ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2013年5月

13件の記事があります。

2013年05月31日ニホンジカの捕獲

尾瀬国立公園 服部 恵子

現在尾瀬ではミズバショウシーズン真っ盛りです。
その他にも、イワナシやエンレイソウ、リュウキンカなども次々と咲き始めています。
どのような花が咲くかはフォトアルバム(http://www.env.go.jp/park/oze/photo/
をご覧ください。

尾瀬の豊かな草花に誘われて、草食動物ニホンジカも来訪しています。


かつては生息地の破壊や狩猟圧により個体数の減少が危惧され、
保護されていたニホンジカ。
それが功を奏して個体数が増加した結果、
現在は全国各地で農林業被害や生態系への影響が報告されています。

尾瀬では植物が被食されたり、

土が掘り起こされたりしています。


環境省によるニホンジカの移動経路調査では、
1つのルートとして、日光・足尾等から尾瀬に移動してきていることが判明しています。
日光・足尾から尾瀬までは直線距離でいうと約30㎞にもなります。
尾瀬はニホンジカにとって、生息地のほんの一部でしかないのです。

日光・足尾以外からもニホンジカが尾瀬に来ている可能性が考えられるため、
現在環境省では尾瀬ヶ原周囲の林内でくくり罠、麻酔銃等による調査のための捕獲を行っています。
捕獲した個体はGPS首輪を装着して放獣し、移動経路を追跡します。
なお、この捕獲作業による登山道への影響はありません。詳しくは、捕獲作業に関するお知らせをご確認ください。(http://www.env.go.jp/park/oze/topics/130522a.html

ニホンジカの移動ルートを明らかにすることで、
各関係機関が協力して効果的な対策を講ずることを目指しています。


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2013年05月29日残雪にお気をつけ下さい!

尾瀬国立公園 長峯 彩

ハルゼミが鳴き出して、すっかり初夏の檜枝岐から、檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

5月25~27日と、沼山峠~尾瀬沼~見晴~燧裏林道~御池の巡視に行って来ました。

27日は日本各地猛暑の日だったのですが、尾瀬にはまだまだ雪が・・・。

白砂田代付近

この時期に林内を歩いていると、各所でバサバサッ!という音が聞こえてきます。

初めは動物かと警戒したのですが、気温が暖かくなって来て雪が緩んできたので、雪に埋まっていた枝が持ち上がる時の音でした。
歩行している時に足下の枝が持ち上がってくる事もありますので、これからの時期の通行には充分お気をつけ下さい。

また、林内はシャーベット状になった雪で木道が大変滑ります。


特にこのようなところが危険!

足下をよく見て、通行をお願いします。

湿原では小さな植物が芽吹いてきました。
大江湿原、赤田代、御池田代ではミズバショウが見頃です!

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2013年05月24日アマギシャクナゲ

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

先日、天城山の万二郎岳(ばんじろうだけ)万三郎岳(ばんざぶろうだけ)を巡視しました。
この日はとてもお天気が良い登山日和で、登山口の駐車場は冬季とは違う賑わいを見せていました。

登山道の施設に大きな問題はなく、今回は色が落ちてしまった看板に色を塗り直す作業を行ったのみでした。
そんな作業や確認をする途中、万二郎岳山頂から西に少し下ったところにある場所から、これから行く万三郎岳が見えました。


手前の尾根は「馬の背」と言われる部分で、その向こうにちょこんと見えているのが「万三郎岳」です。
写真にも見られるように、まだ稜線付近の木々には緑が見られませんでした。
この様子で気になったのが「アマギシャクナゲ」の今年の咲き具合です。
実際に確認してみると・・・


花芽が付いていない木。

花芽が少し付いている木。
結果、写真のように花芽が付いている木と付いていない木があり、今年は「少し寂しい」と思われます。

アマギシャクナゲは少ないかもしれませんが、登山の楽しみは他にもあります。
装備を整えて、せひともお出かけ下さい。

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2013年05月24日出会いの季節

日光国立公園 櫨木 めぐみ

日光の自然は豊かで、動物たちの息吹を感じやすい場所です。
奥日光の自然も新緑の季節を迎え、
動物の動きも活発になっているように思います。
そして、実際に遭遇することもあります。

時間帯にもよりますが、シカと出会う可能性は大いにあります。
直接出会えなくても、糞や足跡、食痕、角研ぎの跡などを確認できます。


ここは獣がいる!と“臭う”雰囲気があり、実際このようなところに、
現在、赤外線センサーカメラにてシカの調査中です。
それについては、おって報告しますのでお楽しみに!

シカ以外は?というと・・・
巡視中、ここで何かがあったのだろうと思われる
フクロウの羽根の散乱の跡を見つけたり、


調査中、無我夢中で餌を探すアナグマに遭遇したり・・・。


野鳥はもちろん、他の動物も目撃しています。

それだけの動物との出会いがあるということは
まさに自然の中にいるという実感やわくわくする気持ちがあるのは
確かなのですが、中には要注意のものもいます。

そう、サルやクマです。
各地で事故が起きたりしていますが、サルやクマをはじめ
野生動物は警戒心も強く、むしろ人間に出会いたくはないはず。
自然の中に出かけるということは、
彼らの生息する地へ訪れるということ。
双方の不意な遭遇を避けるため鈴を鳴らすなど
人間の存在を知らせましょう。また目撃した場合は近づかず、
もし至近距離で遭遇してしまった場合は、
急な動作や大きな音を避け、ゆっくり騒がずに、離れて下さい。
なお、見かけた際は最寄りのビジターセンターへお知らせ下さい。

安全に、楽しく、自然の中での出会いを楽しみましょう!

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2013年05月23日山の季節ですね!

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

冬には寂しげだった事務所周辺も、だいぶ緑が濃くなってきました。
5月頭はまだ雪が降っていた檜枝岐も、ここ2週間であっという間に初夏の装いになり、山地の季節の移り変わりには驚くばかりです。

さて、先日21日に芝浦工業大学柏中学校の森林教室に、環境省として参加してきました。
私からは国立公園の話を少しさせて頂いた後、全員で芝浦創造の森で育てているスギの裾枝払いを行いました。



芝浦工業大学柏中学校では、年1回生徒達で管理を行い、スギの森を育てているということです。
なかなか都会ではできない経験ですよね。



現場の方の植物のお話に中学生達は興味津々で、私も大変勉強になりました。

さて、本日23日には、檜枝岐村御池で尾瀬の山開きが開催されました。



例年、尾瀬の山開きは天気に恵まれることが多いとのこと。
今年も快晴のうちに無事終了しました。

とはいえ、まだまだ尾瀬は雪が残っています。
入山の際は安全には充分気をつけて、尾瀬を楽しんで下さい!

2013年シーズン尾瀬へのアクセス情報[尾瀬保護財団]
http://www.oze-fnd.or.jp/main/access/access1/toukiheisa.html

山小屋、休憩所、キャンプ場の開始予定のお知らせ(4/19現在)[尾瀬保護財団]
http://ozenavi.blog85.fc2.com/blog-entry-3228.html

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2013年05月22日はじめまして!

日光国立公園 中野純

はじめまして!4月1日付で日光自然環境事務所アクティブレンジャーとして着任した中野純と申します。
よろしくお願いします。

日光に住み始めて約2ヶ月が過ぎ、少しずつ日光の自然に魅了されています。日光の山といえば、男・体・山と書いて男体山(なんたいさん)!!下の写真は戦場ヶ原という湿原から撮影しました。
ここから眺める男体山にうっとりしちゃいます。

戦場ヶ原から撮影した男体山。ん~すばらしい。

さて、5月16日に日光自然環境事務所と日光パークボランティアによる外来植物除去活動が実施されました。外来植物とは国外または国内の他の地域から持ち込まれた植物です。
この活動の主な対象種はハルザキヤマガラシで、その他にビロードモウズイカや外来タンポポ類などです。毎年、この活動は戦場ヶ原近辺で実施されており、年々、除去する外来植物の量は減ってきています。

活動の結果はこちらです。↓↓↓

http://www.env.go.jp/park/nikko/data/files/130508aa.pdf

        
今回は大袋の半分くらいを除去しました。
活動当初は何十袋も必要なくらい除去したらしいです。

外来種の一部は、もともとその地域に生育・生息している生物(在来種)の多様性を脅かすといわれます。奥日光の在来種がいなくなっちゃうのはなんだか寂しくなっちゃいますよね。

奥日光の在来種を外来種から守るこの活動をこれからも続けていきたいと思います。




活動の様子。晴れて良かったです。

除去した外来植物。

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2013年05月20日登山道補修の心得

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

先日、神奈川県と箱根町主催の箱根ボランティア活動に参加してきました。
活動内容は主に登山道の巡視や補修などです。

今回は1班約10名、3班に分かれ、
飛龍の滝探勝歩道、防ヶ沢コース、早雲山コースにて実施しました。

私は早雲山コースに参加しました。
杭や板などの資材に加え、のこぎりなどの道具を背負い、
汗だくになりながら登っていきます。




ボランティアの方々の手早い作業により、
みるみる登山道が歩きやすくなりました!




帰りはゴミを拾いながらの下山です。
誰かが捨てなければ誰もが拾わなくて済むのにと、
悲しい気持ちになりました。


登山道補修をするのは、
登山道の劣化(踏み付け、風化・浸食による)を防ぐためです。
そうすることで、安全にハイキングができます。
そして、自然に親しむ機会を増やすことで、
自然保護や環境保全に興味を持ってもらいたいと思っています。

つまり登山道は「自然を壊さないための人工物」なのです。
作りすぎてもダメ、なくてもダメ。
難しいですね。




登山道補修、ゴミ拾い…
こうした活動を通じて、自然を遺していけるといいなと
改めて感じた1日でした。

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2013年05月16日巡視に行って来ました

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

5月23日に向けて、尾瀬沼集団施設地区の開所が始まったため、登山道の巡視と施設チェックに行って来ました!

沼山峠登山口のようす


展望台付近のようす


大江湿原の三本カラマツ分岐の道標も、まだまだ雪に埋もれています

まだまだ残雪が多いですが、ここ3日間ほど暖かかったので雪も緩み始めています。
木道や川の踏み抜きにはご注意下さい!

標識や木道はまだ雪に埋もれていますので、地図とコンパス、またはGPSは必携です。

所々植物も出始めてきました。
まもなく開山です!

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2013年05月14日春の訪れ

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

という題名ですが、小笠原は梅雨入りした模様です。
(正確には、梅雨前線は小笠原の北に現れることが多いため、梅雨はないと言われています。が、大体5月ごろから雨の多い時期なので、この時期に雨が降ると梅雨が来たと言います。)

ちょっと前に撮った、春の訪れを感じる写真をご覧ください。



こちらは、シマイスノキ(マンサク科:固有種)
乾性低木林の主要な木です。
緑の世界の中に小さな赤い花を咲かせるので良く目立ちます。
この花は春と秋に咲きます。




こちらは、ムニンネズミモチ(モクセイ科:固有種)
これも乾性低木林の主要な木です。
小さい白い花が咲きます。
ちなみに、名前の由来は果実がネズミの糞に似ているからです。




こちらは、イソヒヨドリ(ツグミ科)のヒナ
オスの体毛の色から、島の言い方では「ルリチョウ」と呼ばれています。
メスは地味です。
この子は巣立ったばかりなので、頭がまだモヒカンですね。
今はまだ一人立ちの練習期間なので、巣から出ているとはいえまだ親鳥から餌
を貰っている模様です。
無事一人立ちするのを楽しみに毎日観察しています。

残りのものは、次回をお楽しみに。

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2013年05月08日ダイヤモンド富士

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士山西麓に位置する田貫湖畔から、毎年4月20日前後と8月20日前後に見られる「ダイヤモンド富士」。
今年最初のチャンスがやってきたので撮影に行ってきました。

まだ薄暗く寒い早朝5:00に田貫湖の展望デッキに行ってみると、すでにたくさんの人がカメラを準備して日の出を待っていました。
その後も続々と人がやってきて、展望デッキはいっぱいに・・・。
でも、みなさん譲り合いながら自分の場所を確保していて、混乱は全くありませんでした。
そんな状況の展望デッキから見える富士山。
5:00頃は見えていた山頂に、次第に雲がかかり始めました。


写真左:5:00頃
写真中:5:30頃
写真右:5:58

日の出時刻は6:01。
「今日はダメかもしれない」そう思いましたが、なんとたった2分で山頂から雲がなくなり、ダイヤモンド富士を見ることができました。


(2013年4月23日 6:01撮影)

太陽が富士山頂に姿を見せた瞬間、「出た!」の声とともにカメラのシャッター音が一斉に鳴り始めたのが印象的でした。

この日の日の出は山頂中心から少し右側でした。
山頂中心から出るのは翌日(24日)か翌々日(25日)のようでしたが、あいにくお天気が良くなく撮影することができませんでした。
次のチャンスは8月20日前後です。
富士山の夏山登山シーズン中なので、性能の良いカメラなら登山者が見えるかも!?

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