氷やそうめんが美味しい季節がやってきましたね!
伊豆半島の夏もいよいよ本番となり、照りつける日差しがいっそう眩しく感じられます。
さて、今回は、そんな真夏の日差しが大嫌いな変わった植物が見られるスポットをご紹介します。
奥石廊の池の原一帯に群生するユウスゲが見られるのは、石廊崎周辺の海岸線を一望できる小高い丘に位置するユウスゲ公園です。
ユウスゲは、夏の夕方頃に開花し翌朝にはつぼんでしまうワスレグサ属の一日花で、富士箱根伊豆国立公園の指定植物の一つです。
【ユウスゲ(2019.07.23撮影)】
西日に煌めく太平洋の碧を背に、草木の緑に包まれた可愛らしい黄色い花弁が磯風に揺れ動く様子は、言葉ではとても言い表すことの出来ない程に情緒的です。
【ユウスゲ群落(2019.07.23撮影)】
ユウスゲの見頃は、7月下旬から8月中旬の15時から18時です。
可憐で美しく、どこか幻想的な雰囲気を醸し出すユウスゲを一目見れば、きっとあなたもこの植物の虜になるかと思います。
最後に、イベントの告知をさせて頂きます。
■「令和元年度 山の日環境教育プログラム」の応募受付を開始します
みなさんお待ちかねの「山の日環境教育プログラム」の参加応募受付が来月の8月5日(土)からいよいよ始まります!
募集人数は先着順で40名です。大人気の観察会ですので、今年もすぐに定員が埋まってしまうことが予想されます。是非お早めにご応募下さい。
今回は、苔と緑に覆われた天城の秘境『皮子平』をベテランネイチャーガイドが動植物の解説を交えながらご案内します。
沼津管理官事務所の山田ARの日記に見どころの一部を紹介しています。こちらも要チェックです。
当日のスケジュールや集合場所等の詳細は下記のURLをご参照下さい。
「令和元年度 山の日環境教育プログラム」
開催日:令和元年9月15日(日) ※荒天時延期 9月16日(月・祝)
開催場所:静岡県 伊豆半島 天城山
参加費:無料
URL:http://kanto.env.go.jp/pre_2019/post_159.html
http://kanto.env.go.jp/files/yamanohiamagi_1.pdf