ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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南アルプス国立公園

223件の記事があります。

2021年01月21日夜叉神峠、高谷山へ巡視に行ってきました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

1月中旬に夜叉神峠と高谷山へ巡視に行きましたので、その様子をお伝えします。夜叉神峠がゴールの巡視が多いですが、今回は足を伸ばして高谷山まで。この日は快晴!まさに巡視日和でした♪

夜叉神峠までの間、カラマツやヒノキ、ミズナラなど登山口から山頂までの約300メートルの標高差の中で数多くの種類の樹木を楽しむことができます。山頂まで15分ほどの登山道では櫛形山方面からひょっこり富士山が現れます。

夜叉神峠では¨白峰三山は見えるけど、富士山が見えない¨と思われがちですが、富士山の9、8合目あたりまで望むことができます。例年では、見えている部分は積雪で白くなりますが、青々していました。

夜叉神峠に着くと、白峰三山がお出迎え。いつ見てもやはりお美しいです・・!!

わたし独自の定点から撮影した1ヶ月前の白峰三山と比較してみました。右から北岳、間ノ岳、農鳥岳です。白さが一目瞭然!北岳山頂付近やところどころ沢筋がうっすら白くなっており、着実に積雪量は増えているようです。

夜叉神峠をあとにし、高谷山へ。登山道に1本線になっている足跡が。よく見ると、登山道についていた足跡はヒトではなく、キツネでした。


キツネの足跡の上をニホンジカが横切っていたり、テンのような小動物の足跡があったり。利用者が多く、賑やかな登山道でした。

南アルプス国立公園のエリアは高谷山までですが、南へ続く登山道の先は『南アルプス巨摩自然公園』という県立公園になります。(南アルプス巨摩自然公園を含む、山梨県の自然公園についてはこちら!)

夜叉神峠で下山される方が多いですが、高谷山方面では白峰三山に加え、栗沢山などの早川尾根方面や甲斐駒ヶ岳を望むことができます。夜叉神峠よりも登山者が少ない分、まったり存分に南アルプスを楽しめます。夜叉神峠から20分ほど歩いたところにあるので、少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?

この時期の夜叉神峠、高谷山までの登山道は凍結の可能性があるため、軽アイゼンの携帯をおすすめします。また、マスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保等の基本的な感染症対策に努めるようお願いします。

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2021年01月14日令和2年度、アクティブ・レンジャー写真展の写真紹介!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

1月7日から28日まで、山梨県甲府市にあるアウトドアショップ、OUTING PRODUCTS ELKにて、奥多摩、富士五湖、南アルプスの3事務所合同アクティブ・レンジャー写真展が開催されています。詳しくは富士五湖 小西ARの「アクティブレンジャー写真展、3国立公園合同で開催中です!」をご覧ください。

今回は私が今年度のアクティブ・レンジャー写真展で展示している2枚の写真の紹介をしたいと思います。

◆ ハイ、チーズ!!

撮影場所:北岳 撮影日 :2019/8/4

北岳、間ノ岳、農鳥岳から成る白峰三山は南アルプス山域の中でも特に、ライチョウの個体数の減少が著しいため、個体数回復を目的に、平成27 年(2015 年)から令和元年(2019 年)までの5年間にわたり、孵化したライチョウの家族を高山帯に設置したケージを用いて、悪天候と捕食者から守るケージ保護法を用いた域内保全を実施しました。(令和2年以降は捕食者対策のみ実施)

このライチョウはケージ保護されていた母ライチョウです。海外ではライチョウが狩猟対象のため、人を見ると逃げてしまうようですが、日本では古くから神の鳥として崇められ、捕獲や触れることすら禁止されています。そのため、¨人間から攻撃されることはない¨と分かっているせいか、一定の距離を保てば逃げることはあまりないです。一定の距離を保ちながら、望遠レンズで連写しました。カメラ目線で首を傾けてポーズを取ってくれた(?)姿はまさにモデルのよう。私自身、何度見ても「かわいい~」と思ってしまいます。

◆ 南アルプスの隠れた魅力

撮影場所:荒川岳(前岳・中岳分岐より荒川小屋方面に40分ほど下った場所)

撮影日 :2019/10/5

日本列島ができる遙か昔、南アルプスの山々は海底にありました。約2千万年前に日本列島の原型となる島がユーラシア大陸から分裂。その後、フィリピン海プレートの運動、古伊豆小笠原諸島をはじめとする島々が激突。南アルプスの原型が隆起を始めました。南アルプスの山々に大きな変化を与えたのが、3百万年から10万年前に伊豆ヶ島が衝突したことで、隆起が急速に進み、その速さは1年間に約4mm!現在もそのスピードを維持しています。隆起のほかに氷河が現在のカール(圏谷)やモレーンなどが作られました。世界最速級で隆起し続けている南アルプスですが、山全体の崩壊スピードもかなり速いです。南アルプスは降雨が多く、地形が流水によって削られやすく、その結果出来る特徴的な地形が、この写真のV字谷です。希少な動植物や高山が連なる南アルプスですが、長い歴史があってつくられた山域で、知れば知るほど奥深く、「もっと知りたい!」と興味をそそられます。

参考:山と渓谷 特集「南アルプス」

被写体は小赤石岳と大聖寺平。黄色や白色のお花畑と違って地味な色が多いですが、山そのものが大きく見えます。雑誌などではお花畑と小赤石岳が取り上げられていますが、私は紅葉の時期のこの構図もお気に入りです。

アクティブ・レンジャー写真展では、文字の見やすさなどを考慮して30文字程度の説明文がありますが、写真への想いやエピソードを30文字に集約するのは難しいです。この日記を通して、想いやエピソードを知っていただけると嬉しいです。そして、ぜひ会場へ足を運んでいただけると嬉しいです♪みなさんのお越しをお待ちしています。

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2021年01月05日南アルプスで見られる「丑」さん

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、あけましておめでとうございます。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。本年もどうぞ、よろしくお願いします。

今年は丑年!!丑といえば・・・ニホンカモシカ(以下、カモシカ)!


¨え、カモシカはシカじゃないの?¨と思われた方もいらっしゃるかと思います。名前にシカとありますが、カモシカとニホンジカではなにが違うのでしょう。そこで!カモシカとニホンジカの違いをまとめてみました。

見比べてみると、違う部分がたくさんありますね。

カモシカは日本固有種としての学術的価値から、1934年(昭和9年)、天然記念物に、1955年(昭和30年)特別天然記念物に指定されました。山梨県、長野県、静岡県で成る南アルプス地域では1980年(昭和55年)にカモシカ保護地域に指定されており、希少な地域個体群として、生息状況と生息環境のモニタリングなどが行われています。

全国的にも、南アルプス地域でも大切にされているカモシカですが、農作物及び幼齢造林木への被害が目立つようになり、1979年(昭和54年)にカモシカ保護管理方針の大幅な改正により、長野県、静岡県など限られた地域での捕獲が認められるようになりました。捕獲するにあたり、長野県や静岡県では特定鳥獣管理計画が策定されています。自然の中で生きる動物とのバランスを保つのは簡単なことではありませんが、よい方向に、よりよい方法を見つけていきたいですね。

南アルプス自然保護官事務所ではニホンジカ動向調査のために自動撮影カメラを設置しています。ニホンジカ以外にもツキノワグマやノウサギなどが撮影され、カモシカも写っています。

どアップで写っている子もいれば、どこか遠くを見ている子。右下は事務所がある南アルプス市芦安地域で見られたカモシカです。

みなさんは今年の目標、決まっていますか?わたしの今年の密かな目標の1つとして、「カモシカをたくさん見つけること」です・・・♪

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2020年12月24日夜叉神峠にセンサーカメラを設置しました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

これまでに何度か夜叉神峠巡視の様子をアクティブ・レンジャー日記に掲載してきました。巡視する度に見かけるニホンジカ。多いときには10頭以上見たこともあります。ニホンジカだけではなく、糞や樹皮剥ぎ、食痕も多く見られます。

環境省では、夜叉峠で新たにニホンジカ捕獲事業を実施する予定であり、夜叉神峠のどの場所にどのくらいのニホンジカが生息しているのかを知るために、これまでの目撃情報と糞や食害の多さ、積雪に残っていた新しい痕跡などから設置候補地を挙げ、センサーカメラの設置を行いました。設置したこのセンサーカメラは動いている物体に赤外線が反応し、撮影することができます。昼間だけでなく、夜間の撮影も可能です。

シカが通る場所が映るようにカメラを良い角度で設置できるかによって、うまく撮影できる・できないが大きく変わります。直立する樹木にカメラを設置するのですが、斜面の場合には、カメラを下向きに調節するため、落ちている枯れ枝を支えにするなど設置にコツが必要になります。この日は5台のセンサーカメラを設置。最初の1台こそ時間がかかりましたが、数を重ねるにつれて設置に時間がかからなくなり、テスト撮影も一発クリア!これまで設置されているセンサーカメラを見ても特になんの感情もなかったですが、実際に設置作業を経験してみて、¨大変な作業なんだ¨と気づかされました。

今後は月に1回程度、電池の交換やデータの回収を行います。作業の様子や撮影状況については、アクティブ・レンジャー日記でもお伝えしたいと思っています。

この日は快晴で白峰三山が綺麗に見えました。前回はガスで真っ白な白峰三山だったので、今回はスッキリした景色を眺めることができて良かったです♪


ただ、やはり積雪が少ないような気がします。年末年始は寒波が到来するようで、今後の降雪に期待です。

南アルプス自然保護官事務所からお届けするアクティブ・レンジャー日記は年内これで最後になります。令和3年も更新を頑張りますので、引き続き、よろしくお願いいたします。みなさん、よいお年をお迎えください。

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2020年12月17日今年、最後の広河原

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

1210日に広河原へ行ってきました。この日は天気が良く、雲ひとつない快晴!お昼には12度になり、この時期の広河原にしては暖かいほうだったと思います。

△北岳

△栗沢山、アサヨ峰

栗沢山やアサヨ峰は黒々としていて冬らしさを感じられませんでしたが、北岳は順調に白さを増しています!ここ数日の寒さできっと、南アルプス山域は真っ白になっているかもしれません・・・♪

広河原橋を渡って、広河原山荘へ。広河原山荘には南アルプス山域の中でも広い面積のテント場があります。テント場を散策していると・・・やっぱりありました。

ニホンジカの糞です。今年の広河原は工事関係者やトラックが行き交っていたものの、橋より奥の北岳や広河原山荘、広河原園地での人の出入りがほぼなかったため、ニホンジカにとって、住み心地の良い場所になっていたようです。

通常、テントを張る平らな場所にも足跡がたくさん。

この足跡は野呂川からのびており、水分補給をしたあとテント場へきたことが推測できます。今年は例年に比べて、広河原へ訪れる回数が圧倒的に少なかったため、高山植物の開花ピーク時を見ることができていませんが、来年はこれまでと変わらず、広河原周辺にも北岳にも高山植物が咲いてくれることを願います。

これからの時期は林道が凍結し、通行が危険な場合があるため、春先まで広河原から見る北岳はお預けになりそうです。寂しい気持ちもありますが、徐々に白さを増す北岳を下界から眺めたいと思います。

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2020年12月08日西口登山口から夜叉神峠へ

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

1127日、夜叉神峠にニホンジカの食害状況確認に行ってきました。普段の夜叉神峠の巡視は夜叉神峠登山口(夜叉神ヒュッテ前)ですが、今回は夜叉神峠西口登山口から入山しました。

西口登山道の入口は山梨交通のバス停が設けられており、マイカー規制中は途中下車ができます。山頂まで約1時間。夜叉神峠登山口と同様、危険箇所は特にありませんが、マーキングが少なく、分岐など分かりづらい場所があります。歩き始めからトラバース道までの傾斜が若干きついですが、登山者が少ないため、静かな山歩きを楽しめます。山頂付近にはカラマツ林が広がっており、紅葉の時期はきっと綺麗なハズ!¨メインルートとは違う登山道で夜叉神峠に行ってみたい!¨という方におすすめです。

歩き始めて15分ほどで食害が多く見られるようになってきました。樹皮剥ぎや植物の先が食べられており、生育しているササの背はとても低い状況でした。

ニホンジカの簡単な痕跡調査として「糞がどれだけ落ちているか」を調べる方法があります。けもの道もよく見かけられますが、ニホンジカ以外の動物が利用している可能性もあり、利用しているかどうかの判断は難しくなります。

西口登山道は夜叉神峠登山口に比べて登山者が少ないためか、シカが警戒していないようで糞があちこちに落ちており、利用している場所が多いようでした。登山道上に糞が落ちている場所もあり、人間が利用する場所との区別が全くなく、気味が悪く感じました。

落ちている糞の色によって、排泄時間のおおよそを推定できます。排泄されてから時間が経つにつれて真緑色、茶色、黒と徐々に色が変化します。

写真左は乾燥しているため黒く、写真右は比較的新しいため水分を含んだ茶色っぽくなっていることから、排泄時間に差があることが分かります。山林内に落ちている糞ですが、よく見ると個体の生活が見えてくるので面白いです。(衛生的な問題もあるので、手にとっての観察はおすすめしません。)

この日の夜叉神峠からの景色は真っ白で何も見えず・・・。平日だったこともあり、登山者も2~3人程度でした。

20201127日撮影)

撮影日から約10日が経ちます。夜叉神峠から見る白峰三山は白くなっているのでしょうか。次回の巡視の楽しみにとっておこうと思います♪

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2020年12月04日【お知らせ】モンベル諏訪店でアクティブ・レンジャー写真展開催中!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

本日より、長野県諏訪市にあるモンベル諏訪店で「環境省 アクティブ・レンジャー写真展」を開催しています。

★ 環境省 アクティブ・レンジャー写真展

開催場所:モンベル諏訪店 2階サロンスペース

     長野県諏訪市沖田町5-10 諏訪ステーションパーク

開催期間:令和2年12月4日(金)から25日(金)※25日は12時まで

◇ 営業時間や店舗情報につきましては、Webサイトをご覧ください。

⇒ https://store.montbell.jp/search/shopinfo/?shop_no=618854

関東地方環境事務所管内には、6つの国立公園、14の国指定鳥獣保護区があります。このアクティブ・レンジャー写真展では関東地方環境事務所管内の自然の素晴らしさや大切さ、国立公園の魅力、環境省職員であるアクティブ・レンジャーによる自然環境保全や適正な利用促進の業務について紹介するため、平成22年度から開催しています。

 

写真のほかに、アクティブ・レンジャー含む、レンジャーが着用しているレンジャー服の展示や、南アルプスユネスコエコパークのパンフレットや南アルプスジオパークについてのパンフレットの配布を行っています。

また、モンベルクラブ会員の方はレジにてモンベルクラブカードをご提示いただくと、南アルプス国立公園オリジナルの焼き印コースターのプレゼントもあります!

南アルプス国立公園を象徴する『ライチョウ』、『キタダケソウ』、『ヤマトイワナ』、南アルプス国立公園50周年記念の際に作られた南アルプス国立公園のシンボルマークのイラストの4種類があります。コースターは南アルプス自然保護官事務所がある芦安地域で倒木などのため伐採されたリョウブやウリハダカエデ、コナラなどを使用しています。ひとつひとつ手作りなので、焼印の位置や濃さにばらつきがありますが、ご了承ください。(※パンフレットおよび焼印コースターともに、なくなり次第配布終了です。)

お近くに来られる際は、ぜひお立ち寄りください!

◆ ◇ ◆ モンベル諏訪店 入店時について ◆ ◇ ◆

コロナ対応のため注意点がございます。

・マスクを着用してください。

・手指を消毒してください。

・咳や発熱などの症状がある方はご入店をおやめください。

・できるだけ短時間でのお買い物をお願いします。

・状況により入店制限を行う場合があります。

※補助犬同伴での入店が可能です

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2020年11月25日雪が溶けちゃった!?!?!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

ぽかぽか陽気が続く今日この頃、広河原へ行ってきました。前回の広河原巡視から1ヶ月が経ち、どのくらい白くなっているかな?とわくわく気分のなか、道中イチのビュースポットである『御野立所(おのだちしょ)』から北岳、間ノ岳を見ると・・・

雪がない?雲が多く、若干日が傾いているせいでしょうか??

1020日に撮影した写真と見比べてみると・・・


・・・!!やっぱり雪がなくなっています!!この1ヶ月、雪ではなく雨が降り、日差しと暖かい気温で溶けて、を繰り返したのか、白さが激減していました。もう12月になるというのに、この雪の無さはちょっぴり寂しく感じました。これからの冷え込みと降雪に期待です!!

広河原から見た北岳は日陰になる部分があるせいか、しっかりと白かったです。

八本歯のコルに日が落ちていくようすが見られ、光の入り方と雲のようすが幻想的でした。日が入る頃には、広河原の気温が7度ほどになり、下界とのギャップを感じました。

さすがにこの時期にはもう植物は咲いていませんでしたが、フジアザミがドライフラワーになっていました。大きなぼんぼりにふわふわの毛がついていて可愛らしかったです♪

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2020年11月17日山で過ごす『特別な時間』

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

みなさんは山で過ごす中で『特別な時間』はありますか?高山植物を見ている時間、ライチョウなどの希少な生き物に出会えた時間(とき)。それぞれいろいろあると思います。中でも、山で見る日の出は日帰り登山では見ることが難しく、『特別な時間』かと思います。小屋やテントなどにより山の中で日をまたぐこと、そして、ある程度の標高が必要になります。今回は山で過ごす時間の中で『日の出』にスポットライトを当てていこうと思います。

■千枚小屋から

千枚小屋は椹島ロッヂから荒川岳に向かう途中にある山小屋です。小屋を出ると富士山と笊ヶ岳などの白峰南嶺がよく見えます。写真はまさに日が昇る直前!この後、さらに真っ赤になりました。この景色は食堂からも望むことができるため、食事中にふと横を見ると、日の出の瞬間に出会えるかもしれません!

■北岳肩ノ小屋から

北岳肩ノ小屋はその名の通り、北岳の肩にある北岳山頂に最も近い山小屋です。撮影したのは10月中旬。前日は雪が降るほど冷え込みました。そのせいか、空気がとても澄んでいて綺麗な日の出と富士山が見られました。

■鳳凰三山・地蔵ヶ岳から


鳳凰三山は地蔵ヶ岳、観音岳、薬師岳から成る山で、地蔵ヶ岳が最も北に位置しています。写真は少し富士山に山が被っていますが、オベリスクに近づくと、富士山の裾と日の出を拝むことができます。

■笹山(黒河内岳)から

笹山(黒河内岳)ってどこ?と思った方!農鳥岳を白峰南嶺方面に南下し、広河内岳、大籠岳、白河内岳、そして、笹山(黒河内岳)になります。あまり知られていないかもしれませんが、この4座も南アルプス国立公園に含まれています。上の3箇所は富士山の横からですが、笹山(黒河内岳)は奥秩父方面から昇ります。

いかがでしたでしょうか?見る場所によって見え方が変わるのも楽しみの1つだと思います。コーヒーを飲みながら日の出を楽しむのもいいですね。(これからの時期は寒すぎますが・・・)自分のお気に入りの場所や時間を探しながら歩いてみてはいかがでしょうか?

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2020年11月13日冬の空気漂う薬師岳、観音岳へ

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

10月下旬に鳳凰三山の薬師岳、観音岳の巡視に行ってきました。

鳳凰三山は薬師岳(2,780m)、観音岳(2,841m)、地蔵ヶ岳(2,764m)の三山から成る山で、花期シーズンにはさまざまな種類の高山植物を見ることができます。また、子授けのために登拝した夫婦が、奉られている地蔵1体持ち帰り、子宝を授かれば2体にしてお礼の登拝をする「子授け地蔵」など、古くから信仰として多くの人に親しまれています。

鳳凰三山の稜線からは白峰三山はもちろん、富士山や八ヶ岳を一望することができます。白峰三山は前日に降雪があり、白さが増していました。

△薬師岳からの白峰三山

△観音岳からの薬師岳と富士山

富士山は逆光で雪の状態が分かりにくいですが、これからもっと寒くなるのでもっと白くなることでしょう。標高が高い山々では冬らしさを感じられますが、標高1,500mから1,700mあたりでは絶賛紅葉中でした。

色づく紅葉もきれいですが、斜面を見ると、標高によって樹木の種類に違いがあることに気づきます。南アルプスは気候や地質の影響で森林限界が高く、高所まで森林に覆われています。山の景色を楽しむことはもちろん、林相の変化を観察するのも面白いですね。

◆ 鳳凰三山の登山を計画されている方へ

10月半ば、標高が高い山々では降雪がありました。鳳凰三山の稜線日陰部には巡視時(1029日)、若干雪が残り、凍っている状態でした。軽アイゼンを使用するほどではなかったですが、今後の降雪や気温によっては必須になります。足回りの装備をお持ちになって入山するようにしてください。11月に入り、鳳凰三山にある山小屋の営業は終了しましたので、ご注意ください。

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